広告代理店営業はきつい?激務で辞めたいと言われる理由&対処法を代理店出身者が解説

「広告営業職きつい。辞めたい。」
「今すぐこの激務から解放されたい。。」

と悩む方は多いです。実際のところ広告営業は、クライアントと運用側の板挟みで、日々締切や数字に追われ残業が多くなりがちなので、離職職が高い傾向にあります。

それこそ私が以前在籍していたベンチャー企業だと、新卒や中途で新しいメンバーが20人入社しても、2~3年後には全員が辞めているくらい入れ替わりが激しかったので、ある程度リアルがわかるつもりです。

当記事は、広告代理店出身(ベンチャーASPと、道玄坂の緑の会社)の筆者が、同じく広告営業として働く164人へのアンケート結果を引用しつつ「きついと言われる理由と対処法」について解説したものです。

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この記事を書いた専門家
佐々木
佐々木
三度の転職経験(年収500→730→950→1200万円)で転職エージェントを使い倒し、現在は事業部長として新卒・中途採用にエージェントを活用。ポジショントーク抜きの本質的な情報発信にこだわっている。

広告営業がきつい・辞めたい理由

「広告営業がきつい理由」を、広告代理店で勤務している方々にアンケートを取った結果、以下のような理由で悩んでいることがわかりました。

佐々木
私も広告営業をしていて悩んだ経験があるのでいずれも痛いほどわかります。

理由1.新規開拓の電話営業が辛すぎる

広告営業でつらいと思う理由1つ目は「新規顧客を獲得する為の電話営業が多すぎる」というものです。

インバウンドで獲得できる大手だと別ですが、中小規模の広告代理店だと新規案件獲得にむけて1日あたり100件〜200件の電話をかけるケースもあります。

口コミ|電話そのものが恐怖になった

匿名口コミ

電話で「負の感情」を向けられるたびに、少しずつ精神が削られていくような感覚に襲われ、次第に電話することそのものが恐怖になってしまいました。

口コミ|電話営業で断れるのがきつい

匿名口コミ

電話営業で断れるのがきついです。広告業界は華があって楽しく働けそうだと思っていたのですが、そんなことありません。むしろ泥臭い仕事のほうが多く、入社前はあれだけキラキラしていた同期の目もいまでは曇ってきたように思います。

口コミ|1日中電話し続けることも・・

匿名口コミ

リストを当たり尽くしたと上司に相談をしても「いつニーズが発生するかわからないから2周目かけて!」と言われ、同じところに電話をかける毎日。飛び込み営業よりはマシですが、アポが1件も獲得出来ないと1日中電話し続けることもあります。

このように、案件獲得のための「営業電話」によって、ストレスを感じてつらいと感じる方は非常に多くいます。

佐々木
広告の会社なのに「電話営業」という古典的な手法に頼っているとは、なかなかに皮肉が効いていますね。。

理由2.社内数値目標のプレッシャー

2つ目の理由は「数値目標のプレッシャー」です。

ビジネスマンはほとんどの場合、売上や粗利、販売数といった数値目標を設定して働くことが多いですが、その数値が高すぎて心理的負担を感じてしまう、という意見がよくみられました。

口コミ|目標売上が高すぎてやる気がしない

匿名口コミ

経営陣の思いつきか知りませんが、1年で広告売上を倍にする計画が作られたために、個人目標がえげつない数値になっています。高すぎてやる気がしません。2倍を目指せば悪くても1.5倍くらいで着地するとでも思っているのでしょうか。

口コミ|数値が未達だと毎週詰められる

匿名口コミ

数値未達だと週次定例会で詰められます。えげつない高い目標をほぼ強制的に掲げさせられたにも関わらず「なぜできていない?どうやったらできる?」という上司の詰めに納得するような回答を用意しないといけません。無理です。

このように、数値目標をKPIとして設定されたことで、未達の原因と対策を上司から詰められることに対して、精神的に負担を感じるという方は多くいます。

佐々木
理不尽に高い目標は逆にやる気を無くしてしまいますよね。特に真面目な方だと「頑張らなくては」と責任を感じてつらくなってしまうものです。

理由3.デキる同僚と比較されるストレス

営業職は数値で評価しやすいこともあって「デキる営業」と「デキない営業」とはっきりと差が出てしまうので、同僚と比較されるストレスを感じる方もいます。

特に、個人成績に応じたインセンティブ制を敷いているような「個人主義」の会社でこの傾向は強く、助け合い文化がないため入社直後の早期離職率も高い傾向にあります。

口コミ|同僚と自分で上司の態度が違う

匿名口コミ

私がなかなか案件獲得できないのが悪いのですが、上司が冷たいです。質問をしても軽く返答するだけであまり教えてくれません。逆に仕事ができる同僚には優しいので、それをみていると辛くなります。

口コミ|数字が上げられない

匿名口コミ

社内でトップ成績の営業の手法をナレッジとして上司が展開してくれるのですが、その通り営業をかけても全く数字が上げられません。毎日上司に業務内容を管理され過ぎて自分がロボットのように感じることも多いです。

このように、数値でパフォーマンスが測りやすい広告営業は、業務成績が優れないことによって、上司からの当たりがきつくなったり、業務内容を管理され不自由を感じたり、というケースもあるようです。

佐々木
メンバー全員で支え合って目標を達成しようという風通しの良さがなく、個人プレイヤーとしての自走が求められる職場は居心地が悪いものです。。

理由4.出稿サイクルが早すぎて余裕がない

広告営業をきついと思う理由4つ目は「出稿サイクルの早さ」です。

実際に広告代理店は、基本的に単一媒体ではなく複数メディアへ広告掲載することがほとんどなので、1週間に3日締切が続くことがザラにあります。

さらに「すぐに掲載したい」というクライアントがいた場合、通常では1週間ほどかけて掲載を進めるような案件であっても1~2日程で行うこともあるくらいです。

口コミ|締切直前にクライアントから連絡が・・

匿名口コミ

求人関連の広告を取り扱っているのですが、締切直前に「欠員が出たから広告を出したい」と滑り込みでクライアントから連絡が入ることも。退社直前に連絡が入った場合は残業確定コースなのでその度に絶望に打ちひしがれています。

このように、クライアントワークの都合上、予算を出しているクライアントの要望には最大限応じなくてはならず、ぎりぎりで調整を求められるケースもあります。

佐々木
広告主から予算を預かっているので仕方ない部分はありますが、あまりに振り回されてしまう場合だときついですよね。

理由5.残業が多く睡眠時間が確保出来ない

広告営業がきついとされる理由5つ目は、シンプルに「残業が増えて睡眠時間が確保出来なくなる」というものです。

広告主への提案資料作成はもちろん、出稿サイクルが早いことから納期に間に合わせるために残業せざるを得ないケースも多く、結果として睡眠時間が削られます。

口コミ|残業が当たり前になってつらい

匿名口コミ

入社直後は担当するクライアントが少なかった為、定時で帰れることもあったのですが次第にクライアント数が増え残業するのが当たり前になって本当に辛いです。 残業による寝不足で頭が回らず翌日ミスを連発してしまうこともあり、最悪です。

口コミ|タクシー帰りです

匿名口コミ

ただでさえ毎日22時まで仕事をしているので、クライアント都合で急な調整を余儀なくされたケースなんてもう、終電はありません。タクシー帰りです。

このように広告代理店は労働集約的な側面が強いため、一人当たりの負荷がギリギリになるまでの仕事量が与えられているケースが多く、平均残業時間が長い傾向にあります。

佐々木
残業が当たり前の毎日なら業務量を調節してもらいましょう。体調を崩しかねません。

理由6.利益のない調整業務が虚しい

また、広告営業で辛いと思う点として「利益のない調整業務が虚しい」という内容も多くありました。

実際に、代理店という立場上、クライアントと広告出稿先の間に入らなくてはいけないので、利益にならないコミュニケーションが発生することは往々にしてあります。

例えば、クライアントと広告出稿先(メディアやインフルエンサー)で、広告枠の買取りや、対談インタビュー施策などを実施する場合など、代理店側に利益はないものの付き合わなくてはならないケースでは「ここに時間をかけられないんだよな」と疲弊してしまうものです。

口コミ|利益のない施策に時間を取られる

匿名口コミ

代理店という立場上、クライアントと出稿先に直接コミュニケーションを取らせるわけにもいかないので、全て中間に入って調整しなくてはいけないのが面倒です。こちらに利益のない施策は勝手に連携してほしいというのが本音です。

口コミ|利益のない施策に時間を取られる

匿名口コミ

クライアントと大手メディアで各種施策(枠買い取りやインタビュいーなど)をやることがあり、調整業務が必要となりますが、弊社からしたらほぼ利益のない施策なので正直時間をかけられません。とはいえクライアントもメディアも主要取引先なのでテキトーに処理はできず、この立場がきついです。

このように、代理店という立場上、クライアント要望で「単体で見ると収益にならない施策(接待含む)」を実施しなくてはならないことは多くあるものです。

佐々木
クライアントからの予算を鑑みて、どれくらい時間を割くべきかをドライに線引きするのもありですね!

理由7.連絡が多すぎる

広告代理店がきついと言われる理由として、メールやチャット、電話といった「連絡が多すぎる」というのもあります。

これは「代理店ビジネス」の構造上仕方ない部分ではありますが、クライアントや広告出稿先が増えれば増えるだけ、メールやチャット数が当然増えていく大変さがあります。

口コミ|連絡が多くて捌き切れない

匿名口コミ

チャットの未読通知は、土日や深夜で処理しないと捌き切れません。いつも未読を残したまま帰宅しています。タスクがずっと残ったままの中途半端な状態がストレスです。

また、クライアントから「広告効果が悪いと電話がかかってくる」という口コミもありました。(これは筆者もよく経験したものです。。)

口コミ|広告成果が悪いと電話がくる

匿名口コミ

広告成果が悪いと電話がきます。それこそ遅くまで一生懸命仕事をしているのかを確認するためか、クライアントから深夜に電話がくることもあります。

このように、クライアントや関係先からの連絡が多い状態が続くことで、心理的に余裕がなくなってしまうケースはよくあります。

また、クライアントに合わせてメールにTeams、Chatwork、Slackと使い分ける必要があり、確認漏れによるトラブルが起きやすいというのも注意しなければなりません。

佐々木
筆者も取り扱いクライアントが多かったので、なかなか全ての連絡を見ることができず、頻繁に催促の電話がよく入っていたものです。。

理由8.クライアントと大手メディアの板挟み

広告代理店がきついと言われる8つ目の理由は、「クライアントと大手メディアの板挟みがつらい」というものです。

特に、ASP(アフィリエイト)でよくある事例ですが、予算規模の大きい大手広告主と、集客力が大きい大手メディアの調整をすると、両方とも強気なので板挟みに合います。

口コミ|中継役としての労力がかかりすぎる

匿名口コミ

クライアントからの無理な要望を受ける度にメディア担当者への説明や交渉を行い、その後クライアントに説明を行うなど、とにかく中継役としての労力がかかり過ぎて毎日疲弊しています。

口コミ|円滑に進めるための嘘が求められる

匿名口コミ

お互いの言い分を嘘を交えつつ翻訳する業務がきついです。それこそ、メディア側の辛辣な意見(例:◯◯はサービス品質が低いので掲載しません)をそのまま伝えるわけにもいかないので、嘘(例:メディアさんは忙しいようです)をつくことも多いです。

広告代理店のなかでもASPのように、運用をメディア側がおこなう場合だと、付加価値を出しにくいので、代理店としてメディア側と広告主に強く出れないケースが多いです。

佐々木
ASPの役目は連絡調整役がメインなので、一人当たり大量のクライアントを捌かないといけないので大変ですよね。

理由9.部下を使い捨てにする管理職がいる

広告代理店がきついと言われる理由として、「部下を使い捨てにする管理職がいる」というのもあります。

実際に、広告営業は激務で離職率が高く、さらに人材の流動性が高く採用しやすいので、部下が退職することに慣れており、使い捨て感覚で接するケースが多いです。

なんなら仕事ができない部下であれば、さっさと退職してもらったほうが代わりを採用できるようにもなるので、意図的に退職を促すこともあります。

口コミ|上司が出世しか考えていない

匿名口コミ

上司がクライアントに対して嘘をついてばかりでやばいです。自身に落ち度があっても言い訳をして他人のせいにするのが日常茶飯事です。普段から自分の出世のことしか考えておらず、いつ使い捨てにされるか怖いです。

口コミ|上司が相談に乗ってくれない

匿名口コミ

私が入社して1ヶ月くらいのときなのですが、とあるクライアントの件で大炎上していて上司に相談したにも関わらず「あ、俺用事あるから帰るわー頑張ってねー」と言い残し定時で帰りました。

このように、広告営業として働く方の中には、やや自己中心的で罪悪感を感じにくいタイプの方が一定数いるようです。

佐々木
一緒に働くなら少なくとも信頼できる上司が良いですよね。

広告営業がきつくても続ける魅力

ここでは「広告営業の魅力、メリット」について解説していきます。一般的には「きつい」とされる広告営業ですが、良い面もあるのでみていきましょう。

佐々木
広告営業の仕事は大変ですが、その分他にはない魅力もあるので、あらためて見つめ直すきっかけにしてください!

魅力1.ビジネス戦闘力がグッと上がる

広告営業を2~3年もやると、ビジネス戦闘力がグッと上がります。理由は、単純に激務で責任感とメンタル面が大きく鍛えられるから、そして職務能力全般が向上するからです。

広告代理店で鍛えられる能力
  1. 言語化能力・説明能力
  2. 数値に基づいた判断力
  3. 相手の意図を汲んだ提案力
  4. 状況判断・マルチタスク処理能力
  5. 失敗経験、謝罪や補填をする経験
  6. 理不尽な状況へのストレス耐性向上
  7. 感情を殺して黙々と作業するマインド

これらがあるおかげで、入社する前はキラキラして戦場を知らないような平和ボケした大学生たちであっても、広告営業で2~3年も勤務すると顔つきが変わります。

口コミ|平和ボケした同期と話が合わない

匿名口コミ

いかにも平和ボケしてそうなホワイト企業に就いた大学同期と会話したたときに「残業2時間あるとつらい」とか言っていて「は?仕事舐めすぎ」と思いました。

このように、戦場をくぐったビジネスマンと、ぬるま湯でぬくぬくしているビジネスマンとでは戦闘力に大きな差が出ます。仕事における会話レベルも次第に合わなくなるものです。

佐々木
広告営業という戦場をくぐっておくことで、20代後半から差が大きくなってきますよ!

魅力2.給料が上がりやすい

広告営業の魅力2つ目は「給料が上がりやすい」というものです。理由は以下の通りです。

  1. そもそも広告市場が成長産業
  2. 数値で業績が評価されやすい
  3. すぐ人が辞めるので昇格しやすい

大手であればなかなか上がらないかもしれませんが、中小規模の会社であればすぐに給料はあがります。離職率が高い会社であれば、3年もいれば古株になってしまうので一瞬で管理職です。

口コミ|入社から1年で管理職になりました

匿名口コミ

新卒の時に面倒を見てもらっていた上司が体調不良になって退職してしまったので、急に自分が管理職となって同期を含めてチームを見ることになりました。負担が増えたからか、想像以上に給料も上がったので喜んでいいのか複雑な気持ちです。

このように、離職率の高い職場だと管理職になるやすい傾向にあるので、若い期間に経験をたくさん踏んでグッと成長したいという方にとっては、ベストな環境かもしれません。

佐々木
それこそ会社によっては、年間100万円以上のペースで年収が上がるところもありますよ!

広告営業を辞めるか否かを判断するポイント

ここまで紹介してきた「広告営業きついと言われる理由」と「それでも続ける魅力」をふまえて、ここでは「やめるべきか否かを判断するポイント」を紹介していきます。

佐々木
どうしてもきついなら無理に続ける必要はありません。他にもいい職業はあるので、転職することで良くなることがほとんどです!

ストレス起因の症状が出ている場合

ストレスを起因として自律神経が乱れ、具体的な身体症状が出ているのであれば、辞めることを前提に、次章で解説するような何かしらの行動を起こすことをおすすめします。

例えば以下のような症状です。

引用:たわらクリニック

実際のところ、広告営業は常にプレッシャーとストレスとの戦いです。クライアントからの要望に応える為、真面目な営業マンほど体調を崩してしまうということも少なくありません。

それこそクレーマー気質なクライアントが担当になってしまった場合、ストレスで体調不良にもつながるので、体に不調を感じたら無理せず医療機関での診療をおすすめします。

他にやりたい仕事を見つけた場合

広告営業をやめてもいいケース2つ目は「他にやりたい仕事を見つけた場合」です。

一般的に転職活動では「きついから辞める」といったようなネガティブな退職理由だと転職しにくくなってしまうので、「こういうことがやりたいから辞める!」とポジティブな理由を心から語れるようにしてから行動に移ししましょう。

実際のところ、異業種との関わりが多い広告営業職は「隣の芝が青く見える」もので、魅力的な業界や職種を見つけやすい傾向にあります。なにより法人営業としての経験がビジネスマンとして成長させてくれるので、転職もしやすいです。

この場合はとても前向きな決断になる為、現在の職場である一定の目標を遂げたら転職するなどキャリアアップとして異業種に挑戦してみるのもいいかもしれません。

注意!新卒1年目の転職は避けた方がいい

ストレスで症状が出ているなら話は別ですが、新卒1年目の転職はハードなのでなるべく避けるようにしましょう。

なぜなら、選考に応募しても「またすぐに辞めるのでは?」と思われしまい、人気企業であればあるほど内定が取りにくい傾向にあるからです。

理想は2年ですが、最低でも1年はいるようにしましょう。

広告営業をやめたいと悩んだときの対処法

広告営業としてストレスを抱え「辞めたい…」と悩んでいるなら、以下の5つの方法を試してみましょう。

注意!症状が出ているなら医師へ相談

ストレスによって具体的な症状(記憶力や集中力の低下、不眠に吐き気、動悸など)が出ているのであれば、心療内科で診断を受けてください。

最初は勇気がいると思いますが、普通の病院(内科や歯医者)と同じです。ストレスに効く薬がもらえます。もちろん会社にバレたり、出勤できなくなったりはしないので、安心してください。

佐々木
これから一つずつ、理由とともに説明していきます。悩みを悩みのままにしないために、どうかできることから始めてください。

対処法1.悩んでいることを上司に相談する

悩んだ場合は、上司に相談することをおすすめします。助けを求めることは恥ずかしいことではありません。

100万部を超えるベストセラー「ぼく モグラ キツネ 馬」でも、「いちばんゆうかんなことばは?」という問いに「たすけて」とあるように、自分だけで全てを解決しようと思わないことです。

あなたの上司は、広告営業として長い経験を積んでいるので、なにかしら悩んだ経験はあるはずです。相談すれば必ず、あなたの悩みをわかってくれます。

佐々木
上司もあなたに辞められたら困るので、しっかりと話を聞いてくれると思います。30分でも良いので時間を取って相談しましょう。

対処法2.社外にメンターを作る

社内に相談できる人がいなければ、社外にいる広告営業の経験が豊富な人をメンターにするというのも一つの手です。

また、広告営業を続けるか否かを含め、今後のキャリアについて考えたいなら、ポジウィルキャリアのようなキャリアコーチングサービスもおすすめです。

利用料金はかかります(初回相談は無料)が、「20~30代の無料/有料相談実績No.1」を獲得している人気サービスなので、あなたが納得するまで向き合ってくれます。

佐々木
誰かに話すだけでもストレスは減るものです。ぜひ一度、愚痴をこぼしてみてください。

対処法3.部署異動をする

広告営業を続けていくことがどうしても辛くて難しいようであれば、広告営業をやめてルート営業や広告運用担当になるという選択肢もあります。

ポストに空きがないと難しいかもしれませんが、広告営業としてストレスを抱えながら仕事をし続けるよりは、ずっとあなたを幸せにしてくれます。一度相談してみましょう。

佐々木
広告営業としての思い入れがなければ、部署移動をしてしまいましょう。新しい可能性が開けるかもしれません。

対処法4.退職する(転職活動をする)

会社を辞めてしまうという選択肢もあります。

デメリットとして、これまで培った人間関係や社内での評価がリセットされてしまうというのはありますが、転職で成功すれば、今よりも良い条件・環境で働ける可能性があります。

どうしようか悩んだら、第二新卒や営業職をはじめとした転職支援全般に強い転職エージェント(リクルートエージェントパソナキャリア)に相談してみると良いでしょう。

転職を前提としない中長期のキャリア相談もできるので、どういった求人があるかも含めて、話を聞いてみることをおすすめします。ちなみに無料です。

佐々木
私はこの選択肢を取りました。悩んでいる理由次第ですが、新しい環境に行ってリセットするというのは、ストレス解消の特効薬です。

対処法5.休職する(療養する)

どうしても疲れてしまったら、いっそ「休職する」という手もあります。タイミングは会社と相談したうえになりますが、一度仕事を離れることでキャリアを見つめ直すきっかけにもなります。

また、上司の理解がなくて休職できない場合は、心療内科に行って「適応障害(抑うつ状態)」の診断書をもらうというのも一つの手です。

以下のような身体症状が出ている/いたことを訴えれば、1~2ヶ月様子を見るために休みましょうという旨の診断書をほぼ確実にもらうことができます。

自律神経失調症の症状例
  • 片目瞼の痙攣
  • ストレス性蕁麻疹
  • 動悸、息切れ
  • 食欲不振、睡眠障害
  • 狭心症

休職する場合、まずは有給消化から始まりますが、それ以降の休職期間中では給与が支給されないので、労働組合から傷病手当金(給与の2/3程度)が最大1.5年間もらえます。

佐々木
これをやってしまうと復職しにくくなるので、あくまで最終手段になりますが、参考にしてください!

また補足になりますが、休職期間中の転職活動はやめてください。休職とはあくまで復職を前提とした制度なので、いま在籍している会社に対して不誠実です。

なにより仮に転職先が決まったとしても、療養目的で休職していたことがバレると、内定取り消しのリスクすらあります。そのため、転職活動をするとしたら復帰後にしましょう。

仕事で幸せになるための10基準

マズローの欲求五段階説を踏まえて「最高の仕事(=安定した生活基盤を整えられ、やりがいを感じられる)」を選ぶために必要な要素を整理すると下記10項目になります。

分類仕事を選ぶための10基準
欠乏欲求
欠乏すると
不満になる
生理的及び
安全の欲求
①労働:勤務時間、業務負荷は多すぎないか
②報酬:生活に必要十分な報酬は得られるか
社会的欲求③仲間:一緒に働く上司や同僚は魅力的か
④理念:ビジョン、社風へ共感しているか
承認欲求⑤活躍:自分だけの強みを発揮できているか
⑥明確:給与は評価、仕事内容は明瞭か
成長欲求
長期的な
やりがいへ
自己実現
の欲求
⑦前進:目標達成、成長実感を得られるか
⑧刺激:多様性や変化に富んでいるか
⑨裁量:仕事の決定権が自分にあるか
自己超越⑩貢献:社会や人の役に立つ感覚はあるか

▼補足:マズローの欲求五段解説とは

引用元:マズローの5段階欲求とは

「マズローの欲求五段階説」とは、人間には五段階(+自己超越)の欲求階層があり「1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする」とした考え方です。

ここから10基準について説明しますが、各項目の重要度は人によって異なるので「自分にとってどれくらい重要か」と考えながら読んでみてください!

佐々木
面接での見極め方についても紹介しているのでぜひ参考してくださいね!

①労働(勤務時間、業務負荷は多すぎないか)

仕事では、報酬を得るために労働時間を提供するものですが、長時間労働や夜勤によって、ワークライフバランスが崩壊することで人生が不幸になるので注意してください。

実際に、長時間労働のストレスや、夜勤による生活リズムのズレによって自律神経が乱れると、頭痛、息切れ動悸、不眠にめまいといった症状を引き起こす可能性があり、場合によっては心筋梗塞やうつ病まで発展する危険性もあります。

論文|労働は週55時間以上から赤信号

厚生労働省では週80時間以上の労働(週5勤務だと1日あたり16時間以上)を『過労死ライン』として定めています。

ただ、過労死以前に、週55時間以上(週5勤務だと1日あたり11時間以上)から心臓病や脳卒中のリスクが上がるといった研究結果が出ているので注意が必要です。(出典:(2015)Long working hours and risk of coronary heart disease and stroke: a systematic review and meta-analysis of published and unpublished data for 603,838 individuals

これらは本人の自覚がなくとも、確実に体の健康を蝕んでいくので、少なくとも残業が1日あたり3時間を超えることがないような職場を選択してください。

平均残業時間は嘘が多いので注意

企業のホームページや求人票に書いてある”平均残業時間”は嘘であることがほとんどです。なぜなら正直に書いてしまうと誰も応募してくれないからです。

これは実体験ですが、どんなに自分がハードワークをしていたとしても、定時でタイムカードを切っているので「残業時間なし」と求人票には記載します。

そのため、面接でシンプルに「残業時間はどれくらいですか?」と聞いても、事実を答えてくれるわけがありません。口コミサイトでチェックするようにしましょう。

佐々木
稀に、目標が達成できていないのであれば「壊れない程度にサービス残業してほしい」と思っている管理職もいるので、注意してくださいね。

②報酬(生活に必要十分なお金は得られるか)

現実として仕事は「お金を稼ぐため」にするものなので、夢や綺麗ごとを語る前にまずは「どれくらいのお金が最低限必要か」を考えるようにしてください。

そして同時に、多ければ多いほど良いわけではないので「いくらあれば十分か」も考える必要があります。

なぜなら、お金がないと人は不幸になりますが、お金が人を幸せにすることはないからです。

論文|年収が幸福度に与える限界

年収は、あればあるほどいいわけではないことは、大阪大学社会経済研究所の調査でも「年収が幸福度に与える限界」として示されています。

年収500万円までは収入が増えるほど幸福度は上がり、そこから900万円までは横ばい。年収1500万円以上は、金額が上がるにつれて幸福度は少しずつ下がっていく

論文|仕事の満足度と給与はそもそも無関係

給与は日常の幸福度には多少の影響を与えるものの、そもそも仕事の満足度には一切の影響を与えないということが多くの研究で示されています。

実際に「給与と仕事の満足度」に関する先行研究86件をもとに、フロリダ大学が行ったメタ分析でも、統計的にはほぼ関係がない(相関係数0.15)という分析結果が出ています。(出典:Timothy A.JudgeaRonald F.PiccolobNathan P.PodsakoffcJohn C.ShawdBruce L.Riche(2010)The relationship between pay and job satisfaction: A meta-analysis of the literature

メタ分析とは

メタ分析とは、複数の研究結果を統合することで、根拠として最も質が高いとされる分析手法です。


このように給与は、あなたの幸せに大きく貢献はしませんが、数字で示されていてわかりやすいことからも「本来の価値以上に重要だと思われやすい」性質があります。

たくさんのお金を稼ぐためには相応の努力をする必要がありますが、必要のないお金を稼ぐために一生懸命働くこと以上に虚しいことはありません。

  • 平均以上の給与が欲しい
  • キリ良く1,000万円稼ぎたい

と安直に考えるのではなく、お金に囚われない仕事選びをするためにも、これからの生活に必要かつストレスを感じない金額を出してみてください。

必要十分なお金を考える観点
  • 出費に無駄はないか
  • いまどれくらい使っているのか
  • 将来どれくらいの出費がある想定か

もちろんある程度の給与は必要ですが、他にもっと大事なものはたくさんあるので盲信しないように注意してくださいね。

佐々木
自分がストレスのない生活を送るための金額を把握しておくと、無理に頑張る必要はない、と心にゆとりができますよ!

③仲間(一緒に働く上司や同僚は魅力的か)

人間は自分に似た相手を好きになる特性(類似性効果)があるので、上司や同僚を含め、自分と近い存在がいるかが非常に重要です。

仮に仕事が好きだったとしても、職場の仲間に魅力を感じていなければ、「自分は彼らとは分かり合えない」と孤独感を感じることとなり、虚しさ故に長くは続きません。

就活でよく聞いたフレーズ「入社の決め手は人です!」というのはあながち間違いでもなかったということが、以下の研究でも示されています。

論文|職場の友人は人生の満足度を上げる

500万人を対象に行われたアメリカの調査(出典:Tom Rath(2006) Vital Friends: The People You Can’t Afford to Live Without)では「職場の人間関係」に関して、以下の傾向が導き出されました。

  1. 職場に親しい友人がいる場合、仕事のモチベーションが7倍になる
  2. 職場に3人以上の友人がいる場合、人生の満足度が96%上がり、給料への満足度が2倍になる

このように、職場に親しい友人がいるだけで仕事の満足度は大きくプラスに変わるので、事前に「どういった人が働いてるのか」を確認すると良いでしょう。

具体的には、社員紹介を人事に依頼するのはもちろん、「キャリーナ」や「マッチャー」といったOB訪問ツールを使うことをお勧めします。(マッチャーは新卒向けですが「社会人ですが相談したいです!」と言えば、ほとんどの方は応じてくれます。)

若手は直属の上司との相性が重要!

スキル的に自立していない若手の場合、直属の上司となるマネージャーとの相性が非常に重要です。上司に好かれると失敗しても許してもらえますし、期待されてどんどん育ててもらえます。

人は、他者から期待されることで大きく成長する(心理学では「ピグマリオン効果」と言います)ので、より自分に期待してくれる上司を選びましょう。

選考の中では必ず”面接官”として登場するので、事前に「自分が入社したら誰が上司になるのか」を聞いたうえで、見極めるようにしてくださいね!

でも特定人物を決め手にした入社は避けて

気の合う同僚がいることは重要ですが、たった数人(例えば人事やマネージャー)に惹かれたこと”だけ”を理由に入社を決めてしまうのはおすすめしません。

というのも、そのメンバーが退職したら入社理由がなくなりますし、そもそも仕事のやりがいは一緒に働く仲間だけでは決まらないからです。

あくまで一つの要素でしかないので「この人達とであればストレスなく働けそうだな」くらいの感覚で見極めることをおすすめします。

④理念(ビジョンや社風に共感しているか)

会社やチームが目指す理念やビジョン、そして社風やカルチャーといった企業体質は「自らが所属したい組織であるか」という観点で重要です。

もともと法人企業は、利益の創出を目的として作られた営利団体ですが、お金儲けだけを考えているようでは続きません。経営理念には「会社が何のために存在し、どこを目指しているのか」という”意志”が込められているので、働く上での大きなモチベーションになります。

それこそ、仲間と目指すべき方向性が同じであることに安心感を感じるもので、仮に困難に陥ったとしても理念はブレずにあり続けるので、常に前を見ることができます。一方で、会社で働くメンバーと理念を同じくできないようでは、同じ方向を向いて仕事をすることが難しくなり、孤独感ゆえに長くは続かないでしょう。

調査|企業理念に共感しているほど、仕事への満足度が高い

ビジネスパーソン410名を対象におこなわれた調査結果でも「企業理念への共感度が高い方の95%以上は、現在の業務内容に満足している」とされています。

さらに、企業理念に対しての共感度が高いビジネスパーソンほど、所属する会社の将来に期待していることもわかっており、自分の所属する組織として誇りを持てるようになるものです。

経営理念の浸透度合いは”行動”で確認しよう!

マネジメントにおける経営理念の重要性から、口だけで耳障りの良い理念を掲げる企業が多くあります。そのため、嘘偽りのない”行動”として組織に浸透されているか否かを確認しましょう。

実際、理念の浸透度合いは、以下の3段階に分けて考えることができますが、初期段階の「理解」や「共感」では、浸透しているとまでは言えません。

  1. 理解:認知的理解
    ただ頭で理解しているだけ
  2. 共感:情緒的共感
    心で感じている
  3. 行動:行動的関与
    行動で示せている

企業が掲げている理念は、広報目的の空虚なものではなく「本質的な文化として組織に根付いているか」を確認するため、以下のような逆質問で見極めましょう。

  • 理念の浸透度合いを教えてください
  • 御社らしい制度や文化があれば教えてください
  • 御社ではどういった褒め言葉がよく使われますか?
佐々木
組織内で飛び交う褒め言葉を聞くことで、どういった行動が賞賛されやすい文化なのかを把握することができますよ!

⑤活躍(自分だけの強みを発揮できるか)

仕事を通して、自分が価値を発揮することができるか(活躍することはできるか)というのも、仕事を選ぶ上で重要なポイントになります。

なぜなら、人間である限り、誰もが「他者から認められたい」「自分の存在価値を認めてもらいたい」という承認欲求を抱えて生きているからです。

実際、誰もが「組織で足手まといだと思われたくない」と思いながら、一人前として恥じない活躍するために努力を重ねた経験があるのではないでしょうか。

論文|自分だけが持つ強みが、仕事の満足度を上がる

ポジティブ心理学の提唱者であるマーティン・セリグマンが7,348人を対象に行った実験でも「組織内で自分と同じ強みを持つ同僚が少ない場合、仕事の満足度が上がる」という結果が出ています。(出展:(2009) Strengths of character and work.

言い換えると「自分だけが持っている強み」があると仕事の満足度が上がるということです。

例えば「分析力」を強みとしていた場合、自分以外に「分析力」のある同僚が少なければ、満足度はあがります。それこそ「分析と言えば◯◯さんだよね」と頼られる機会も増え、活躍している実感も湧きやすいでしょう。

反対に、自分以外にも同じ強みを持っている同僚が多いと、活躍している実感は得られず、満足度は上がりにくいものです。「自分がいなくても変わらない」と思うことさえあるでしょう。

自分が活躍できそうかを事前に調査しよう

自分が入社した場合に「どういった活躍ができそうか」を事前に調査しておくようにしてください。場合によっては面接官に聞くのもおすすめです。

  • どういった強みを持つ社員が多いか
  • 組織内で足りていない人材・スキルは何か
  • 自分の強みである◯◯は活かすことができるか

ただ、あくまで企業側にとって足りない人材であることをPRすることが重要で、自分の強みを活かせるか否かを聞きすぎると、自信がないように捉えられてしまうので注意してくださいね。

そのため、例えば「私の強みは◯◯であり、御社の◯◯といった業務に活かすことができると思いますが、他にどういった活躍ができそうでしょうか?」というような質問の仕方をしましょう!

佐々木
面接は自信を持って自己PRすることが重要ですよ!

⑥明確(目標から評価、報酬までが明瞭か)

仕事における「不明瞭さ・不透明さ(評価や報酬など)」は、大きなストレスになるので事前に潰しておきましょう。

  • 会社の目指しているところが不明
  • どのような業務をすれば良いかわからない
  • 何をしたら評価されるかわからない
  • 報酬体系が不明瞭で理不尽さを感じる

上記のように、最低限の組織体制が整備されていないと、気持ちよく働き続けることはできず、自然と不満が溜まっていってしまうものです。

それを示した研究として面白いのが、スタンフォード大学が228件の先行研究を精査したメタ分析で「給与や評価が不明確な企業では、社員の精神病の発症率や死亡率が上がる」とされていることからも大きな影響をもつことがわかります。(出典:Joel GohJeffrey PfefferStefanos Zenios(2015) The Relationship Between Workplace Stressors and Mortality and Health Costs in the United States

特に、人の出入りが激しいベンチャー企業だと、マニュアルが整備されていないことが多く、人事評価も経営陣の好き嫌いで決まりがちなので、以下で紹介する項目で確認をするようにしてください。

明瞭であるかを確認すべき4項目

仕事の流れは「目標に向かって行動し、出した成果に評価を受け、評価に応じた報酬を得る」で成り立っているので、以下の4項目で確認すべきです。

明瞭であるべき4項目
  1. 目標(会社、及び事業部のビジョン)
  2. 行動(タスクの手順や納期、責任範囲)
  3. 評価(人事評価、貢献と失敗の可視化)
  4. 報酬(報酬体系の透明性、公平性)

就職・転職活動を進める中で、企業の選考を受けることになった際には、以下のような問いを投げかけてみてください。

明瞭な組織であるかを確認するための逆質問

  • 会社のビジョンは明確なものか
  • ビジョン実現に向けた行動や仕組みはあるか
  • 組織はどのような目標で動いているのか
  • 個人目標の設定内容と、役割ごとの責任範囲
  • 給与体系と評価制度はどのようになっているのか
  • 個人の貢献と失敗を可視化して判断する仕組み

これらを面接で確認するのは当然として、さらに転職エージェントや口コミサイトを使って情報を収集するなり、OB訪問で一次情報を得るなりと、徹底的に調査していきましょう。

佐々木
企業側の体質を見極めるために「逆質問」はあるので、事前に準備してハズレの職場を回避するようにしてください!

⑦前進(目標達成、成長実感が得られるか)

統計上、仕事で最もやりがいを感じるのは「達成したい目標に向かって前進している感覚があるとき」とされているので、その感覚をこまめに得られる仕事を選びましょう。

事実として、ハーバード大学が238人のビジネスマンを対象に行った研究でも「仕事のモチベーションを高める最大の要素は、物事が前進している感覚である」という結果が出ています。(出典:Teresa M. Amabile and Steven J. Kramer(2011)The Power of Small Wins

ここでいう「前進」は、あなたが達成したいと思えて、仕事から得られる感覚であれば、どのようなものでも問題はなく、例をあげると以下のようなものです。

  • 事業が成長し、No.1に一歩近づく感覚
  • スキルが熟達し、できることが増える感覚

このように、仕事を通じて「前進している感覚」を得るには、以下の3要件をより高いレベルで満たすことが求められます。

前進する感覚を得るための3つの要件

  1. 明確な目標が設定されている
  2. どの行動が進捗に結びついたかが即座にわかる
  3. 十分な時間とリソース提供、適切なサポートがある

もちろん、前進している感覚がどれくらい必要かは人によって異なりますが、仕事で前に進んでいる感覚が得られないのは虚しいものなので、上記は必ず確認しておきたいところです。

いまやインターネットの普及、及びデジタル化の促進によって、ユーザーの反応や購買情報が即座に得られるようになっているので、データに重きを置いた企業を選ぶようにしましょう!

佐々木
施策の結果がすぐに得られるようになったことは、インターネットが為した大きな功績の一つですね!

⑧刺激(多様性や変化に富んだ仕事か)

次は、あなたが仕事に求めるだけの多様性や変化に富んでいるかをみていきましょう。

人間は慣れる生き物なので一定の刺激は必要ですが、あればあるほど良いわけではなく、「あなたがどれくらい求めるか」で判断する必要があります。

  • 落ち着いた環境が好きな場合
    →変化と競争の激しくない仕事
    例:医療従事者、公務員
  • 変化の多い環境が好きな場合
    →変化と競争の激しい業界、仕事
    例:IT業界、広告業界、エンジニア

前者のように、落ち着いた仕事が好きな場合だと、変化と競争が激しい業界で幅広い仕事を取り扱っている仕事だと、心理的な負荷が大きくかかり長く続かないでしょう。

一方で後者のように、刺激に溢れる仕事が好きな方だと、仕事で担当する範囲が狭かったり、定型業務(ルーティーン)の割合が多かったりすると、すぐに飽きてしまい、やりがいを感じられなくなるものです。

仕事の多様性&変化を構成する3要素

仕事を通じて得ることができる刺激(多様性&変化)は、以下の3つの要素で構成されているので、興味のある企業、業界を見つける参考にしてください。

  1. 市場の変化
    市場の伸びはどうか、競争は激しいか
    新しい商品が出るまでの期間や頻度はどうか
  2. 組織の変化
    仕組み化された大企業か、混沌としたベンチャーか
    成長事業か、衰退事業か
    人員の入れ替わりは激しいか
  3. 担当業務の幅
    担当プロジェクトの規模
    担当プロジェクトで携わる範囲(上流〜下流)
    あなたのスキルや経験を活かせる範囲
    リスクを負った挑戦・失敗への許容度
佐々木
競争と変化の激しい市場だとその分、業務が激務になりやすい傾向にあるのでそこだけ注意してくださいね!

⑨裁量(労働時間や作業ペースの決定権の有無)

職場における自由度が低ければ低いほど、仕事への満足度が下がるので「自分の仕事における決定権・裁量がどれくらいあるか」は必ず確認しましょう。

実際に、リクルートワークス研究所の調査働き方が仕事満足度・生活満足度に与える影響(2018年)でも、勤務の自由度が高ければ高いほど満足度が上がる、という分析結果が出ています。

社会で生きていくうえで完全な自由こそ存在しないものの、少しでも自由度の高い会社を選ぶことによってストレス要因を減らすことができるので、具体的に以下のような点を確認しましょう。

勤務の自由度を確認するための逆質問

  • 会社の目標はどのように決まるのか
  • 労働時間、場所はどこまで好きに選べるのか
  • 仕事内容や作業ペースはどこまで委ねられるのか

上記の観点で見極めることで、仕事の制約が多くて自由のない環境や、仕事を細かく管理される(いわゆるマイクロマネジメント)といった状況を避けられます。

佐々木
日報を提出させられるくらいならともかく、数時間置きに業務報告を求められるような職場はストレスになるので避けるようにしてください!

⑩貢献(社会や人の役に立つ感覚は得られるか)

綺麗事のように感じるかもしれませんが「自分の行為が社会に貢献している実感」を得られるかどうかは非常に重要です。

実際に、シカゴ大学が5万人を対象に行った調査でも、高い満足感を得られやすい職業の共通点として「他人を気遣い、新たな知見を与え、人生を変える要素を持っている」ことが明らかになっています。(Tom Smith(2007)Job Satisfaction in the United States

特に、貢献を「実感すること」が重要で、エンドユーザーが喜んでいたり、クライアントや同僚に感謝されたり、といった反応を得られる仕事がベストです。

人の役に立つかを確認するための逆質問

面接官に以下のような質問をしてみましょう。

  • 仕事のやりがいを全て教えてください
  • その仕事はどう社会に貢献していますか
  • 貢献の実感はどう得ることができますか

ただ、上記のような質問を面接官にすると、自身の会社をよく見せたいがためのポジショントークをされる確率が非常に高いので、回答までの早さ&態度を見て真偽を判断してください。


ここまでで「仕事を選ぶための10基準」を五月雨にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。改めて再掲します。

欠乏欲求
欠乏すると
不満になる
生理的及び
安全の欲求
①労働:勤務時間、業務負荷は多すぎないか
②報酬:生活に必要十分な報酬は得られるか
社会的欲求③仲間:一緒に働く上司や同僚は魅力的か
④理念:ビジョン、社風へ共感しているか
承認欲求⑤活躍:自分だけの強みを発揮できているか
⑥明確:給与は評価、仕事内容は明瞭か
成長欲求
長期的な
やりがいへ
自己実現
の欲求
⑦前進:目標達成、成長実感を得られるか
⑧刺激:多様性や変化に富んでいるか
⑨裁量:仕事の決定権が自分にあるか
自己超越⑩貢献:社会や人の役に立つ感覚はあるか

これらはいずれも重要であることが科学的に示されている軸であり、あくまで「あなたがどれを大切にするのか」という目線で、突き詰めて考える必要があります。

あらためて、自身が幸せになれる仕事はなにか、を考えてみてください。悩んだら転職エージェントに「どのような仕事があるか」だけでも相談してみることをおすすめします。

佐々木
転職を前提としない相談も可能ですよ!

最後に

広告営業がきついと悩んでいる方々へ、その理由や成長出来る点等をここまでお話させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。

人生は会社のものではなく、あなた自身の幸せの為に存在しているものです。今の仕事がきつくて、精神的にも辛いと思うのであれば無理して働き続けることはありません。

広告営業職を続けるか否かを含め、今後のキャリアについて悩んだのであれば、ポジウィルキャリアのようなキャリアコーチングサービスに相談してみるのもいいでしょう。

この記事が、少しでもあなたの心の負担を軽くする助けになれば幸いです。