20代向けハイクラス転職エージェントおすすめ|選び方と比較を当事者が解説

年齢と仕事ができるかは関係ありません。実績とスキルさえ積めば、20代からでもハイクラス層として転職することは十分可能です

そこで本記事では、上場企業で部長職を務める筆者が、過去二度の転職活動で実際に使った経験をもとに、自信を持っておすすめできる転職サービスをご紹介します。

20代向けハイクラス転職エージェント

ここでは、20代からハイクラス転職を目指す方向けの転職エージェントを紹介します。厳選するにあたって49社のサービスを下記の点で比較し、ランキング化しました。

  • 比較ポイント(1) 求人数&質
    年収800万円以上の求人で集計
    求人満足度を利用者364人にアンケート
  • 比較ポイント(2) アドバイザーの提案力
    提案/交渉力で利用者364人にアンケート

まずは概要まとめ表とTOP10の特徴を見ていきましょう。(詳しい選び方や比較表が気になる方は「ハイクラス転職エージェントの選ぶ基準と比較表」をご覧ください。)

スクロール可能です→
順位 転職エージェント 総合評価 コメント 詳細解説
1位 JACリクルートメント ★★★★☆
4.3/5.0
ハイクラス専門で圧倒的な実績
専門性の高いコンサル複数人が提案
2位 ランスタッド ★★★★☆
4.2/5.0
世界最大規模の外資系転職エージェント
外資系企業の年収800万円以上求人に強い
3位 リクルートエージェント ★★★★☆
4.1/5.0
取引企業数No.1の圧倒的求人数
グループ選りすぐりのアドバイザー力
4位 エンワールド ★★★★☆
4.0/5.0
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円)
職業紹介優良事業者の認定あり
5位 ロバートウォルターズ ★★★★☆
4.0/5.0
外資系・グローバル企業に特化
30~40代管理職から人気が高い一社
6位 クライス&カンパニー ★★★☆☆
3.9/5.0
IT業界の管理職・スペシャリストに強い
国家資格保有のアドバイザーが担当
7位 マイナビエージェント ★★★☆☆
3.8/5.0
首都圏近辺の日系大手企業に総じて強い
管理職からスペシャリストまで豊富に保有
8位 dodaエージェント ★★★☆☆
3.7/5.0
高年収帯の公開求人数No.1
実績豊富なアドバイザーが多数在籍
9位 エグゼクティブボード ★★★☆☆
3.7/5.0
エグゼクティブに特化
日系上場企業・事業会社への転職に強い
10位 ISSコンサルティング ★★★☆☆
3.7/5.0
中小規模のためやや求人数は少ないも、
外資系企業への転職者からは評価が高い
2024年4月更新

1位のJACリクルートメントは、20代向けの専任アドバイザーがいるので、年収800万円以上を目指す20代には、まずおすすめできる1社です。(筆者も20代の頃に利用しました)

2位のリクルートエージェントは、年収を問わず多くの求人を保有しているので、経歴がやや足りなくても断られることはなく、キャリアを高められる提案をしてくれます。

ハイクラス転職では、より好条件な求人をたくさん集められるかが鍵なので、少なくとも2社以上には登録して、紹介可能な求人があるかを相談してみましょう!

1位.JACリクルートメント

JACリクルートメントの特徴
  • ハイクラス転職特化
  • オリコン満足度調査「6年連続1位」
  • アドバイザーの専門性・提案力が高い

JACリクルートメントは、オリコン満足度調査「4年連続1位」を獲得しているハイクラス専門の転職エージェントです。

業界ごとに担当者がついているため専門性が非常に高く、求職者の経歴に沿った求人を提案してくれることが大きな特徴。また、両面型で企業の採用担当者と直接やり取りをしているため、その企業の内部情報に詳しく、選考対策も的確というメリットもあります。

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【公式】http://www.jac-recruitment.jp/

運営者
アンケート結果を見るに、利用した方からの口コミ評価が高いので、ハイクラス帯で転職をされるなら間違いなくおすすめできる1社ですね。
JACリクルートメントの基本情報
タイプ 転職エージェント
得意 ハイクラス特化
対象地域 全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数 11,797件
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
Pマーク あり(確認はこちら
公式サイト http://www.jac-recruitment.jp/
2024年4月更新
高収入で魅力的な求人が多い
匿名さん

いくつかエージェントに登録したのですが、JACリクルートメントが一番、条件にあった求人がたくさんありました。

印象的には、他のエージェントよりも年収が高い人向けの求人がたくさんあったように思えます。

アドバイザーの質が高い
匿名さん

アドバイザーがしっかりサポートしてくれました。特に面接対策のアドバイスが細くて、オンラインでも1時間ほどアドバイスしてくれます。

また、最終面接前には面接担当者の特徴などを一人ひとりについてしっかりと教えてもらえたので、それほど緊張することなく面接をすることができました。

運営者
筆者も実際に、過去の転職活動で利用したことがありますが、何社か使った中では一番アドバイザーのレベルが高く、対応の質がよかった印象でした

2位.リクルートエージェント

リクルートエグゼクティブの特徴
  • 取引企業数No.1の圧倒的求人数
  • 年収650万円以上のハイクラス求人特化
  • リクルートのトップアドバイザーが担当

リクルートエグゼクティブエージェントは、リクルートエージェントから「年収650万円以上」で登録すると担当してもらえるハイクラス特化型の転職エージェントです。

特に、取引企業数No.1のリクルートだからこその求人数が魅力で、例えば、管理職/CXOといった組織の中核求人を多く保有しています。

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【公式】https://www.recruit-ex.co.jp/

運営者
基本的には、企業側と求職者側で役割分担しているリクルートですが、ハイクラス部門では「両面型」をとっており、企業の内部事情にも精通した質の高い提案を実現している点がポイントですね。
リクルートエージェント(ハイクラス版)の基本情報
タイプ 転職エージェント
対象地域 全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数 非公開
運営会社 株式会社リクルート
株式会社リクルートエグゼクティブエージェント
認可番号等 有料職業紹介:13-ユ-010636
Pマーク:10860881(09)
公式サイト https://www.recruit-ex.co.jp/
2024年4月更新
選択肢を増やすために登録必須
口コミ

淡白な方が多いのでそこまで丁寧に寄り添ってくれる印象はないですが、大量の求人を見ることができるので、選択肢を増やすために登録必須ですね。

優秀なアドバイザーが多い
口コミ

お話ししてみて優秀だなと感じたので信頼してお任せできました。アドバイザーには専門領域ごとに分かれているので、最新情報まで把握している印象を受けました。

3位.エンワールド|外資特化

エンワールドの特徴
  • 東京近郊で800万~2,000万円の外資求人中心
  • 外資系転職の支援に特化したアドバイザー

エンワールドは、大手人材会社のエングループの、外資系・グローバル企業に強みを持つハイクラス特化型の転職エージェントです。

求人件数は公開されているもので約850件と、ややもの足りない印象を受けますが、東京都近郊の年収800万~2,000万円の外資系求人に絞って取り扱っていることもあって、登録してみると十分な求人案件を紹介してもらえます。

在籍アドバイザーは、当然、外資系転職の支援に特化した担当者のみが在籍しているので、外資系企業ならではの選考対策を万遍なくしてもらえる点が嬉しいポイントです。

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【公式】https://www.enworld.com/

エンワールドの基本情報
タイプ 転職エージェント
得意 外資系企業
対象地域 全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数 965件
運営会社 エンワールド・ジャパン株式会社
Pマーク あり(確認はこちら
公式サイト https://www.enworld.com/
2024年4月更新
ややニッチな求人も的確に紹介
口コミ

自分のスキルと志望はややニッチなものだったのですが、的確にマッチした企業を紹介していただけました!

担当アドバイザーが紹介企業としっかりコミュニケーションが取れているようで、求める人材や社風、懸念点を含めて詳しく教えていただけました。

アドバイザーが親身で丁寧
口コミ

私のレジュメを細かくレビューしていただき「本当にこのポジションが適切か?」という観点で採用に至るまで、とことん親身に相談に乗っていただけました。

ここまで候補者に寄り添えるアドバイザーの方に私は初めてお会いできた気がします。

また上記のような転職エージェントだけでなく、ここから紹介するスカウト型転職サービスも併用することをおすすめします。

長期を見据えた転職活動なら「スカウト型転職サービス」も利用しよう

重要ポジションは枠の絶対数が少なく、転職活動が長期化しやすい傾向にあるので、機を逃さないためにも「スカウト型転職サービス」への登録もおすすめしています。比較軸は以下3点です。

  • 比較ポイント(1) ヘッドハンター数
    実際に登録してヘッドハンターを検索して確認
  • 比較ポイント(2) 高年収の求人数
    年収800万円以上の求人数を集計
  • 比較ポイント(3) 今の会社にバレにくいか
    企業ブロック機能やセキュリティ観点を確認
スクロール可能です→
順位 スカウト型転職サイト 評価 基本 個別解説
総合評価 取引企業数 企業ブロック Pマーク
1位 ビズリーチ ★★★★☆
4.1/5.0
1.7万社 あり あり
2位 リクルートダイレクトスカウト ★★★☆☆
3.9/5.0
非公開 あり
(10社まで)
あり
3位 doda X ★★★☆☆
3.7/5.0
非公開 あり あり
4位 ミドルの転職 ★★★☆☆
3.6/5.0
非公開 あり あり
2024年4月更新

ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトは、評価の高いヘッドハンターを自分から選ぶことができるので、積極的に転職を検討されている方にもおすすめできます。

もし迷ったら、一旦ビズリーチに登録しておけば十分です。企業ブロック機能があるのでバレにくく、ヘッドハンター数も一番多いので登録するだけで可能性が広がります。

1位.ビズリーチ

ビズリーチの特徴
  • 全国の人材紹介業者が登録
    • レジュメを登録すればスカウトが来る
    • 人気なヘッドハンターにアプローチ可能
  • 首都圏のIT/WEB系求人が多い
    • 年収400万円前後も意外とある

ビズリーチは、首都圏を中心に掲載求人数とヘッドハンター登録者数が多いハイクラス向けのスカウト型転職サイトです。特に、ITやWEB業界のベンチャー企業が多いですね。

全国の人材仲介業者が登録しており、レジュメを登録することでスカウトを待つこともできれば、自ら気になった担当者へ相談をすることもできます。

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【公式】https://www.bizreach.jp/

運営者
定期的にスカウトがくるので「今すぐの転職は考えていないが良い案件があれば検討したい」と考えている方にもオススメです。
ビズリーチの基本情報
タイプ スカウトサイト
得意 ハイクラス、エグゼクティブ層
利用料金 基本無料
①タレント会員:3,278円(税込)/30日
②ハイクラス会員:5,478円(税込)/30日)
対象地域 全国+海外
運営会社 株式会社ビズリーチ
Pマーク あり
公式サイト https://bizreach.jp

2位.リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトの特徴
  • 多くのヘッドハンターが登録
  • 登録したらスカウトを待つだけ
  • 求人数の約半数が年収600万円以上

リクルートダイレクトスカウトは、人材業界大手のリクルートが運営しているスカウトサイト。登録するエージェントは4,000名以上です。

自分で応募できる求人件数も常時20万件以上登録されている(かつ半数が年収600万円以上)ので、ハイクラスの方々であっても満足できる質になっています。

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【公式】https://directscout.recruit.co.jp/

運営者
レジュメを登録したらあとはスカウトを待つだけなので『今すぐの転職を考えていないが、いい話があれば聞いてみたい』という方におすすめできます。
リクルートダイレクトスカウトの基本情報
タイプ スカウトサイト
得意 総合(全業界、全職種)
対象地域 全国+海外
運営会社 株式会社リクルート(企業HP
Pマーク あり(確認はこちら
公式サイト https://directscout.recruit.co.jp/

3位.doda X(by パーソルキャリア)

doda Xの特徴

  • パーソル運営のスカウト型転職サイト
  • 年収800万円以上のハイクラス層向け
  • 自分から応募することもできる

doda Xは、人材業界大手のパーソルが展開している、ハイクラス向けスカウトサービス。履歴書と職務経歴書を登録するとヘッドハンターから連絡がきます。

ただ、こちら側から在籍ヘッドハンターに連絡することはできず、スカウトが来ない可能性もあるので、あらかじめ職務経歴書はしっかりと記載しましょう。

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【公式】https://doda-x.jp/

運営者
無料で通年利用できるため「今すぐの転職は考えてはいないが、いい案件があれば考えなくもない」といった方は、登録だけしておきましょう。

doda Xの基本情報
タイプ スカウトサイト
得意 ハイクラス、エグゼクティブ層
対象地域 全国+海外
運営会社 パーソルキャリア株式会社
Pマーク あり
公式サイト https://doda-x.jp/

20代前半・第二新卒からハイクラスを目指せる転職サイト

ここでは20代前半(第二新卒)のうちからハイクラスを目指している方におすすめの転職サービスを紹介していきます。

特に近年では、年齢とともに年収があがっていく年功序列制だけでなく、能力に応じて20代の若手でも高い給料を出す企業が増えつつあるので、早めに動くことをおすすめします。

スクロール可能です→
順位 転職エージェント 総合評価 コメント
1位 ビズリーチ ★★★★☆
4.11/5.0
大手スカウトサイト
20代から第二新卒向け求人も多い
2位 Assign ★★★★☆
4.04/5.0
キャリア診断・価値観診断あり
AIが最適な職種や業界を教えてくれる
3位 AMBI(アンビ) ★★★★☆
4.01/5.0
大手エングループ運営!
求人数最多の20代若手向け転職サイト
2024年4月更新

いずれも、20代からハイクラスを目指せる転職サイトです。それぞれ強みとしているところが異なっているので、利用してみてください。

特に、2位のAssignは、独自のキャリア診断があり、あなたの価値観をもとに年収を伸ばしやすい職種や業界、具体的な企業名を教えてくれるのが魅力です。

そのため、新卒で入社して数年経ち「このまま今の会社にいて良いのだろうか」と葛藤を抱えている第二新卒の方にもおすすめできます。

20代でハイクラス・高年収になるための戦略

20代でハイクラス層としてさらに年収を上げていくためには、下記3つのポイントは欠かせません。

  1. より年収が高い業界・職種を目指す
  2. 高年収の20代が多い”実力主義”の会社へ行く
  3. 市場価値を高める(特に、管理職経験を積む)

逆にいえば、上記のような方法を取らない限り、20代のうちに高年収層となることは難しい、ということでもあります。

①より年収が高い業界・職種を目指す

ハイクラス層になるには、より年収が高い業界・職種を目指すことが重要です。なぜなら業界や職種によっては、ベースの年収が決まってしまうからです。

それこそ、業界ごとの年収分布には大きな差があり、年収800万円を超える割合が極端に低い業界(例:小売業や飲食業界)もあるので注意しましょう。

スクロール可能です→
業界別の年収分布 500万円未満 500~800万円 800万円以上 20代で年収800万円いける?
建設業 59.8% 27.2% 13.0% ほぼ無理
製造業 59.4% 27.8% 12.8% ほぼ無理
卸売業,小売業 76.1% 17.5% 6.4% 商社なら可能(特に海外駐在)
宿泊業,飲食サービス業 90.1% 7.5% 2.2% ほぼ無理
金融業,保険業 47,5% 27.5% 25.0% 外資、金融専門職、営業インセンティブで可能
不動産業,物品賃貸業 70.9% 18.4% 10.7% 営業インセンティブ次第で可能
運輸業,郵便業 66,6% 27.2% 6.2% ほぼ無理
電気,ガス,熱供給,水道 25.2% 41.1% 33.7% 大手ばかりでどこも上が詰まっていて無理
情報通信業 44.8% 34.4% 20.8% 外資やベンチャー、広告系なら可能
学術研究,学習支援業 59.2% 24.6% 16.2% ほぼ無理
医療,福祉 80.6% 14.9% 4.5% 医師なら可能
郵便局、協同組合 56.9% 36.8% 6.3% ほぼ無理
サービス業 81.0% 14.0% 5.0% 外資やベンチャーなら可能
農林水産,鉱業 87.3% 10.1% 2.6% ほぼ無理
全体平均 69.7% 21,1% 9.2% 業界を選ばないと厳しい

出典:国税庁 民間給与実態統計調査(令和2年)

上記にも記載していますが、20代で800万円を超えるような職業はごくわずかで、代表的なものとしては下記にあげるくらいなものです。

20代で年収800万円に届く職業
  • 外資銀行
  • 戦略コンサル
  • 五大商社(特に海外駐在)
  • エンジニア(特にAI系)
  • ITベンチャーの管理職・役員
  • 証券会社の営業(歩合で頑張る)

そのため、20代のうちからハイクラス入りを目指すのであれば、上記いずれかの業界、企業に所属するようにしてください。

特に、市場の歴史が長く、成長していない業界(例:インフラ系や農林水産業)では、40~50代の層が厚く管理職ポジションが空いていないのでおすすめしません。

運営者
ちなみに、完全未経験で転職するのであれば「IT系のコンサル、営業職」を狙うのがおすすめです。スキルに潰しが効きやすく、転職もしやすいので収入を上げやすいですよ!

②高年収の20代が多い”実力主義”の会社へ行く

20代で高年収を目指すのであれば「20代で高年収な社員が多い実力主義な企業」へ転職しましょう。例えば、外資系企業や、急成長中のベンチャーなどです。

外資系企業はあえて言うまでもありませんが、ベンチャー企業なら、平均年齢が高くても35歳、平均年収が800万円以上ある会社であれば、20代でもチャンスは十分にあります。

運営者
ただ、近年のベンチャー企業人気にあやかり、業績がイマイチな中小企業も「ベンチャー」を謳った採用ブランディングをおこなうようになっているので注意してください。

急成長をしていて積極的に投資をおこなっているベンチャー企業であれば、人員の入れ替わりが激しいので、2~3年もいれば十分チャンスはありますよ!

20代で管理職、CxOになるためのポイント

20代で部長職となった立場からすると「出世するか否か」はちょっとしたポイントや小さな努力でどうこうできるものではありません。下記の共通点がある印象です。

  1. 相応の風格、モラルがある
  2. 上司や役員から高い信頼を勝ち取る
  3. 任された仕事で圧倒的な結果を出す
  4. 任された以上の結果を出す、仕事を作る
運営者
転職するときは「自分が活躍できるか」「人事評価者(上司や役員)との相性」が重要になるので、面接でしっかりと見極めるようにしてくださいね。

③市場価値を高める(特に、管理職経験を積む)

転職活動で高年収オファーをもらうには、自身の市場価値を高めると言うのも一つの手です。特に、管理職経験を最低1年以上積むことをおすすめします。

なぜなら、急成長している企業では、”管理職”は常に不足しており採用されやすくなるからです。なによりプレイヤーとして成熟していることの証明にもなります。

急成長ベンチャー企業は管理職になりやすい

管理職経験を積みたいのであれば、事業が急成長していて、さらに平均年齢が若い(20代中心)ベンチャー企業への転職をおすすめします。理由は以下の通りです。

  • ベンチャーは優秀な若手が少ない
  • 平均年齢が若いので20代でも管理職になれる
  • 事業拡大に伴って管理職が必要になりやすい
  • 上司が辞めやすく、ポジションが空きやすい

反対に、誰もが名前を聞いたことがある大手企業(外資含む)は、優秀な人材が集まりやすく、相応に優秀でないと管理職にはなれないので、コスパが悪い印象ですね。

20代でハイクラス転職を成功させる方法

ここではハイクラスとしての転職を成功させるためのポイントを解説していきます。下記の5ポイントを押さえることで効率的に年収を上げることが可能です。

  1. 好条件な非公開求人を集める
  2. ハイクラス専門の転職エージェントを利用する
  3. スカウトサービスも利用する
  4. 昇進しやすさと年収の上がり幅も見る
  5. 実績を詰めそうな会社も転職先候補にする

悩んだら、ハイクラス層を目指す20代を専門に転職サポートしている「JACリクルートメント」のような転職エージェントに相談してみるようにしましょう。

①好条件な非公開求人を集める

まずは、給与条件の高い「非公開求人」をより多く集めるようにしましょう。リーチできる求人数が多ければ多いほど、転職成功のチャンスを掴みやすくなります。

採用枠が少ないハイクラスポジションは、一般公開せずに、転職エージェントやヘッドハンターを活用して採用するのが一般的なので、上記サイトの利用は欠かせません。

運営者
実際に筆者も事業部長として課長クラスの採用をおこなっていますが、社外秘にしたいので、必ずエージェントを使って「非公開」で応募を集めています。

②ハイクラス専門の転職エージェントを利用する

管理職やスペシャリストといった重要ポジションの転職では、エージェントに求められる知識やノウハウの水準が高くなるので、必ずハイクラス向けを選びましょう

あなたの経歴と希望に沿うベストな提案するためには、市場動向はもちろん、各企業の事業戦略と内情を把握している必要があるため、以下の要件を満たしていなくてはなりません。

ハイクラス特化ならではの特徴・メリット
  • 業界出身者で構成されている
  • アドバイザーの質(経歴)が高い
  • アドバイザーが企業と求職者の双方を担当

一方で、メンバー層が使うような一般的な転職エージェントだと、上記の特徴を満たしていないことが多く、相談したときの対応レベルに懸念が残ります。

一般的な転職エージェントを使う懸念
  • そもそも業界未経験者が多い
  • アドバイザーの質(経歴)が低い
  • アドバイザーが求職者しか担当していない

特に、企業と求職者で担当が分かれている「分業体制」を取っているケースだと、担当アドバイザーが企業と直接やりとりをしていないので、提案・交渉の質に限界があります。

20代向け転職エージェントの選び方とおすすめ

運営者
年収600万円前後であれば一般的な転職エージェントで問題ありませんが、それ以上であればハイクラス専門を使うようにしましょう!

③スカウトサービスも利用する

重要ポジションは枠の絶対数が少ないので、機を逃さないためにも「スカウト機能付きの転職サイト」への登録もしておきましょう。

ヘッドハンターや転職エージェント、あるいは企業の採用担当者からスカウトがくるので、良い求人と巡り会える可能性をより高めてくれます。

運営者
レジュメを登録したら待つだけで良いので、「いい案件があれば検討したい」と、今すぐの転職でなくとも利用できる点がポイントです!

④昇進しやすさと年収の上がり幅も見る

転職直後のオファー年収額だけでなく「昇進のしやすさと、年収の上がり幅」も見るようにしましょう。なぜなら企業によっては、管理職手当が高いところがあるからです。

一般スタッフだと年収400~600万円前後でも、主任や課長クラスになると800万円を超えるケースは珍しくありません。

特に、優秀な人材がなかなか取れない中小規模のベンチャー企業だと、半年ごとの査定でどんどん階級と給与が上がることもあるので、チェックしておきましょう。

運営者
転職後に活躍して実績を残すことができれば、20代で部長・役員といった役職につける可能性もあるので「転職して活躍できるか」も重要なポイントですよ!

⑤経験を詰める会社も転職先候補にする

あなたがまだ20代中盤で、ハイクラスとして転職するにはスキルや実績が物足りないようであれば、若いうちから経験を詰める会社を転職先候補にするようにしましょう

ハイクラス層に必要な経験
  • 管理職経験
  • 専門スキル(スペシャリスト職)
  • 営業スキル(歩合制の会社を狙うなら)
  • 英語スキル(外資系の会社を狙うなら)

もし専門スキルに自信がなければ、管理職経験を積むことをおすすめします。なぜなら、一部の専門職を除いて、ハイクラス求人のほとんどが管理職求人だからです。

転職のオファー年収を決める要素

中途採用でのオファー年収を決める要素を紐解くことで、20代のハイクラス転職を実現するための方法が見えてきます。提示年収は以下の4つの要素で決まるので見ていきましょう。

転職のオファー年収を決める4要素
  1. 転職先企業の給与水準・報酬体系
  2. 業界及び競合他社の給与水準
  3. 転職前の給与(前職考慮)
  4. あなたを採用して得られる利益
運営者
転職後のオファー年収が決まる仕組みを知ることで、戦略的に高年収を狙うことができるので押さえておきましょう!

①転職先企業の給与水準・報酬体系

中途採用のオファー金額を決める上で、一番主流な決め方なのが「自社の相場(給与テーブル)」によって決めるというものです。給与の決め方としては以下2形式のいずれかが一般的です。

  • 年功序列型
    →年齢や在籍期間に応じて給料が決まる
  • ミッショングレード制
    →任される役割に応じて給料が決まる

20代でハイクラス層を狙う場合は、前者の年功序列型だとほぼ不可能なので、後者のミッショングレード制を導入している実力主義の会社を狙いましょう。

高年収を狙うなら企業の給与テーブルが重要!

多くの企業において、等級別の給与は、あらかじめ社内で定められた給与テーブルに則って決まるので、転職前に必ずチェックするようにしてください。

それこそ「部長になっても年収600万円」の企業にいるようでは、どう頑張って出世しても、高年収にはなれないからです。

<例:給与テーブル>

等級 役職 給与ベース
5 役員 1,200万円~
4 部長 900~1,200万円
3 課長・マネージャー 700~900万円
2 主任・リーダー 500~700万円
1 一般スタッフ 300~500万円

仮に、上記のような給与テーブルの場合、年収800万円以上もらうためには「等級3. 課長職(700~900万円)」になれば良いので、20代でも手が届く範疇であることがわかります。

運営者
たまに、管理職になってもそこまで給与が上がらないケースがあるので注意しましょう!

管理職を狙うならメンバーの年齢が重要

20代から管理職(課長や部長クラス)を狙うなら、部下となるメンバー層の年齢は重要です。なぜなら、年下が上司となることを嫌がるのが一般的だからです。

例えば、メンバー層が30代ばかりで、30代後半~40代でようやく管理職がで始めるような大手企業では、20代が管理職になることはほぼ不可能です。

一方で、20代メンバーが中心のベンチャー企業であれば、管理職になるために年齢を気にする必要はほとんどなくなるでしょう。

運営者
実際に筆者が20代で管理職になった企業は、20代の若い社員が大半を占めているような企業でしたよ!

企業全体の”平均”は参考にならないので注意!

余談ですが、転職後の給与イメージをつけるために、企業全体の平均(年収・年齢)を見る方が多いですが、参考とならないケースがあるので注意しましょう。

平均はあくまで平均なので、最初から管理職以上の求人票を見るか、転職エージェントや人事を通して下記情報を得ることをおすすめします。

  • 給与テーブル(等級と報酬体系)
  • メンバーと管理職の年齢分布
運営者
仮にメンバーの年収が高くなくても、若い社員ばかりで昇格しやすく、さらに管理職手当の上がり幅が大きい会社もあるので、チェックが必要です!

②業界及び競合他社の給与水準

オファー年収を決める要素として「業界や競合他社の給与水準」の理解も欠かせません。なぜならスキルや経験の”市場価値”で年収が決まるからです。

それこそ、どの企業も高い年収でオファーを提示しているのに、低い年収で募集を出しているような企業には、優秀な人材が集まらないからです

特内定後に「競合企業から高いオファー金額で内定をもらっている」と伝えることで、オファー金額を引き上げることができる(カウンターオファー)ので、ぜひ活用してください。

運営者
また、年収オファー額の引き上げは、転職エージェントをうまく利用することで簡単にできますよ!

③転職前の給与と比較

転職後の給与を決める上では「転職前の給与」も参考になる要素です。実際、転職希望者の能力が十分高いと判断されれば、前職の年収を下回らない金額でオファーを提示することが一般的でしょう

理由は、転職後のモチベーション低下を防ぐため。慣れない仕事と給与減額のダブルパンチでパフォーマンス低下が懸念されるので「年収は下げない」が基本です。

参考|クレスピ効果

これまで一定だった報酬が少しでも下がると、それ以上にモチベーションが下がる心理効果(詳しくはこちら

なによりハイクラス人材の転職理由は「年収アップ」が多いので、年収が上がらないと辞退される可能性があります。優秀な人材はそう出回らないため、せっかくの機会を逃しかねません。

逆に言えば、年収400万円の転職希望者にいきなり年収800万円のオファーを出すことはあり得ないので、ハイクラス転職をするためには、今の職場で相応の年収まで引き上げておく必要があるということです。

運営者
転職でオファー年収800万円を目指すなら、最低でも転職前で600万円は欲しいところですね。

④採用して得られる利益を考える(原価的な考え方)

やや特殊な事例ですが、あなたを採用することで得られる利益の額が大きく、確実性が高い場合には、原価的な考え方で、転職後の給与が優遇される可能性があります。

例えば、あなたがコンサルや代理店勤務でいくつかの太客を担当していて、転職するときにその顧客を引っ張ってこれる場合、転職先企業としては是非ともあなたを採用したいものです。

カモがネギを背負ってきたようなものです。仮に、あなたが顧客を引っ張ってくることで得られる利益が3億円あるなら、あなたに2億円出しても、企業側に1億円残ります


ここまでの内容を踏まえると、20代でハイクラス転職を実現するために必要な要素が見えてきます。

20代ハイクラス転職のポイント
  1. 転職先企業の給与水準・報酬体系
    →実力主義で給与が高い企業を目指す
  2. 業界及び競合他社の給与水準
    →より給与水準の高い業界・職種を目指す
  3. 転職前の給与との比較
    →今の職場で給与を上げてから転職する
  4. あなたを採用して得られる利益
    →確実性の高いメリットを訴求

上記の観点をおさえることで、20代であってもハイクラス層の仲間入りをすることは十分可能です。

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東証プライム上場企業の現役管理職。企業側として新卒・中途採用をしている経験と、自身が転職した体験談から記事を執筆。元転職エージェント。