ASD(自閉症スペクトラム症)は就職できない?難しい仕事や向いている職種を解説

「ASDは就職できない?」
「向いている仕事がわからない…」

と悩みますよね。ASDの方は曖昧なコミュニケーションが苦手で、人間関係はもちろん、突発的な出来事にストレスを感じやすいので、就職も苦戦しやすいです。

ただ、ASDもポイントさえ抑えれば十分に就職できます。障害者手帳を取得するくらいの症状でも、障害者雇用枠を狙えば就職できなくもありません。

この記事では、ASDの特性から就職が難しいと言われる理由や向いている仕事、就職活動のポイントまで網羅的にご紹介しています。

この記事を書いた専門家
佐々木
佐々木
上場企業の部長職。自身の転職経験(過去二回)と、新卒及び中途採用の経験をもとに、ポジショントーク抜きの本質的な情報発信にこだわっている。

ADHDを含む発達障害の就職は難しい

2018年の障害者雇用促進法の改正を機に、長期的には改善する見通しではあるものの、目に見えない障害である“ASD”の就職は依然、難しさを抱えています

  1. 症状の目に見えないASDは採用しづらい
  2. 精神障害者(ASD含む)の雇用は増加傾向
  3. 発達障害者は長期定着しやすい(のでその分有利)
佐々木
ASDをはじめとした発達障害の就職難易度を取り巻くテーマとして順番に解説していきますね。ぜひ参考にしてください。

症状の目に見えないASDは採用しづらい

障害者雇用促進法の改正(2018年)で、障害者雇用義務の対象に「精神障害者保険福祉手帳」の所有者も含まれるようになったので就職しやすくなりましたが、まだまだ難しいというのが現状です。

なぜならASDを含む発達障害は、身体障害と違って症状が目に見えないので、配慮がしにくく、企業側も慎重になるからです。

実際、現場管理職のほとんどが、ASD向けの「配慮ノウハウや管理経験」を持っていないので、人気企業ほど、身体障害者が採用されやすい傾向にあります。(特に日本の企業だと、明瞭な指示を出すことが苦手な人が多いので、相性が良い上司を探すには苦戦します。)

佐々木
もちろん、一人ひとりの症状や仕事によります。特に、ASDの方は、適材適所なポジションと職場の配慮によって活躍する可能性が高いので、自分に合う環境を選ぶことが重要です。

精神障害者(ASD含む)の雇用が増加傾向

2018年に障害者雇用促進法が改正されて以降、民間企業が「精神障害者保健福祉手帳」の所有者の雇用を進めているので、民間企業で働く精神障害者(ASD含む)の人数は伸び続けています。

▼雇用される精神障害者(ASD含む)の推移

厚生労働省 令和3年障害者雇用状況の集計結果より編集部作成
※雇用義務のある民間企業(43.5人以上規模)における雇用人数

上記グラフのように、厚生労働省が公開している最新情報(2021年時点)を見ると、2018年の障害者雇用法改正以降、急激に増加していることがわかります

なお、変更点は下記の通りです。

障害者雇用促進法の改正に伴う変更点

①精神障害者が「障害者雇用義務」の対象に加わる
②精神障害者の短時間勤務(週20~30時間)の雇用率算定方法が「0.5→1.0」に変更
③民間企業の法定雇用率が「2.0%→2.2%」に変更

※なお上記の「精神障害者」とは、精神障害者保健福祉手帳を所有する方を指すので、発達障害の方も含まれます

上記の変更(特に①②)に伴い、民間企業が精神障害者(ADHD含む)を雇用するメリットが増えたので、2018年を基点として障害者雇用がグッと加速する結果となりました。

佐々木
実際にグラフを見ても、2017年前後までは年間+8,000人程度の増加だったのが、2018年以降は年間+1万人ペースで増えています。

(ちなみに、2017年から2018年で+1.7万人と爆増していますが、これは「②短時間勤務の精神障害者の雇用率算定倍率が0.5→1.0に増えた」ことで見せかけの数字が大きくなっているだけです。)

ASD含む発達障害者は長期定着しやすい(その分有利)

発達障害者は、他の障害者(身体や精神、知的などの障害)と比べて、長期定着しやすい傾向にあります。実際に、1年後定着率“71.5%”と一番高いデータが発表されています。

出典:障害者職業総合センター 障害者の職場定着率

同じ「精神障害者保険福祉手帳」を所有する精神障害者が“49.3%”であることを踏まえると大きく開いており、長期定着しやすい分、就職活動では有利になります

企業側は「長期就業してくれる方を採用したい」と考えているので、就労が安定しない精神障害者(特に、うつ病等の気分障害)よりは、発達障害者のほうが採用で有利になりやすいです。

実際、ASDの方はテキスト上の論理的な会話を得意としており、ルールやルーティーンを守れる方が多いので、職場に馴染めさえすれば長続きしやすいとされています。

佐々木
実際、ASDの方は、配慮や管理が行き届いた環境で適材適所な仕事にさえ出会えれば、十分活躍の見込みがあるんですよね。なので就職活動の進め方次第では、他の障害者よりずっと有利です。

ここまでのまとめ

2018年の障害者雇用促進法の改正以降、障害者雇用は促進されつつありますが、それでもまだ「ASDの方の就職は難しい」という状況であることには変わりません。

なによりASDの場合は、目に見えない症状であることから職場の配慮も十分ではないことが多く、就職できても短期離職につながるケースが珍しくないのです。

そのため、一人ひとりの症状を理解して“慎重に見極める”必要があります。

個別障害に合わせた相談は専門家にしよう

就職活動は一人で進めず、専門家と相談しながら進めてください。理由は、障害内容と仕事(環境や業務内容)の“相性”を慎重に見極める必要があるからです。客観的な立場で意見をくれるパートナーの存在は、心強い味方にもなります。

まず、幅広い障害者案件を取り扱っているLITALICOに登録しておきましょう。併せて、希望する就労パターンに合わせて合計3つ登録することをおすすめします。

▼一般就労(週20時間〜フルタイム)

▼就労継続B型A型、就労移行支援なら

ここからはASDの特徴から業務上の困難、仕事の向き不向きまでを、網羅的に解説していきます。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴

ASDとは、コミュニケーション面で難を持つ障害です。一般の方からは「空気を読むことができない」「常識が通じない」と言われることが多いのではないでしょうか。

その病像は『スペクトラム(一定の幅)』と名称に付く通り、種類や重症度の点で非常に多彩です。

もともとは「自閉症」「アスペルガー症候群」と呼ばれていた2つの障害でしたが、2013年に名称が統合されました。これまで何度も名前が変わるほど、正確な判断が難しいとされている障害です。

人によりますが、下記で紹介する特徴のいずれか(あるいは複数)を持つ場合が多いです。

  1. コミュニケーションが苦手
    例:曖昧な表現を理解できない
    例:空気が読めない、意図を察することができない
  2. 特定の事柄や行動に強いこだわりを持つ
    例:何かを決めたら二度と変更できない
    例:他の人が気にしないことを異常に気にする
  3. 一部の感覚が過敏または鈍麻
    例:光(視覚)を強く感じやすい
    例:温度(触覚)を強く感じやすい

このように、ASDの方は、曖昧さを汲んで理解することができなかったり(空気が読めない)、さらに“何か”に強いこだわりを持っていたりすることが特徴です。

そのため、職務においても数々の課題に直面することでしょう。いくつかその例をあげていきます。

ASDが仕事で直面する困難の例

  1. コミュニケーションが苦手
    →上司の曖昧な指示を理解できない
    →白黒はっきりしないとストレスになる
  2. 特定の事柄や行動に強いこだわりを持つ
    →予定にまったく融通がきかない
    →ふと気になったことが頭から離れず集中できない
  3. 一部の感覚が過敏
    →部屋の明るさやブラインドにストレス(視覚)
    →冷暖房の温度管理に強いストレス(触覚)

このように、業務指示の理解を難しく感じる方や、曖昧なコミュニケーションや予定変更に強いストレスを感じる方が多いです。

そのため、必要な配慮として「①明瞭なコミュニケーション」であったり「②当人が持つこだわりに合わせること」が職場に求められます。(人によって異なるので個別相談は必須です。)

ASDが職場に求めたい合理的配慮

基本的にASDの方の多くは、上司や同僚の曖昧なコミュニケーションにストレスを感じることが多いので、明瞭に言語化してもらう配慮が必要です。

  1. コミュニケーションが苦手
    →明瞭なコミュニケーション
    ・指示は明瞭に言語化(文章で伝える)
    ・曖昧な表現はせずに、はっきりと伝える
    例1. あれ、これ、といった指示代名詞は使わない
    例2. 納期は1分1秒単位で伝え、幅を持たせない
  2. 特定の事柄や行動に強いこだわりを持つ
    →当人が持つこだわりに合わせること
    ・一度決めたことを変えず、計画通りに進行させる
    ・複数のことを同時に頼まない(シングルタスク中心)
  3. 一部の感覚が過敏
    →当人の過敏な感覚に配慮する
    ・ブラインドは開けない(視覚)
    ・耳栓やイヤホンの使用(聴覚)
    ・冷暖房の温度を一定値に変更(触覚)

上記はあくまで一例ですが、ASDとして自覚している特性を認識した上で、ストレスなく働くために必要な“合理的配慮”の内容を整理することが重要です。

佐々木
もし仮に「自分の取扱説明書」を作るとしたら1ページにまとめてください。内容は、①要望(してほしい配慮)と②その理由だけで大丈夫です。

ASDが向いていない仕事

ASDの方は、下記の特徴を持つ仕事は向いていません。障害特性との相性が悪いので、強いストレスを感じることになります。

  • マルチタスクな仕事
  • 顧客コミュニケーションがある仕事
  • 変化が激しく柔軟な対応が必要な仕事
  • ルールやノウハウが体系化されていない仕事

そのため、以下の仕事は割けてください。

ASDが向いていない職種
  • 営業職、コンサルタント
  • コールセンター・オペレーター
  • 採用人事、秘書
  • 管理職、マネージャー

上記の仕事を避ければ、興味を持ったものに対して異常なほどの集中力を発揮する(過集中)場合があるので、求人を見ながら合う合わないを模索してみてください。

ASDが向いている仕事

おおむね以下の特徴のある仕事が向いている傾向にあります。

  • 一人でコツコツとできる仕事
  • ルールやマニュアルが明瞭な職種
  • デスクワーク(視覚情報が重要なので)

そのため、以下の仕事が向いている傾向にあります。

ASDが向いている仕事
  • ライター
  • エンジニア、プログラマー
  • 経理、財務、法務、労務
  • デザイナー、設計

ただ、得意不得意は人それぞれなので、全員に該当するわけではありません。自分ができること、興味があることに向き合うのが重要なので、あくまで参考程度にしてください。

ASDが就職活動を行うときのポイント

就職活動を行う場合は、下記のポイントを押さえて進めることをおすすめします。

  1. ASDの特性と必要な配慮を理解する
  2. 向いていない仕事を避けて向いている仕事を探す
  3. 無理のない就労形態から段階的に仕事をはじめる
  4. 就職活動は一人で行わず、支援期間をうまく活用する

では順番に見ていきましょう。

①ASDの特性と必要な配慮を理解する

まずは、自身のASD特性と、職場環境に必要な配慮を理解して整理しておきましょう

ASDと一口にいっても、特性のあり方は人それぞれなので「自分が何を苦手としているのか」は前もって整理しておく必要があります。

それこそ、手帳を取得必要がないくらい軽度であれば「民間企業の一般枠」で就労することもできます。

反対に、困難が大きく配慮が必要なら「障害者雇用枠」を狙うなり、就労移行支援や就労継続支援といった「福祉的就労」から段階的に慣れるなり、といった選択肢があります。

より良い職場を選ぶためにも、自己分析は必須です

②向いていない仕事を避けて向いている仕事を探す

自身のASD特性と必要な配慮を理解したならば、向いていないであろう仕事は避けて、できるだけストレスがかからない仕事を探しましょう。

もちろん、興味がある“やりたい仕事”を選ぶのも悪いことではありませんが、ASDを持っている方は「苦手なこと、ストレスを回避すること」のほうが遥かに重要です。

仮に憧れの職業だとしても苦手な仕事をしてしまうと、最初は楽しく感じるかもしれませんが、3ヶ月もすれば高揚感は薄れ、できないことばかりの現実に苦痛を感じるようになります。

このように、特性ごとで一定の得意不得意はあるので、自己分析と業界・企業研究をしたうえですり合わせを行いましょう。

③無理のない就労形態から段階的に仕事をはじめる

仕事を探すときは、無理のない就労形態からはじめるようにしてください。他の精神疾患と併発している場合や、長期間のブランクがある場合は「週あたりの勤務時間をどれくらいにするか」から医師と相談しましょう。

もし、一般企業への就職が不安な場合は、福祉的就労(就労継続支援B型A型や就労移行支援)で、障害や体調にあわせて自分のペースで、必要なスキルを習得することが可能です。

一般企業での就職に少しでも不安がある場合は、無理をせず、段階を踏んで慣れていくことをおすすめします。(例えばSTEP3.就労移行支援の利用から始める、など)

どれにすべきか悩んだら、障害者向けの「福祉的就労」と「一般就労」の両方を紹介している事業所(LITALICOdodaチャレンジatGPなど)に相談してみるようにしてください。

④就職活動は一人で行わず、支援機関をうまく活用する

障害のある方の就職活動は一般的に難航しやすいので、客観的な立場からアドバイスをくれて、障害者雇用全般に詳しい「支援機関」の力を借りることをおすすめします。

例えば、下記のような機関です。

悩んだら、「就労移行支援事業所」と「障害者向け企業求人」の両方を取り扱っているLITALICOdodaチャレンジに登録しておきましょう。いずれも全国対応可能です。

発達障害におすすめの転職エージェント

障がい手帳をお持ちの方、あるいは申請中の方向けに、オープン就労(企業に障がいを公開しておこなう転職活動)でおすすめの転職エージェントを紹介していきます。

比較ポイントは以下3点です。(詳しい選び方や6位以降が気になる方は「障がい者向け転職サイト・エージェントの選ぶ基準と比較表」をご覧ください。)

  • 比較1. 総求人数
  • 比較2. 利用者満足度
  • 比較3. 障がい者支援の実績

←左右にスクロール可能です→

順位就職/転職エージェント評価
おすすめ度エリア公開求人満足度コメント
1位LITALICO仕事ナビ★★★★☆
4.21
全国3,769件
多い
4.07/ 5.0
高い
業界最大級の求人数
在宅ワーク案件あり
2位
dodaチャレンジ
★★★★☆
4.14
全国1,296件
多い
4.04 / 5.0
高い
大手人材会社が運営
事務職やIT技術職メイン
3位
atGPエージェント
★★★★☆
4.11
全国1,057件
多い
3.98 /5.0
普通
全国で豊富な求人数
地方や作業系案件もある
4位
ランスタッドチャレンジド
★★★★☆
4.03
全国
(精神は一都三県)
323件
普通
4.04/ 5.0
高い
60%が300万円以上
フルタイム正社員中心
5位
エージェント・サーナ
★★★★☆
4.01
関東、関西958件
普通
4.02 /5.0
高い
転職支援歴29年
累計1,000名以上
6位
DIエージェント
★★★☆☆
3.81
全国1,529件
多い
3.92/ 5.0
普通
2009年開始
7,500人以上を支援
7位
アビリティスタッフィング
★★★★☆
4.01
一都三県239件
普通
3.86 / 5.0
普通
首都圏の事務職中心
精神障害のみ
8位
ソーシャルパートナーズ
★★★☆☆
3.90
一都三県230件
少なめ
3.76 / 5.0
普通
2018年開始
世界規模の人材会社
9位マイナビパートナーズ紹介★★★☆☆
3.87
首都圏、関西45件
少なめ
-2020年開始
大手のノウハウあり
10位トゥモローブライト★★★☆☆
3.79
一都三県非公開3.85/ 5.0
普通
2016年開始

※求人数は2022/11/4時点の数値

転職エージェントは最初から一つに絞る必要はないので、良い求人を見逃しにくくなるように複数登録がおすすめです。(ただ、多すぎると連絡が面倒になるので、多くても4社程度にしておきましょう。)

1位.LITALICO仕事ナビ

LITALICO仕事ナビは、国内最大級の求人数を持つ転職サービスです。全国に対応しており、首都圏や関西はもちろん、地方求人も豊富なのが特徴。

全国100件を超える就労移行支援で培った累計10,000人以上の支援実績をもとに、安定感のあるサポートをしています。

LITALICO仕事ナビの特徴
  • 求人数が業界最大級(全国対応)
  • 人気の在宅ワーク求人も豊富
  • 就労移行支援や継続案件も掲載あり

もともと就労移行支援のイメージが強いですが、身体障がい者や若手向けのサポートも充実しています。無料なのでぜひ相談してみてください。

対応障害:すべて(精神や発達も可能)

佐々木
もちろん情報収集のみの登録も可能です。障害者雇用求人をどこよりも多く掲載しているので、必ず登録しておきましょう!

◆利用した方の口コミ(一部抜粋)

親身に支えてくれた
40代男性 鬱病/社会不安障害 製造
★★★★★5
スタッフの方は非常に親身になって支えてくださいました。書類の作成や模擬面接もして頂き、非常に感謝しております。私も急に精神的な病気になってしまい、非常に落ち込んでいたのですが、おかげさまで明るさを取り戻しました。(アンケート調査より)
他と比べて求人数が多い
20代女性 摂食障害 事務職
★★★★☆4
他のエージェントと比べて、求人数は多いように感じました。身体障害の方、精神障害でもある程度自己管理ができる方は良いと思います。ただ、サポートはすごく良いですが、求人のレベルは割と高く、条件に合わないことも多いです。(アンケート調査より)
ハローワークよりずっと探しやすい
30代男性 うつ病/双極性障害 軽作業
★★★★★5
時期が閑散期なので難しかったかと思いますが、協力体制があり、たくさんの求人を紹介してくれました。ハローワークよりずっと探しやすいと思います。(アンケート調査より)
求人は紹介してくれる
20代女性 発達障害/全般性てんかん 事務職
★★★☆☆3
求人を紹介してくれるのだろうかという不安を抱いていたので「求人を紹介してください」という要求に応えてくれた事には感謝したい。ただ、私の希望する勤務地や職種が抜けていたのが残念。(アンケート調査より)
LITALICO仕事ナビの基本データ
タイプ転職エージェント
利用料金無料
※障害者手帳がなくても登録は可能
対象地域全国
対象障害全て(精神や発達障害も可能)
求人件数3,769件
運営会社株式会社LITALICO(企業HP
関連サービスLITALICOワークス(就労移行支援)
公式サイトhttps://snabi.jp/

※求人数は2022/11/4時点の数値

2位.dodaチャレンジ

dodaチャレンジは、大手人材企業のパーソルグループが運営する、転職支援実績No.1(2018年~2020年)の障がい者特化型転職エージェントです。

東京・大阪・名古屋の3ヶ所にオフィスを構えており、大手企業や特例子会社での、事務職からIT系技術職といったオフィスワーク求人を多く保有しています

dodaチャレンジの特徴
  • 事務職からIT系技術職に強い
  • 東京・大阪・名古屋の大企業求人に強い
  • 障がい者の転職に特化したコンサルタント

転職前は応募書類の添削や模擬面接といったサポートがあり、入社後も就労に関する悩みがないか相談することが可能です。無料なのでまずは面談だけでもしてみましょう。

また、就労移行支援事業所のミラトレを運営しているので、働くことに不安があり、無理なく慣れていきたいという方は、併せて利用してみてください。

佐々木
dodaチャレンジは障害者の支援実績No.1の転職サービスです。アンケート調査でも約5人に1人が利用していました。

主に、アドバイザーの対応に関するポジティブな口コミが多かった印象で、その一部を紹介していきます。

◆利用した方の口コミ(一部抜粋)

誠実に仕事をこなしてくれた
30代女性 うつ病 教育関係
★★★★★5
担当者の方は誠実に仕事をこなしてくださいました。病気のこともあり、自己肯定感がほぼない私に、私の長所となる部分を沢山教えてくださいました。(アンケート調査より)
寄り添いながらアドバイスしてくれた
30代男性 うつ病 事務職
★★★★★5
十分なヒアリングでこちらの就業を寄り添いながらアドバイスしてくれました。それから、企業側にいろいろと体調を崩した時などの対応を交渉してくれました。就業後も、どんな様子かヒアリングとアドバイスをしてくれてとても心強かったです。(アンケート調査より)
選考対策や書類サポートをしてくれた
40代女性 双極性障害 事務職
★★★★☆4
良かった点は、キャリアカウンセラーが私の代わりに条件交渉をしてくれたことや面接対策や書類作成のサポートもしてくれたことです。悪かった点は、社会人としての経験が浅いためとの理由で、すぐに求人を紹介してもらえなかったので、残念でした。(アンケート調査より)
丁寧にわからないことを教えてくれた
30代女性 軽度知的障害 事務職
★★★☆☆3
軽度知的障害とのこともあり、普通の人より理解力がないなか丁寧にわからないことを教えてくださいました。悪かった点としても希望の求人数があまりにも少なく、他の都道府県の求人ばかり障害されたことが悪かったといいますが不満に思った点です。(アンケート調査より)
dodaチャレンジの基本データ
タイプ転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象地域東京、大阪、名古屋(WEB対応可)
対象障害すべて※精神障害も対応
求人件数1,296件(非公開求人は不明)
運営会社パーソルキャリア株式会社(企業HP
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://doda.jp/challenge/

※求人数は2022/11/4時点の数値

3位. atGPエージェント

atGP(アットジーピー)は、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する、全国トップクラスの求人を保有する障がい者向け転職サービスです。

基本的には首都圏、関西エリアの事務職求人が中心ですが、他の大手エージェントと違って、地方エリアや作業員(清掃等)案件にも力を入れています

さらに、時短(週20時間~)案件や、在宅ワーク求人も多く保有しているので、幅広いニーズに応えられる点はatGPならではの強みと言えるでしょう。

atGP(アットジーピー)の特徴
  • 全国で求人数がトップクラス
  • 時短や在宅ワーク求人が豊富
  • 首都圏や関西の事務職求人が中心
  • 地方や作業系案件でも他社より充実

また、エージェント機能をつけずに求人を眺めたり、スカウトを待ったりすることも可能なので「良い案件があれば」という方にもおすすめできます。

ちなみに、就労移行支援事業所(atGPジョブトレ)も運営しているので、働くことに不安があり、まずは準備からしていきたい方は、併せて利用してみてください。

佐々木
atGPは多くの方に利用されている大手サービスなのでおすすめです。アンケート調査でも約5~6人に1人が利用しており、満足度評価が高い傾向にありました!

◆利用した方の口コミ(一部抜粋)

希望通りに紹介してくれて助かった
40代男性 左大腿1/2以上欠損 事務職
★★★★★5
こちらの要望に応えて求人を探してきてくれて、ずっと親身になって相談を聞いてくれた。こちらからの質問に対してすぐに回答してくれた点もありがたい。(アンケート調査より)
わからないことをすぐに教えてくれる
20代女性 双極性障害 事務職
★★★★★5
良かった点は、自分が気になっているが、少し雇用条件の部分が気になった求人をすぐに対応してくださり、雇用条件の確認などがスムーズでとても好感にもてたことです。わからないことをすぐに聞けるので安心できました(アンケート調査より)
特性を活かせる職場を探してくれた
30代女性 発達障害/統合失調症 事務職
★★★★★5
自分の障害における特性や、疲れやすさ等をすごく理解して下さって嬉しかったです。自分の特性の良いところを活かせる様に、色々親身になって話を聞いてくれて動いて下さり、ありがたかったです。(アンケート調査より)
細かい職種条件にも応えてくれる
20代男性 うつ病 事務職
★★★★☆4
職種の条件について細かい要求をしたが、自分にあった求人をしっかりと探してくれて、見つかり次第連絡してくれた。都心でないと少し求人数は物足りない印象を受けたが、在宅求人も紹介してもらえたのでおすすめです。(アンケート調査より)
atGP(アットジーピー)エージェントの基本データ
タイプ転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象地域関東・関西・名古屋エリア
対象障害全て(精神や発達障害も可能)
求人件数1,057件(非公開求人は不明)
うち575件は精神障害の採用実績あり
運営会社(株)ゼネラルパートナーズ(企業HP
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.atgp.jp/

※求人数は2022/11/4時点の数値

4位.ランスタッドチャレンジド

ランスタッドチャレンジドは、世界最大の人材企業ランスタッドが運営する障がい者向け転職エージェントで、取り扱い求人の年収やレベルが高いことが特徴です。

実際の求人も、正社員のフルタイムが大半を占めているので、フルタイムでの就業を直近2~3年継続していて「キャリアアップしたい!」と考えている方におすすめです。

もとは外資系企業なのでドライなイメージを持つかと思いますが、そういったことは一切なく、求職者に寄り添ったオーダーメイド求人をはじめ、親身なサポートが高評価でした。

特徴まとめ
  • 年収高めのフルタイム求人
  • 全国対応(精神障害は一都三県のみ)
  • 事務職や製造業職の人気求人を多数保有

ランスタッドの保有求人の多くは非公開であり、大企業を中心に多くの転職支援実績があるので、どのような求人があるかだけでもみてみると良いでしょう。

ただ、基本的にはフルタイム求人がメインなので、経歴に自信がない方、週3~4勤務から段階的に復職したい方は、LITALICO仕事ナビatGPを利用するようにしてください。

◆利用した方の口コミ(一部抜粋)

比較的条件の良い求人が多かった
30代男性 下肢障害5等級 IT関連
★★★★★5
通勤に負担がかかるのでテレワーク中心で働くことができる仕事を探していました。障害者雇用の割にランスタッドは比較的条件の良い求人が多かった印象です。正社員の案件が多いので仕事に支障が出ずに働ける方にはおすすめですね。(アンケート調査より)
担当が障害や配慮に詳しく安心できた
40代女性 内部障害1等級 事務職
★★★★★5
担当者が障害に詳しかったので安心して配慮事項をお伝えすることができました。結果的に希望の条件で無事転職することができたのですが、事前に配慮事項を調整してくれたおかげで受入環境も良く、快適に働けています。(アンケート調査より)
スキルアップできる職場を紹介してくれた
30代男性 上肢障害6等級 IT技術職
★★★★★5
障害者雇用の場合だと簡単な事務作業しか任せてもらえないものと諦めていましたが、経験が浅いながらスキルアップできる職場を紹介してくれました。障害以外の部分での職務適正をみたうえで細かくサポートしてくれたので感謝しています。(アンケート調査より)
諦めずに一緒に頑張ってくれた
30代女性 統合失調症 事務職
★★★★★5
精神障害なので最初はうまくいかなかったのですが、担当の方は明るく励ましてくれて支えになってくれました。途中で挫けそうにもなりましたが、諦めずに一緒に頑張ってくれたので無事に希望の仕事に就くことができたんだと思います。(アンケート調査より)
ランスタッドチャレンジの基本データ
タイプ転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象・身体障害のある方(全国対応可能)
・精神障害のある方(一都三県のみ)
求人件数323件 ※障害種別の内訳は不明
運営会社ランスタッド株式会社(企業HP
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.randstad.co.jp

※求人数は2022/11/4時点の数値

5位.エージェント・サーナ

エージェント・サーナは、創業から29年間、身体障がいや内部障がいを中心に、障がい者の転職支援を行い続けている特化型の転職エージェントです。

基本的に取り扱っている求人の多くは、身体障がいや内部障がいが中心にはなりますが、精神障がいや発達障がいなどの案件も一部対応しています。

そして保有求人の85%が完全独自であり、さらに利用者の60%が面談から2ヶ月以内に内定を獲得しているので、多くの方にお勧めできる選択肢です。

エージェントサーナの特徴
  • 身体・内部障がい者の支援に特化
  • 創業30年間のノウハウによるサポート力
  • 関東&関西で求人多数保有(85%が限定求人)

◆利用した方の口コミ(一部抜粋)

担当が障害に詳しく話がスムーズ
30代男性 下肢障害5等級 事務職
★★★★★5
やはり障害者雇用となると一人ひとり身体の状態が違うのでなかなか理解してもらいにくいのですが、担当の方は事情に詳しくスムーズに話が進みました。さまざまな新しい情報が知れてよかったです。(アンケート調査より)
求人数が多く担当が配慮に詳しい
40代女性 聴覚障害2等級 事務職
★★★★★5
都心の求人数は多いように感じました。独自求人が多いとのことで、実際に他のエージェントにはないような会社も多かったような印象です。どこまで配慮してもらえるものかが気になっていたので、担当の方が詳しくすり合わせてくれて助かりました。(アンケート調査より)
きめ細やかなサポートが心強い
30代男性 内部障害1等級 事務職
★★★★★5
前の職場で勤務しながら転職活動を進めていたので、面接できる時間は限られていたのですが、うまくセッティングしてもらえました。職務経歴書の添削や面接対策など、きめ細やかなサポートが心強かったです。(アンケート調査より)
明るく根気強くサポートしてくれた
40代女性 下肢障がい6等級 事務職
★★★★★5
車椅子は利用していませんが下肢障害があるので通勤には負担がかかります。そのため、業種は問わずにテレワーク中心で働ける仕事を探していました。未経験業種なので最初は全然うまくいかなかったのですが担当の方が明るく元気づけ、根気強くサポートしてくれました。(アンケート調査より)
エージェントサーナの基本データ
タイプ転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象地域関東(東京・神奈川・埼玉・千葉)
関西(大阪・京都・兵庫)
対象障害身体障害・内部障害、精神障害等
求人件数958件(非公開求人は不明)
※うち346件は精神障害者も応募可
運営会社株式会社イフ(企業HP
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.agent-sana.com/

※求人数は2022/11/4時点の数値

よくある質問と回答

  • 発達障害とは?
  • ASD(自閉症スペクトラム障害)とは?
  • ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?
  • LD(限局性学習障害)とは
  • 障害の種類ごとで就職の難しさは違う?
  • 障害者手帳の種類は?
  • 発達障害の手帳はあるの?

Q. 発達障害とは?

発達障害とは、先天的(生まれつき)な脳機能の発達の偏りによる障害のことを指しており、認知や行動の特性が多くの人と異なるのが特徴です。下記の3つに分類されます。

  1. ASD(自閉症スペクトラム障害)
    コミュニケーションが苦手
    特定のものや行動へのこだわりが強い
    一部の感覚が過敏または鈍麻
  2. ADHD(注意欠如・多動性障害)
    年齢に比べて落ち着きや注意力、集中力がない
    感情のコントロールができない
  3. LD(限局性学習障害)
    特定の学習(読む、書く、計算)が苦手

このように、発達障害とひとくちにいっても、人によって特性の現れ方が異なります。さらに場合によっては複数の特性が現れることもあるのです。

それぞれの特性が活きる場面もあるのですが、一般的な企業だとできる仕事が限られたり、人間関係がうまくいかなかったりなど、障害となることが多々あります。

佐々木
日常生活や就職活動における困難から、二次障害(うつ病、双極性障害、不安症など)になる可能性も低くはありません。

そのため、一人ひとりの障害内容に合わせて、自分に合うような環境を選ぶことが重要です。

Q. ASD(自閉症スペクトラム障害)とは?

ASDとは、コミュニケーション面で難を持つ障害です。他人から「空気を読むことができない」「常識が通じない」と言われることが多いのではないでしょうか。

特徴としては、人によりますが、下記で紹介する特徴のいずれか(あるいは複数)を持つ場合が多いです。

  1. コミュニケーションが苦手
    例:曖昧な表現を理解できない
    例:空気が読めない、意図を察することができない
  2. 特定の事柄や行動に強いこだわりを持つ
    例:何かを決めたら二度と変更できない
    例:他の人が気にしないことを異常に気にする
  3. 一部の感覚が過敏または鈍麻
    例:光(視覚)を強く感じやすい
    例:温度(触覚)を強く感じやすい

このように、ASDの方は、曖昧さを汲んで理解することができなかったり(空気が読めない)、さらに“何か”に強いこだわりを持っていたりすることが特徴です。

仕事だと、曖昧なものが理解できないので、コミュニケーションで困難が生じることがあります。

参考:MSDマニュアル 自閉症スペクトラム症

Q. ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?

ADHDとは、注意欠如や多動性といった行動特性がある障害です。他人から「落ち着きがない」「感情的で子供っぽい」と言われることが多いのではないでしょうか。

特徴は「不注意」「多動-衝動性」の2つです。

  1. 不注意
    例:集中力がなく、気が散りやすい
    例:綿密に注意をすることができない
  2. 多動-衝動性
    例:感情コントロール、我慢ができない
    例:他者が予測できない突発的な行動をとる

このように、集中力が持続しない“不注意”と、感情のブレーキが効かず落ち着きがない“多動-衝動”の特徴を持つのがADHDです。

仕事だと、気が散りやすくミスが多くなったり、納期を守れなかったり、感情が抑えられず攻撃的になってトラブルに発展したり、といったケースが多い傾向にあります。

参考:MSDマニュアル 注意欠如・多動症

Q. LD(限局性学習障害)とは?

LD(限局性学習障害)とは、全般の知的発達に遅れはないものの、特定の学習能力(聞く、話す、読む、書く、計算する等)に困難が生じる障害です。

よくあるタイプとしては下記の3つがあります。

  1. 読字障害(ディスレクシア)
    文字の“読解”に困難が生じる
  2. 書字障害(ディスグラフィア)
    文字を“書くこと”に困難が生じる
  3. 算数障害(ディスカリキュリア)
    “計算をすること”に困難が生じる

このように、知的能力障害がなく、適切な教育環境や教育歴と本人の努力や意欲があるにもかかわらず、特定の学習に困難が生じることが特徴です。

仕事だと、マニュアルやテキストを読むことができなかったり、耳から入ってくる情報の理解も困難が生じたりと、コミュニケーション全般で困難が生じやすい傾向にあります。

参考:MSDマニュアル 学習障害

Q. 障害の種類ごとで就職の難しさは違う?

一人ひとりの症状の種類や重さ、そして応募する仕事(給与水準)によるので、一概に断定することはできません。ただ、下記の“傾向”はあります。

障害別の就職難易度

内部障害・身体障害>>>発達障害・精神障害

身体障害や内部障害であれば、職場で必要な配慮がわかりやすく、業務に支障が出にくいので、障害者雇用枠を狙えば就職は難しくありません。

一方で、精神障害や発達障害は、症状が目に見えないために配慮がしにくく、身体障害者に比べると就職は難しくなります。

ただ、発達障害であれば、同じ「精神障害者保健福祉手帳」を持つ精神障害者(うつ病等の気分障害、統合失調症)と比べると、まだ配慮がしやすいので、就職しやすい傾向があります。

Q. 障害者手帳の種類は?

障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があります。

  • 身体障害者手帳
    身体・内部障害のある方が取得可能
  • 療育手帳
    知的障害のある方が取得可能
  • 精神障害者保険福祉手帳
    精神・発達障害がある方が取得可能

参考:厚生労働省 障害者手帳

Q. 発達障害の手帳はあるの?

発達障害”専用”の障害者手帳はありませんが「精神障害者保健福祉手帳」を申請することが可能です。

厚生労働省のページにも明記されています。

▼精神障害者保健福祉手帳の取得条件

何らかの精神障害(てんかん、発達障害などを含みます)により、長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある方を対象としています。 対象となるのは全ての精神障害で、次のようなものが含まれます。

・統合失調症
・うつ病、そううつ病などの気分障害
・てんかん
・薬物依存症
・高次脳機能障害
・発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
・そのほかの精神疾患(ストレス関連障害等)

引用元:厚生労働省 精神障害者保健福祉手帳

また、発達障害だけでなく知的障害も有する場合は、「精神障害者保健福祉手帳」と「療育手帳」の両方を取得することができます。

参考文献

▼厚生労働省のページ

▼就労移行支援事業所(kaien)のページ