「就活エージェントとは?」
「デメリットとデメリットを知りたい!」
就活エージェントは無料で就活支援をしてくれるので、ここ数年で多くの就活生に使われるようになりましたが、どういったメリット&デメリットがあるのでしょうか。
当ページで全てを網羅的に解説します。
まずは1,2章で“特徴”と”メリット”を。そして3,4章で“デメリット”と“使うべきケース”を紹介していきます。「良い」「悪い」の両面を見て判断しましょう!
就活エージェントとは
就活エージェントとは、人材を採用したい企業と、企業に就職したい就活生をマッチングさせる民間の人材紹介サービスのことです。
あなたの就活成功に向けて就活相談から面接対策までトータルサポートをしてくれることが特徴です。「塾講師」を就活版にしたようなイメージで構いません。
大手の有名どころだと、レバレジーズ運営の“キャリアチケット”や、リクルート運営の“リクナビ就職エージェント”、などがあげられます。
就活エージェントが就活生にやってくれること
全て無料で下記をやってくれます。
- (就活相談)
- (ES添削、面接対策)
- 保有求人の紹介
- 企業との連絡や日程調整
- 入社書類等の各種手続き
ただ、①②をどこまでやってくれるかは担当者次第です。面倒見が良い担当者だと丁寧に相談に乗ってくれますが、忙しい担当者だとほぼ面倒を見ずに③〜⑤だけを淡々と進めることがあります。
就活エージェントを利用する流れ
利用の流れは、下記の通りです。
- WEB登録
- アドバイザーとの面談(30~60分)
- (ES添削)
- 求人の紹介をしてもらう
- 紹介された求人への応募
- (面接対策)
- 各種手続きや連絡は担当者が代行
アドバイザーにとって、②面談(30~60分)は、あなたに紹介する求人を見極める時間です。あなたのガクチカや将来像を聞いて就活市場価値を「品定め」します。
ここで市場価値の低さがバレると「紹介できる企業がないな、だってこんなポンコツを紹介したら、企業側に怒られるしな」と思われるので気をつけてください。
また、③(ES添削)や⑥(面接対策)は、こちら側から依頼しないとやってくれないことがあります。なぜならアドバイザーは忙しいからです。稀に、依頼しても「いい感じ!」と軽く流されるので注意してください。
就活エージェントの仕組み(ビジネスモデル)
就活生を企業に紹介して内定させることで、企業から報酬(約100万円)を受け取っています。反対にいえば、紹介した企業に就活生が入社しなければ、就活エージェントはタダ働きになります。

このように、費用は全額企業側が負担しているので、就活生は無料で利用することができます。では、具体的なメリットを見ていきましょう。
就活エージェントのメリット
ここでは、就活エージェントを利用するメリットについて解説していきます。具体的には下記の10点です。
- 代わりに企業を探してくれる
- 隠れ優良企業を知れる可能性がある
- ぱっとみ微妙な企業の魅力を教えてくれる
- サボりがちでも就職活動が前に進む
- 自己分析、エピソードの言語化が進む
- 選考エントリー(ES)の手間が省ける
- ES添削や面接対策で選考通過率があがる
- お祈り理由がわかるので次に活かしやすい
- 担当者によっては企業側にゴリ押ししてくれる
- 就活市場価値をより客観的に知ることができる
これらの就活サポートを全て無料でしてくれるので、何から始めていいか困っている就活生にとっては、これ以上ない頼もしい仲間と言えるかもしれません。

①代わりに企業を探してくれる
担当アドバイザーとの初回面談を終えると、面談でヒアリングしたあなたの希望条件をもとに、エージェント保有企業の中から「あなたに合うであろう求人」をピックアップして紹介してくれます。
大学受験では多くの方が「理系か文系かを決め、より高い偏差値の大学を目指す」とシンプルな選び方をしていますが、企業選びはそう簡単ではありません。民間企業は300万社以上、上場企業ですら4,000社以上あるので、年収以外で選ぼうとすると労力が必要です。
そのため「あなたに合う企業を代わりに探してくれること」は大きなメリットになります。

②隠れ優良企業を知れる可能性がある
「年収」や「時価総額ランキング」といった誰でもわかる数字以外で、あなたがまだ見つけられていない優良企業を知れる可能性があることもメリットです。
これまで“学校”という限られた世界の中で過ごしてきたので当然かもしれませんが、就活生は、世の中のビジネスや企業のことを知りません。採用広報の一環で企業がPRしている内容と、実態が異なる企業は山のようにあるので、その本質を外から見極めることはほぼ不可能です。
特に資金力のある大企業ほど、新卒での優秀人材獲得に向けて採用ブランド強化に力を入れているので、反対に、採用広報力が弱い企業は隠れてしまいます。
みんなと同じように企業を探して、みんなと同じようなキラキラ大企業を受けていては、学歴やガクチカの弱い就活生ほど不利です。穴場を探しましょう。

③ぱっとみ微妙な企業の魅力を教えてくれる
採用広報に予算を割いていない企業だと魅力が少ないように見えますが、就活エージェントを利用していれば、業界に詳しいアドバイザーが教えてくれます。
就活で企業を決める軸は、ぱっとみでわかる“平均年収やネームバリュー”だけではありません。下記の複数情報から「あなたに合うか」を総合評価する必要があります。
- 業界での立ち位置
- 入社後の仕事内容
- 入社後に得られる体験
- 社風(新卒同期、管理職の人柄)
- 成長性(売上、利益、新規事業など)
- 昇給のしやすさと評価方法
ただ、これらの情報を、すべての企業から集めるのは根気が必要です。恋愛で「自分の好きな外見でないと中身を知ろうと思わない」という名言があるように、就活においても、ぱっとみで魅力がわからない企業を調べようとは思わないのが普通です。
それこそ、ブランド力の高い大手企業だと「人気だし良さそう!」と高い評価をつけやすく、反対に無名な企業だと「なんか微妙…」と敬遠しやすくなります。

しかし反対に、ぱっとみ微妙な企業の魅力を知ることはできるでしょう。これは一つのメリットです。
④サボりがちでも就職活動が前に進む
就活エージェントに登録すれば情報戦でも遅れにくく、かつ担当アドバイザーが個別サポートしてくれるので、サボりがちでも前に進むというメリットがあります。
昨今は特に、リモート授業によってコミュニケーションの機会が減ってしまい、就活に関する有益な情報を“受動的に”受け取りにくい状況にあるので、自ら“能動的に”情報を取りに行かないと出遅れてしまいます。
就活は情報戦です。就活エージェントに登録すれば、下記の情報が届くので、出遅れることなく就活を進められる可能性が高まります。
- 最新就活ニュース
- ES締切や応募案内
- 特別選考ルートの案内
- 就活イベント、交流会
- アドバイザーとの面談案内(1対1で相談できる)
このように、就活全体の進め方から“今やるべきこと”を教えてくれるのは大きなメリットです。特に、就活中盤〜後半でまだ納得のいく内定を持っていない就活生にとっては心強い味方となるでしょう。
⑤自己分析、エピソードの言語化が進む
就活エージェントに登録すると担当アドバイザーとの初回面談で、将来のビジョンやガクチカを深く聞かれるので、自己分析やエピソードの言語化が進みます。
- 事前に整理できている
→深掘りでエピソードのさらなる言語化が進む - 漠然としていて整理できていない
→アドバイザーが一緒に整理してくれる
もし、既に自己分析が完璧で就活慣れしているなら退屈かもしれませんが、まだ自己分析や受ける企業群が漠然としているなら、大きなメリットとなるでしょう。
⑥選考エントリー(ES)の手間が省ける
就活エージェントを利用する場合、担当アドバイザーが変わりに“推薦文”(あなたを企業に推薦する理由)を書いてくれるので、ESを書かなくて良い場合があります。
正直、滑り止め企業の場合、そこまで志望度が高いわけでもないのに、いちいちWEB登録してES(エントリーシート)を提出するのは面倒なので、嬉しいメリットです。
筆者も学生時代に利用しましたが、書類(ESや学歴)で弾かれることが減り、面接まではこじつけられる印象があるので「面接突破力に自信がある」という方にはおすすめできます。

⑦ES添削や面接対策で選考通過率があがる
担当アドバイザーは、必要に応じてES添削や面接の受け答えをブラッシュアップしてくれるので、選考通過率が上がる可能性があります。
- ES添削、面接対策
- 就活軸や将来像の深掘り
- 面接官目線での伝え方のアドバイス
- 企業ごとに合わせた逆質問のポイント
就活の面接では、質問されるとうまく返せなかったり、思ったように面接官に魅力が伝わらなかったりするので、客観的目線でアドバイスできる第三者の力を借りるべきです。
さらに、良い担当者に巡り会えれば「面接で伝えきれなかったあなたの魅力を、代わりに全力で会社に伝えてくれることもある」ので選考通過率が上がります。
⑧お祈り理由がわかるので次に活かしやすい
就活エージェント経由で応募した企業では、お祈り理由がわかるので次に活かせるというメリットがあります。
- 自分で応募した企業
→ほぼ、お祈り理由を教えてくれない - 就活エージェント経由で応募した企業
→お祈り理由を教えてくれる
お祈り理由がわかる理由は、就活エージェントが次の人選に活かすために「なぜこの学生は見送りなのか」というフィードバックを企業側からもらうためです。
ここからわかるように、就活エージェントは、企業側の採用基準を聞いたうえで人選をして紹介する、という「一次面接官」の役割も担っているのです。

というのも、理由なく見送りにするとエージェントが就活生を紹介してくれなくなるんですよね。逆に、丁寧にフィードバックすることで、今後紹介される学生が、求める人物像に近づいてきます。
⑨担当者によっては企業側にゴリ押ししてくれる
あまり期待はできませんが、良い担当者に巡り会えると「あなたの魅力を企業側にゴリ押ししてくれる」というメリットもあります。
実際、たった30~60分の面接で伝えられる魅力は限られており、面接を担当した社員の機嫌やコミュニケーションの相性で見送りとなることも少なくありません。
- 面接でうまく自己PRできなかった
- 面接官との相性が悪く、伝わらなかった
企業側からの見送り理由に意義を唱え、あなたが伝えきれなかった魅力を伝えたり、誤解を解いたりして、別担当との面接予定を入れてくれることもあります。

⑩就活市場価値をより客観的に知ることができる
最後のメリットは「就活市場価値をより客観的に知ることができる」という点です。
就活経験が浅い人ほど「自分ならなんとかなる」「これくらい受ければ大丈夫だろう」と過信してしまい(ダニング・クルーガー効果と言います)、油断から後々後悔することになるかもしれません。

一人で就活を進めると、グループ面接をしない限り、自分のガクチカや面接応対のレベル感が全くわかりませんが、エージェントを利用することで客観的に知ることができます。
就活エージェントのデメリット
就活エージェントのデメリットとは下記6パターンに分類されます。例外はありません。
- 紹介企業は人気のないところが多い
- 身の丈にあった求人しか紹介されない
- ゴミ担当者に時間と思考体力を奪われる可能性
- 無能なポンコツ担当者に足を引っ張られるかも
- 通常応募の就活生と比べて選考で不利になる
- 「お世話になったので断るのが申し訳ない」と就職先選びにバイアスがかかる
①②は単に「メリットに期待しすぎないでくださいね」という話ですが、③〜⑥は「明確なデメリット」です。では見ていきましょう。
①紹介企業は人気のないところが多い
まず、就活エージェントが保有するのは、一般知名度が低く、学生の応募が集まりにくいBtoB企業や中小企業が中心です。
反対に、誰もが知っているキラキラ人気企業は少ないです。待っていれば就活生がたくさん集まるので、一人採用するごとに100万円かかるエージェントは積極利用しません。
企業側は、就活エージェント経由で紹介された学生を採用する場合には、一人当たり約100万円(相場)の成果報酬を払う必要があります。(詳しくは次章)
そのため、自然と下記に当てはまる企業が多くなります。(例外はたくさんあります。あくまで傾向です。)
- 初任給が低くて、人が集まらない企業
- 知名度が低くて、人が集まらない企業
- 評判が良くなくて、人が集まらない企業
- 実生活と遠くて働くイメージが湧きにくい業界の企業
これだけ見るとパッとしないですね。もちろん上記に該当する企業にも素晴らしい企業はたくさんあります。ただ、期待しすぎると裏切られるかもしれません。

使うべき時に、使うべき方法で、使うべきものを使う。その判断をするための思考力がないと、どこへ就職しても同じです。
就活エージェントは「知名度は低いが、優良な穴場企業を探す」「面接練習先を探す」というスタンスで利用しましょう。
②身の丈にあった企業しか紹介されない
大手ナビサイトや公式採用ページから応募する場合は、身の丈に合っていない超大手人気企業にも応募することはできます。しかし、就活エージェントではそもそも紹介がされません。
その理由は下記3点です。
- そもそも人気企業は少ないから
人気企業はたくさん応募が来るのでエージェントを使いません - 紹介してもどうせ落ちるので時間の無駄だから
エージェント紹介企業に就活生が入社しないと利益が出ません - レベルの低い学生を紹介すると企業側に怒られるから
企業側の採用条件を聞いて動いているのでズレると怒られます
①②はここまでの説明でわかると思うので、③について補足しますね。エージェントによっては一番大きい理由です。
採用企業側は「こういった人材が欲しい」という条件をエージェントに伝えて、就活生の紹介を依頼しています。なので、求めるレベルからズレた学生を紹介すると怒られるケースがあります。
エージェントにとって、就活生は一度キリの付き合いですが、クライアント企業とは継続して取引するので、なるべく良い関係性を続けたいのが本音なのです。
居酒屋で例えるなら「ビールを頼んだお客さんに、オレンジジュースは出さない。」ただそれだけです。当たり前ですよね。
もし注文ミスが続くと、お客さんは減り、いずれ店は潰れます。報酬をもらう以上、お客さん(クライアント企業)が求めるものを提供するのがビジネスです。

そのため、採用条件に合わない就活生からの応募は、こっそりとエージェント側で落としているケースがあります。
事実、就活エージェントは、企業側の採用条件に合わない学生を間引く「プチ面接官」の役割を担っているので当然ですね。
そのため就活エージェントを利用することで、図らずとも「自分自身の市場価値」がやんわりとわかってしまいます。
③ゴミ担当者に時間と思考体力を奪われる
「就活エージェントやめとけ」と言われる理由3つ目は、稀にいるゴミ担当者に「時間と思考体力」を奪われるからです。
極論、就活エージェントは、商品である就活生をクライアント企業に入社させればビジネスが成立します。しかも無料サービスです。そのため、下記のような対応が起こり得ます。
▼スタンスがゴミな担当者の例
- 高圧的な態度で詰めてくる
- 一方的でしつこい電話連絡が来る
- 求人だけ送り、就活サポートをしない
- 紹介企業への応募や、内定承諾を強要する
- 都合良い情報や嘘で、内定先選択を誘導する
- マウントや根拠のない持論の押し付けをする
ゴミ担当者と関わると時間が無駄になります。彼らの一方的な話や提案を「都度疑って判断」する必要があり「断わる理由の言語化」に思考体力が奪われるものです。
キャリアアドバイザーは激務なケースが多いです。1ヶ月に100人以上の就活生とやり取りすることもあります。
一人ひとりの状況を細かく聞いても覚えられません。1~2時間おきに新しい就活生と面談するので「どうせ全員に全力で向き合えないしなぁ」となるものです。
アメリカの大学教授らが、数千人を対象に14年間の調査を行った結果でも、人が自ら態度を悪化させている原因として「過剰な仕事量」が大きいと判明しています。
60%余りの人々が、みずからの態度を悪化させている原因は「過剰な仕事量」にあるとした。人に優しく接する時間などないのだという。精神的な負荷やストレスを抱えると、何に対しても十分な配慮ができなくなる。一緒に仕事をする同僚に対してさえも。
出典:『敬意の欠如は社員と顧客の喪失につながる 「無礼」が利益を蝕む』
実際、キャリアアドバイザーが社内評価を上げるためには、商品である就活生を、企業に内定させる必要があります。ブラック体質なエージェントだと、きっと大変なのでしょうね。

④無能なポンコツ担当者に足を引っ張られるかも
「就活エージェントやめとけ」と言われる理由4つ目は、稀にいるポンコツ担当者に足を引っ張られることがあるからです。
▼無能なポンコツ担当者の例
- 連絡が迅速ではない(遅い、滞る)
- タスク漏れ、ミスが多い、品質が低い
- 相手に正しく伝わる日本語が書けない
- 就活ノウハウを体系的に理解していない
- 業界や職種、企業の知識が浅い(または古い)
このように無能なキャリアアドバイザーが担当につくと、就活成功から遠のきます。歴史の偉人たちの名言にある通りです。
「真に恐れるべきは、有能な敵ではなく、無能な味方である」(ナポレオン)
「有能な怠け者は司令官に、有能な働き者は参謀にせよ。無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ。」(ハンス・フォン・ゼークト)

キャリアアドバイザーは、営業職の中でもハードルが低い仕事です。就活生の希望を聞いて社内システムに入力し、検索に出てきた企業を紹介すれば最低限はクリア。
なにより学生向け無料サービスなので仕事ができなくてもバレません。もはや敬語を話せる必要すらないのです。
そのため、就活生向けのキャリアアドバイザーは若い担当者が多いです。それこそ新卒1年目の担当者もいるので、エージェントを利用しても期待はほどほどにしましょう。
ただ、年齢が近いのと、営業職特有の人当たりの良さがあるので「一緒に頑張れる気がする!」とモチベーションに繋がりやすいのはメリットかもしれませんね!
⑤通常応募の就活生と比べて選考で不利になる
就活エージェントやめとけと言われる理由5つ目は、通常応募と比べて成果報酬が発生する分、選考で不利になるからです。
下記のように「全く同じ評価の就活生」が2人いて、1人しか採用できないとしたら、あなたならどちらを採用しますか?

十中八九、新卒採用責任者は、企業サイト経由の学生「Aさん」を採用するでしょう。採用費用の100万円は、新卒採用部にとって決して安い金額ではありません。
筆者経験談ですが、採用合否に悩む時「100万円をエージェントに支払ってまで挑戦したい候補者ではないな…」と見送ることがあります。
そもそも普通の学生は落としますね。エージェントでは、こちらからスカウトしないとアプローチできないレベルの優秀な学生を求めているので。
優秀な人材を確保するためであれば、いくらでも企業はお金を払います。しかし、就活生は全員が等しく未経験。スキルにも差がないので、報酬分だけ採用ハードルが上がるのです。

ちなみに、ナビサイト(リクナビ、マイナビ)経由で応募しても不利にはなりません。掲載課金型(例:1週間掲載して10万円〜)なので、採用費用が発生しないからです。
⑥「お世話になったので断るのが申し訳ない」と就職先選びにバイアスがかかる
就活エージェントのデメリットとして、内定を獲得したときに「サポートしてもらったので断りにくい」「辞退するのが申し訳ない」と、就職先を決める軸が歪むことがあげられます。
特に、気が弱くて断るのが苦手な方にありがちです。キャリアアドバイザーもそれをわかっているので、成績が良い担当者ほど、内定を取るまでは優しく接してくれます。
返報性の原理とは、相手が何かをしてくれたり譲歩してくれたりした際に生じる「お返しをしたい(しなければならない)」と思う心理現象のことです。その心理を利用して、すぐ内定が取れそうな就活生ほど、いい顔をして面倒を見る担当者もいます。営業の基本です。
担当によっては、内定を承諾するまでは丁寧ですが、承諾した途端対応が雑になります。なぜなら釣った魚に餌をあげる理由がないからです。エージェントあるあるですね。
就活エージェントを利用すべきケース
就活エージェントは、求人紹介から選考対策までトータルサポートしてくれる無料サービスなので、全ての方に使うメリットが一定ありますが、特に、以下のような方におすすめです。

①自分の知らない優良企業と出会いたい

就活エージェントはあらゆる業種・職種・選考ルートを把握しているので、あなたが知らない企業と出会えるチャンスがあります。
以下表は、東洋経済オンラインが出した「30歳の推定年収ランキングTOP10社」ですが、普段名前を聞かない企業ばかりがズラリと並んでいるのではないでしょうか。
就活生は、TVCMでよく名前を聞くような有名企業にばかり応募する傾向にありますが、なかなか就活生の目に入りづらいBtoB企業の中にも優良企業はたくさんあるのです。

②選考対策にプロのアドバイスをもらいたい

就活エージェントは選考対策を強化したい方にもおすすめできます。例えば、履歴書の書き方や面接の受け答えなど、個別にフィードバックをもらえるのでより高いレベルを目指せます。
実際のところ、就職活動の面接ではどの企業も似たような質問(例:学生時代に力を入れたことは?)を聞いてくるので、事前に対策することが重要です。
- あなたの強み、弱みはなんですか
- 学生時代に力を入れたことはなんですか
- 弊社を志望している動機を教えてください
- どういった軸でどういった企業を受けていますか
たいていの就活生は回答にボロはあるもので、客観的に深掘りしてもらうことが重要になってきます。エージェントを利用し、プロから改善点を教えてもらいましょう。

③一人で就職活動を進めるのが不安

就活エージェントは就職活動全般をサポートしてくれるので、「一人で進めるのが不安」「なにから始めれば?」という方は使うようにしましょう。
特に就活は、初めての仕事選びです。わからないことが多い中「気軽に相談できるパートナーがいるかいないか」で就活の結果に大きく差がでるので、必ず利用するようにしましょう。

④就活に出遅れて内定をもっていない

就職活動に出遅れたために、まだ内定を持っていない方におすすめです。
「部活や授業、バイトが忙しくて手が回らない」
「何から始めれば良いか迷っていたらこの時期に…」
といったように、さまざま理由で就活に出遅れる学生はいます。実際に筆者も学生時代、週5~6でアルバイトをしていたので、大学4年生の春までなにもしていませんでした。
就活エージェントは、企業や他の学生の動きも把握しているので、あなたの今の状況と照らし合わせた上で、どこから手をつけたら良いか最適なアドバイスをしてくれますよ!

⑤企業ごとにESをいちいち出すのが面倒

就活エージェントは、履歴書一枚出せばすべての企業に応募できるので、企業ごとに合わせたエントリーシートをいちいち書くのが面倒な人にもおすすめです。
特に、いろいろな会社に応募している状態だと、志望動機欄にびっしり文字を書くことを苦痛に感じる方も多いと思いますが、少なくともエージェント経由であれば、志望動機を細かく聞かれることはありません。
なぜなら、採用企業側も「エージェント側に紹介されて応募した」というのを理解しているからで、仮にされるとしても「どういったところに興味をもったか」くらいです。
ただもちろん、最終面接が近づくにつれて意向度を確認するような質問をされるので、そこまでにはしっかりと志望動機を固めておきましょう。

目的別に併用したい就活サービスおすすめ
ここでは就職活動をするなら利用したいサービスについて紹介していきます。どれも就活をグッと効率的に進められる可能性があるので、ぜひ利用してみてください!
目的 | おすすめサービス |
就活エージェント | |
逆求人 スカウト |
|
OB/OG訪問 |
|
ES閲覧 | |
長期インターン |

利用料金がかかるものはないので、気になるものから利用してみましょう!
就活エージェントおすすめ
ここでは、ハズレの少ない就活エージェントを紹介します。厳選するにあたって36社のサービスを下記の点で比較し、ランキング化しました。
- 比較ポイント(1) 求人数&質
求人満足度を22卒利用者984人にアンケート - 比較ポイント(2) アドバイザーのサポート力
サポート/提案力で22卒利用者984人にアンケート
ここでは簡単に上位3社に厳選して紹介していきますね。(詳しい比較表やTOP4以降はこちら)
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順位 | 就活エージェント | 総合評価 | コメント |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.13/5.0 | 就活生の4人に1人が利用(年間10万人以上) オリコン満足度No.1の丁寧なサポート |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.09/5.0 | 担当者はリクルート新卒の就活強者 大手なので時間はかけないが求人は豊富 |
![]() | ![]() | ★★★☆☆ 3.98/5.0 | 自信がない方向け。ホワイト企業多数 優良企業の紹介と就活支援力に定評あり |

1位.キャリアチケット
キャリアチケットは、就活生一人ひとりに寄り添った「質重視」のサポートによって、オリコン紹介企業満足度No.1を獲得している就活エージェントです。
就活生一人あたりに平均3.6回の面談を実施しており、適性と希望を見極めたうえでピンポイントにマッチする企業を紹介しているので、少ない選考で内定が取りやすいのが特徴。
その結果として、就活生の4人に1人(年間13万人以上)が利用する規模まで拡大しているので、全ての就活生におすすめできる一社ですね!
- オリコン顧客満足度No.1
- 就活生の4人に1人が利用している
- 少ない選考で内定が取りやすい
また、利用学生の学歴は比較的分散しているので、たとえ学歴に自信がなかったとしても(他の就活エージェントに比べると)埋もれることなく使える点もポイントです。

実際に取り扱っている企業求人も、営業職からエンジニアまで幅広く保有しているので、どのような企業があるかだけでも確認してみてください!
※拠点地域:東京,横浜,名古屋,大阪,福岡(WEB面談可)

また、価値観診断に基づいてオファーが来る「キャリアチケットスカウト」も運営しているので、あわせて利用するといいですよ!
キャリアチケットの基本データ | |
タイプ | 就活エージェント |
利用料金 | 無料 |
対象地域 | 全国 |
運営会社 | レバレジーズ株式会社(企業HP) |
公式サイト | https://careerticket.jp/ |
2位.リクナビ就職エージェント

リクナビ就職エージェントは、人材業界No.1の実績を持つリクルートならではの企業コネクションをもとに、魅力的な新卒求人を紹介してくれる就活エージェントです。
どちらかと言えば、就活サポートを熱心にしてくれるというよりは、就活生の希望や状況をもとに合いそうな企業求人をピックアップしてくれることが特徴。
ちなみに、取り扱い求人の多くは、リクナビで大量新卒募集をしているような「大手企業の補欠枠」か「新卒採用がうまくいっていない中小企業」が中心です。
就活生がたくさん登録していることもあって、学歴やガクチカが弱いと大手企業はなかなか紹介してもらえない(他の就活生が優先される)ので、就活弱者にはおすすめしません。
- 人材業界No.1ゆえの求人数
- サポートはやや薄めで上級者向き
- 大手企業〜日系中小企業が多め
実際にある口コミとしても「サポートは薄めだが求人が魅力的だった」というコメントが多くを占めていました。

30分ほどの電話面談でいくつか質問をされ、それ以降は求人をポンポン紹介されるだけでした。
私は面接慣れしていたので、履歴書添削や選考アドバイスは特にありませんでしたが、魅力的な求人が多く、紹介された企業の選考を受けていくつか内定を獲得しました。
ここまでの内容をまとめると、就活は順調に進められており、「まだ見つけられていない優良企業や特別選考ルートを紹介して欲しい」という方におすすめしたい就活エージェントです。
ただ、一人当たりのキャリアアドバイザーが多くの就活生を見ていることもあって、就活レベルが低い学生にはあまり時間を割いてもらえないので、不安なら面倒見の良い中規模エージェント(キャリアチケットやキャリアパーク就職エージェントなど)を使うようにしましょう。
※対応地域:全国(WEB面談可)

当然ながらリクルート関連会社の求人も持っていて、担当者が枠をこじ開けてくれる可能性もありますよ!応募期限は過ぎてましたが、グループ選考にねじ込んでもらった記憶があります。
リクナビ就職エージェントの基本データ | |
タイプ | 就活エージェント |
利用料金 | 無料 |
対象地域 | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート(企業HP) |
公式サイト | https://job.rikunabi.com/agent/ |
3位.キャリアパーク就職エージェント

キャリアパーク就職エージェントは、就活生一人あたり平均5回の面談を通して、自己分析や業界研究・選考アドバイスなどの支援をしてくれる就活エージェントです。
就活初心者向けのサポートが充実しているので「面接でことごとく落ちてしまう」と悩んでいる方におすすめで、最短1週間のスピード内定、さらに就職率98%という高い実績がポイントです。
どちらかと言えば、就活がうまく行っていない方向けのサービスなので、だれもが羨むような人気企業の求人はそう多くなく、就活強者にはおすすめできません。
- 就活がうまく行っていない人向け
- 就活生ごとに平均5回の面談サポート
- 最短1週間のスピード内定、就職率98%
また、実際に登録している就活生の学歴をみても、日東駒専未満が37%を占めているので、学歴に自信がなくても安心して相談することができる点がポイントです。

反対に、大手就活エージェントだと、高学歴層がたくさん登録しているので、学歴が低いとなかなかサポートに時間を割いてもらえません。そのため学歴に自信がない場合は、キャリアパーク就職エージェントを優先して利用するようにしましょう。
※対応地域:全国(WEB面談可)
逆求人・スカウトサービス
就活に強い逆求人サービスは下記の通りです。採用に力を入れている企業は、優秀学生の囲い込みをすべくスカウト型アプリをどんどん取り入れています。積極的に利用しましょう。
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順位 | 就活サービス | 対象 | 評総合価 | コメント |
![]() | ![]() | 23卒○ 24卒○ | ★★★★☆ 4.5/5.0 | 利用企業も利用者数もNo.1 全就活生におすすめの逆求人サービス |
![]() | ![]() | 23卒○ 24卒○ | ★★★★☆ 4.3/5.0 | 価値観診断からマッチング エージェント最大手のレバレジーズ運営 |
![]() | ![]() | 23卒△ 24卒◎ | ★★★★☆ 4.2/5.0 | 最終選考で落ちた人向け 就活終盤で威力を発揮するサービス |

残念ながら、逆求人サービスの多くは「就活サイトのテンプレ一斉送信のような安いスカウト」を送ってくる“スカウトもどき”が多いのが現状ですが、上記3サービスであれば、採用担当者が一人ひとりの「ガクチカ、価値観」をしっかりと見た上でスカウトをする設計になっているので、内定につながりやすい傾向にあります。
特にABABAは面白く、「最終選考まで進んだけど、惜しくも社風と合わずに落ちてしまった」という方を対象にスカウトがくるので、就活終盤の方にもおすすめです。
OB/OG訪問に便利なサービス
OBOG訪問ができるサービスは下記の通りです。最初は緊張するかもしれませんが、企業の一次情報を積極的に取りに行くためにも、必ず利用してください。
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順位 | 就活サービス | 評総合価 | コメント |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.4/5.0 | 会社&大学単位で探せる ややOBOGの質は荒いが人数が多い |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.2/5.0 | 同じ大学のOBOGを探せる 定期的にイベントも実施されている |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.1/5.0 | 優秀人材(役員や社長)と繋がれる 本来OBOG訪問向けではないがおすすめ |

ただ、正直なところ「たいして活躍していないイマイチな社員」がほとんどです。個人の経験談に依存した再現性のないアドバイスが大半なので、取捨選択が必要です。
また、もともとはOBOG訪問を目的としたサービスではありませんが、yentaもおすすめです。ビジネスパーソン同士で繋がれるアプリで優秀な社会人がたくさんいます。審査制ですがほぼ落ちません。
実は筆者も就活時に利用しました。某大手企業の役員に会えたので、特別選考枠をこじ開けてもらったものです。
ES閲覧できる就活サービス
無料で内定者のESを閲覧することができるサービスを紹介します。ゼロベースで作るより、なにかしら参考にしたほうが楽です。基準を知るためにも利用しましょう。
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順位 | 就活サービス | 評総合価 | コメント |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.3/5.0 | ESだけでなく面接内容もわかる 独自イベントもあるので登録必須 |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.1/5.0 | 歴史が長い大手情報サイト 利用者が多いので登録ESも多い |
![]() | ![]() | ★★★☆☆ 3.6/5.0 | 内定者のES60,000以上が掲載 業界によってはやや少ない場合も |

イマイチな企業では、日本語やロジックがやや怪しいESだったとしても通ってしまうことがありますが、倍率が高い企業では絶対に落ちます。
ESのテーマはだいたいパターン化されるので、どうせ参考にするのであればハイレベルな企業で通過したものを選ぶに越したことはありません。
長期インターン掲載サイト
就職活動を有利に進めるためには長期インターンもおすすめです。社会経験を擬似的に積めるので「働く」イメージがつきやすく志望動機やガクチカも作りやすくなります。
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順位 | 就活サービス | 評総合価 | コメント |
![]() | ![]() | ★★★★★ 4.7/5.0 | 求人掲載数2万件以上 気軽に話を聞けて、体験談も豊富! |
![]() | ![]() | ★★★★☆ 4.1/5.0 | 求人数は3,000件以上。質が高い 就活向きの有給インターンが多め |
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時給が記載されていないところがネックですが、企業ブログやスカウト機能など、コンテンツが全体的に充実しているので、インターンを探すなら外せません。
インフラやゼロワンインターンは、企業側が掲載料を支払う必要がある(年間60万円近く)ので、求人数はやや減りますが、大量採用に向いた職種(営業やライター)が多くあります。そのため未経験でも始めやすいのが特徴です。
どこも無料で利用できるので、まずは気軽に話を聞いてみてください!
就活エージェントの選び方のポイント
就活エージェントとひとくちに言っても何十社もあり、それぞれ特徴や得意分野がバラバラなので「あなたに合うエージェントはどこか」で見極めることが大切です。具体的には、以下のようなポイントで選びましょう!

① 志望業界・職種に強いか

就活エージェントは得意領域がそれぞれ異なっているので、まずは、あなたが志望している業界企業の求人をたくさん持っている就活エージェントを選びましょう!
なぜなら、たとえ全体で求人数が多かったとしても、あなたが志望している業界によっては、あまり目ぼしい求人を持っていないケースがあるからです。
その場合、その業界は就活エージェントにとってあまり注力されていない領域なので、担当者も詳しくないケースが多く、効果的なサポートには期待できません。
そのため、必ず、あなたが志望している業界に強い就活エージェントを選ぶようにしてください。

② 大手と中規模からバランスよく選ぶ

就活エージェントには、求人数が豊富な「大手」と、面倒見が良い「中小規模」の2種類あるのでバランスよく併用しましょう。強み(◯)と弱み(×)を整理すると下記の通りです。
大手規模(例:リクナビ就活エージェント) | 中小規模(例:キャリアチケット) |
◯求人数が豊富 ◯人気企業の特別選考ルートあり | ◯就活弱者の支援に強い ◯書類添削や面接対策の面倒見が良い |
×サポートに時間をかけてくれない | ×誰もが応募したがるような優良求人は少ない |
上記のように、両方とも一長一短なので、できるだけ併用して使うようにしましょう。
ただ、大手規模の就活エージェントは、多くの就活生が登録しているので、あなたの学歴やガクチカが優れていないと埋もれてしまいやすい傾向にあります。さらに、一人のキャリアアドバイザーが100人近くの就活生を担当することもあるので、就活サポートに時間をかけてはくれません。
そのため、あまり就活に自信がなく、面接もことごとく落ちてしまっているような方は、まずは中小規模の就活エージェントにいくつか登録して、徹底的にサポートしてもらってください。
- 就活強者(自信あり)
→自分で採用HPからエントリー - 就活は平均くらい
→大手と中小エージェントを併用 - 就活弱者(自信なし)
→まずは中小エージェントで相談

③ 就活サポートが充実しているか

就活エージェントを選ぶポイント3つ目は、就活サポートの充実性です。
そもそも就活サポートは、就活エージェントを利用する最大のメリットであり、自己分析のやり方や、ES添削に面接対策など、あなたの段階に応じたアドバイスをもらうことができます。
特に、就活エージェント経由で応募する企業であれば、その企業(の担当者)に合わせた志望動機や自己PRを一緒に練り上げることで、選考通過率がグッと上がります。
ただ「担当者がどれくらい面倒を見てくれるか」は、担当者の忙しさや面倒見の良さ、そしてあなたへの期待値に依存するところが大きいです。
そのため、何人かに相談したうえで、一番あなたの状況に寄り添い、有益なアドバイスをしてくれるキャリアアドバイザーを見極めるようにしてくださいね。

④ 口コミ評判が悪くないこと

就活エージェントは、大手企業が運営するものから個人レベルの事業者まで多くの会社があるので、あらかじめ信頼できる口コミを集めてからにしましょう!
実際のところ、社会人ではなく学生を相手にしていることから、威圧的な態度をとるコンサルタントも多く、内定を取るやいなや「早く承諾するように」などとしつこく連絡をする方もいます。
このように、就活生を企業側に売り飛ばすための「商品」としか捉えていないブラック就活エージェントを避けるためにも、事前に口コミはしっかりとチェックしておきましょう。

⑤ 無駄な対面面談をしようとしないか

5つ目のポイントは「無駄な対面面談をしようとしないか」です。
近年はコロナの影響でオンライン前提のエージェントが中心ですが、中には「対面の方が◯◯さんをよく理解できるから」などどいい、就活生に来社を求めるようなエージェントもいるので注意してください。
そもそも対面でなければならない理由は本来一切なく、単純に学生を目の前に来させた方が説得しやすい(その場の空気感で流しやすい)かつ断られにくくできるから呼んでいるのです。
実際に心理学でも、一度要望に従わせることでそれ以降断りにくくなる効果があるとされており、その場で情報登録をさせて、怪しい求人にもどんどん応募させ、学生側が断るための隙を与えず、そのまま収益化に繋げるための営業テクニックなので騙されないように注意してください。

⑥複数併用して担当者を見極めること

6つ目の選び方のポイントは、就活エージェントは1社に依存せず、複数併用して担当者を見極めることです。
なぜならキャリアアドバイザーは社会人経験のない学生を相手にしていることもあり「学生に毛が生えたレベルの三流社会人」が多いからです。(優秀な方は、法人担当や社会人向けアドバイザーをやるので)
実際に、キャリアアドバイザーがやる仕事といえば、就活生の話をニコニコ傾聴したうえで、自分の経験に基づいた主観的なアドバイスをして、社内にある求人をテキトーな理由で紹介するだけです。極論、やろうと思えば誰でもできます。
以下のような観点でしっかりと見極めてください。
- 初回面談で深掘りしてくれるか
- あなたのペースに合わせてくれるか
- 業界構造と就活市場の動向に詳しいか
- 各企業の事業戦略と内部事情に詳しいか
- 応募企業のネガティブ面も教えてくれるか
- キャリア相談や面接対策に時間をかけるか
- 長期的な市場価値の高め方を考えてくれるか
上記の要件を満たしたコンサルタントであれば、あなたの適正やニーズ、そして企業側の戦略と内情を踏まえたベストなキャリアを提案をできるかもしれません。

⑦合わない担当者は変更すること

キャリアアドバイザーは、そもそもイマイチな担当者が多い上、さらに相性もあるので、合わないと感じたら担当を変更してもらうようにしましょう。
相手も仕事でやっていることなので「申し訳ない…」と遠慮するのではなく、はっきりと伝えることがあなたの人生にとって重要です。
そもそもキャリアアドバイザーは、多いと100人くらいの就活生を同時に相手にしているケースもあるので、一人くらいいなくなっても痛くも痒くもありません。
いつもお世話になっております。
◯◯大学の△△(あなたの名前)です。
私は現在、××様(担当者の名前)にサポートをしていただいておりますが、
もし可能であれば、担当キャリアアドバイザーの変更をご検討いただけないでしょうか。
これまで多くのアドバイスを頂戴し、参考になる内容もあったと感じていますが、
ご提案内容が、私の理想と乖離がある状態が続き、改善の兆しを感じておりません。
お忙しい中恐縮ですが、何卒ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
△△(あなたの名前)
ちなみに担当変更をした場合、次に担当してくれるのは、より経験があり評判の良いキャリアアドバイザーである可能性が高いので実はお得です。

就活エージェント利用の注意点と活用ポイント
就活エージェントに登録後、担当コンサルタントと面談をして、求人を紹介してもらうことになりますが、効果的に活用するために以下のポイントを押さえておきましょう。
- ①就活用のメールアドレスを作る
- ②ガクチカと希望条件を事前に整理しておく
- ③就活アドバイザーにはこまめに返信する
- ④推薦文の内容は必ず確認する
- ⑤むやみやたらに求人へ応募しない
- ⑥面接でどのような質問がされるかを聞く
- ⑦選考企業の情報は口コミサイトでも集める
- ⑧言いなりにならず自分の頭で判断する
- ⑨担当者と合わなければ担当変更を依頼する
- ⑩就活エージェントは1社だけに依存しない

①就活用のメールアドレスを作る
就活エージェント・サイトに登録すると、求人や選考の連絡がたくさん送られてくるので、就活活動用のアドレスを作成しておきましょう。(作るなら「Gmail」がおすすめです)
登録している就活サービスの種類や数にもよりますが、多いと1日に20~30件のメールが送られてくることもあるので、他の連絡が埋もれてしまいかねません。
就活用のアカウントを作成していた場合、就活を終えたらそのアカウントを使わなければいいので、退会の必要がないというのもおすすめポイントです。
②ガクチカと希望条件を面談前に整理する
就活エージェントとの面談時間で、あなたの希望をより正確に伝えることができるように、下記3点はあらかじめ整理しておきましょう。
- ガクチカ
- 就職先に希望する条件
- 履歴書
1つ目の「ガクチカ」は、口頭で説明できるくらいに言語化しておけば大丈夫です。
ただ後述しますが、ここで伝えた内容が「就活エージェントから採用企業に提出される推薦文」に反映されるので、できるだけ整理しておきましょう。
2つ目の「就職先に希望する条件」はまだ考えきれていなければ、担当コンサルタントと一緒に相談する形でも構いません。
その場合、あなたに似た価値観を持つ方の就活実績をもとに、いくつかのパターンを提案してくれるはずです。(とはいえ、業種や仕事内容くらいは目星をつけたいですね!)
3つ目の、履歴書は、求人に応募するためにも必要ですが、担当コンサルタントが添削をしてくれることが多いので、なるべく用意するようにしましょう。
これまでのガクチカや学歴に嘘をつくことは絶対にやめてください。
もし就活後にバレたら、内定・入社が取り消されることもありますし、何より嘘をついたという過去があなたを一生苦しめることになります。
ただ、自身の学歴やガクチカを魅力的に見せたいという気持ちは非常にわかるので、嘘にならない範囲で、細かい言い回しや表現の工夫をするに留めてください。
③就活アドバイザーにはこまめに返信する
キャリアアドバイザーの提案や連絡にはこまめに返信をするようにしましょう。就活を本気で考えていることを示すことで、彼らの中での優先度が高まります。
なぜなら、キャリアアドバイザーにとっては、サポートしている就活が就職成功することが「仕事の成果」となるので、 より成功しそうな方に時間をかける傾向があるからです。
もし単位があまり取れていなくて授業数が多いと時間を取りにくいかと思いますが、あまり返信をしないと見捨てられる可能性もあるので、遅くとも24時間以内には返しましょう。
④推薦文の内容は必ず確認する
キャリアアドバイザーは企業側に就活生を紹介するとき、履歴書の前に「推薦文」を添えて提出するのですが、その内容は必ず確認してください。
ほとんどの場合で推薦文は1番最初に記載しているので、もしその内容が事実と異なったり、表現のニュアンスがいまいちだったりすると選考で不利になります。
一方で、多少経歴が荒れている求職者であっても、キャリアアドバイザーが絶賛している方であれば、履歴書やガクチカで表現されない人柄に期待してお会いしたくなることもあるものです。
⑤むやみやたらに求人に応募しない
書類が通りにくい就活ではよくあるケースなのですが、就活エージェントから推薦されてくる求人をよく見ずに、思考停止で応募するのはやめてください。
理由は、書類が通って面接することになったあと、モチベーションが湧かないまま面接を受けることになり後悔するからです。(当日無断欠席する方も多いです。。)
リクルートをはじめとした大手就活エージェントだと、登録条件に合わせて自動で求人がリコメンドされるのですが精度はそう高くないので、一つひとつしっかりと見極めるようにしてくださいね!
⑥面接でどのような質問がされるかを聞く
面接前に「面接ではどのような質問がされるのか」を必ず聞いて対策するようにしてください。就活エージェントは就活のプロなので、面接で聞かれる質問パターンをノウハウとして必ず保有しています。
それこそ、あなたが受ける面接で、「他の就活生がされた質問内容」を把握していることもあります。(担当コンサルタントは、面接直後の就活生に電話をかけて、された質問をヒアリングしていることが多いので)
さらに、その業界ならではの選考アドバイスをもらえることがありますし、面接練習に付き合ってくれることもあるので、気軽に頼ることをお勧めします。
補足:面接質問はパターン化されているケースが多い
就活の面接では、一次面接では人事担当が、二次面接では現場の管理職が面接官を務めることが多いですが、誰に対しても同じ質問をしているケースが多いです。
理由は、面接官目線で考えればわかりますが、同じ質問を複数の候補者にぶつけることで「比較」できるようにしたいからです。(採用ミスを減らす有効な方法として知られています。)
特に、人事が面接官をする一次面接ではほぼ100%同じ質問がされています。(面接内容を次の面接官に伝わるように管理ツールに記載するのですが、フォーマットが決まっていることが多いので。)
そのため、就活エージェント側に「その企業のN次面接では、どのような質問がされたのか」を聞いて、事前に対策しておきましょう。
⑦その企業を退職した人から一次情報を集める
企業への意向が固まってきたら必ず、その企業を退職した人からの一次情報を集めるようにしてください。以下に記載するような情報は信じてはいけません。
- 口コミサイトに書いてある情報
→人事部によって対策されています。私も過去対策していました。 - 面接で採用担当から聞いた情報
→嘘です。ポジショントークしかしません。 - 就活エージェントから聞いた情報
→就活エージェントが企業側を悪くいうことはありません。あっても隠します。 - その企業の評判記事
→特定の会社を事実に基づいて非難することは「名誉毀損」に該当して訴訟される恐れがあるので、本当に悪いことは書けません
そのため、内定先が本当に信用できるかどうかは、その企業を退職した人にヒアリングするようにしましょう。ちなみに、新卒向けのOB訪問ツールでいえば「マッチャー」がおすすめです。
⑧言いなりにならず自分の頭で判断する
基本的に就活エージェントは就活生側にとって親身に接してくれますが、企業から報酬をもらうというビジネスモデル上、企業側の味方になりやすい構造にあります。
例えば、内定を2社からもらったとき、多少社風があっていなかったとしても敢えて言わず、マージン額の高い『年収が高い企業』をお勧めしてくることもあるかもしれません。(というかほぼ100%そうなります。)
そのため、思考停止で信じ切って全てを鵜呑みにするのは危険です。
⑨担当者と相性が合わないと思った場合は担当変更を申し出ること
キャリアアドバイザーも人間なので相性があります。
例えば、ぶっきらぼうな性格の担当者もいれば、 温和で人当たりの良い担当者もいます。また、経験が浅い担当者もいれば、専門性が高く非常に経験が豊富な担当者もいるものです。
就活はあなたの人生を左右する非常に大事な事柄なので、少しでも合わない・物足りないと思った担当者は変更してもらいましょう。
ちなみに、例えば『専門知識が浅く、頼りない』と伝えれば、より専門性が高くて経験豊富なコンサルタントが出てくるケースが多いので、遠慮なく変更を申し出ましょう。
⑩就活エージェントは1社に依存しない
就活エージェントは1社だけに依存せず、複数社併用しましょう。なぜならば、保有している求人がそもそも違いますし、担当コンサルタントによってアドバイスの内容が違うことがあるからです。
人間は心理的めんどくささのあまり、シンプルにしようとする傾向にありますが、少ない選択肢の中からの意思決定はミスにつながりやすい、という統計結果もあります。
そのため、求人の幅を広げるためはもちろん、より多くのコンサルタントからアドバイスをもらい失敗しない判断をするためにも、最低3社以上は併用することにしましょう。
よくある質問と回答【就活ノウハウ】
<就活エージェント関連>
- 就活エージェントとは?
- 就活エージェントはなぜ無料?
- 就活エージェントの仕組みは?
- 就活エージェントのメリットは?
- 就活エージェントのデメリットは?
- 就活エージェントの裏事情は?
- 就活エージェントは複数利用すべき?
- 就活エージェントは何社利用すべき?
- 就活エージェント利用の流れ
- 就活エージェント活用ポイント
<仕事の選び方>
<面接対策について>
Q. 就活エージェントとは?
就活エージェントとは、人材を採用したい企業と、企業に就職したい就活生をマッチングさせる人材紹介サービスのことです。就活のプロが間に入り、双方にとって最適な組み合わせを実現します。
就活エージェントがしてくれること | |
就活生側に | 企業側側に |
・非公開、新着求人の紹介 ・企業側への推薦 ・選考対策(書類、面接) (・優秀なら給与交渉も可能) | ・人材の紹介 ・求人票作成、改善提案 ・就活生側へのプッシュ ・各種調整 |
費用は全額企業側が負担しているので、就活生は無料で利用することができます。無料で就活ノウハウを得ることができるので、情報収集のためにも登録することをおすすめします。
Q. 就活エージェントはなぜ無料?
就活エージェントで就活生が無料なのは、そもそも人材紹介業では利用者から金銭を取ることが法律で禁止されているからです。代わりに採用企業から報酬(一人あたり100万円ほど)をもらっています。
Q. 就活エージェントの仕組みは?
就活エージェントは、採用企業に対して就活生を紹介することで、採用となった場合に成果報酬を受け取るビジネスをしている「人材紹介事業所」のことです。

そのため、就活生は無料で使うことができますが、就活エージェントにとってのクライアントはあくまで採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。
就活エージェントにとって、クライアント企業は一度や二度ではなく長期的に取引をすることになるので、ビジネス構造上どうしても「就活生は商品」となります。
結果として、中には「就活生を騙してでもクライアント企業に入社させようとする」といった不誠実な対応をとる就活エージェントもいるので注意してください。
Q. 就活エージェントのメリット
就活エージェントのメリットは下記の通りです。実は筆者も就職活動の時に使いましたが、特に赤文字で強調したところに大きな意義を感じました。
▼就活エージェントのメリット
- 代わりに企業を選んでくれる
- 隠れ優良企業を知れる可能性がある
- ぱっとみ微妙な企業の魅力を教えてくれる
- サボりがちでも就職活動が前に進む
- 自己分析、エピソードの言語化が進む
- 選考エントリー(ES)の手間が省ける
- ES添削や面接対策で選考通過率があがる
- お祈り理由がわかるので次に活かしやすい
- 担当者によっては企業側にゴリ押ししてくれる
- 就活市場価値をより客観的に知ることができる
これらの就活サポートを全て無料でしてくれるので、何から始めていいか困っている就活生にとっては、これ以上ない頼もしい仲間かもしれません。
特に、エージェントを利用する意義は「②③隠れ優良企業とその魅力を知れる」点にあります。ナビサイトやネットで情報収集するだけだとどうしても限界がありますからね。
また、成果報酬があるので選考にはやや不利になりますが「⑥大手企業であってもエントリーシートをいちいち出さなくて良い」点は、意外とメリットです(自信のある方向けですが)。
Q. 就活エージェントのデメリット
就活エージェントのデメリットは大きく以下の6パターンに分類されます。例外はありません。
- 紹介企業は人気のないところが多い
- 身の丈にあった求人しか紹介されない
- ゴミ担当者に時間と思考体力を奪われる可能性
- ポンコツ担当者に足を引っ張られる可能性
- 通常応募の就活生と比べて不利になることがある
- 「お世話になったので断るのが申し訳ない」と就職先選びにバイアスがかかる
①②は単に「紹介企業に期待しすぎないでくださいねー」という話ですが、③〜⑥は「明確なデメリット」ですね。
特に担当者には当たり外れが大きいので、違和感があればすぐに変更するようにしてください!
Q. 就活エージェントの裏事情は?
ここでは、無料で利用できて求人紹介からサポートまでしてくれる就活エージェントの、利用する前に認識すべき裏事情について紹介していきます。
- ビジネス上、就活生は「商品」である
- 売れない商品に時間を割いてはくれない
匿名だからこそ語れる裏事情を包み隠さず公開していきます。就活エージェント全般における一般論として参考にしてくださいね!

①ビジネス上、就活生は「商品」である
まず就活エージェントの仕組み(ビジネスモデル)ですが、以下のように、就職希望者を入社させることで、企業から採用報酬をもらっています。

その報酬は大まかに決定年収の30%前後と言われているので、年収400万円で入社させれば、120万円が成果報酬として支払われることになります。(就活だと一律100万円のところもあります。)
そのため、就活生は、クライアント(新卒採用に困って就活エージェントを利用している企業)に納品するための『商品』という考え方が、ビジネス上における正しい認識です。
特に、採用企業は報酬を支払ってくれて継続的に取引をすることになる相手ですが、就活生は一円も払わず一度しか利用(就職)しないので、どうしてもビジネス上の優先度は異なります。

②売れない商品に時間を割いてはくれない
ビジネス上、就活生はクライアント企業に納品するための「商品」ですが、売れない商品に無駄に時間を割くことは、ビジネスにおいて賢い行動ではありません。
そのため、以下のような方は「売れない商品(入社できない就活生)」という烙印を押されてしまい、合理的なキャリアアドバイザーからは相手にされなくなります。
- 希望条件の求人がほとんどない
→納品できるクライアントがいない - 就活生のレベルが低い
→商品として売ることができない
そのため、就活エージェント側に「売れないな」と思われてしまったら、満足に案件紹介やサポートをしてもらえなくなってしまうので、注意してくださいね。
反対に「この就活生は売れる!」と期待をかけてもらえれば、たくさん求人を紹介してもらえて、内定するためのサポートも丁寧にしてもらえますよ!

Q. 就活エージェントは複数利用すべき?
必ず、複数利用すべきです。就活エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、いくつか登録して、比較するようにしてください。
Q. 就活エージェントは何社利用すべき?
就活エージェントは「3社」利用することをおすすめします。
実際に、エージェント利用者向けのアンケート調査(有効回答数1,515件)でも、利用社数に応じて最終的な満足度が大きく変わり、以下のことが判明しています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
▼利用社数と転職成功率の分布(有効回答数1,515件)
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) | 24.5% (-) | 8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) | 22.2% (-) | 7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) | 20.6% (-) | 5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) | 20.5% (-) | 4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) | 22.0% (-) | 4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
上記は転職エージェントにおける統計ですが、全く同じ業態をとっている就活エージェントに対しても同様のことが当てはまるのは言うまでもありません。

Q. 就活エージェント利用の流れ
就活エージェントを利用する流れは以下の6ステップになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
- 担当コンサルタントと面談
- 選考対策(書類添削、面接練習)
- 求人紹介、応募
- 面接、選考フィードバック
- 内定、入社前後の最終調整
担当コンサルタントは忙しいことが多いです。積極的に選考対策(書類添削や面接練習)をやるという方はそう多くありません。こちら側から丁寧にお願いするのがポイントです。
Q. 就活エージェント活用ポイント
就活エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・就活エージェントは複数登録する
・事前に就職活動用のメールアドレスを作る - 担当コンサルタントと面談
・事前に希望条件を整理しておく
・経験を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後コンサルタントにはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業を退職した人から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める
Q. やりたい仕事がない場合どうすれば?
やりたい仕事が見つからないのは、シンプルに知識と時間が足りていないからなので、しっかりと調査してじっくりと考えれば、必ず見つかります。
- Step1. どのような仕事があるかを知る
- Step2. 仕事を選ぶ基準を理解して比較する
このように、悩まれている方の多くは、この世界にどのような仕事があるかを十分に知らないまま「自分にはやりたい仕事がない」と勘違いしているケースがほとんどです。
世界には、あなたの知らない仕事がたくさんあるので、しっかりと調査をして、じっくりと考えれば、興味の惹かれる仕事は必ず見つかります。
Q. そもそも仕事の選び方を教えてください
仕事の選び方は、以下の3ステップを順に進めながら選びましょう。
- Step1. 視野を広げて情報収集する
- Step2. 自分が大切にしたいものを知る
- Step3. 仕事を比較して選択肢を絞り込む
詳しくは以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください!
今後のキャリアについて徹底的に考えたいなら、ポジウィルキャリアのようなキャリアコーチングサービスを利用するのも一つの手です。
利用料金はかかります(初回相談は無料)が、20~30代の無料/有料相談実績No.1を獲得している人気サービスなので、あなたが納得するまで向き合ってくれますよ!
Q. 面接でよく聞かれる質問を教えてください
就職活動では以下のような質問をよくされるので事前に対策しておくことをおすすめします。
- 自己紹介、PR(1分)
- 仕事における強みと弱み
- 強みと弱みを発揮した経験や学び
- あなたの強みをこの会社でどう活かすか
- 周囲からどういった評価をされるか
- 自分を一言で表すと?◯で例えると?
- 学生時代に最も苦労したこと
- 学生時代に最も力を入れたこと
- 将来のキャリアビジョン
- 就活の軸と実際に受けている企業名
- 弊社を志望する動機
- 逆質問(なにか質問はありますか?)
上記全ての質問で「なぜですか?」「他にはありますか?」と3回聞かれても大丈夫なように対策をしておきましょう。
特に、逆質問で「特にありません」と答えてしまうのは、思考力を疑われる(人生かかってるのに何も考えていないの)ので、必ず準備して臨みましょう。
Q. 逆質問ではなにを聞けば良いですか?
詳しくは別記事「仕事の比較基準」で解説していますが、下記のような項目を聞くことで他社と比較できるようにしましょう。
逆質問で面接官に直接聞くべき項目
- 理念:ビジョン、社風への共感ができそうか
→理念の浸透度合いを教えてください
→御社らしい制度や文化があれば教えてください
→御社ではどういった褒め言葉がよく使われますか? - 活躍:自分が価値貢献、強みを活かせそうか
→どういった強みを持つ社員が多いか
→組織内で足りていない人材・スキルは何か
→自分の強みである◯◯は活かすことができるか - 明確:給与や評価、仕事内容は明瞭か
→会社や組織のビジョンは何か
→ビジョン実現に向けた行動や仕組みはあるか
→組織はどのような目標で動いているのか
→個人目標の設定内容と、役割ごとの責任範囲
→給与体系と評価制度
→個人の貢献と失敗を可視化して判断する仕組み - 前進:目標達成・成長実感を得られるか
→目標の粒度と明確性
→どの行動が進捗に結びついたかが即座にわかるようになっているか
→十分な時間とリソース提供、適切なサポートがあるか(初動3ヶ月のサポート) - 刺激:仕事は多様性や変化に富んでいるか
→任せられる仕事内容の幅と変化の事例
→リスクを負った挑戦や失敗が許容された事例 - 裁量:仕事の決定権が自分にあるか
→組織や個人の目標はどのように決まるのか
→労働時間、場所はどこまで好きに選べるのか
→仕事内容や作業ペースはどこまで委ねられるのか - 貢献:社会や人の役に立つ感覚はあるか
→仕事のやりがいを全て教えてください
→その仕事はどう社会に貢献していますか
→貢献の実感はどう得ることができますか
事前に調査すべき項目
下記3項目は面接の逆質問では聞くことができないものなので、求人票なり口コミサイト、あるいはOB訪問を駆使して1次情報を集めるようにしてください。
- 労働:勤務時間、業務負荷は多すぎないか
→口コミサイトやOB訪問で確認 - 報酬:生活に必要十分な報酬は得られるか
→口コミサイトやエージェント経由で確認 - 仲間:一緒に働く上司や同僚は魅力的か
→OB訪問や面接の過程で確認しましょう。