障害者雇用の転職サイトおすすめと比較表|選び方や求人数が多いサイトを紹介

「障害者の就職に強い転職サイトは?」「おすすめの転職イベントやエージェントも知りたい!」と気になりますよね。

障害者雇用で好条件な求人は探しにくく、障害特性との相性まで考えなくてはならないので「より適した転職サイトを選ぶことが転職の勝敗を分ける」と言っても過言ではありません。

そこでこの記事では、上場企業管理職の筆者が「障害者雇用で転職サイトを選ぶときのポイントとおすすめ」さらには裏事情までを網羅的に解説します。

この記事を書いた専門家
佐々木
佐々木
東証プライム上場企業の管理職。適応障害とうつ病で二度の休職経験あり。ASD傾向あり。企業側での新卒・中途採用の経験をもとに記事を執筆

転職サイトの種類と選び方

まず、障害者雇用で利用できる転職サイトは大きくわけて2種類あり、それぞれで特徴が大きく異なります。

それぞれの「特徴」と「おすすめな状況」を表で整理すると下記の通りです。

種類特徴おすすめな状況
人材紹介

・転職全般を支援してくれる
・合う企業を紹介してくれる
・転職に自信がない
・隠れ優良企業を知りたい
求人広告
・企業求人が掲載されている
・まれに企業スカウトが来る
・転職の軸が明確である
・自分で幅広い選択肢を見たい

一般向けではスカウトに特化しているものもありますが、障害者雇用では上記のどちらかに特化しているのが一般的です。また、サイトによっては、就職イベント(セミナーや合同説明会など)も開催していますね。

それぞれ違ったメリットがあるので、どちらか1種類だけに絞ることなく、転職の進み具合に応じて“併用”するようにしましょう。両方ともフル活用すべきです。

①人材紹介型転職サイトの『転職エージェント』

エージェント型の転職サイト(通称:転職エージェント)では、キャリアアドバイザーが、学生と企業の間に入り、双方にとって最良のマッチングを提案します

転職エージェントが学生にしてくれること

会員登録をしたら内定を取れるまでサポートしてくれる点が大きなメリットです。

エージェントがしてくれること
  1. 求人を提案するための『ヒアリング』
    • 曖昧なら一緒に方向性を考えてくれる
    • 配慮事項や自己分析を深掘りしてくれる
  2. あなたに合いそうな『非公開求人の提案』
    • 一般公開していない求人を提案
    • 特別選考ルートをこじ開けてくれる
  3. 企業に応募した後の『選考対策』
    • 過去の面接質問や傾向を共有
    • 書類添削や面接練習フィードバック
    • 選考に落ちても理由を教えてくれる

転職エージェントを利用する流れ

転職エージェントを利用すべき状況

  • 転職に自信がない
  • 自己分析や企業選びで悩んでいる
  • 自分に合いそうな企業を知りたい
  • 選考対策をしてもらいたい
佐々木
転職について全般的にサポートしてくれるので、少しでも悩んだらエージェントに相談してみることをお勧めします。

②求人広告型転職サイトの『求人情報サイト』

求人広告型の転職サイト(通称:求人情報サイト)では、企業の採用担当者が求人票を掲載して、新入社員の募集を行っています。そのため、応募すると企業側と直接やり取りすることになります。

求人情報サイトでできること

基本的には『求人検索』と『転職イベント(説明会やセミナー)』が主なメリットになります。

求人情報サイトでできること
  1. 希望する職種や条件での『求人検索』
    • 公開されている求人に応募できる
    • 非公開な求人は存在しない
  2. 『企業説明会・セミナー』が開催される
  3. たまに採用企業から『スカウト』が来る

求人情報サイトを利用する流れ

求人情報サイトを利用すべき状況

  • 幅広い選択肢を見たい
  • イベントやセミナーに参加したい
  • 転職の軸が明確で、自ら企業を探したい
佐々木
企業ごとに求人情報やセミナー情報が掲載されているので、興味のある企業があったら定期的にチェックしておきましょう。

障害者雇用でおすすめな転職サイト

ここまで説明してきましたが、転職サイト選びでは『転職エージェント』と『求人情報サイト』の2種類を活用することが重要です。

  1. 障害者雇用の『転職エージェント』
  2. 障害者雇用の『求人情報サイト』
佐々木
できれば忘れないうちに全部登録して、ブックマークしておくと良いですね!

①障害者雇用の『転職エージェント』

では早速、障害者の方におすすめな転職エージェントを紹介していきます。厳選するにあたって下記の観点で各サービスを比較し、ランキング化しました。

転職エージェントの比較ポイント
  • 比較1. 総求人数
  • 比較2. 利用者満足度
  • 比較3. 障害者支援の実績

まず、障害者手帳を持っていれば、大きく2種類の就労形態(クローズかオープンか)に応募することができ、それぞれで使うべき転職エージェントが異なります。

就労形態ごとに使うべき転職エージェント
  • オープン就労(障害を開示して就職する)
    ◎良い点:配慮があり長期継続しやすい
    ×悪い点:求人の種類が少ない傾向にある
    障害者専門の転職エージェントを使おう!
    ※基本的にまずはこちらに相談したい
  • クローズ就労(障害を隠して就職する)
    ◎良い点:求人の種類が豊富
    ×悪い点:配慮が得られず長期継続しにくい
    一般の転職エージェントを使おう!
    ※障害者手帳がない場合のみ利用すべき

ただ、障害者の転職は難易度が高いので、まずは「障害者専門の転職エージェント」に相談することをおすすめします。理由は下記の通りです。

障害者専門エージェントにすべき理由
  1. 選考通過率が上がる
    • 書類添削や面接練習
    • 過去の質問内容や面接傾向を知れる
    • 採用企業に強くプッシュしてもらえる
  2. 障害者転職のアドバイスがもらえる
    • 企業や働き方の相性を教えてくれる
    • 配慮事項の言語化も手伝ってもらえる
  3. 良質な非公開求人を紹介してもらえる
    • 好条件な求人は倍率が高いので求人サイトには公開されず、一部のエージェントのみに共有されます。
佐々木
いずれにせよ、まずは障害者雇用の専門家から幅広くアドバイスをもらってから慎重に判断することをおすすめします。

さらに詳しく選び方を見る

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順位就職/転職エージェント評価
おすすめ度エリア公開求人満足度コメント個別解説
1位LITALICO仕事ナビ★★★★☆
4.3
全国3,103件
多い
4.2/5.0
高い
業界最大級の求人数
在宅ワーク案件あり
2位
dodaチャレンジ
★★★★☆
4.2
全国1,361件
多い
4.1/5.0
高い
大手人材会社が運営
事務職やIT技術職メイン
3位
atGPエージェント
★★★★☆
4.1
関東/関西
名古屋
1,144件
多い
3.9 /5.0
普通
全国で豊富な求人数
地方や作業系案件もある
4位障害者雇用バンク★★★★☆
4.1
首都圏
関西
985件
普通
3.8/ 5.0
普通
ハローワークや
就労移行支援も掲載あり
5位
エージェント・サーナ
★★★★☆
4.0
首都圏
関西
1,095件
普通
4.0 /5.0
高い
転職支援歴31年
累計1,000名以上
6位
ランスタッドチャレンジド
★★★★☆
4.0
全国
精神は首都圏
286件
普通
4.1/ 5.0
高い
60%が300万円以上
フルタイム正社員中心
7位
DIエージェント
★★★☆☆
3.9
全国1,716件
多い
3.9/ 5.0
普通
7,500人以上を支援
正社員求人少なめ
8位マイナビパートナーズ紹介★★★☆☆
3.8
首都圏
関西
220件
少なめ
4.1/5.0
高い
2020年開始
大手のノウハウあり
9位ソーシャルパートナーズ★★★☆☆
3.7
一都三県250件
少なめ
3.8/5.0
普通
2018年開始
世界規模の人材会社
10位
アビリティスタッフィング
★★★☆☆
3.7
一都三県281件
少なめ
3.6/5.0
普通
首都圏の事務職中心
精神障害のみ

※2023/5/13更新

>>障害者手帳がなく、取得予定もなければ

どれに登録しようか迷ったら、上位3社(LITALICO仕事ナビdodaチャレンジatGPエージェント)を利用して良かったところに絞るのをおすすめします。

転職エージェント登録のポイント

転職エージェントは最初から一つに絞る必要はないので、良い求人を見逃しにくくなるように複数登録しておきましょう。

特に障害枠求人となると、希望条件に合う求人と優秀なコンサルタントが見つかりにくくなるので、まずは3社ほど併用して見極めることをおすすめします。

佐々木
それぞれ簡単に特徴を説明していきますね。どれもおすすめできるので気になったものからぜひ登録してみてください!

1位.LITALICO仕事ナビ

LITALICO仕事ナビは、国内最大級の求人数を持つ就職サービスです。全国に対応しており、首都圏や関西はもちろん、地方求人も豊富なのが特徴。

全国100拠点を超える就労移行支援事業で培った累計10,000人以上の支援実績をもとに、安定感のあるサポートをしています。

LITALICO仕事ナビの特徴
  • 求人数が業界最大級(全国対応)
  • 人気の在宅ワーク求人も豊富
  • 就労支援の案件も検索できる

もともと就労移行支援のイメージが強いですが、身体障がい者や若手向けのサポートも充実しています。無料なのでぜひ相談してみてください。

【公式】https://snabi.jp/

佐々木
もちろん情報収集のみの登録も可能です。障害者雇用求人をどこよりも多く掲載しているので、必ず登録しておきましょう!
利用した方の口コミ
親身に支えてくれた
40代男性 鬱病/社会不安障害 製造
★★★★★5
スタッフの方は非常に親身になって支えてくださいました。書類の作成や模擬面接もして頂き、非常に感謝しております。私も急に精神的な病気になってしまい、非常に落ち込んでいたのですが、おかげさまで明るさを取り戻しました。(アンケート調査より)
他と比べて求人数が多い
20代女性 摂食障害 事務職
★★★★☆4
他のエージェントと比べて、求人数は多いように感じました。身体障害の方、精神障害でもある程度自己管理ができる方は良いと思います。ただ、サポートはすごく良いですが、求人のレベルは割と高く、条件に合わないことも多いです。(アンケート調査より)
ハローワークよりずっと探しやすい
30代男性 うつ病/双極性障害 軽作業
★★★★★5
時期が閑散期なので難しかったかと思いますが、協力体制があり、たくさんの求人を紹介してくれました。ハローワークよりずっと探しやすいと思います。(アンケート調査より)
求人は紹介してくれる
20代女性 発達障害/全般性てんかん 事務職
★★★☆☆3
求人を紹介してくれるのだろうかという不安を抱いていたので「求人を紹介してください」という要求に応えてくれた事には感謝したい。ただ、私の希望する勤務地や職種が抜けていたのが残念。(アンケート調査より)
LITALICO仕事ナビの基本情報
タイプ就職エージェント兼サイト
利用料金無料
※障害者手帳がなくても登録は可能
対象地域全国
対象障害全て(精神や発達障害も可能)
求人件数3,103件
運営会社株式会社LITALICO
関連サービスLITALICOワークス(就労移行支援)
公式サイトhttps://snabi.jp/

※2023/5/13更新

2位.dodaチャレンジ

dodaチャレンジは、大手人材企業のパーソルグループが運営する、転職支援実績No.1(2021年)の障がい者特化型転職エージェントです。

東京・大阪・名古屋の3ヶ所にオフィスを構えており、大手企業や特例子会社での、事務職からIT系技術職といったオフィスワーク求人を多く保有しています

dodaチャレンジの特徴
  • 事務職~IT系技術職中心
  • 東京/大阪/名古屋にとにかく強い
    • 正社員求人が多い
    • 大手企業、上場企業に強い
  • 障がい者転職に特化したコンサルタント

転職前は応募書類の添削や模擬面接といったサポートがあり、入社後も就労に関する悩みがないか相談することが可能です。無料なので面談だけでもしてみましょう。

【公式】https://doda.jp/challenge/

また、就労移行支援事業所のミラトレを運営しているので、働くことに不安があり、無理なく慣れていきたいという方は、併せて利用してみてください。

佐々木
dodaチャレンジは障害者の支援実績No.1の転職サービスです。アンケート調査でも約5人に1人が利用していました。

主に、アドバイザーの対応に関するポジティブな口コミが多かった印象で、その一部を紹介していきます。

利用した方の口コミ
誠実に仕事をこなしてくれた
30代女性 うつ病 教育関係
★★★★★5
担当者の方は誠実に仕事をこなしてくださいました。病気のこともあり、自己肯定感がほぼない私に、私の長所となる部分を沢山教えてくださいました。(アンケート調査より)
寄り添いながらアドバイスしてくれた
30代男性 うつ病 事務職
★★★★★5
十分なヒアリングでこちらの就業を寄り添いながらアドバイスしてくれました。それから、企業側にいろいろと体調を崩した時などの対応を交渉してくれました。就業後も、どんな様子かヒアリングとアドバイスをしてくれてとても心強かったです。(アンケート調査より)
選考対策や書類サポートをしてくれた
40代女性 双極性障害 事務職
★★★★☆4
良かった点は、キャリアカウンセラーが私の代わりに条件交渉をしてくれたことや面接対策や書類作成のサポートもしてくれたことです。悪かった点は、社会人としての経験が浅いためとの理由で、すぐに求人を紹介してもらえなかったので、残念でした。(アンケート調査より)
丁寧にわからないことを教えてくれた
30代女性 軽度知的障害 事務職
★★★☆☆3
軽度知的障害とのこともあり、普通の人より理解力がないなか丁寧にわからないことを教えてくださいました。悪かった点としても希望の求人数があまりにも少なく、他の都道府県の求人ばかり障害されたことが悪かったといいますが不満に思った点です。(アンケート調査より)
dodaチャレンジの基本情報
タイプ就職・転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象地域全国
対象障害すべて※精神障害も対応
求人件数1,361件
運営会社パーソルダイバース株式会社
Pマークあり(親会社)
公式サイトhttps://doda.jp/challenge/

※2023/5/13更新

3位. atGPエージェント

atGP(アットジーピー)は、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する、全国トップクラスの求人を保有する障がい者向け転職サービスです。

基本的には首都圏、関西エリアの事務職求人が中心ですが、他の大手エージェントと違って、地方エリアや作業員(清掃等)案件にも力を入れています

さらに、時短(週20時間~)案件や、在宅ワーク求人も多く保有しているので、幅広いニーズに応えられる点はatGPならではの強みと言えるでしょう。

atGP(アットジーピー)の特徴
  • 全国で求人数がトップクラス
  • 時短や在宅ワーク求人が豊富
  • 首都圏や関西の事務職求人が中心
  • 地方や作業系案件でも他社より充実

また、エージェント機能をつけずに求人を眺めたり、スカウトを待ったりすることも可能なので「良い案件があれば」という方にもおすすめできます。

【公式】https://www.atgp.jp/

ちなみに、就労移行支援事業所(atGPジョブトレ)も運営しているので、働くことに不安があり、まずは準備からしていきたい方は、併せて利用してみてください。

佐々木
atGPは多くの方に利用されている大手サービスなのでおすすめです。アンケート調査でも約5~6人に1人が利用しており、満足度評価が高い傾向にありました!
利用した方の口コミ
希望通りに紹介してくれて助かった
40代男性 左大腿1/2以上欠損 事務職
★★★★★5
こちらの要望に応えて求人を探してきてくれて、ずっと親身になって相談を聞いてくれた。こちらからの質問に対してすぐに回答してくれた点もありがたい。(アンケート調査より)
わからないことをすぐに教えてくれる
20代女性 双極性障害 事務職
★★★★★5
良かった点は、自分が気になっているが、少し雇用条件の部分が気になった求人をすぐに対応してくださり、雇用条件の確認などがスムーズでとても好感にもてたことです。わからないことをすぐに聞けるので安心できました(アンケート調査より)
特性を活かせる職場を探してくれた
30代女性 発達障害/統合失調症 事務職
★★★★★5
自分の障害における特性や、疲れやすさ等をすごく理解して下さって嬉しかったです。自分の特性の良いところを活かせる様に、色々親身になって話を聞いてくれて動いて下さり、ありがたかったです。(アンケート調査より)
細かい職種条件にも応えてくれる
20代男性 うつ病 事務職
★★★★☆4
職種の条件について細かい要求をしたが、自分にあった求人をしっかりと探してくれて、見つかり次第連絡してくれた。都心でないと少し求人数は物足りない印象を受けたが、在宅求人も紹介してもらえたのでおすすめです。(アンケート調査より)
atGP(アットジーピー)エージェントの基本情報
タイプ就職・転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象地域全国
対象障害全て
求人件数1,144件(非公開求人は不明)
運営会社(株)ゼネラルパートナーズ
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.atgp.jp/

※2023/5/13更新

4位.障害者雇用バンク(旧エラビバ)

障害者雇用バンクの特徴
  • 20~30代向けの障害者転職サイト
    • ハローワーク求人の掲載あり
    • 就労移行支援事業所の掲載あり
  • 対象エリアは首都圏と大阪のみ
  • 新卒やハイクラス向けにサポート実施

障害者雇用バンクは、株式会社スペシフィックが運営する障害者求人サイトです。2016年4月に「エラビバ」として開始され、2021年5月に現在の名称に変更されています。

やや後発ながらも保有している求人件数は多く、ハローワーク求人や就労移行支援事業所をまとめて検索することもできるので、物足りなさを感じることは少ないかもしれません。

サポート対象は首都圏/大阪の20~30代のみと限られますが、サイトに登録すると、担当エージェントが就職全般をサポートしてくれるので、余裕があればぜひ登録してみてください。

【公式】https://syogai-koyo-bank.com/

障害者雇用バンクの基本情報
タイプ転職サイト・エージェント
利用料金無料
対象地域首都圏/関西
対象障害全て
求人件数985件
運営会社株式会社スペシフィック
公式サイトhttps://syogai-koyo-bank.com/

※2023/5/13更新

5位.エージェント・サーナ

エージェントサーナの特徴
  • 身体障害・内部障害に特化
  • 都心の事務職と営業販売職が中心
    • 首都圏で全体の75%を占める
    • 限定求人が85%を占める
  • 面談でQUOカード1,000円分がもらえる

エージェント・サーナは、創業から31年間、身体・内部障がいを中心に、障がい者の転職支援を行い続けている転職エージェントです。

エリアは、東京、埼玉、神奈川といった首都圏エリアの求人がメイン(全体の75%)で、事務職や営業販売職を中心に取り扱っている特徴があります。

また、求人情報を一般公開しておらず、保有求人の85%が完全独自案件とのことなので、ぜひ一度、どのような求人があるのか確認してみてください。

【公式】https://www.agent-sana.com/

利用した方の口コミ
担当が障害に詳しく話がスムーズ
30代男性 下肢障害5等級 事務職
★★★★★5
やはり障害者雇用となると一人ひとり身体の状態が違うのでなかなか理解してもらいにくいのですが、担当の方は事情に詳しくスムーズに話が進みました。さまざまな新しい情報が知れてよかったです。(アンケート調査より)
求人数が多く担当が配慮に詳しい
40代女性 聴覚障害2等級 事務職
★★★★★5
都心の求人数は多いように感じました。独自求人が多いとのことで、実際に他のエージェントにはないような会社も多かったような印象です。どこまで配慮してもらえるものかが気になっていたので、担当の方が詳しくすり合わせてくれて助かりました。(アンケート調査より)
きめ細やかなサポートが心強い
30代男性 内部障害1等級 事務職
★★★★★5
前の職場で勤務しながら転職活動を進めていたので、面接できる時間は限られていたのですが、うまくセッティングしてもらえました。職務経歴書の添削や面接対策など、きめ細やかなサポートが心強かったです。(アンケート調査より)
明るく根気強くサポートしてくれた
40代女性 下肢障がい6等級 事務職
★★★★★5
車椅子は利用していませんが下肢障害があるので通勤には負担がかかります。そのため、業種は問わずにテレワーク中心で働ける仕事を探していました。未経験業種なので最初は全然うまくいかなかったのですが担当の方が明るく元気づけ、根気強くサポートしてくれました。(アンケート調査より)
エージェントサーナの基本情報
タイプ就職・転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象地域関東(東京・神奈川・埼玉・千葉)
関西(大阪・京都・兵庫)・愛知
対象障害身体障害・内部障害、精神障害等
求人件数1,095件
運営会社株式会社イフ
Pマークあり
公式サイトhttps://www.agent-sana.com/

※2023/5/13更新

6位.ランスタッドチャレンジド

ランスタッドチャレンジドは、世界最大の人材企業ランスタッドが運営する障がい者向け転職エージェントで、取り扱い求人の年収やレベルが高いことが特徴です。

実際の求人も、正社員のフルタイムが大半を占めているので、フルタイムでの就業を直近2~3年継続していて「キャリアアップしたい!」と考えている方におすすめです。

もとは外資系企業なのでドライなイメージを持つかと思いますが、そういったことは一切なく、求職者に寄り添ったオーダーメイド求人をはじめ、親身なサポートが高評価でした。

ランスタッドチャレンジの特徴
  • 年収高めのフルタイム求人
  • 全国対応(精神障害は一都三県のみ)
  • 事務職や製造業職の人気求人を多数保有

ランスタッドの保有求人の多くは非公開であり、大企業を中心に多くの転職支援実績があるので、どのような求人があるかだけでもみてみると良いでしょう。

【公式】https://www.randstad.co.jp/challenged/

ただ、基本的にはフルタイム求人がメインなので、経歴に自信がない方、週3~4勤務から段階的に復職したい方は、LITALICO仕事ナビatGPを利用するようにしてください。

利用した方の口コミ
比較的条件の良い求人が多かった
30代男性 下肢障害5等級 IT関連
★★★★★5
通勤に負担がかかるのでテレワーク中心で働くことができる仕事を探していました。障害者雇用の割にランスタッドは比較的条件の良い求人が多かった印象です。正社員の案件が多いので仕事に支障が出ずに働ける方にはおすすめですね。(アンケート調査より)
担当が障害や配慮に詳しく安心できた
40代女性 内部障害1等級 事務職
★★★★★5
担当者が障害に詳しかったので安心して配慮事項をお伝えすることができました。結果的に希望の条件で無事転職することができたのですが、事前に配慮事項を調整してくれたおかげで受入環境も良く、快適に働けています。(アンケート調査より)
スキルアップできる職場を紹介してくれた
30代男性 上肢障害6等級 IT技術職
★★★★★5
障害者雇用の場合だと簡単な事務作業しか任せてもらえないものと諦めていましたが、経験が浅いながらスキルアップできる職場を紹介してくれました。障害以外の部分での職務適正をみたうえで細かくサポートしてくれたので感謝しています。(アンケート調査より)
諦めずに一緒に頑張ってくれた
30代女性 統合失調症 事務職
★★★★★5
精神障害なので最初はうまくいかなかったのですが、担当の方は明るく励ましてくれて支えになってくれました。途中で挫けそうにもなりましたが、諦めずに一緒に頑張ってくれたので無事に希望の仕事に就くことができたんだと思います。(アンケート調査より)
ランスタッドチャレンジの基本情報
タイプ就職・転職エージェント
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象・身体障害のある方(全国)
・精神障害のある方(一都三県のみ)
求人件数286件
運営会社ランスタッド株式会社
Pマークあり
公式サイトhttps://www.randstad.co.jp

※2023/5/13更新

7位.DIエージェント

DIエージェントは株式会社D&Iが運営する障害者専門の転職エージェントです。

障害者向けにさまざまなサービスを展開していることが特徴で、全体で1,600社以上と取引し、就職支援実績は7,500人以上と豊富

DIエージェントの特徴
  • 全国で求人数がトップクラス
  • テレワーク求人が多い(全体の1/3以上)
  • 一人ひとりに合わせたポジションを提案

多くのサービスを展開しているからこそ、一人ひとりの希望職種や条件に加え、経歴や経験に基づいた新しい可能性の提案ができる点が強みと言えるでしょう。

人気なテレワーク求人も豊富に保有しているのでぜひ相談してみてください。

【公式】https://di-agent.jp/

利用した方の口コミ
親身になって悩みや相談を聞いてくれた
20代男性 うつ病/ASD 工場作業
★★★★★5
担当してくれた方が親身になって悩みや相談を聞いてくれ自分の希望に合った求人を紹介してくれて対応が素晴らしかったです。サポートもしっかりしています。無理に転職させることもなく、程よい距離感で紹介してくれて、ストレスフリーでした。(アンケート調査より)
テレワーク求人に満足している
40代女性 下肢障害5等級 事務職
★★★★★5
通勤がストレスになるのでテレワーク中心の仕事を紹介していただきました。倍率が高かったので、順調ではありませんでしたが、1~2ヶ月くらいで決まった記憶です。隔週に1回の出勤は必要ですが、家から30分で通える距離なので満足しています。(アンケート調査より)
いろいろな求人を紹介してくれた
20代女性 統合失調症 製菓製造
★★★★☆4
私はフルタイムで働くのが困難でしたがエージェントの方は私の状態を理解してくれ色々な求人を紹介してくれました。他のエージェントもいくつか利用しましたが、ここが一番自分にあった案件を持っていたように思います。(アンケート調査より)
希望条件をもとにしっかり対応してくれた
30代男性 うつ病 事務職
★★★☆☆3
担当の方が希望条件を聞いてくださったうえでしっかりと対応して頂けたところは良かったです。ただ、希望条件の中で融通が効きづらいところがあるので、この点は悪かった部分になります。(アンケート調査より)
DIエージェントの基本情報
タイプ就職・転職エージェント
利用料金無料
対象地域全国
対象障害全て(精神や発達障害も可能)
求人件数1,716件
運営会社株式会社D&I
関連サービス
公式サイトhttps://di-agent.jp/

※2023/5/13更新

8位.マイナビパートナーズ紹介

人材大手のマイナビグループとして、2016年に特例子会社として設立された(株)マイナビパートナーズが運営する、障害者向け転職エージェントです。

障害者支援サービスとして開始したのは2020年開始とやや後発ながら、グループコネクションによる良質な求人と丁寧なサポートによって、利用者の満足度も高い傾向にありました。

マイナビパートナーズ紹介の特徴
  • 首都圏、関西の事務職メイン
  • 2020年開始と後発の割に求人が多い
  • 親身な対応でネガティブな口コミがない
  • 自社が特例子会社なのでノウハウが充実

ピックアップ求人情報をみても、雇用形態は正社員から契約社員、アルバイトまで取り扱っているので、ガッツリ働ける方から、段階的に慣れていきたい方まで、幅広く対応しています

まだ利用者がそう多くない「穴場」なエージェントなので、しっかりと丁寧に寄り添ってもらいたい方はぜひ利用してみてください。

【公式】https://mpt-shoukai.mynavi.jp/

佐々木
あのマイナビグループなので期待は高いところではありますが、2020年開始とやや後発で口コミが少ないので、中の人に聞いてみました。

守屋さん!簡単に、他社と比べたサービスの強みやおすすめな人を教えていただけると嬉しいです!

マイナビ守屋さん

マイナビパートナーズ紹介の強みは、マイナビグループの多彩な求人サービスとネットワークを活かした豊富な求人案件数が魅力です!

また、きめ細やかなカウンセリングと入社後フォローに最も力を入れております!マイナビグループのノウハウを活かした、ベテランアドバイザーによる面接対策も好評です!

回答:2022年6月16日

とのことです!実際に口コミをみても、スタッフの対応に関するネガティブな口コミはなかったので、一人ひとりに丁寧な対応をおこなっていることが伺えます。

マイナビパートナーズ紹介の基本情報
タイプ就職・転職エージェント
利用料金無料
対象地域首都圏/関西圏/愛知が中心
対象障害全て(精神や発達障害も可能)
求人件数220件
運営会社株式会社マイナビパートナーズ
公式サイトhttps://mpt-shoukai.mynavi.jp/

※2023/5/13更新

9位.ソーシャルパートナーズ

ソーシャル・パートナーズは、世界最大級の人材会社であるアデコグループが運営する、障がい者専門の転職エージェントです。

障がい者雇用促進を目的とする特例子会社「アデコビジネスサポート株式会社」を運営しており、そこで蓄積されたノウハウによって、障がい者に特化した転職支援を行っています。

ソーシャルパートナーズの特徴
  • 一都三県を対象
  • 世界最大級の人材会社アデコ
    • 特例子会社で蓄積されたノウハウ
  • 求人数は他社に比べたら劣る

当然、障がいの専門知識を持つコンサルタントが在籍しているので、障がいの詳細や必要な配慮について相談することができ、短期離職を避けるために企業との調整を行ってくれます。

自分の障がいについてしっかり理解したうえで、最適な求人やキャリアプランを提案してもらいたい方は余裕があれば登録しておきましょう。

【公式】https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners

ソーシャル・パートナーズの基本情報
タイプ就職・転職エージェント
利用料金無料※障害者手帳が必要
対象地域首都圏が中心
対象障害全て(種類や等級を問わず)
求人件数250件
運営会社アデコ株式会社
Pマークあり
公式サイトhttps://jp.lhh.com/

※2023/5/13更新

10位.アビリティスタッフィング

アビリティスタッフィングは、大手人材リクルートグループが運営している精神障害者を専門とした転職エージェントです。

主に、首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)の事務職求人を中心に取り揃えており、うつ病や発達障害といった心の病を持つ方を対象とした転職サポートに力を入れています。

アビリティスタッフィングの特徴
  • 精神障害を専門(うつ病や発達等)
  • 年収200万円台の事務職がメイン(時短あり)
  • 首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)を対象

ただ、求人数そのものが他社(LITALICOdodaチャレンジ)と比べたら少なく、利用者も多くはないので、余裕があれば登録するくらいで構いません。

【公式】https://ability.r-staffing.co.jp/

また、「障がい者として働く」ことにまだ抵抗がある方向けに、毎月オンライン説明会も実施している(詳細はこちら)ので、予定があえば参加してみてくださいね。

アビリティスタッフィングの基本情報
タイプ転職エージェント
対象精神障がいのみ
利用料金無料 ※障害者手帳が必要
対象地域首都圏のみ
対象障害うつ病/発達障害/統合失調症/双極性障害/他精神障害
求人件数281件
運営会社株式会社リクルートスタッフィング
Pマークあり
公式サイトhttps://ability.r-staffing.co.jp/

※2023/5/13更新

②障害者雇用の『求人情報サイト』

おすすめの転職サイトは以下の通りです。自分で求人を探して応募するタイプなら、保有求人数が多ければ多いほど良いので、シンプルに求人数の多い順に紹介していきます。

順位転職サイト名全国求人数
1位LITALICO仕事ナビ3,103件
2位BABナビ(バブナビ)2,414件
3位atGP(アッドジーピー)1,144件
4位リコモス(Recommos)586件
5位ウェブサーナ198件

※2023/5/13更新

転職サイトの価値は”求人数”そのものなので、より多いところから登録していくことをおすすめします。障害者枠を狙うなら、選択肢を増やすためにも3つは登録するようにしましょう。

佐々木
それぞれ簡単に特徴を説明していきますね!

LITALICO仕事ナビ

LITALICO仕事ナビの特徴
  • 障害者手帳取得前でも登録可能
  • 就労移行支援事業所も検索できる
  • 全国に拠点あり、全ての障害に対応

LITALICO仕事ナビは、就労移行支援事業所を中心に、国内最大級の求人数を持つ就職サイトです。全国に対応しており、首都圏や関西はもちろん、地方求人も豊富なのが特徴です。利用は無料なので気軽に登録してみましょう。

公式サイト
https://snabi.jp/

BABナビ(バブナビ)

バブナビは、株式会社D&Iが運営している障害者向けの転職サイトで、関東圏から関西圏を中心に求人を取り扱っており、その種類は主に以下2タイプです。

  • 企業の直接募集求人(約30%)
  • DIエージェント求人(約70%)

※2023/5/13更新

上記のように、多くの求人は、転職エージェントとしての求人です。そのため、応募するとエージェントに介入される点に注意してください。

また、登録者の匿名化された情報をもとに、企業からスカウトされる機能もあるので、予期していなかったチャンスが訪れる可能性もありますよ。

公式サイト
https://bab-navi.com/

佐々木
DIエージェントに登録をしないと応募できる求人数が少ないので、興味がある求人があれば併用する形で相談すると良いでしょう。利用は無料なので。

アットジーピー(atGP)

アットジーピーは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する障害者向け転職サイトです。

業界トップクラス求人数(常時1,000件近く)から求人を検索できるだけでなく、プロのコンサルタントの支援をつけることもできれば、スカウトを受けることもできます。

2003年の創業から障害者の転職に一貫して携わっており、在宅勤務のものから時短勤務可能なものまで、多数の求人を取り揃えているので、欠かせない一社ですね。

公式サイト
https://www.atgp.jp/

佐々木
atGPは転職エージェントとしての機能をつかずに、求人サイトのように利用することも可能です。スカウト機能もあるので可能性が広がりますよ!

リコモス(Recommos)

リコモス(Recommos)は、首都圏を中心として、事務職や管理系職種の正社員求人を多く取り扱っている障害者向けの転職サイトです。

ポイントは選考対策に力を入れている点で、面接対策から筆記対策(SPIや基礎学力)のサポートを受けたうえで選考の苦手意識を克服できるようにされています。

また、どのような仕事が自分に合っているかわからない方向けに「職業適性検査」「OAスキルチェック」などが用意されているので、ぜひ試してみてください。

公式サイト
https://www.recommos.jp/

ウェブ・サーナ(WebSana)

ウェブサーナは、エージェントサーナを運営する株式会社イフが運営している、新卒から中途まで対応している障害者向け転職サイトです。

取り扱い求人は、基本的に都市部の正社員求人です。職種は、新卒向けの総合職や、事務職・管理部門が中心で、それ以外はほとんどありません。

ただ、総求人数はそこまで多くなく、常時100~200件程度と控えめなので、気になる求人がなければ他の転職サイトも併用すると良いでしょう。

公式サイト
https://www.web-sana.com/

佐々木
定期的に新着求人が出てくるのでこまめにチェックするのがポイントです。好条件な求人は早い者勝ちなので!

【番外編】マイマイリンク

マイマイリンクは、都心エリアを中心にはなりますが100件近い求人を保有している、精神障害・発達障害者専門の就職情報サイトです。

基本的には他サイトと同じですが、一部、MyMylinkのサテライトオフィスや農園で遠隔勤務する求人を出していることが特徴ですね。感覚的には、特例子会社に近いです。似たような境遇のメンバーと集まって働けることで、長期的な働き方が実現しやすいことが期待されます。

また、精神・発達障害に特化していることもあって、ほとんどが非正規雇用(契約、嘱託、アルバイト)の求人案件になっています。正社員募集は数件しかない点に注意しましょう。

公式サイト
https://mymylink.jp/

一般雇用におすすめな転職サイト

ここでは、障害者雇用ではなく、一般雇用で転職する方におすすめな転職サイトを紹介していきます。

  1. 一般雇用の『転職エージェント』
  2. 一般雇用の『求人情報サイト』
注意!クローズ就労はおすすめしない

就業先に障害理解がないのでクローズ就労(=障害を隠して就職すること)はおすすめしません。精神障害(発達障害を含む)のある方に限ると「入社後1年以内に46%が退職している」という統計結果(2015年)もあるので特に注意が必要です。

違いを簡単に整理すると下記の通りです。

障害者雇用枠
(オープン就労)
一般雇用枠
(クローズ就労)
◯長期定着する可能性が高い(職場に理解あり)
×求人の選択肢が少ない
×賃金が一般雇用の場合より低い
◯求人の選択肢が多い
◯賃金が障害者雇用の場合より高い
×短期離職のリスクあり(1年で46%が退職)

とはいえ、障害者手帳を持っていない場合は障害者雇用枠を利用することができないので、一般雇用枠を利用せざるを得ません。その場合はせめて、丁寧な面談をもとに求人を紹介してくれる面倒見の良いエージェントを見極めて利用するようにしましょう。

①一般雇用の『転職エージェント』

一般雇用枠を狙って転職活動をおこなう場合は、総合型転職エージェントを利用しましょう。比較基準とおすすめは以下の通りです。

転職エージェントの比較ポイント
  • 総求人数
  • 利用者満足度(サポート対応力)

なお、転職エージェント満足度は、幅広い年齢、地域、職種の利用者に対してアンケートを実施し、障害のある方の回答を集計したものです。

回答数:301件
期間 :2020年2月1日〜2023年6月1日
企業数:49社
対象者:サービス利用者(障がいのある方)

右にスクロール可能です→
順位名称評価基本情報個別解説
総合評価求人数&質提案/支援対応地域公開求人非公開求人
1位リクルートエージェント
(総求人数No.1)
★★★★☆
4.2/5.0
4.4/5.0
高い!
4.0/5.0
普通
全国370,307件
多い!
257,690件
多い!
2位dodaエージェント
(総求人数No.2)
★★★★☆
4.1/5.0
4.2/5.0
高い!
3.9/5.0
普通
全国187,558件
多い!
43,909件
普通
3位ワークポート
(IT業界や営業職に強い)
★★★★☆
4.1/5.0
4.1/5.0
高い!
3.9/5.0
普通
全国66,644件
多い!
非公開
4位パソナキャリア
(サポート満足度No.1)
★★★★☆
4.0/5.0
4.0/5.0
普通
4.1/5.0
高い!
首都圏,
大阪,名古屋
36,525件
普通
非公開
5位マイナビエージェント
(20代の利用満足度No.1)
★★★☆☆
3.9/5.0
3.9/5.0
普通
3.8/5.0
普通
首都圏,
大阪,名古屋
45,394件
普通
18,170件
少ない

※2023/5/13更新

転職エージェントは最初から一つに絞る必要はないので、良い求人を見逃しにくくなるように複数登録がおすすめです。(ただ、多すぎると連絡が面倒になるので、最初は3社程度にしておきましょう。)

佐々木
それぞれ特徴を説明していきますね!どれも無料で利用できるので、興味があるものから相談してみてください!

1位.リクルートエージェント

リクルートエージェントは、人材業界No.1の求人数と実績を誇る転職エージェントです。

求人数は常時30万件以上と、さまざまな地域・業界・職種の求人を網羅しているので、どなたが登録をしても満足な求人を紹介してもらえる点が強みです。

また、大手企業で全国から優秀な人材が集まるリクルートだからか「優秀なコンサルタントが多い」ことで知られているので、ぜひ一度相談してみると良いでしょう。

リクルートエージェントの特徴
  • 求人数No.1、どの地域でも対応可能
  • 第二新卒からハイクラス帯まで全てに強い
  • 優秀なコンサルタントが多く頼りになる

筆者も転職活動のたびに登録していますが、毎日のように新しい求人が追加されてシステムが通知してくれるので、求人数の多い転職サイトのような感覚で使っています。

実際のところ、大手企業や人気企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人にいち早く応募するためにとりあえず登録しておくことをおすすめします。

ただ、口コミアンケートを見てみると、コンサルタント1人あたりが多くの求職者を見ていることもあってか、以下のようにネガティブな評判も見られました。

  • 求人を強引に勧めてくる
  • 担当者の対応が淡白で物足りない

筆者は毎回アタリを引いているようですが、担当者との相性は運によるところが存在するので、サポート面での評判が良い転職エージェント(例:パソナキャリアマイナビエージェントと併用し、より良いところに絞るようにするのが良いでしょう。

リクルートエージェントの基本情報
タイプ転職エージェント
得意総合(全業界、全職種)
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数627,997件(うち非公開求人は257,690件)
運営会社株式会社リクルート
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.r-agent.com/

※2023/5/13更新

利用した方の口コミ
親身になって不安を取り除いてくれる
30代男性 運動機能障害 事務職
★★★★★5
現在も利用していますが、悪い点はありません。障害があるという事で不安な事も多いですがとても親身になって不安を取り除いてくれるので、助かっています。
親切にサポートしてくれる
20代男性 下肢障害 事務職
★★★★★5
こんな障害持ちの私にも親切にサポートしてくれるエージェントさんに巡り会えてとても良かったです。提案も色々探してもらえるので満足です。
信頼して任せられた
20代女性 摂食障害 事務職
★★★★☆4
こちらの話していることをよく聞いて、1番良いと思われるアドバイスをくれたので、信頼してお任せしておくことができました。
メールが多すぎる
40代男性 うつ病 営業推進
★★★☆☆3
スカウトメールがたくさん来るのは選択肢が増えて良かったが、たくさん来過ぎて全部見切れない。メールの数が多すぎる。
少し冷たそうな印象
20代男性 うつ病 事務職
★★★☆☆3
登録しなかったら普段はなかなか見つからなさそうないい求人がたくさんありました。悪かった点としてはエージェントさんが少し冷たそうな印象を受けました。
求人は多いがうつ病は厳しい
30代女性 うつ病 事務職
★★☆☆☆2
求人数そのものは多いが、うつ病を抱えている人間に対してはあまりいい条件が無かった。やはり再発を嫌っている会社がほとんどでもう見る気がおきなくなった。
業界に詳しくなさそう
30代男性 知的障害 介護
★★☆☆☆2
対応してくれた人のコミュニケーション能力が高くて心地よく転職を探す事が出来ましたが、あんまり業界のことに詳しくなさそうで求めてる仕事内容と違う内容の仕事内容を勧められる事がありました。もしかすると僕の説明不足だっのかもしれないですが
やりたい仕事はなかった
40代女性 うつ病 事務職
★★☆☆☆2
あんまり気になる求人がなかった。自分がやりたいと思う仕事が見つからなかった。他のところでも同様だった。

2位.dodaエージェント

dodaエージェントは、転職サイトと転職エージェント両方の機能を1つのサイトで提供していることが特徴の業界最大手エージェントです。

求人数がリクルートエージェントに次いで業界No.2(全国15万件)と多く、求人の選択肢を増やすためにもぜひ登録すべき1社です。

また、定期的に転職イベント・転職フェアを開催しているので、今すぐの転職を考えていなくても登録する価値あり。

dodaエージェントの特徴
  • 求人数14万件と業界No.2!地方も強い
  • 転職イベントが定期的に開催されている
  • 転職サイトとエージェント両方の機能を備えており一貫した転職サポートが実現

ただ、比較的経験の浅いコンサルタントが多いのか担当者の質に差があり、他転職エージェントと比べると、口コミ満足度はそう高くない傾向にあります。

  • 専門性の浅いコンサルタントが多い
  • 担当者のサポートや対応力に差がある

サポートに期待する場合は、口コミ評価が総じて高いパソナキャリアマイナビエージェントに登録すると良いでしょう。

dodaエージェントの基本情報
タイプ転職エージェント兼サイト
得意総合(全業界、全職種)
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数231,467件(うち非公開求人は43,909件)
運営会社パーソルキャリア株式会社
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://doda.jp/

※2023/5/13更新

利用した方の口コミ
丁寧にヒアリングしてくれた
20代前半男性 統合失調症 事務職 愛知県
★★★★☆4
経験豊富な障害者専任のキャリアアドバイザーが、障害の状況や配慮事項など、丁寧なヒアリングをしてくれるので、安心して転職することができました。
ごり押しされて困った
50代男性 うつ病/統合失調症 事務職 長崎県
★★☆☆☆2
自分の能力以上の企業にとりあえず応募してみようとごり押しされて困ったことが何度かあった。あまり個人の状況を理解していないように思える。
専用フォームを案内してくれた
30代男性 うつ病 事務職 大阪府
★★★☆☆3
私向けの求人紹介について積極的に担当者を通じて行って頂くことができた上に、障害者の専用フォームについても紹介して頂くことができました。
データを基にして責任を持って対応してくれた
30代男性 うつ病 事務職 事務職
★★★★★5
障害者雇用が積極的になっている売り手市場において、登録者本人が希望する職種を中心に地域に根差した企業を過去のデータを基にして責任を持って担当者が紹介してくれたから、履歴書作成から面接の準備まで安心して任せることができました。
仕事に詳しくなさそう
20代女性 うつ病 ITエンジニア
★★☆☆☆2
対応してくれた方は親身で良さそうな人でしたが、若い担当者だったからか、あまり仕事内容を理解してもらえていない印象でした。それ以外は特に問題なかったと思います。

3位.パソナキャリア

パソナキャリアは、派遣業界最大手のパソナが運営する『オリコン顧客満足度調査4年連続No.1』を獲得している大手転職エージェントです。

首都圏エリアを中心に28,000社以上の企業と取引実績があるため求人数が多く、手厚いサポート・対応力に定評があるので、慣れない転職に不安がある方におすすめできます。

パソナキャリアの特徴
  • 転職者からの満足度評価No.1(4年連続)
  • 丁寧なサポートで慣れない転職に強い
  • 都心エリアの求人が豊富で高年収求人も多い

筆者も過去に何回か利用しましたが、求職者側の要望をしっかりとヒアリングして、その人にあった求人を丁寧に探してきてくれている、という印象でした。

地域は都心に偏っていますが、400万円前後の求人から800万円以上のハイクラス求人まで多く保有しているので、どなたでもぜひ一度確認してみることをおすすめします。

ただ、対象エリア以外での求人数はそう多くはないので、地方の場合はリクルートエージェントdodaエージェントを活用することをお勧めします。

パソナキャリアの基本情報
タイプ転職エージェント
得意総合(全業界、全職種)
対象地域首都圏、大阪、名古屋(WEB面談実施中)
求人件数36,525件(非公開求人は不明)
運営会社株式会社パソナ
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.pasonacareer.jp/

※2023/5/13更新

4位.マイナビエージェント

マイナビエージェントは新卒大手のマイナビが運営する20代30代といった若手〜ミドル層向けの転職エージェントです。

新卒領域での取引実績から、首都圏を中心に若年層向けの求人数が非常に多く、また丁寧なサポートに『20代の満足度No.1』の強さです。

さらに、ITエンジニア領域や医療系分野(看護師など)にも特化したサービスを出しており、専門性が非常に高いことが特徴なので、どなたでも1度相談してみることをおすすめします。

マイナビエージェントの特徴
  • 20代からの利用者満足度評価No.1
  • 圧倒的シェアを持つ新卒領域での取引実績から若年層に強い
  • 経歴の棚卸からキャリア設計までサポートが好評
▼口コミ|求人数がとても多い
匿名口コミ

営業系職種を探していたのですが、求人数がとても多く、大企業から中堅企業、ベンチャーまで幅広くあったように思います。

また、担当者の方がそれぞれの企業について詳しい様子で、業界内における立ち位置や、違い、内部事情を含めたアドバイスをしていただきました。

▼口コミ|親身にサポートしてくれた
匿名口コミ

いくつかの転職エージェントに登録しましたが、マイナビの担当者の方が一番親身になって、私の話を聞いてくださいました。

私が求める転職業先のご提案はもちろんの事、企業へのアポイント等など、思っていたよりも素早い対応をしてくださり感謝です。

ここまでの内容をまとめるとマイナビエージェントは、都心エリアに在住の20代~30代前半であれば利用を強くおすすめしたい転職エージェントです。

ただ、やや若手向けなので、年収800万円越えの求人を探すのであれば、JACリクルートメントビズリーチといった高年収専門の転職サービスと併用するようにしましょう。

マイナビエージェントの基本情報
タイプ転職エージェント
得意総合(全業界、全職種)
対象地域首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可)
求人件数63,564件(うち非公開求人は18,170件)
関連サービスマイナビIT AGENT(エンジニア向け)
マイナビ営業 AGENT(営業職向け)
マイナビ金融 AGENT(金融業界向け)
運営会社株式会社マイナビ
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://mynavi-agent.jp

※2023/5/13更新

5位.ワークポート

ワークポートは、2003年3月設立とやや後発ながらも全国トップクラスの求人数を誇る、いま勢いのある総合型転職エージェントです。

特に、20代若手層におけるIT業界やゲーム業界、営業職の転職に強みがあり、魅力的な大手企業の求人を豊富に取り揃えていることが特徴です。

ワークポートの特徴
  • IT、ゲーム業界、営業職の転職に強い
  • 第二新卒から20代後半までの転職に強い
  • 未経験者向けの転職サポートが充実している

特に、第二新卒から若手向けの、IT/WEB業界の営業職やマーケ職、エンジニアといった求人は、他よりも群を抜いて多い傾向にあるので、該当の方はぜひ利用しましょう。

(筆者もIT企業の事業部長として中途採用をおこなうことが多いですが、ワークポートさんには営業職やマーケ職といった職種で頻繁にお世話になっています。)

ただ、急拡大している組織だからか担当者のレベルに差があり、他転職エージェントと比べると、口コミ満足度はそう高くない傾向にあります。

ハズレ担当者を引きたくない場合は、口コミ評価が総じて高いパソナキャリアマイナビエージェントに登録すると良いでしょう。

ワークポートの基本情報
タイプ転職エージェント
得意IT系、営業職
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数66,644件(非公開求人は不明)
運営会社株式会社ワークポート
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://workport.co.jp

※2023/5/13更新

②一般雇用の『求人情報サイト』

おすすめの転職サイトは以下の通りです。ただ、障害者雇用の求人は取り扱っていないので、障害内容が業務に支障をきたす場合には、採用で不利になりやすい点に注意は必要です。

順位転職サイト名全国求人数
1位doda187,558件
2位リクナビNEXT102,269件
3位ビズリーチ83,048件
4位マイナビ転職17,405件
5位エン転職4,690件

※2023/5/13更新

転職サイトの価値は”求人数”そのものです。より多いところから登録していきましょう。3位のビズリーチは、ハイクラス向けのイメージがありますが、年収400万円前後の求人も多く取り扱っているので、幅広い方でも利用が可能です。

doda

dodaは、公開求人数No.1の転職サイトです。どこよりも閲覧できる求人数が多いので、障害を公開せずに一般枠求人を探すのであれば、必ず利用するようにしましょう。

首都圏や関西圏だけでなく、地方求人も豊富に取り扱っているので、他のサイトで見つからなかった場合でも登録してみる価値があります。

また、求人を探すだけでなく、エージェントによる転職支援から企業スカウト機能までをつけることができるので、幅広い状況に対応できるのもポイントです。

【公式】https://doda.jp/

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、大手人材人材会社のリクルートが運営している日本最大級の転職サイトです。就職活動で誰しもが耳にするあのリクナビの転職版に当たります。

その会員数はなんと約1,000万人。転職者の約8割がリクナビNEXTを利用しているとされており、幅広い地域・業種の求人を無料で見たうえで、応募まで簡単にできることが特徴です。

また、企業からのオファー・スカウト機能もあるので、いますぐの転職を考えておらず「いい企業があれば検討したい」という方にも登録をおすすめできます。

【公式】https://next.rikunabi.com/

ビズリーチ

ビズリーチは、首都圏を中心に掲載求人数が多いスカウト型転職サイトです。ハイクラスのイメージがありますが、年収400万円台の求人も多いのでどなたでも問題なく利用できます。

特に、ITやWEB業界のベンチャー企業が多いので、リモートワークで働きたい障害者の方であれば、良い求人を見つけられるかもしれません。

レジュメを登録すればスカウトが送られてくるので「今すぐの転職は考えていないが良い案件があれば検討したい」と考えている方にもオススメすることができます。

【公式】https://bizreach.jp

マイナビ転職

マイナビ転職は、求人数そのものでは大手サイトに及びませんが、独自求人を多く保有しているので(マイナビ転職にしかない求人が77%)余裕があれば登録しておきましょう。

利用者数は大手ほどではないものの、毎週の新着求人は3,000件前後と大手(例:リクナビNEXT)とそう変わらないので、競争倍率が高くなりにくい点が魅力です。目当ての求人(例えばフルリモート系の好条件求人)を引き当てたい方は、定期的にチェックしておきましょう。

【公式】https://tenshoku.mynavi.jp/

エン転職

エン転職もよく利用される転職サイトです。ただ、求人数が他大手サイトに比べると数段少ないので、余裕があれば登録する、で構いません。

【公式】https://employment.en-japan.com/

【最終手段】求人検索エンジン「indeed」

自分で求人を探すのであれば、Indeedも最終手段としてはアリです。「障害者採用」で検索をする限り、全国30,000件近くの求人が表示されるので、どこよりも選択肢は豊富です。

ただ、求人内容の精査がされていないので、質の低い募集(ブラック企業、虚偽条件、釣り案件、古すぎる募集など)がある可能性には注意をしてください。あくまで最終手段にしましょう。

よくある質問と回答/転職ノウハウ

▼障害者関連

▼転職エージェント関連

▼特例子会社関連

▼就労移行支援関連

▼その他

Q. 障害者手帳の種類は?

障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があります。

障害者手帳の種類
  • 身体障害者手帳
    身体・内部障害のある方が取得可能
  • 療育手帳
    知的障害のある方が取得可能
  • 精神障害者保険福祉手帳
    精神・発達障害がある方が取得可能

参考:厚生労働省 障害者手帳

ちなみに、障害者手帳の申請から発行までの目安は、身体障害者手帳と療育手帳の場合は1ヶ月、精神障害者保健福祉手帳の場合は2ヶ月ほどです。(出典:厚生労働省

Q. 障害者雇用は手帳なしでも利用できる?

いいえ、手帳なしでは利用できません

なぜなら、障害者雇用は企業側が「障害者の法定雇用率」を満たす目的で作った採用枠ですが、障害者手帳がないと、障害者雇用として算定されないからです。(参考:事業主の方へ(厚生労働省)

ポイント

・障害者雇用枠は法定雇用率を満たすための枠
手帳がないと障害者雇用として算定されない
・算定されないから採用しない/できない

Q. 障害者枠と一般枠の違いは?

違いを表に整理しました。

 障害者枠一般枠
求人数
少ない

多い
給与
やや低い

やや高い
定着率
1年後継続率70%
△1年後継続率30~50%

上記からわかるように、条件の良い求人は探しやすいが長期継続しにくいのが「一般枠」で、条件の良い求人は少ないものの長期継続しやすいのが「障害者枠」です。

Q. 障害ごとで就職の難しさは違う?

一人ひとりの症状の種類や重さ、そして応募する仕事(給与水準)によるので、一概に断定することはできません。ただ、下記の“傾向”はあります。

障害別の就職難易度

内部障害・身体障害>>>発達障害・精神障害

身体障害や内部障害であれば、職場で必要な配慮がわかりやすく、業務に支障が出にくいので、障害者雇用枠を狙えば就職は難しくありません。

一方で、精神障害や発達障害は、症状が目に見えないために配慮がしにくく、身体障害者に比べると就職は難しくなります。

ただ、発達障害であれば、同じ「精神障害者保健福祉手帳」を持つ精神障害者(うつ病等の気分障害、統合失調症)と比べると、まだ配慮がしやすいので、就職しやすい傾向があります。

Q. 2018年の障害者雇用促進法の改正で何が変わった?

変更点は下記の通りです。

障害者雇用促進法の改正に伴う変更点

①精神障害者が「障害者雇用義務」の対象に加わる
②精神障害者の短時間勤務(週20~30時間)の雇用率算定方法が「0.5→1.0」に変更
③民間企業の法定雇用率が「2.0%→2.2%」に変更

※なお上記の「精神障害者」とは、精神障害者保健福祉手帳を所有する方を指すので、発達障害の方も含まれます

上記の変更(特に①②)に伴い、民間企業が精神障害者(発達障害含む)を雇用するメリットが増えたので、2018年を基点として障害者雇用がグッと加速する結果となりました。

▼雇用されている精神障害者(発達含む)の推移

厚生労働省 令和3年障害者雇用状況の集計結果より編集部作成
※雇用義務のある民間企業(43.5人以上規模)における雇用人数

上記グラフのように、厚生労働省が公開している最新情報(2021年時点)を見ると、2018年の障害者雇用法改正以降、急激に増加していることがわかります

Q. 障害者の面接でよく聞かれる質問は?

聞かれる質問は企業ごとに異なる傾向にありますが、障害者雇用では「長期的に就業し続けてくれること」が重要なので、下記は必ず確認されます。

  1. 就業意欲があるか
    例:なぜ働きたいのか、志望動機
    例:何を成し遂げたいか、ビジョン
  2. 就労準備ができているか
    例:勤務中の体調不良の対処方法
    例:自分の体調と管理方法を理解しているか
    例:自身で問題なく通勤可能か
    例:規則正しい生活、睡眠は食事はできているか
    例:支援機関がついているか
  3. 必要な配慮内容
    例:前職でストレスに感じたこと
    例:会社に配慮してほしいことは?
  4. 職務能力(できること、できないこと)
  5. 仕事における価値観、協調性

このように、障害者雇用枠の場合だと「長期継続」が求められるので、協調性があり安定して働くことができる状況かが重要視されます。

特に、IT関連や技術職に応募しない限り、そこまで求められるスキルは高くはない(事務職なら最低限のPC操作ができればOK)ので、安心してください。

Q. 障害者ではなくても利用して良い?

相談は可能ですが、求人の紹介には障害者手帳が必要です。

障害者枠求人は、障害者手帳を保有している方でないと就職することができないので、以下条件に該当する必要があります。

  • 現在すでに障害者手帳を保有している
  • これから障害者手帳を保有する予定がある

Q. 転職エージェントはなぜ無料?

転職エージェントで利用者が無料なのは、そもそも人材紹介業では利用者から金銭を取ることが法律で禁止されているからです。代わりに採用企業から報酬(年収の35%が相場)をもらっています。

Q. 転職エージェントの仕組みは?

転職エージェントは、採用企業に対して転職希望者を紹介することで、採用となった場合に成果報酬を受け取るビジネスをしている「人材紹介事業所」のことです。

そのため、転職希望者は無料で使うことができますが、転職エージェントにとってのクライアントはあくまで採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。

転職エージェントにとって、クライアント企業は一度や二度ではなく長期的に取引をすることになるので、ビジネス構造上どうしても「転職希望者は商品」となります。

結果として、中には「転職希望者を騙してでもクライアント企業に入社させようとする」といった不誠実な対応をとる悪質なコンサルタントもいるので注意してください。

Q. 転職エージェントは複数利用すべき?

はい。転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも、必ず、複数利用すべきです。

Q. 転職エージェントは何社利用するのがいい?

結論、転職エージェントは「3社」利用することをおすすめします。

実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査(有効回答数1,515件)でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わり、以下のことが判明しています。

利用社数と転職成功率の統計結果
  • 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
  • 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
  • 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない

▼利用社数と転職成功率の分布(有効回答数1,515件)

利用社数満足/成功普通不満/後悔
1社のみ66.5%
低い
24.5%
(-)
8.9%
高い
2社70.5%
(普通)
22.2%
(-)
7.3%
(普通)
3社74.3%
高い
20.6%
(-)
5.1%
低い
4社75.0%
高い
20.5%
(-)
4.5%
低い
5社以上74.0%
高い
22.0%
(-)
4.1%
低い

このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。

佐々木
ただ、4社以上利用してもあまり結果が変わらないのと、同時に多く併用すると連絡が大変になってしまうので、悩んだら「3社」をおすすめします!

Q. 転職エージェント利用のメリット

ここでは障がいのある方が転職エージェントを利用するメリットについて解説していきます。

必要な配慮に合わせて最適な求人を探してくれる

まず、あなたの障害を理解したうえで、必要な配慮を満たした最適な求人探しを手伝ってくれます。特に、精神疾患の場合、受け入れ体制が整っている職場はとても少ないので、自身で転職サイトから探すと時間がかかってしまうでしょう。

なにより、企業側が自ら求人掲載するタイプの転職サイトより、転職エージェントの方が多くの求人数を取り扱っている傾向にあるので、ずっと求人を見つけやすくなります。

企業にプッシュしてくれるので通過率が上がる

また、転職エージェントはあなたのことを企業側に推薦してくれるので、単純に選考通過率が上がるというメリットがあります。おそらく、一人で転職活動をしていると書類がほとんど通らないかと思いますが、エージェント経由なら2社に1社くらいは通る方が多いです。

選考通過率が上がる理由

エージェントは、求職者側からお金を取らない代わりに、求職者が内定したときに企業側から報酬をもらっているので、なんとしても内定させようと企業側に猛アタックしてくれるのです。

障がいを理解した上で寄り添った転職支援をしてくれる

また、障がいの内容を理解した上で寄り添った転職支援(書類対策や面接練習)をしてくれるというのも、選考通過率が上がる理由の一つです。

転職エージェントは転職のプロでもあるので、書類や面接練習をしてもらうことで、内容がブラッシュアップされていきます。それこそ、障がい者雇用となると選考過程や質問内容がやや特殊なものになるので、相応の対策を受けることが大きなポイントになるのです。

実際、対策をしているかしていないかでは大きな差が出てしまうので、他のライバルに負けないようにするためにも、転職エージェントを有効活用するようにしてください。

Q. 転職エージェントの裏事情は?

ここでは、無料で利用できて求人紹介からサポートまでしてくれるエージェントの、利用する前に認識すべき裏事情について紹介していきます。

  1. ビジネス上、求職者は「商品」である
  2. 売れない商品に時間を割いてはくれない
  3. 障害者を欲しがるクライアントが少なくサポートしてもらえないケースがある

匿名だからこそ語れる裏事情を包み隠さず公開していきます。転職エージェント全般における一般論として参考にしてくださいね!

佐々木
元転職エージェントとしての筆者の経験を踏まえつつ、赤裸々に裏事情を解説していきます。

①ビジネス上、転職希望者は「商品」である

まず転職エージェントの仕組み(ビジネスモデル)ですが、以下のように、転職希望者を転職させることで、企業から採用報酬をもらっています。

その報酬は大まかに決定年収の30%前後と言われているので、年収400万円で転職させれば、120万円が成果報酬として支払われることになります。

そのため、転職希望者は、クライアント(採用に困って転職エージェントを利用している企業)に納品するための『商品』という考え方が、ビジネス上における正しい認識です。

特に、採用企業は報酬を支払ってくれて継続的に取引をすることになる相手ですが、転職希望者は一円も払わず一度しか利用(転職)しないので、どうしてもビジネス上の優先度は異なります。

佐々木
どんなに親身で優しいキャリアアドバイザーだったとしても、ビジネスとしての実態がある以上「商品」と認識している側面は、少なからずあるものです。

②売れない商品に時間を割いてはくれない

ビジネス上、転職希望者はクライアント企業に納品するための「商品」ですが、売れない商品に無駄に時間を割くことは、ビジネスにおいて賢い行動ではありません。

そのため、以下のような方は「売れない商品(転職できない求職者)」という烙印を押されてしまい、合理的なキャリアアドバイザーからは相手にされなくなります。

  • 希望条件の求人がほとんどない
    →納品できるクライアントがいない
  • 求職者の市場価値が低い
    →商品として売ることができない

そのため、転職エージェント側に「売れないな」と思われてしまったら、満足に案件紹介やサポートをしてもらえなくなってしまうので、注意してくださいね。

反対に「この転職希望者は売れる!」と期待をかけてもらえれば、たくさん求人を紹介してもらえて、内定するためのサポートも丁寧にしてもらえますよ!

佐々木
本来、市場価値の低くて自力での転職が難しい利用者にこそ、丁寧なサポートが必要なのですが、時間をかけられないジレンマがあるのです。

③障害者を欲しがる企業は少なく、サポートしてもらえないケースがある

障害者雇用制度」によって、大手企業を中心に障害者の雇用は進められているものの、それでもまだ障害のある方を採用したがる企業はそう多くありません。

実際、厚生労働省が令和2年に公開した調査でも、就職率(就職件数/新規求職申込件数)が42.4%と低く、就職したいが就職できていない方がまだ多くいる現状があります。特にコロナによる業績の悪化により、ますます就職が厳しくなっています(前年差-3.8pt)

そのため、「求職者に対して求人案件が足りていない(競争倍率が高い)」状況が続いてしまうので、企業側が欲しがるような人材でない場合、相手にしてもらえないケースがあります。特に、仕事に支障をきたしにくい身体障害であればまだしも、精神障害だと転職が厳しいのが現実です。

そのため、①②で説明したように、エージェントは就職できない可能性が高い利用者を相手にしないため、登録してもサポートしてもらえないことが頻発するのです。

佐々木
もちろん試す価値はありますが、サポートしてもらえない場合は就労移行支援やハローワークを利用するようにしましょう!

Q. 転職エージェントに登録したら会社にバレる?

転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。

登録しても今の会社にバレない理由

<理由①>
企業側は応募前の求職者情報を見れないため
└求職者の情報を見れるのはコンサルタントのみ
└本人同意なしで企業に個人情報は開示されない

<理由②>
転職エージェントが情報管理を徹底しているため
└情報漏洩は、会社の信用・ブランドが失墜する
└有料職業紹介事業の許可取り消しすらありえる

<理由③>
各コンサルタントが最大限注意しているため
└そもそもあえて情報を漏洩するメリットがない
└漏洩のデメリットが大きすぎる(懲戒処分)

特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。

転職エージェント事業所の情報管理の取り組み
  • 盗難の防止策
  • 事業所への入退室の管理
  • 個人情報の移送や送信時のリスク対策
  • 個人情報保護の社内マニュアル/ルール

ただ、転転活動をする際には、以下のような点に注意をしないと、今の会社にバレる可能性があるので注意していきましょう。

転職活動をする時の注意点
  • 職場では話さない、同僚には話さない
  • 社内PC、アドレスを使って登録しない
  • 会社のカレンダーに面接予定を記載しない
  • 企業スカウトありの転職サイトに注意する
  • Facebookで担当者と繋がるときは注意する
  • 面接と同僚の営業訪問がかぶっていないか確認

Q. 転職エージェント利用の流れ

基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのが初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。

また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください

Q. 転職エージェント活用ポイント

転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。

転職エージェント活用ポイント
  1. 応募フォームから登録・申し込み
    ・転職エージェントは複数登録する
    ・事前に転職活動用のメールアドレスを作る
  2. 担当コンサルタントと面談
    ・事前に経歴と希望条件を整理しておく
    ・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
    ・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
    ・その後コンサルタントにはこまめに返信する
  3. 選考対策(書類添削、面接練習)
    ・自分から依頼する
    ・面接の想定質問を事前に聞いておく
    ・フィードバックが少ない担当は変更する
  4. 求人紹介、応募
    ・応募時の推薦文を必ず確認する
    ・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
    ・むやみやたらに求人へ応募しない
    ・その企業を退職した人から一次情報を集める
  5. 面接、選考フィードバック
    ・その企業でされやすい質問を聞く
    ・その企業に聞くべき逆質問を聞く
    ・選考で見送りになったら対策を依頼する
  6. 内定、入社前後の最終調整
    ・妥協しない
    ・言いなりにならず自分で決める

Q. 特例子会社とは?

特例子会社とは、その子会社に雇用されている障害者を、親会社を含むグループ全体の実雇用率に算定できる子会社のことです。以下の要件を満たす必要があります。

◆特例子会社の認定要件(一部抜粋)

①雇用される障害者が5人以上で、全従業員に占める割合が20%以上であること。
②雇用される障害者に占める重度身体障害者、知的障害者及び精神障害者の割合が30%以上であること。
③障害者の雇用管理を適正に行うに足りる能力を有していること。(具体的には、障害者のための施設の改善、専任の指導員の配置等)

出典:厚生労働省 特例子会社制度の概要

そのため、特例子会社では、障害を持った方がたくさん集まり、配慮の行き届いた施設環境が用意されているので、障害を抱えながらも働きやすいことが特徴です。

特例子会社の特徴
  1. ほとんどの従業員が障害者
  2. 重度身体障害、知的及び精神障害者が30%以上
  3. 障害に配慮した設備や制度、指導員がいる
  4. 大都市に多く、地方には少ない傾向がある
  5. 大企業の子会社なので、ハズレな職場が少ない
  6. 良い会社ほど空きが出ないから募集されない

特例子会社はそもそも400社ほどしかないうえに、増員されることもないのでほとんど募集は出ません。倍率が高いので、狙うなら法定雇用率が引き上がったタイミングがおすすめです。

佐々木
特例子会社は、障害者を雇用するための会社です。大手グループ企業なので、地方には少ない傾向にありますが、ハズレが少なく設備も充実しているので、安定して長期就業できる可能性が高いですよ!

Q. 特例子会社ってどれくらいあるの?

2021年時点で562社あります。

出典:厚生労働省 障害者雇用状況の集計結果(令和3年)

Q. 特例子会社はどのような障害者が多い?

多い順に、知的障害(52%)、身体障害(29%)、精神障害(19%)となります。

出典:野村総合研究所(2018年12月)

Q. 特例子会社のメリットとデメリットは?

特例子会社のメリットとデメリットはそれぞれ下記の通りです。

特例子会社で働く“メリット”
  1. 配慮した環境が整っていて安定して働ける
  2. 周囲に障害者しかいないので居心地が良い
  3. 大企業傘下だと福利厚生が充実している
特例子会社で働く“デメリット”
  1. とにかく給料が低い
  2. 単純作業が多く、専門スキルが身につかない
  3. 他の様々な障がい者に配慮をする必要がある

このように、配慮が行き届いた環境で安定して働きやすい反面、給料が低くスキルが身につかないというデメリットがあるのが特例子会社です。

Q. 特例子会社と一般の障害者枠どっちがいい?

結論として、居心地の良い環境で安定して働きたいなら特例子会社障害が軽度で年収やスキルアップを諦めたくないなら障害者雇用枠がおすすめです。

特例子会社と一般企業はどっちがいい?
  • 特例子会社がおすすめな人
    ①体調や働きやすさを重視したい
    ②給料を上げるよりも長期就業したい
    ③他の障害者と助け合って働きたい
  • 一般の障害者枠がおすすめな人
    ①専門分野でスキルアップしたい
    ②たくさん働いて年収を上げていきたい
    ③より仕事熱心な人と働いて刺激を得たい

特例子会社と障害者雇用枠のどちらで働くかによって「職場の居心地や働きやすさ」「年収やスキルアップのしやすさ」が変わるので注意しましょう。

特に、3級だと障害年金をもらえないので、特例子会社だと給料が低くて生活が厳しくなるかもしれません。現在、一人暮らししている(できるくらいに軽い)なら特例子会社はおすすめしません。

悩んだら、両方を受けてみた上で比較すると良いでしょう。実際のところ「就職して馴染めるか」は職場や上司との相性によるところが大きいので、自分の目で確認するのがベストです。

Q. 特例子会社はなんでそんなに給料が低いの?

特例子会社の給料が低い理由は、下記の通りです。

特例子会社の給料が低い理由
  1. 市場価値の低い仕事が多いため
    誰でもできる単純作業ばかりなので給料はでません
  2. 事業として利益が出ていないため
    給料は利益から決まるので、利益が少ないと給料が出ません
  3. 低い給料でも障害者が応募するため
    特例子会社は人気なので給料を上げる理由がありません

Q. 就労移行支援とは?

就労移行支援とは、民間企業での就職を目指している障害者の方向けに、就労準備やスキルアップ、職探しを手助けしてくれる福祉サービスのことです。

佐々木
言い換えれば、障害のある方が就職するための“学校”のようなものですね!

就労移行支援で受けられるプログラムには、下記のようなものがあります。

就労移行支援事業所のプログラム一覧
  1. 就労準備
    • 生活のリズムや体調管理
    • 障害への自己理解を深める(重要!!
  2. スキルアップ講座
    • 基礎スキル(コミュニケーション等)
    • 専門スキル(職業ごとの実践的訓練)
  3. 就職活動の支援
    • 書類作成や面接練習
    • 障がい者向け求人の紹介
佐々木
就労移行支援には「なにを指導すべき」という具体的なルールが存在しておらず、事業所によって得意としている障害や、訓練できる職種がバラバラなので、詳しく確認することをおすすめしますよ!

Q.就労移行支援のメリットは?

就労移行支援を利用するメリットを一言でいうと「就職しやすくなること」です。具体的には、下記のものがありますね。

メリット
  1. 体調、生活のリズムが安定する
  2. 障害への理解が深まり、管理しやすくなる
  3. 組織でのコミュニケーション能力が上がる
  4. 就職や、就職後の定着を支援してもらえる
  5. 職業スキルが身に付く(事業所による)
  6. 自分が働く姿を、前向きに捉えられる
  7. 障害に理解のある友人、仲間ができる

これらのメリットの大きさは、就職実績(就職率や6ヶ月定着率)で評価することができるので、事業所ごとに見てみてください。

佐々木
また、近年は学べる「職業スキル」(例:プログラミングやデザイン等)で差別化を図る事業所が増えているので、興味のある仕事で選ぶのもありだと思います!

Q.就労移行支援のデメリット・注意点は?

就労移行支援を利用することのデメリット・注意点は下記の通りです。

デメリット・注意点
  1. 時間が拘束され、収入がない状態が続く
  2. 長期間、事業所に通い続ける必要がある
  3. 原則、交通費や食費代は自己負担となる
  4. 世帯収入によっては、利用料金がかかる

世帯年収が一定以上あると利用料金がかかりますが、90%以上の利用者は無料で使っているので安心してください。詳細は下記で解説しています。

Q. 就労移行支援の料金は?

9割以上の方は『自己負担なし(0円)』で利用していますが、昨年に『一定の世帯年収(約300万円)』がある方だと、利用料金が発生します。

概ね、下記のイメージです。

就労移行支援の料金イメージ
  • 料金が発生する方
    • 昨年の世帯年収が300万円以上
  • 無料で利用できる方
    • 生活保護を受けている
    • 昨年の世帯年収が300万円未満

※なお「世帯年収」とは、本人と配偶者が得た収入の合計です。親の扶養に入っていない限り、親の年収は換算されません。

仮に料金が発生したとしても、1日あたり500~1,200円と、心配するほど高額ではありません。具体的な金額は事業所ごとで異なるので、確認してみてください。

【表】世帯年収に応じた負担額の上限

 世帯年収の目安負担額の上限
生活保護生活保護受給世帯
(~約156万円)
0円
低所得市町村民税非課税世帯
(約156~約300万円)
0円
一般1約300~約600万円9,300円/月
一般2約600万円以上37,200円/月

出典:厚生労働省「障害者の利用者負担」

どんなに世帯年収が高くても、月額37,200円以上を負担することはありません

Q. 就労移行支援の利用条件は?

障害福祉サービス受給資格を取得すれば、最長2年間利用することが可能になります。なお、受給者証は下記3条件を満たしている方が対象になります。

就労移行支援の対象者
  1. 18歳〜65歳未満の方
  2. 障害のある方(障害者手帳または、医師の診断書)
  3. 企業等での就労または開業を希望する方で、就労が可能と見込まれる方
基本的には『訓練を受ければ、就労できるようになる方』向けのサービスなので、定年を超えた65歳以上の方は対象外ですね。

Q. 就労移行支援を利用するまでの流れは?

下記の流れで利用できます。

利用するまでの流れ
  1. お問い合わせ
  2. 無料見学・面談
  3. 無料体験
  4. 利用申請手続き(受給者証発行)
  5. 利用開始(利用できるのは2年間まで)

ちなみに、お問合せから利用開始までは、長くても1~2ヶ月ですね。

Q. 就労移行支援に向いている人は?

下記に該当するのであれば、就労移行支援の利用をおすすめします。

向いている人
  1. 今すぐの就職に自信がない
    • 週4~5勤務は自信がない
    • 1日8時間働くのは厳しい
  2. 障害特性や配慮事項が明確でない
  3. 職業訓練でスキルアップしたい

悩んだら、民間企業や就労移行支援までを幅広く紹介しているエージェント(LITALICOdodaチャレンジatGPなど)に相談してみると良いでしょう。

Q. 就労移行支援に向いていない人は?

下記に該当するのであれば、就労移行支援を使うべきではありません。別のサービスを利用するようにしましょう。

向いていない人
  1. 体調が回復していない、安定していない
    →自立訓練やリワークデイケアを利用しよう
  2. すぐにでも働ける就職準備ができている
    転職エージェントを使おう
  3. 専門的なスキルを身に付けたいだけ
    専門サービスの方がずっと効率的
  4. 就職先の紹介をしてもらいたいだけ
    転職エージェントを使おう
  5. 数ヶ月通所しても就労意欲が湧かない
    就労継続支援を検討しよう

また、就労移行支援に通っている間は、収入がなくなってしまうので、親の扶養に入るか、仕送りをしてもらうか、各種支援金を受給するようにしてください

▼支援金制度一覧
右にスクロール可能です→
支援金性質対象毎月の支給金額期間上限
傷病手当金もらう①病気やケガで会社を休職していた
②かつ、休職期間に一定の収入がない
手取り額相当
※過去12ヶ月平均
1年半
失業保険もらう①失業しており収入がない
└1年以上働いてから、自己都合退職
└または6ヶ月以上働いて、会社都合退職
②かつ就労意欲がある(ハロワに毎月申請)
約6~21万円
※退職前6ヶ月の給与次第
自己都合:3ヶ月
会内都合:6ヶ月
障害年金もらう①初診日が特定できる
②かつ保険料の納付要件を満たす
└納付要件:年金未納がないこと等
③かつ障害認定日に、障害認定基準に該当する
└障害認定日:初診日から1年半後
└障害認定基準:受給できる基準
④かつ昨年の年収が約460万円以下
約5~20万円
※等級や子どもの数次第
※年収が高いと減額
なし
生活保護もらう①世帯年収が13万円以下
②かつ親族からの援助が不可能である
③かつ売却可能な資産を保有していない
④かつ働くことができない
約10~25万円
※扶養家族の人数次第
なし
住居確保給付金もらう①離職から2年以内
②かつ世帯年収と預貯金が、一定の金額以下
③かつ就労意欲がある(ハロワに毎月申請)
約5~7万円
※家賃と扶養家族次第
9か月
生活福祉資金貸付制度借りる①低所得である(例:独身で年収360万円以下)
②かつ日常生活で金銭的な困難を抱えている
約15~20万円
※借りられる金額
12か月

※2023年6月更新

休職中なら「傷病手当金」を。失業したなら「失業保険」を。そして、いずれにせよ「障害年金」の申請は試みてください。どうすればか困ったら全国の自治体にある『生活困窮者を対象にした相談窓口』に行けば、あなたの状況に合わせた制度を紹介してもらえます。

Q. 就労移行支援事業所の選び方は?

まずは事業所の情報を集め、実際に見学しながら、以下の3基準で比較して決めるようにしてください。

就労移行支援事業所の選び方
  1. プログラムが自分に合っているか
  2. 事業所の就職実績が優れているか
  3. 事業所の雰囲気が自分に合いそうか

事業所によって当たり外れが大きいので注意して選ぶようにしてくださいね。これらを基準に、最低でも2つの事業所は見学できると良いでしょう

Q. 就労移行支援事業所の探し方は?

下記5通りの方法から探すことができます。

就労移行支援事業所の「探し方」
  1. 大手で有名な事業所から優先的に探す
  2. 障害福祉サービスの検索サイトで探す
  3. Googleマップから探す
  4. お住まいの役所窓口に行って相談する
  5. 行きやすい専門機関に行って相談する

まずは「①大手で有名な事業所から優先的に探す」から比較基準を自分の中に作ることをお勧めします。

Q. 就労移行支援と転職エージェントの違いは?

障害者が利用できる就職支援サービスには「就労移行支援」と「転職エージェント」の2種類があります。それぞれの特徴は下記の通りです。

就労移行支援とエージェントの特徴
  • 就労移行支援
    • 就労に向けたトレーニングが中心
    • 就労できる準備が整っていない方向け
    • フルタイム勤務に自信がない方におすすめ
  • 転職エージェント
    • 求人紹介と選考サポートが中心
    • 就労できる準備が整った方向け
    • 障害が軽度の方におすすめ

このように、就労できる自信がない方向けにリハビリをおこなうのが就労移行支援で、就労できる準備が整った方向けに就職支援をするのが転職エージェントです。

詳しいサービス内容の違いを表で整理しました。

 就労移行支援エージェント
説明会や見学会◯あり×なし
体調管理トレーニング◯あり×なし
スキルのトレーニング◯あり×なし
求人紹介◯あり◎多い
書類作成サポート◯あり◎強い
面接練習サポート◯あり◎強い
入社時の条件交渉×なし△会社次第
入社後の職業定着支援◯あり△浅い

このように、就労移行支援は満遍なくサポートを受けることができる一方で、転職エージェントは求人紹介と転職支援に特化していることが大きな違いです。

もちろん併用することが可能なので、自信がない方は、まずは就労移行支援を利用してリハビリしつつ、慣れてきたら転職エージェントも登録して効率的に就職活動をおこなう、といった使い方もできます。

Q. 自立訓練とは?

自立訓練とは、障害のある方の“自立”を目的に、生活能力の維持・向上を目指していく障害福祉サービスのことです。身体障害がある方には『機能訓練(リハビリ)』をおこない、精神障害がある方には『生活訓練』をおこなっています。

この『生活訓練』には、例えば、身だしなみや金銭管理といったものから、ストレス対処や生活リズムの安定化など、施設によって様々なプログラムが用意されています。

生活訓練のプログラム例
  • 生活系プログラム
    • 金銭管理
    • 身だしなみ
    • 食事、洗濯、掃除など
    • 地域生活のマナー など
  • 体調管理系プログラム
    • ストレス対処
    • 生活リズムの整え方
    • アンガーマネジメント
  • レクリエーション系プログラム
    • グループミーティング
    • 音楽、調理
    • 行事、イベント、ゲーム等

お住まいの自治体によっては、在宅訓練を受けることができる場合もあるので「外出することが、体力的にも精神的にも不安」という方にもおすすめです。

Q.リワークデイケアとは?

リワークデイケアとは、大学病院やメンタルクリニックといった『精神科の医療機関』によって実施される、復職及び再休職予防のための復職支援プログラムです。

具体的なプログラム内容は、リワーク施設ごとにやや異なっていますが、概ね下記のような流れで、復職を目指していくことが多いですね。

リワークの内容例
  1. 生活リズムを整え、習慣的に身体を動かす
  2. プログラムで気づきを得る
  3. スタッフと課題を共有して計画を練る
  4. 再発防止のための方法を検討する
  5. 復職に向けて会社と面談する

普段通っているクリニックで実施しているリワークプログラムがあれば、そこに通うのがベストです。あなたの障害には理解があるはずなので。

Q.就労継続支援とは?

就労継続支援とは、民間企業等で働くことが困難な場合に、障害や体調にあわせて無理なく、就労訓練や仕事をすることができる福祉サービスです。

下記の2パターンが存在しています。

就労継続支援の種類
  1. A型事業所
    雇用契約を結び、最低賃金以上の給与がある
    例:データ入力、飲食店ホール、パッキング等
  2. B型事業所
    雇用契約は結ばず、軽作業の就労訓練をする
    例:刺繍、部品加工、農作業、クリーニング等

簡単に違いを整理しました。

 A型事業所B型事業所
雇用契約結ぶ結ばない
報酬最低賃金以上の給与進捗に応じた工賃がある
平均金額
(2021年)
月給81,645円
(時給だと926円)
月給16,507円
(時給だと233円)
職種の例データ入力、飲食店ホール
、パッキング等
刺繍、部品加工、
農作業、クリーニング等

出典:厚生労働省 「障害者の就労支援対策の状況」2021

実際の訓練および職業内容は、事業所によって異なるので確認してみてくださいね。

Q. そもそも仕事の選び方を知りたい

仕事の選び方は、以下の3ステップを順に進めながら選びましょう。

仕事の選び方(3ステップ)
  • Step1. 視野を広げて情報収集する
  • Step2. 自分が大切にしたいものを知る
  • Step3. 仕事を比較して選択肢を絞り込む

詳しくは以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください!

今後のキャリアについて徹底的に考えたいなら、ポジウィルキャリアのようなキャリアコーチングサービスを利用するのも一つの手です。

初回の45分相談は無料で受けることができるので、ぜひ一度、どういったサービスを受けることができるのが相談してみましょう。

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Q. 給与交渉はして良い?

問題ありません。むしろ市場価値が高いのであれば積極的にすべきです。ただ、交渉方法やタイミングを間違えてしまうと心象が悪くなってしまうので注意しましょう。

最後に

今回は障害者の方を対象として、転職サイトの選び方とおすすめを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

最後は担当者との相性がとても重要ですが、それでも転職サイト選びをしっかりとすれば、自分にとって最適な求人に巡りあう確率を上げることができるでしょう。

あなたの転職がうまくいくことを心から願っております。

当サイトでは、視認性の観点で「障害者」と表記しています。「障がい者」と表記すると、視覚障害のある方が利用する自動読み上げソフトが「さわりがいしゃ」と読み上げる場合があるからです。