「HSS型HSPにあった仕事は?」
「自分に向いている仕事を知りたい!」
と気になりますよね。得意不得意は一人ひとり異なりますが、HSS型HSPの「繊細、かつ刺激を求める」という特性から適職のヒントは見えてきます。
- HSSの特性
- 熱しやすく冷めやすい
- 新しい知識や環境を楽しめる
- HSSの適職の条件
- ルーティーンが少ないこと
- 環境や業務に変化があること
- 業務内容の自由度が高いこと
- HSPの特性
- 考え方が複雑で思考が深い
- 刺激に敏感で疲れやすい
- 共感能力が高く、感覚が鋭い
- HSPの適職の条件
- 高い感性を活かしやすいこと
- ストレスをコントロールできること
まずは「おすすめの仕事」から紹介していきますが、先に選び方をみたい方は「HSS型HSPに向いている仕事の選び方」まで読み進めましょう。
HSS型HSPに向いている仕事・働き方
では早速、HSS型HSPに向いている仕事を紹介していきます!ここで紹介するのはあくまで性格傾向でのおすすめなので参考までにとどめてくださいね。

営業職(コンサルティング営業)

HSS型HSPには、コンサルティング営業といった、顧客の課題に対して適切な解決策を提案することが求められる上流工程の営業職が向いています。
実際、クライアントへの直接提案を通して、受注するか否かの回答がもらえるので、日々達成感を得やすく、提案実行後の貢献度合いも評価してもらえるので、満足感が得やすいです。
一方で、一般的な営業職(ソルジャー枠)だと、基本的に決まった商品をひたすら売るケースが多く、細かく設定されたKPIで管理されるので、変化と自由を求めるHSS型には適していません。
また、ルート営業も、すでに取引のある顧客を担当して、契約済みのサービスや商品の運用保守・サポート業務を行う職種で、仕事内容に幅が少ないので避けるようにしてください。

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ビジネスコンサルタント

HSS型HSPにはビジネスコンサルタントも向いています。プロジェクト制で数ヶ月単位で案件を受注し、クライアント企業に常駐するタイプであれば、定期的に違った刺激を得ることができます。
なによりプロジェクト終了のタイミングで長期休暇を取りやすい職業でもあるので、疲れたときに休めるのもポイントです。ただ、一般的に激務であることが多いので、個別企業ごとにチェックするようにしましょう。
また、すでに決まったパッケージの販売・実行が中心の代行業寄りのコンサルティング(業務支援ツール関連やSEOコンサルティング等)も避けるようにしてください。
なるべく同じ作業の繰り返しが少なく、状況によって違った企画や実行内容が必要となる職場がおすすめです。

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WEBデザイナー

WEBデザイナーもおすすめです。リモートワークしやすいので自由な働き方を実現させやすく、さらに多様なクライアントと多様な作品を作る点で、刺激も得ることができます。
HSPならではの共感能力の高さを活かして、顧客が言語化できていない意図を汲み取った作品を作ることができて個人として評価をされれば、独立・起業も視野に入れられるでしょう。

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WEBライター

文章を書くことが苦手でなければ、WEBサイトの記事を執筆するWEBライター職もおすすめです。
副業やフリーという形でスタートすれば、仕事をする場所や時間に制約がありませんし、執筆テーマを選ぶこともできれば、こだわって丁寧に作り上げることも可能です。
さらに、クラウドソーシングから気軽に始めやすいというのがポイントで、軌道に乗ればフリーライターとして独立・開業することもできる点が魅力の一つです。

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IT/WEBエンジニア

問題解決能力が高く、学び続ける意欲がある方であれば、エンジニアもおすすめできる職種です。
絶えず新しい仕組みやアップデートがおこなわれるので、HSS型HSPのように変化を好んで自発的に学習できるような特性を持っていないとそう長くは続きません。なにより必要以上の対人接触がないので、繊細な方に向いている職種です。
現代、IT人材の不足により給料が高くなりやすい傾向にあり、特にフリーランス化や外資系企業への転向によって大きく収入を上げることができるのもポイントです。

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事業創造・企画職

すでに規模の大きいサービスを大勢で「100→110」に育てるよりは、まだないサービスを少人数で「0→1」で作り上げる働き方のほうをおすすめします。
特に、新規事業となると事業計画に基づいて定期的に評価されるので前進している感覚を得やすく、さらに少人数がゆえに個人の活躍が可視化されやすいので、刺激を求める方にピッタリです。
ただ、上場企業の事業創造ポジションや企画職は人気なので、転職活動はしっかりとした準備をして臨みましょう。

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インターネット・WEBサービス企業

変化が大きいという点において、インターネット・WEBサービスもおすすめです。例えば、デジタルマーケティングやWEB広告業界、動画配信サービスなどは、コロナ禍によって大きく市場を伸ばしているからこその勢いがあります。
特に、無形商材を扱っているインターネット産業は、組織規模が小さくても成り立つことが多いので、ベンチャー企業を筆頭に、一人あたりの仕事が幅広いこともおすすめポイントの一つです。
ただ、インターネットを介していることによって、サービス次第では、エンドユーザーのリアクションが見れず、社会に貢献している実感が得にくい点は注意してください。
また、当然ながら、運用保守系の業務(ルート営業やカスタマーサポート、データアナリスト、データベースエンジニア)は、刺激が少ないので避けるようにしましょう。

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経営者・個人事業主(フリーランス)

一歩踏み出す勇気とリスクを負う覚悟が必要になりますが、自ら仕事や働く人間を選ぶことができるという点で、自由度が高い働き方です。
経営者になれば、資金調達に経理精算、営業に採用まですべてを自身で対応する必要があるので、業務の多様性を楽しむことができます。
もちろん、いきなり起業や独立というのは厳しいので、会社員として培ったスキルや経験をもとに、まずは副業からはじめ、軌道に乗ってきたら独立・法人化という流れが一般的です。

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ここまでのまとめ
ここまでHSS型HSPの適職を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。1つ注意すべきなのが、性格的に向いていたとしても、そもそもの職務センス(例:デザイン力がない)が欠けていると就職・転職しても活躍はできないので気をつけましょう。
ここからは「HSPにあった仕事の探し方」を解説していきますが、先に上記のような仕事を探したい場合は「適職を探すときにおすすめの転職エージェント」まで読み進めましょう。
HSS型HSPにあった仕事の探し方
HSS型HSPの特性「刺激は求めるものの、繊細で疲れやすい」という性格にあう仕事は、まず以下の2つの軸で見ていきましょう。
- 知的な刺激が多いかどうか
- ストレス要因が少ないかどうか
これら2つの軸で、仕事に求められる条件を整理していくと、以下の6つのポイントが重要になってきます。
①変化:多様で変化に富んでいるか
②前進:進歩や成長を感じやすいか
③貢献:社会に影響を与えている実感を得られるか
④自律:労働時間や作業ペースの決定権はあるか
⑤明確:目標から評価、報酬までが明瞭か
⑥仲間:自分に近い人はどれくらいいるか
それぞれ具体的に解説していきます。
知的な刺激が多いかどうか
HSS型は好奇心旺盛なので、似たような業務が続くとすぐに飽きてしまいます。それこそ、責任を課されコツコツと日々業務に向き合う働き方は長く続きません。
どちらかといえば「達成したい目標に向かって挑戦していくようなアクティブな働き方」が向いており、変化が多く、こまめに達成感を感じることができる仕事が向いています。
具体的には、以下3項目でチェックしていきましょう。
①変化:多様で変化に富んでいるか
②前進:進歩や成長を感じやすいか
③貢献:社会に影響を与えている実感を得られるか
上記のように、仕事を通じて得ることができる「体験」に焦点を当てた働き方をすることで、HSS型HSPの方は、能力を発揮しやすく仕事の満足度が高まるとされています。一つずつ、見ていきましょう。
①変化:多様で変化に富んでいるか
人間はどのような変化にもすぐに慣れてしまう性質がありますが、HSS型HSPはその傾向が特に強いので、多様で変化に富んだ職場環境であることが重要です。
反対に、仕事で担当する範囲が狭かったり、定型業務(ルーティーン)の割合が多かったりすると、すぐに飽きてしまいます。
それこそ例えば、営業職で「あなたはこの商品を売るだけでいい」と言われた場合、もって3ヶ月といったところでしょう。
そのため、以下2つのポイントで見極めてください。
- 変化に富んだ環境か
例:市場で新しいサービスや製品が頻繁に出る
例:急拡大する組織で人の入れ替わりが大きい - 業務内容の幅が広いか
例:事業の上流から下流まで携われる
例:リスクを負った挑戦・失敗が許容される
例:自身の持つ様々なスキルや経験を活かせる
上記であげたように、ビジネス市場や職場環境の変化が激しく、より柔軟で臨機応変な対応を求められる状況でこそ、HSS型HSPは真価を発揮することができます。
②前進:進歩や成長を感じやすいか
仕事で最もやりがいを感じるのは「達成したい目標に向かって前進している感覚があるとき」なので、その感覚をこまめに得られる仕事を選びましょう。
事実として、ハーバード大学が238人のビジネスマンを対象に行った研究でも「仕事のモチベーションを高める最大の要素は、物事が前進している感覚である」という結果が出ています。(出典:Teresa M. Amabile and Steven J. Kramer(2011)The Power of Small Wins)
ここでいう「前進」は、あなたが達成したいと思えて、仕事から得られる感覚であれば、どのようなものでも問題はなく、例をあげると以下のようなものです。
- 事業が成長し、No.1に一歩近づく感覚
- スキルが熟達し、できることが増える感覚
そして、仕事を通じてこのような「前進している感覚」を得るには、以下の3つの要件をより高いレベルで満たすことが求められます。
- 明確な目標が設定されている
- どの行動が進捗に結びついたかが即座にわかる
- 十分な時間とリソース提供、適切なサポートがある
特に、高い頻度で刺激を求めるHSS型であるならば、転職先を検討する際にはしっかりと確認してください。
③貢献:社会に影響を与えている実感を得られるか
綺麗事のように感じるかもしれませんが「自分の行為が社会に貢献している実感」を得られるかどうかは非常に重要です。
実際に、シカゴ大学が5万人を対象に行った調査でも、高い満足感を得られやすい職業の共通点として「他人を気遣い、新たな知見を与え、人生を変える要素を持っている」ことが明らかになっています。(Tom Smith(2007)Job Satisfaction in the United States)
特に、貢献を「実感すること」が重要で、エンドユーザーが喜んでいたり、クライアントや同僚に感謝されたり、といった直接のリアクションが得られるような仕事がベストです。
具体的には以下の点で確認しましょう。
- その仕事はどう社会に貢献しているか
- 貢献している実感はどのように得ることができるのか
上記のような質問を面接官にしてすぐに納得できる回答が出てこない場合、組織として社会貢献意識が低く、利益追求型の文化である可能性が高いので、注意しましょう。
また、貢献性の高い仕事として代表される仕事(介護職、教育関係者、消防士)は、総じて「変化に乏しい」傾向があるので、あくまで総合的に評価するようにしてください。
ストレスの要因が少ないかどうか
HSPの方はとても繊細で神経質なので、職場におけるストレス要因を減らすことが重要です。具体的には以下のような項目で見極めましょう。
④自律:労働時間や作業ペースの決定権はあるか
⑤明確:目標から評価、報酬までが明瞭か
⑥仲間:自分に近い人はどれくらいいるか
上記の項目は、企業ごと、また事業部ごとによって異なるため、ご自身で転職活動を通して確認する必要があります。それぞれ具体的に解説していくのでしっかりとチェックしておきましょう。
④自律:労働時間や作業ペースの決定権はあるか
職場における自由度が低ければ低いほど、仕事への満足度が下がるので「自分の仕事における決定権・裁量がどれくらいあるか」は必ず確認しましょう。
実際に、リクルートワークス研究所の調査(働き方が仕事満足度・生活満足度に与える影響(2018年))でも、勤務の自由度が高ければ高いほど満足度が上がる、という分析結果が出ています。
社会で生きていくうえで完全な自由こそ存在しないものの、少しでも自由度の高い会社を選ぶことによってストレス要因を減らすことができるので、具体的に以下のような点を確認しましょう。
- 労働時間、場所はどこまで好きに選べるのか
- 仕事内容や作業ペースはどこまで社員の裁量に委ねられるのか
上記の観点で見極めることで、仕事の制約が多くて自由のない環境や、仕事を細かく管理される(いわゆるマイクロマネジメント)といった状況を避けるようにしてください。
⑤明確:目標から評価、報酬までが明瞭か
仕事における「不明瞭さ・不透明さ」は、大きなストレスになるので事前に潰しておきましょう。
特に、仕事の流れは「目標に向かって行動し、出した成果に評価を受け、評価に応じた報酬を得る」といった一連のプロセスで成り立っているので、以下の4項目で確認すべきです。
- 目標(会社、及び事業部のビジョン)
- 行動(タスクの手順や納期、責任範囲)
- 評価(人事評価、貢献と失敗の可視化)
- 報酬(報酬体系の透明性、公平性)
実際に、スタンフォード大学が228件の先行研究を精査したメタ分析でも、給与や評価が不明確な企業では、社員の精神病の発症率や死亡率が上がるとされています。(出典:Joel GohJeffrey PfefferStefanos Zenios(2015) The Relationship Between Workplace Stressors and Mortality and Health Costs in the United States)
就職・転職活動を進める中で、企業の選考を受けることになった際には、以下のような項目を確認するようにしてください。
- 会社のビジョンは明確か
- ビジョン実現に向けた行動や仕組みはあるか
- 組織はどのような目標で動いているのか
- 個人目標の設定内容と、役割ごとの責任範囲
- 給与体系と評価制度はどのようになっているのか
- 個人の貢献と失敗を可視化して判断する仕組み
また、面接官として、採用部署の管理職に当たる人物(未来の上司ですね)が登場したときには、マネージャーの役割とポリシーを確認するのも良いでしょう。
他にも、転職エージェントに確認するなり、口コミサイトで情報を収集するなり、OB訪問をするなりして確認することで、最悪の職場を避けることができます。
⑥仲間:自分に近い人はどれくらいいるか
人間は自分に似た相手を好きになる特性(類似性効果)があるので、上司や同僚を含め、自分と近い存在がいるかが非常に重要です。
どことなく疎外感を感じながら生きていたHSS型HSPだからこそ、自分と近い存在が一人いるだけで嬉しく感じるものです。
仮に仕事が好きだったとしても、職場の人間関係に魅力を感じていなければ、「自分は彼らと分かり合えない」という孤独感を感じることとなり、虚しさ故に長くは続きません。
就活でよく聞いたフレーズ「入社の決め手は人です!」というのはあながち間違いでもなかったということが、以下の調査でも示唆されています。
統計)職場に友人がいるだけで人生の満足度が上がる
500万人を対象に行われたアメリカの調査(出典:Tom Rath(2006) Vital Friends: The People You Can’t Afford to Live Without)では「職場の人間関係」に関して、以下の傾向が導き出されました。
- 職場に親しい友人がいる場合、仕事のモチベーションが7倍になる
- 職場に3人以上の友人がいる場合、人生の満足度が96%上がり、給料への満足度が2倍になる
このように、職場に親しい友人がいるだけで仕事の満足度は大きくプラスに変わるので、事前のOB訪問などで「どのような人が働いているか」を見極めることが重要です。
ちなみに、OB訪問ツールだと「キャリーナ」や「マッチャー」がおすすめです。(マッチャーは新卒向けですが「社会人ですが相談したいです!」と言えば、ほとんどの方は応じてくれます。)
仕事でストレスを感じる要因を避けよう
HSS型HSPの方はストレスを避けることも重要なので、「あなたが仕事でなにをストレスに感じるのか」を理解して避けることもおすすめします。
ストレス要因は主に以下3つに分類されるので見ていきましょう。
- 職場環境
- 仕事内容
- 人間関係
職場環境によるストレス要因
右にスクロール可能です→
ストレス要因 | 説明 |
変化、混沌 | ・先の予測できない環境に置かれる ・体制や仕事内容が急激に変化する |
突発的な出来事 | ・前もって計画を立てる時間がない ・アクシデントへの臨機応変な対応が必要 |
ハードスケジュール | ・厳しい時間制限とプレッシャーがある ・余裕のないスケジュールを強いられる |
戦略や目標の欠如 | ・どこを目指しているのかが不明確 ・はっきりとした目標が与えられない |
上下関係の厳しさ | ・命令や上下関係に縛られる企業文化 |
評価されない | ・目標を達成しても評価されない ・評価に対する対価がもらえない |
ぬるま湯体質 | ・結果が良くても悪くても評価が同じ ・周囲のやる気、向上心が低い |
自主的にできない | ・仕事の進め方を決める権利がない ・独自性が発揮できない |
意思決定に参画できない | ・物事が自分のいないところで決定される |
仕事内容によるストレス要因
右にスクロール可能です→
ストレス要因 | 説明 |
高度な分析力 | ・アウトプットに高いレベルを求められる ・論理的な根拠が求められる |
知的要素の不足 | ・知的好奇心が刺激されない ・興味のない仕事をする |
ルーティーン | ・仕事の内容に変化が少ない ・定型業務を繰り返す |
創造的機会の欠如 | ・創造性を発揮できない ・新しいものを生み出せない |
難しい局面での決断 | ・必ず批判を伴う決断をする ・誰かの意見を否定する決断 |
人間関係によるストレス要因
右にスクロール可能です→
ストレス要因 | 説明 |
営業、交渉 | ・商材を売ったり、交渉したりする |
意見交換、調整 | ・他者との意見交換や連絡が必要 |
人間関係の葛藤 | ・意見や価値観が異なる人間がいる ・対人関係で緊張感がある |
ドライな社風 | ・ビジネスライクな付き合いを求められる ・あたたかさや慣れ合いがない |
矢面に立つ | ・喜ばしくない事実を伝える損な役回りを請け負う |
チームワークの強制 | ・周囲の人間と同じ歩幅で動かなくてはならない ・一人で動けない |
孤独な業務 | ・長い間、一人で働く ・他者と連絡を取る機会がない |
HSS型HSPの適職探しにおすすめな転職エージェント
自分に向いている仕事を探すのであれば、コンサルタントがあなたの経歴や適性を踏まえて求人を紹介してくれる転職エージェントを利用するようにしましょう。
仮に転職するつもりはなかったとしても相談だけでも可能であり、さらに無料なので、これからのキャリアに悩んだ場合にはピッタリのサービスです。
- 総求人数(公開求人+非公開求人)
- 利用者の満足度(サポート対応力)
なお、転職エージェント満足度は、幅広い年齢、地域、職種の男女4,354人に対してアンケートを実施し、信頼に足る口コミを回収したものです。
サンプル数:4,354件
調査期間 :2020年2月1日〜2022年1月11日
調査企業数:49社
調査対象者:転職エージェントを利用した20歳以上
順位 | 名称 | 評価 | 基本データ | 個別解説 | ||||
総合評価 | 求人数&質 | 提案/支援 | 対応地域 | 公開求人 | 非公開求人 | |||
1位 | リクルートエージェント (総求人数No.1) | ★★★★☆ 4.10/5.00 | 4.31/5.00 高い! | 3.89 /5.0 普通 | 全国 | 295,243件 多い! | 274,055件 多い! | |
2位 | パソナキャリア (サポート満足度No.1) | ★★★★☆ 4.07/5.00 | 3.96/5.00 普通 | 4.17/ 5.0 高い! | 首都圏, 大阪,名古屋 | 15,101件 普通 | 34,899件 普通 | |
3位 | マイナビエージェント (20代の利用満足度No.1) | ★★★☆☆ 4.02/5.00 | 3.97/5.00 普通 | 4.08/ 5.0 高い! | 首都圏, 大阪,名古屋 | 41,498件 普通 | 13,060件 少ない | |
4位 | dodaエージェント (総求人数No.2) | ★★★★☆ 4.01/5.00 | 4.13/5.00 高い! | 3.64 / 5.0 低い | 全国 | 166,303件 多い! | 38,658件 普通 | |
5位 | ワークポート (IT業界や営業職に強い) | ★★★☆☆ 3.98/5.00 | 3.94/5.00 普通 | 3.62 / 5.0 低い | 全国 | 61,330件 多い! | 非公開 |
※2023/1/3時点の数値
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- 求人を強引に勧めてくる
- 担当者の対応が淡白で物足りない
筆者は毎回アタリを引いているようですが、担当者との相性は運によるところが存在するので、サポート面での評判が良い転職エージェント(例:パソナキャリアやマイナビエージェント)と併用し、より良いところに絞るようにするのが良いでしょう。
リクルートエージェントの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 569,298件(うち非公開求人は274,055件) |
運営会社 | 株式会社リクルート(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
※2023/1/3時点の数値
2位.パソナキャリア
パソナキャリアは、派遣業界最大手のパソナが運営する『オリコン顧客満足度調査4年連続No.1』を獲得している大手転職エージェントです。
首都圏エリアを中心に28,000社以上の企業と取引実績があるため求人数が多く、手厚いサポート・対応力に定評があるので、慣れない転職に不安がある方におすすめできます。
- 転職者からの満足度評価No.1(4年連続)
- 丁寧なサポートで慣れない転職に強い
- 都心エリアの求人が豊富で高年収求人も多い
筆者も過去に何回か利用しましたが、求職者側の要望をしっかりとヒアリングして、その人にあった求人を丁寧に探してきてくれている、という印象でした。
地域は都心に偏っていますが、400万円前後の求人から800万円以上のハイクラス求人まで多く保有しているので、どなたでもぜひ一度確認してみることをおすすめします。
ただ、対象エリア以外での求人数はそう多くはないので、地方の場合はリクルートエージェントやdodaエージェントを活用することをお勧めします。
パソナキャリアの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 首都圏、大阪、名古屋(WEB面談実施中) |
求人件数 | 15,101件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社パソナ(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
※2023/1/3時点の数値
3位.マイナビエージェント
マイナビエージェントは新卒大手のマイナビが運営する20代30代といった若手〜ミドル層向けの転職エージェントです。
新卒領域での取引実績から、首都圏を中心に若年層向けの求人数が非常に多く、また丁寧なサポートに『20代の満足度No.1』の強さです。
さらに、ITエンジニア領域や医療系分野(看護師など)にも特化したサービスを出しており、専門性が非常に高いことが特徴なので、どなたでも1度相談してみることをおすすめします。
- 20代からの利用者満足度評価No.1
- 圧倒的シェアを持つ新卒領域での取引実績から若年層に強い
- 経歴の棚卸からキャリア設計までサポートが好評

営業系職種を探していたのですが、求人数がとても多く、大企業から中堅企業、ベンチャーまで幅広くあったように思います。
また、担当者の方がそれぞれの企業について詳しい様子で、業界内における立ち位置や、違い、内部事情を含めたアドバイスをしていただきました。

いくつかの転職エージェントに登録しましたが、マイナビの担当者の方が一番親身になって、私の話を聞いてくださいました。
私が求める転職業先のご提案はもちろんの事、企業へのアポイント等など、思っていたよりも素早い対応をしてくださり感謝です。
ここまでの内容をまとめるとマイナビエージェントは、都心エリアに在住の20代~30代前半であれば利用を強くおすすめしたい転職エージェントです。
ただ、やや若手向けなので、年収800万円越えの求人を探すのであれば、JACリクルートメントやビズリーチといった高年収専門の転職サービスと併用するようにしましょう。
マイナビエージェントの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可) |
求人件数 | 54,558件(うち非公開求人は13,060件) |
関連サービス | ・マイナビIT AGENT(エンジニア向け) ・マイナビ営業 AGENT(営業職向け) ・マイナビ金融 AGENT(金融業界向け) |
運営会社 | 株式会社マイナビ(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp |
※2023/1/3時点の数値
4位.dodaエージェント
dodaエージェントは、転職サイトと転職エージェント両方の機能を1つのサイトで提供していることが特徴の業界最大手エージェントです。
求人数がリクルートエージェントに次いで業界No.2(全国15万件)と多く、求人の選択肢を増やすためにもぜひ登録すべき1社です。
また、定期的に転職イベント・転職フェアを開催しているので、今すぐの転職を考えていなくても登録する価値あり。
- 求人数14万件と業界No.2!地方も強い
- 転職イベントが定期的に開催されている
- 転職サイトとエージェント両方の機能を備えており一貫した転職サポートが実現
ただ、比較的経験の浅いコンサルタントが多いのか担当者の質に差があり、他転職エージェントと比べると、口コミ満足度はそう高くない傾向にあります。
- 専門性の浅いコンサルタントが多い
- 担当者のサポートや対応力に差がある
サポートに期待する場合は、口コミ評価が総じて高いパソナキャリアやマイナビエージェントに登録すると良いでしょう。
dodaエージェントの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント、サイト |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 204,961件(うち非公開求人は38,658件) |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://doda.jp/ |
※2023/1/3時点の数値
5位.ワークポート
ワークポートは、2003年3月設立とやや後発ながらも全国トップクラスの求人数を誇る、いま勢いのある総合型転職エージェントです。
特に、20代若手層におけるIT業界やゲーム業界、営業職の転職に強みがあり、魅力的な大手企業の求人を豊富に取り揃えていることが特徴です。
- IT、ゲーム業界、営業職の転職に強い
- 第二新卒から20代後半までの転職に強い
- 未経験者向けの転職サポートが充実している
特に、第二新卒から若手向けの、IT/WEB業界の営業職やマーケ職、エンジニアといった求人は、他よりも群を抜いて多い傾向にあるので、該当の方はぜひ利用しましょう。
(筆者もIT企業の事業部長として中途採用をおこなうことが多いですが、ワークポートさんには営業職やマーケ職といった職種で頻繁にお世話になっています。)
ただ、急拡大している組織だからか担当者のレベルに差があり、他転職エージェントと比べると、口コミ満足度はそう高くない傾向にあります。
ハズレ担当者を引きたくない場合は、口コミ評価が総じて高いパソナキャリアやマイナビエージェントに登録すると良いでしょう。
ワークポートの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | IT系、営業職 |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 61,330件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社ワークポート(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://workport.co.jp |
※2023/1/3時点の数値
最後に
ここまでの内容をまとめると、HSS型HSPの方は以下の6つのポイントを重視して仕事を選ぶことで、高い満足度が得られやすいことがわかりました。
①変化:多様で変化に富んでいるか
②前進:進歩や成長を感じやすいか
③貢献:社会に影響を与えている実感を得られるか
④自律:労働時間や作業ペースの決定権はあるか
⑤明確:目標から評価、報酬までが明瞭か
⑥仲間:自分に近い人はどれくらいいるか
そのうえでおすすめできる業界や働き方を紹介すると以下のようになりました。ただ、④〜⑥は、各企業によって異なるので、転職活動を進める過程でチェックするようにしましょう。
- 営業職(コンサルティング営業)
- ビジネスコンサルタント
- WEBデザイナー
- WEBライター
- IT/WEBエンジニア
- 事業創造・企画職
- インターネット・WEBサービス企業
- 経営者・個人事業主(フリーランス)
それぞれの働き方について気になった場合には、以下で紹介するような転職エージェントに登録して、キャリアアドバイザーに聞いてみましょう。(相談は無料)
上記で紹介している大手3社は、豊富に求人数を持っているので、さまざまな業界職種からあなたに合った求人を紹介してくれるでしょう。
この記事を通してあなたの人生が少しでもよくなることを祈っております。