長期インターンに興味がある、あるいは既にしている場合でも「長期インターンって本当に意味あるのだろうか?」と気になる方も多いのでないでしょうか。
結論として、就活へのメリットが大きいので、時間に余裕があれば今すぐに始めることをおすすめします。目的や活動内容によっては恩恵が薄れることもありますが、何もしないよりはずっと良いです。
- 会社で働くイメージが沸く
- 自身の得意・苦手なことがわかる
- 他の就活生とガクチカで差別化できる
- 就活がイージーモードになります

当記事では、学生時代に長期インターンを3社経験し、いまは上場企業で新卒採用面接をしている筆者が、長期インターンのメリット、意味がないケース、有意義にする方法などを網羅的に解説したものです。
長期インターンとは【1分でわかる】
まずは簡単に特徴を知っておきましょう。長期インターンとは、一般的な就業と同様に、企業で業務に従事するインターンシップのことです。
- 企業で仕事をする
- 期間は3か月以上〜
- アルバイト契約で時給制
短期インターンに比べ、より深く企業の業務に携わることができ、社会人として必要なスキルを身につけることができるため、就職活動で優位になります。
長期インターンと短期インターンの違い
実質的に、短期インターンは人事主催の説明会や選考で、長期インターンは企業内でのアルバイトです。違いを簡単に整理しました。
長期インターン | 短期インターン | |
期間 | 3ヶ月以上 | 数日 |
趣旨 | 実際に企業で働く | 企業説明や選考 |
メリット | ・スキルと経験を得る ・企業の内情がわかる | ・選考に直結する ・会社説明がある |
開催目的 | ・労働力の確保 ・優秀学生の見極めと囲い込み | 採用 |
給料 | あり | ほぼなし |
対象学年 | 全学年(一定の継続勤務を前提) | 大学3~4年生(就活中の学生) |
長期インターンでは、アルバイトのように働くことで業務理解を深め、スキルや経験を養うことができます。当然、給料も発生するので、バイトの代わりに、興味のある仕事を経験する目的で参加する学生が多いです。
一方で、短期インターンは新卒選考の一部なので、グループワークやディスカッションを行うことで「次の選考に通過させるか」や「早期選考に案内するか」を判断されていることが多いです。

意味がない長期インターン
ほとんどの場合、長期インターンは有意義なものとなりやすいですが、下記に該当すると意味がないかもしれません。
- 単純な定型業務が多い
- 長く働いていても活躍できない
- 会社や社員のレベルが低い
- 明確な目標や評価体制がない
- 業界や職務内容に興味が湧かない
どれか一つに該当しているだけで意味がなくなる、とまでは言いませんが、複数該当していると少しもったいないように思います。それぞれ見ていきましょう。
①単純な定型業務が多い
誰でもできるような単純な定型業務(ルーティーン)ばかりしているのであれば意味ありません。なぜなら、どんなに経験を積んでもスキルが培われないからです。
就活でアピールすることもできないので、時間の無駄です。長期インターンでは「いかに濃く広い経験ができるか」が重要なので、単なる労働力として使われて過ごさないように注意してください。
下記のような長期インターンを選びましょう。
- 新しいことに挑戦できる
- 経験とともに習熟度が上がっていく
目安としては、入社から3か月以内に、仕事の難易度が次のステージに上がるか、別の新しい仕事を試せるような環境が理想です。

②長く働いていても活躍できない
長期間働いているのに活躍できていない場合は、その職場や仕事が自分に合っていない可能性があります。向き不向きはあるので、切り替えるべきかもしれません。
例えば、もし当サイト「Theory」を運営する長期インターンとしてライターから始めたとしても、当サイト水準の文章すら書けないようであれば、とても運営までは任せられません。
本来、週3勤務で3か月も働けば、その仕事の基礎的な部分は習得できて、次に進めるはずです。しかし、向き不向きはあるので、3か月経っても仕事がレベルアップしなければ、違う職場を体験してみることをおすすめします。

③会社や社員のレベルが低い
次に、会社や社員のレベル(仕事のスタンスや基本動作、職務能力)が低い会社はおすすめしません。なぜなら、単純に成長が遅くなるのと、低レベルの仕事作法が身についてしまうからです。
仕事は、上司や先輩からレクチャーを受け、フィードバックを得る過程で成長していくものなので、上司や先輩のレベルが低いと、あなたのレベルも低くなります。
そのため、長期インターンとして経験を積むならば、優秀な社員が多い会社を選びましょう。あくまで傾向ですが、下記に該当する会社には「仕事がデキるひと」が集まりやすいのでご参考までに。
- 外資系でドライな社風
- ブランド力と給料が高い人気企業
- 社長の学歴と経歴が凄いベンチャー

④明確な目標や評価体制がない
また、長期インターン先の仕事で、明確な目標や評価体制がないのであれば、あえて続ける意味はないかもしれません。理由は下記の通りです。
- 自分で改善できないので成長できない
- PDCAサイクルが回せず、Doするだけ
- 就活のガクチカにもしにくくなりますね
- 目標や評価がないのは組織としてヤバい
- 人材を育成するつもりがない?
- 目標や評価の重要性を理解していない?
- 目標や評価項目すら言語化できない?
そもそも、なにをすれば売上や利益が伸びるのかを事業部の全員がわかるように可視化していないのは、組織運営のセンスがありません。管理職がそのレベルならビックリです。(上司が一般スタッフ階級ならまだ理解できなくはないですが、、)

⑤業界や職務内容に興味が湧かない
長期インターンは、自身が興味を持っている業界や職務内容における「有利なスキルや知識を身につけることができる機会」ですが、そもそも興味がなければ続ける必要はありません。
「この仕事は違うな」と思ったら次の職場をどんどん試してください。そもそも長期インターンは、長期就業を前提とはしていない“職業体験”なので、次々と試して問題ありません。

ここまでのまとめ
長期インターンが下記に該当する場合は、あまり続けても意味がないかもしれません。あくまで「職業体験」なので、やめて新しい仕事を試してみてください。
- 単純な定型業務が多い
- 長く働いていても活躍できない
- 会社や社員のレベルが低い
- 明確な目標や評価体制がない
- 業界や職務内容に興味が湧かない
反対に、上記に全く該当しないのであれば、有意義なものとなるでしょう。ここからは長期インターンのメリットについて、詳しく解説していきます。
長期インターンのメリット
長期インターンのメリットは「就活で強くなれること」に尽きますが、その理由を詳しく分けると下記の通りで、特に①が圧倒的です。
- 質の高いガクチカを作りやすい
- 業界や職種への理解が深まる
- 就活での志望理由に説得力が増す
- 就活で面接官への質問が具体的になる
- インターン先から内定をもらえるかも
- 真面目で向上心が高い学生と出会いやすい
- 長期就業が前提ではないので複数社試せる
①〜⑤は「就活が有利になる理由」で、⑥⑦はそれ以外でのメリットですね。長期インターンでは得られる経験を重視して選ぶようにしましょう。

①質の高いガクチカを作りやすい
まず、長期インターンをするメリット一つ目は、質の高いガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を作りやすいという点です。理由は下記の通り。
- 単純に難しいことをできる
社会人に混ざってビジネスをするのでガクチカのレベルが上がります。誰でもデキることを面接でアピールされても興味は沸きませんが、難しいことに主体的に挑戦していると魅力的ですね。 - 面接官から質問されやすい
仕事である以上、目標や役割が明確なので「何をしていたのか」を質問しやすいことがポイントです。さらに質問しないとわからないことが多いので、話が弾みます。逆に部活やアルバイトだと質問しなくても想像がつくので、そこまで深ぼられないんですよね。 - 採用後の活躍をイメージしやすい
長期インターンで得たスキルや学びは、就職後でも再現性が高いというのがポイントです。ビジネスというフィールドは同じですからね。すでに仕事を経験している分、就職後のギャップも少なくなります。
ちなみに、長期インターン経験をガクチカにしている学生は6.1%で、約8割の学生はアルバイトやサークル経験をアピールしているので、他の学生と差別化が図りやすくなるのもポイントです(就職白書2022)。
もちろん長期インターンをしたからといって、必ずしも優れたガクチカができるわけではありませんが、少なくとも、苦しまぎれのガクチカを言わずに済みます。
②業界や職種への理解が深まる
長期インターンを通じて、業界や職種への理解が深まるのも大きなメリットです。本やネットで理解したつもりになっても、自分に向いているか否かは経験しないとわかりません。
会社の一員としてプロジェクトに携わることで、業界や職種のビジネスモデルや働き方、適性を知ることができます。特に、就活で出回る情報の多くは、新卒採用に向けた採用広報の一貫でキラキラしたものばかりで騙されやすいので、リアルを知ることができるのは大きなメリットです。
③就活での志望理由に説得力が増す
実際に、その業界や職種で働いた経験があると、志望理由に説得力が増します。
例えば、全く経験したことのない業界で興味があると伝えるよりも、「インターンを通じて業界の◯◯や◯◯に魅力を感じ、私自身の▲▲という強みが活かせる」と伝えられた方が説得力が増しますよね。
また、業界や職種が違う場合でも、社会の一員として働いた経験は説得力のある志望理由を伝えられます。それこそ、某SaaS系外資IT企業で営業のインターンをしていた友人は、大手コンサルティング企業から複数内定を獲得することができていました。
下記のように伝えていたそうです。

AIやデジタル機器だからこそお客様の幅広いニーズに応えることができ、やりがいを感じてきた。また、営業インターンを通じて、周りのニーズを引き出し解決する課題解決力が自分の強みだと考えている。やりがいを感じられるDX化、そして自分自身の強みである課題解決力を発揮できるのが御社です。
このように、社会の一員として働いたエピソードをもとに魅力に感じているポイントや自分の活かせる強みを伝えられるので、他の学生よりも説得力が増す志望動機になるのです。
④就活で面接官への質問が具体的になる
働いた経験があるので面接官への質問力が高まります。逆質問でより深い質問ができると、志望度の高さをアピールする効果もあり、さらに、企業側の実態を知るからミスマッチを防ぐことにも繋がります。
例えば、下記のような具体的な質問は、仕事をしたことがないとできません。

御社では、どのようにチームや個人の業績を評価していますか?というのも前職では◯◯だったのですが、おこなった施策の結果が細かく見れて、小さな達成感を積み上げられた方がモチベーション上がりますし、フィードバックも頼みやすいので成長が早くなると考えておりまして。
反対に、働いたことがないと「やったことがなくてわからないので、何を質問して良いかわからない」となってしまい、抽象的な質問しかできなくなります。仮に、ネットで調べてそれっぽい質問はできても、“何のために質問しているのか”まで含めてクリアにしておかないと意味がありません。
⑤インターン先から内定をもらえるかも
一部の高い成果を出している学生に限りますが、長期インターンで評価をされると、その会社の選考ルートを案内されて、新卒採用で有利になることがあります。
上長や先輩社員が、下記のように人事部に推薦してくれるんですよね。

◯◯さんを長期インターンのまま卒業させるのはもったいない!そのまま新卒として入社してい続けて欲しい!
特に、長期インターン先に就職する場合、すでに働いているので、仕事内容や職場の雰囲気もわかっていて、お互いに就職後のミスマッチが少ないというメリットがあります。もし早めに内定が取れれば、余裕を持って就活に望むことができますね。
⑥真面目で向上心が高い学生と出会いやすい
長期インターンをしている学生は、比較的向上心が高い方が多いので、良い意味で刺激がもらえるというのもメリットかもしれません。
筆者も、長期インターン先で同期として仲良くなったメンバーとは、いまも友人として仲良くさせてもらっています。新卒の同期のようなものですね。新卒入社する会社が違うので、気軽に相談しやすいのもポイントです。
⑦長期就業が前提でないのでいくつか試せる
長期インターンは、数年単位の就業が前提ではないので、いくつか試せるというのがポイントです。筆者も、半年〜1年ごとに別インターンを開始していました。
- 営業(半年)
- WEBアナリスト(1年間)
- 人材サービスの企画/マーケ職(1年)
就職活動が始まる前に、営業や企画・マーケという職種で、toBとtoCのいずれとも経験できたので、自分自身のキャリアを選びやすかったように思います。
一般的に、就職したら3年はいた方が良いとされています。というのも、成果を出さずに短期離職をしていると「またすぐ辞めるのではないか」と懸念されて、転職できなくなるリスクがあるからです。
しかし、長期インターンはそもそも「職業体験」が目的なので、3~6ヶ月くらいで辞める方が多く、就職活動で不利になることはありません。理想としては、一定の成果が出てから辞めることをおすすめしますが、合わないと判断できたらすぐにやめて、次のインターン先を試しましょう。

長期インターンのデメリット
反対に、長期インターンのデメリットは少ないです。仕事である以上、一定の責任が発生するので「時間が拘束される」ことくらいではないでしょうか。
- 仕事で時間が制約される
- 短期インターンを軽視してしまう
ここでは、長期インターンをたくさんしていた筆者の体験談ベースで解説していきます。
①仕事で時間が制約される
筆者がそうだったのですが、長期インターンの仕事に熱を入れ込みすぎると、学業や就活のスケジュールが圧迫される可能性があります。
ほとんどの長期インターンでは、最低でも週20時間以上の労働(平日で週3勤務)が求められるので、実質的に長期インターン中心の生活となりやすいので注意してください。
- 大学をサボりがちになる
- 試験勉強や単位が厳しくなる
- 友達が減って就活情報が手に入らなくなる
- 就活を後回しにしてしまう
- 短期インターンをおろそかにする

②短期インターンを軽視してしまう
筆者がそうだったのですが、長期インターンをしていたので「短期インターンなんて業界説明会でしょ?自分はもう仕事しているから意味ないかも」と軽視していました。
短期インターンは、説明会というよりは、早期選考会としての意味合いが強いので、大学三年生の夏は短期インターンを優先すべきです。
会社によりますが、外資コンサルやメガベンチャーだと、大学三年生の夏冬インターンでほとんどの新卒内定枠が埋まるので注意してください。

長期インターンをより有意義にするポイント
長期インターンは、仕事に慣れ、実践的なスキルを身につけ、キャリアの方向性を見いだすために重要な機会です。ここでは、より有意義なものにするためのポイントをご紹介します。
- 主体的に挑戦する
- 仕事にプロ意識を持つ
- 他者のアウトプットから学ぶ
- フィードバックを積極的に受け取る
- 目標を設定して、定期的に振り返る
それぞれ簡単に解説していきます。
①主体的に挑戦する
長期インターンを有意義に活用するためには、積極的に挑戦することを意識しましょう。会社は塾でも学校でもないので、自分を育てるのは自分自身です。
- 自分で仕事を取りに行く
- 積極的にプロジェクトに参加する
- 自ら課題を見つけ、改善案を提案する
上記のように、受け身にならず積極的に行動することで、自分が得意分野や苦手分野を発見しやすくなりますし、就職活動でアピールもしやすくなります。
そもそも長期インターン生は数ヶ月で辞めるものと認識されているので、新卒社員ほどには育成に時間をかけてもらえません。自分から積極的に仕事をする姿勢がないと、せっかくの恵まれた環境が無駄になってしまうので注意してくださいね。
ただ、最初に仕事に慣れていない期間は、まだ見えていない部分が多いので、ガツガツ提案はせず、なるべく大人しくしていることをおすすめします。良かれと思って提案したつもりが、上司の仕事を増やすだけになることもあるので。。
②仕事にプロ意識を持つ
ヒトは自分が満足したレベル以上には成長しないので、長期インターンでも、より高いプロ意識を持って業務遂行に当たることをおすすめします。
あなたが仕事を任されて引き受けた以上、その仕事を完遂させることはあなたの仕事です。下記のような意識を持って臨みましょう。
- 成果には一切妥協しない
- 上司や先輩に甘えない
- 依頼主の期待値は超えて当然と思える
- 自分の仕事では、誰よりも詳しくなる
- 上司から指摘をもらったら悔しがれる
上記のような“仕事への本気度”はアウトプットや態度に出ます。「上司に怒られないくらい程々にやって、あとは任せよう」と手を抜いている人は、「上司にアドバイスをもらったら負け」「すぐに追い抜いてやる」くらいの真剣さで向き合っている人には勝てません。

③他者のアウトプットから学ぶ
はじめてやる仕事を任された場合は、必ず前例となるアウトプットを上司に求めるようにしてください。経験も知識もない新人インターンがゼロから考えるのは時間の無駄です。会社の仕事は似たようなことが繰り返されているはずなので、参考にできる何かはあるはずです。
また、あなたの仕事に関係なくとも、他人がしている仕事のアウトプットから学ぶことも大事です。今やっている仕事からしか学べないのはもったいないので。
他の社員の仕事資料は簡単に見れるはずなので、より多くのことに触れて目を肥やしておきましょう。

④フィードバックを積極的に受け取る
また、フィードバックは自ら積極的に受け取るようにしましょう。なぜなら、長期インターン生は数ヶ月でやめると思われているので、どうしても育成に時間をかけにくいからです。受け身はやめましょう。
熱心にフィードバックし続けてくれるのは、面倒見が良く、時間に余裕がある新任マネージャーくらいです。
残念ながら、マネジメントを何年か経験すると「人は適応はするが成長はしない」ということを痛感するので、長期インターン生の地頭力を踏まえてコスパが悪い場合には、自分の時間を投資しなくなります。

⑤目標を設定して、定期的に振り返る
働くことに夢中になっていると本来の目的を忘れてしまうことがあるので、目標を設定して、定期的に振り返ることも重要です。
- 目標を設定する
- アクションプランを設定する
- 定期的に進捗状況を振り返る
- 目標修正やアクションプランを再考する
程よい難易度の目標を設定することで、自分自身に良いプレッシャーをかけ、やりがいを感じながら取り組むことができるようになります。心理学でいう「FLOW状態」というものですね。

出典:原作・金城宗幸 漫画・ノ村優介『ブルーロック』第111話
目標を設定するときは、下記5つの要素を持つようにしましょう。頭文字をとって、スマート(SMART)と言われるフレームワークです。
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能)
- Achievable(達成可能)
- Relevant(関連性がある)
- Time-bound(期限がある)
例えば、当サイトTheoryを運営する長期インターンがあった場合には「3か月以内に、5,000文字の記事を20時間以内で完成できるようになる」などですね。
長期インターン求人サイトおすすめ
長期インターンを探すのに便利な求人サイトをいくつか紹介しておきます。どれも無料で利用することができるので、ぜひ良い仕事がないかを探してみてください。
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それぞれの特徴を詳しくみてみましょう。
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数年前は、ベンチャーばかりでしたが、近年は大手企業の長期インターンも掲載されているので、ぜひ探してみてくださいね。
Infraインターン
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Infraインターンは求人数が豊富な求人サイトです。(自社調べで「求人数No.1」と記載があるものの、いつみてもWantedlyの方が2倍近くあるのでNo.2ですね)
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ゼロワンインターンに比べてレベルの高い学生は多くないので、埋もれにくいのもポイントです。(もちろん人気企業にはたくさん集まりますが)
ゼロワンインターン
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ゼロワンインターンは、長期インターンに特化した求人サイトです。比較的学歴が高いユーザー層が多く、大学1~2年生から就活に備えたい学生が使っています。
▼ゼロワンインターンの利用学生

そのため、長期インターンを長年募集しているノウハウのある優良企業ほど、ゼロワンインターンに採用媒体を移行している印象です。一方で、たくさんの優秀な学生が利用しているため、他の学生に埋もれてしまう可能性が高いという点はデメリットかもしれません。
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ちなみに、初勤務日から3ヶ月が経つと「社長の推薦状」と呼ばれる企業からのフィードバックがもらえることが記載してありますが、期待はしないでください。(自主的に書く企業はほとんどありません。メリットがないですからね〜。私も書いたことないです。)
目的別に利用したい就活サービスおすすめ
ここでは就職活動をするなら利用したいサービスについて紹介していきます。どれも就活をグッと効率的に進められる可能性があるので、ぜひ利用してみてください!
目的 | おすすめサービス |
就活エージェント | |
逆求人 スカウト |
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OB/OG訪問 |
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ES閲覧 |

利用料金がかかるものはないので、気になるものから利用してみましょう!
就活エージェントおすすめ
ここでは、ハズレの少ない就活エージェントを紹介します。厳選するにあたって36社のサービスを下記の点で比較し、ランキング化しました。
- 比較ポイント(1) 求人数&質
求人満足度を22卒利用者984人にアンケート - 比較ポイント(2) アドバイザーのサポート力
サポート/提案力で22卒利用者984人にアンケート
ここでは簡単に上位3社に厳選して紹介していきますね。(詳しい比較表やTOP4以降はこちら)
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順位 | 就活エージェント | 総合評価 | コメント |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.13/5.0 | 就活生の4人に1人が利用(年間10万人以上) オリコン満足度No.1の丁寧なサポート |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.09/5.0 | 担当者はリクルート新卒の就活強者 大手なので時間はかけないが求人は豊富 |
![]() | ![]() | ★★★☆☆ 3.98/5.0 | 自信がない方向け。ホワイト企業多数 優良企業の紹介と就活支援力に定評あり |

1位.キャリアチケット
- オリコン顧客満足度No.1
- 就活生の4人に1人が利用している
- 学歴や職種も幅広く対応
- バランスが良いので全員におすすめ
キャリアチケットは、就活生一人ひとりに寄り添った「質重視」のサポートによって、オリコン紹介企業満足度No.1を獲得している就活エージェントです。
就活生一人あたりに平均3.6回の面談を実施しており、適性と希望を見極めたうえでピンポイントにマッチする企業を紹介しているので、少ない選考で内定が取りやすいのが特徴。
その結果として、就活生の4人に1人(年間13万人以上)が利用する規模まで拡大しているので、就活エージェントなら、まずおすすめしたい一社ですね!
対応:24卒

また、価値観診断に基づいてオファーが来る「キャリアチケットスカウト」も運営しているので、あわせて利用するといいですよ!
キャリアチケットの基本データ | |
タイプ | 就活エージェント |
利用料金 | 無料 |
対象地域 | 全国 |
運営会社 | レバレジーズ株式会社(企業HP) |
公式サイト | https://careerticket.jp/ |
2位.リクナビ就職エージェント
リクナビ就職エージェントは、人材業界No.1の実績を持つリクルートならではの企業コネクションをもとに、魅力的な新卒求人を紹介してくれる就活エージェントです。
どちらかと言えば、就活サポートを熱心にしてくれるというよりは、就活生の希望や状況をもとに合いそうな企業求人をピックアップしてくれることが特徴。
- 人材業界No.1ゆえの求人数
- サポートはやや薄めで上級者向き
- 大手企業〜日系中小企業が多め
ちなみに、取り扱い求人の多くは、リクナビで大量新卒募集をしているような「大手企業の補欠枠」か「新卒採用がうまくいっていない中小企業」が中心です。
就活生がたくさん登録していることもあって、学歴やガクチカが弱いと大手企業はなかなか紹介してもらえない(他の就活生が優先される)ので、就活弱者にはおすすめしません。
実際にある口コミとしても「サポートは薄めだが求人が魅力的だった」というコメントが多くを占めていました。

30分ほどの電話面談でいくつか質問をされ、それ以降は求人をポンポン紹介されるだけでした。
私は面接慣れしていたので、履歴書添削や選考アドバイスは特にありませんでしたが、魅力的な求人が多く、紹介された企業の選考を受けていくつか内定を獲得しました。
ここまでの内容をまとめると、就活は順調に進められており、「まだ見つけられていない優良企業や特別選考ルートを紹介して欲しい」という方におすすめしたい就活エージェントです。
ただ、一人当たりのキャリアアドバイザーが多くの就活生を見ていることもあって、就活レベルが低い学生にはあまり時間を割いてもらえません。不安なら面倒見の良い中規模エージェント(キャリアチケットやキャリアパーク就職エージェントなど)を使うようにしましょう。
対応:23卒/24卒

当然ながらリクルート関連会社の求人も持っていて、担当者が枠をこじ開けてくれる可能性もありますよ!応募期限は過ぎてましたが、グループ選考にねじ込んでもらった記憶があります。
リクナビ就職エージェントの基本データ | |
タイプ | 就活エージェント |
利用料金 | 無料 |
対象地域 | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート(企業HP) |
公式サイト | https://job.rikunabi.com/agent/ |
3位.キャリアパーク就職エージェント
- 就活がうまく行っていない人向け
- 利用者の学歴も高くはない
- 日東駒専 未満が約4割を占める
- 就活生ごとに平均5回の面談サポート
- 最短3日のスピード内定、就職率98%
キャリアパーク就職エージェントは、就活生一人あたり平均5回の面談を通して、自己分析や選考アドバイスなどの支援を受けられる就活エージェントです。
就活初心者向けのサポートが充実しているので「面接でことごとく落ちてしまう」と悩んでいる方におすすめで、最短1週間のスピード内定、さらに就職率98%という高い実績がポイントです。
ただどちらかと言えば、就活がうまく行っていない方向けのサービスです。人気企業の求人はそう多くなく、就活が順調なら優先度は下がります。

キャリアパーク就職エージェントの基本情報 | |
タイプ | 就活エージェント |
料金 | 全て |
地域 | 関東/関西 |
運営会社 | ポート株式会社 |
公式サイト | https://careerpark-agent.jp/ |
逆求人・スカウトサービス
就活に強い逆求人サービスは下記の通りです。採用に力を入れている企業は、優秀学生の囲い込みをすべくスカウト型アプリをどんどん取り入れています。積極的に利用しましょう。
←左右にスクロール可能です→
順位 | 就活サービス | 対象 | 評総合価 | 企業数 | 学生数 | コメント |
![]() | ![]() | 24卒○ 25卒○ | ★★★★☆ 4.5/5.0 | 1.2万社 ほど | 19万人 以上 | 利用企業も利用者数もNo.1 入社でお祝いギフトがもらえる |
![]() | ![]() | 24卒○ 25卒○ | ★★★★☆ 4.3/5.0 | 非公開 | 5万人 以上 | 価値観診断からマッチング エージェント最大手のレバレジーズ運営 |
![]() | ![]() | 24卒◎ 25卒△ | ★★★★☆ 4.2/5.0 | 300社 以上 | 0.2万人 以上 | 最終選考で落ちた人向け 就活終盤で威力を発揮するサービス |

残念ながら、逆求人サービスの多くは「就活サイトのテンプレ一斉送信のような安いスカウト」を送ってくる“スカウトもどき”が多いのが現状ですが、上記3サービスであれば、採用担当者が一人ひとりの「ガクチカ、価値観」をしっかりと見た上でスカウトをする設計になっているので、内定につながりやすい傾向にあります。
特にABABAは面白く、「最終選考まで進んだけど、惜しくも社風と合わずに落ちてしまった」という方を対象にスカウトがくるので、就活終盤の方にもおすすめです。
ABABA
- 最終面接に落ちた実績にスカウトが来る
- いくつかの選考をカットできる
- 企業はIT系の中堅〜ベンチャーが多め
- スカウトはそれほど多くはないかも
ABABAは、最終面接のお祈りメールが特別スカウトに変わるオファー型就活サービスです。
企業調査をして志望動機や面接対策に時間を費やしたものの、惜しくも最終面接(ほぼ相性)で落ちてしまった。そんな「残念な気持ち」を次の投資に回せます。
利用企業はIT系の中堅〜ベンチャークラスが多めで、下記の企業が代表例として掲載されています。ITやDX系の企業が多くみられるので、気になる就活生にはおすすめです。
引用元:ABABA公式
ただ、特別選考と言っても新卒採用である以上「現場や会社のカルチャーに合うのか」を判断する必要があるので、現場責任者と役員(会社によっては社長)面接は必須にはなります。
対象:23/24卒
OB/OG訪問に便利なサービス
OBOG訪問ができるサービスは下記の通りです。最初は緊張するかもしれませんが、企業の一次情報を積極的に取りに行くためにも、必ず利用してください。
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順位 | 就活サービス | 評総合価 | コメント |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.4/5.0 | 会社&大学単位で探せる ややOBOGの質は荒いが人数が多い |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.2/5.0 | 同じ大学のOBOGを探せる 定期的にイベントも実施されている |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.1/5.0 | 優秀人材(役員や社長)と繋がれる 本来OBOG訪問向けではないがおすすめ |

ただ、正直なところ「たいして活躍していないイマイチな社員」がほとんどです。個人の経験談に依存した再現性のないアドバイスが大半なので、取捨選択が必要ですね。
また、もともとはOBOG訪問を目的としたサービスではありませんが、yentaもおすすめです。社会人同士で繋がれるアプリで優秀な方も稀にいます。実は筆者も就活時に利用して、某大手企業の役員に会えたので、特別選考枠をこじ開けてもらったものです。
ES閲覧できる就活サービス
無料で内定者のESを閲覧することができるサービスを紹介します。ゼロベースで作るより、なにかしら参考にしたほうが楽です。基準を知るためにも利用しましょう。
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順位 | 就活サービス | 評総合価 | コメント |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.3/5.0 | ESだけでなく面接内容もわかる 独自イベントもあるので登録必須 |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.1/5.0 | 歴史が長い大手情報サイト 利用者が多いので登録ESも多い |
![]() | ![]() | ★★★☆☆ 3.6/5.0 | 内定者のES60,000以上が掲載 業界によってはやや少ない場合も |

イマイチな企業では、日本語やロジックがやや怪しいESだったとしても通ってしまうことがありますが、倍率が高い企業では絶対に落ちます。
ESのテーマはだいたいパターン化されるので、どうせ参考にするのであればハイレベルな企業で通過したものを選ぶに越したことはありません。
よくある質問と回答
- 未経験でも参加できる?
- どのようなスキルや経験が求められる?
- 長期インターンはいつからすべき?
- 長期インターンは大学三年生の秋からだと遅い?
- 長期インターンの代わりになる選択肢は?
- 優秀な長期インターン生の特徴を教えてください
Q.未経験でも参加できる?
はい。参加可能です。
長期インターンに参加している学生のほとんどは、もともと未経験の方なので、安心してください。
Q.選考ではなにが重視されますか?
私が応募者を選考する場合には、下記を重視していました。
- 地頭の良さ
- モチベーションの高さ
- コミュニケーション能力/相性
- PCスキル(職種に応じて)
基本的には上記がすべてで、それぞれ職種によって難易度が変わります。ほとんどの応募者が未経験なので、スキルや経験は見ておらず、ポテンシャルや相性で判断していますね。
Q.長期インターンはいつからすべき?
時間に余裕があるなら、すぐ始めると良いと思います。
3ヶ月も働けば、何かしらガクチカで言えることができるので、就活がスタートしている学年でも遅くはありません。内定が決まった後から、就職前の準備として始める方もいますよ。
Q.長期インターンは大学三年生の秋からだと遅い?
遅くはありません。
3ヶ月も働けば、何かしらガクチカで言えることができるので、時間に余裕があれば始めましょう。なんなら筆者は2社目の長期インターンを始めたのが、大学三年生の秋(10月ごろ)でした。
ただ、長期インターンに時間を使いすぎて、短期インターンを蔑ろにしないように注意してくださいね。秋/冬の短期インターンは大事です。
Q. 長期インターンの代わりになる選択肢は?
短期インターン
短期インターンでも実務経験を積むことができるケースがありますが、期間が短いことから、長期インターンよりも簡単であることが多く、就職活動でのアピールポイントにはなりません。
ただ、短期間なので、多くの企業や団体で行われていて、多くの業務に触れることができるため、自分に合った業界や職種を見つける手掛かりになることはあります。
アルバイトやボランティア活動
長期インターンに比べ、自分の希望する職種に近い業務を行えることは稀だと思いますが、アルバイトやボランティア活動は、就職活動でのアピールポイントになります。
主体的に参加することによって自己理解が進み、自分が本当にやりたい仕事や、向いている職種を発見することができるかもしれません。
Q.優秀な長期インターン生の特徴を教えてください
端的にいうと、自立して仕事をこなせて、管理職に尻拭いや心配をさせない方が優秀です。
- できないと話にならない特徴
- 結論から端的に話せる
- 事実と解釈を混ぜて話さない
- ネガティブなことはすぐ報告する
- 調べてわからないことを素直に聞ける
- 期限を守り、遅れそうな時は連絡できる
- できていると優秀だなと思う特徴
- やるべきことを言われる前にやる
- 似たフィードバックを二度受けない
- 相手目線で先回りした会話ができる
- 初めてやる仕事も自身で完遂できる
長期インターンだろうが学生だろうが関係ありません。立場に甘えず、一人のビジネスパーソンとして自立することが重要です。
