リクルートダイレクトスカウトの評判・口コミ|転職で使うべき?他社比較と全特徴

リクルートダイレクトスカウトは、転職エージェントからスカウトが来るサイトです。TVCMで知名度はありますが、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。

このページでは、他の転職サービスと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。

この記事のまとめ
  • ヘッドハンターは当たり外れが多い
    近年は求人データベースの普及によって、質の低い転職エージェント(ヘッドハンター)が爆増しているので見極めが必要。企業スカウトには価値あり
  • 最初から大手転職エージェントを使う方が良い
    高年収や外資系求人を探すならJACリクルートメントランスタッドが強いので、最初からこちらを使った方が良い
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東証プライム上場企業の現役管理職。企業側として新卒・中途採用をしている経験と、自身が転職した体験談から記事を執筆。元転職エージェント。

リクルートダイレクトスカウトの特徴まとめ

リクルートダイレクトスカウトの特徴
  • 多くのヘッドハンターが登録
  • 登録したらスカウトを待つだけ
  • 求人数の約半数が年収600万円以上

リクルートダイレクトスカウトは、人材業界大手のリクルートが運営しているスカウトサイト。登録するエージェントは4,000名以上です。

自分で応募できる求人件数も常時20万件以上登録されている(かつ半数が年収600万円以上)ので、ハイクラスの方々であっても満足できる質になっています。

\60秒で無料登録!限定求人あり/

【公式】https://directscout.recruit.co.jp/

運営者
レジュメを登録したらあとはスカウトを待つだけなので『今すぐの転職を考えていないが、いい話があれば聞いてみたい』という方におすすめできます。
リクルートダイレクトスカウトの基本情報
タイプ スカウトサイト
得意 総合(全業界、全職種)
対象地域 全国+海外
運営会社 株式会社リクルート(企業HP
Pマーク あり(確認はこちら
公式サイト https://directscout.recruit.co.jp/

他スカウトサービスとの比較

ハイクラス層での転職経験者364名へのアンケートの結果、リクルートダイレクトスカウトの総合評価は「2位」と高評価でした。

スクロール可能です→
順位 スカウト型転職サイト 評価 基本 個別解説
総合評価 取引企業数 企業ブロック Pマーク
1位 ビズリーチ ★★★★☆
4.1/5.0
1.7万社 あり あり
2位 リクルートダイレクトスカウト ★★★☆☆
3.9/5.0
非公開 あり
(10社まで)
あり
3位 doda X ★★★☆☆
3.7/5.0
非公開 あり あり
4位 ミドルの転職 ★★★☆☆
3.6/5.0
非公開 あり あり
2024年3月更新

大手人材企業のリクルートが運営しているからこその選りすぐりのアドバイザーと、圧倒的な求人数があるので、評価が高い傾向にありました。

口コミからわかる良い悪い評判を検証

幅広い年代、地域、職種の364人を対象に実施した調査から、リクルートダイレクトスカウトの特徴を整理すると、以下のようになりました。

◎良い評判

それでは、個別に解説していきます。

良い評判・メリット①
魅力的なスカウトが届く

リクルートダイレクトスカウトは高収入・好待遇の優良案件が豊富です。

ハイクラス向けの求人は、企業の重要なポジションの案件も多く、社内外に非公開にされていることも多々あります。

リクルートダイレクトスカウト独自の非公開求人にも、そのような企業の求人への熱量の高いものが多く、魅力的なスカウトを得られる可能性が高いです。

また、同社は「顧問求人」のスカウトサービスも提供しています。

顧問求人とは、これまでの蓄積された知識や経験を活かして、企業を支援する「顧問」人材を発掘するためのスカウトです。

このスカウトを得ることができれば、シニアに限らずミドル世代のハイキャリア層が、複業として業務委託で携わることも可能になります。

リタイア後の、多様で長期的なキャリア形成を考えるきっかけにもなるでしょう。

このような魅力的な求人が多いリクルートダイレクトスカウトでは、多くの企業やヘッドハンターから関心を持ってもらうためにも、登録するレジュメの内容をできる限り充実させておくのが、転職成功への近道になります。

良い評判・メリット②
ヘッドハンターが優秀で指名もできる

リクルートダイレクトスカウトは、転職実績豊富な一流のヘッドハンターが、多く登録しているのが特徴です。

リクルートダイレクトスカウトでの転職活動の流れは、まず登録後の面談を通して経歴や専門スキル、転職の希望条件や今後のキャリア形成の方向性などを、レジュメにまとめることから始まります。

それを匿名で公開し、その内容に関心を持った企業からヘッドハンター経由でスカウトが届く、という仕組みです。

ヘッドハンターは多くの非公開求人を保有しており、また、将来を見据えた長期的なキャリア支援を提供しています。

そのため、自分のキャリア形成の方向性や転職に関する要望を理解した、優秀なヘッドハンターとの繋がりを持つことは大変重要なポイントです。

登録後は利用者のキャリアや希望に合ったヘッドハンターたちから連絡がきますので、レジュメをしっかり充実させてスカウトを待ち、自分が信頼できる優秀なヘッドハンターを見つけましょう

さらに、リクルートダイレクトスカウトでは、求職者側からヘッドハンターを検索・指名することが可能です。

ヘッドハンターの個人詳細ページから情報を見ることができ、「相談する」というボタンからメッセージを送ることもできます。

今後のキャリアや求人紹介の依頼など、「相談する」ボタンは積極的に活用しましょう。

良い評判・メリット③
長期的なキャリア形成を見据えた転職をサポートしてくれる

転職者のキャリア形成を長期的な目線でサポートする「キャリア支援」に力を入れているのも、リクルートダイレクトスカウトの大きな特徴のひとつです。

ハイクラス向け求人に特化している同社は、ヘッドハンターが保有する、非公開のハイクラス・エグゼクティブ向けの求人情報を豊富に取り扱っています。

特に、高収入・キャリアアップを狙える求人や、企業の重要ポジションの求人など、一般的な転職サイトではなかなか出会えない求人やスカウトも多いです。

そのような高品質の求人をヘッドハンターに紹介してもらうことができ、また、将来を見据えたキャリア相談にも親身になって乗ってくれることからも、リクルートダイレクトスカウトの心強いサポート力が伺えます。

中には、自分の市場価値の確認や会社の将来性についての相談のためにリクルートダイレクトスカウトを利用し、ヘッドハンターから転職市場や求人状況など丁寧にアドバイスしてもらえたという方も。

すぐには転職を考えていないという方も、転職市場の情報を得ることで、自分の今後のキャリアについて考えるきっかけとなります

リクルートダイレクトスカウトに登録すれば、経験豊富なヘッドハンターのサポートを得ながら、自分のキャリアを長期的に見据えた転職活動を行うことができるでしょう。

悪い評判・デメリット①
今の会社にバレる可能性がある

登録をすることで転職活動中であることが、今の会社にバレる可能性があります

2024年3月現在において、下記のように公式ヘルプページに記載されており、特定企業からの閲覧をブロックする機能はありません。

現時点では情報の公開範囲を設定する機能はございません。

引用:公式ヘルプページ

実際に公開されているイメージとしては下記の通りです。


出典:公式ヘルプページ

上記のように、在籍企業や役職名が公開されているので、あなたの企業人事がリクルートダイレクトスカウトに登録した場合、高い確率で転職活動中であることがバレます。

悪い評判・デメリット②
スカウトメールが大量に届く

スカウト型のリクルートダイレクトスカウトのデメリットとして、送られてくるスカウトが多く、チェックややり取りが大変ということが挙げられます。

リクルートダイレクトスカウトは、登録者がレジュメで経歴やスキルなどを公開し、それに関心を持った企業がヘッドハンターを通してスカウトを送ってくる仕組みです。

大量に送られてくるスカウトメールの中には、条件にマッチしたものだけでなく、同一会社から送られてくる内容が被ったスカウトや、リマインドの連絡が多く煩わしいといった口コミもありました。

ですが、リクルートダイレクトスカウトでは、登録者側からヘッドハンターに求人紹介を依頼することもできます。

せっかくスカウトが届くなら、多いメールに辟易するだけでなく、優秀なヘッドハンターと信頼関係を築き、自分の希望に合った良質な案件を紹介してもらえるよう、積極的にアプローチしてみましょう。

悪い評判・デメリット③
経歴や年齢によっては不向きなケースも

リクルートダイレクトスカウトには、年収600万円以上の方や、専門スキル・マネジメント経験がある方が多く登録しています。

スカウトを得るには企業から関心を持ってもらう必要がありますが、そのための唯一の判断基準である求職者のレジュメの内容に魅力が少ないと、スカウトに結びつくのが難しい場合があるようです。

特に、即戦力となる専門性や経験の少ない若年層や第二新卒、また現在の年収が少ない人などはスカウトが届きにくい傾向があります。

ですが、若手でも高いスキルや希少な資格などを保有している場合はスカウトが届くこともありますので、諦めずに登録するのもひとつの手です。

また、利用者の中には、たくさんスカウトは届いても、内容が自分には不釣り合いに感じ、応募に尻込みしてしまう、といった声も。

年収や経歴にアピールできるポイントが少ない方や、あまりにハイレベルな業務内容への転職を望んでいない方などは、スカウト型のリクルートダイレクトスカウトはあまりおすすめできません。

未経験分野への転職や若年層の転職に強い転職サービスもありますので、ご自身の経歴や年齢に合わせて、サービスを使い分けましょう。

結論|こんな人におすすめ

ここまでで解説したリクルートダイレクトスカウトの良い評判と悪い評判を再掲すると、以下のようになります。

◎良い評判
  1. 魅力的なスカウトが届く
  2. ヘッドハンターが優秀で指名もできる
  3. 長期的なキャリア形成を見据えた転職をサポートしてくれる
×悪い評判
  1. 今の会社にバレる可能性がある
  2. スカウトメールが大量に届く
  3. 経歴や年齢によっては不向きなケースも

リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向けの求人を豊富に集めた転職エージェントです。

経験や年齢がネックになることや、メールが大量に届くなどというネガティブな口コミはあるものの、優秀なヘッドハンターのサポートを受けられたり長期的なキャリアを踏まえた転職ができたりするなどのメリットもあるので、登録して損はないサービスだと言えるでしょう。

上記を踏まえると、リクルートダイレクトスカウトは以下に当てはまる方に特におすすめできます。

リクルートダイレクトスカウトがおすすめな人
  • ハイクラス向けの求人を探している方
  • スカウト機能を利用した転職活動をしたい方
  • 長期的なキャリアを考えた転職がしたい方

利用は無料なので、気軽に相談してみましょう。

公式サイト
https://directscout.recruit.co.jp/

とはいえ、より良い求人を見つけるためには複数併用すべきです。

そのため、リクルートダイレクトスカウトだけでなく、次で紹介するような転職エージェントもチェックしていきましょう。

ハイクラス転職サービス一覧

転職エージェントにも得意不得意があるので、保有求人や取引実績によって、あなたが志望する業種・役職に強いかどうかで使い分けられると理想です。いくつか併用して提案求人やサポートの質を比較していきましょう。

おすすめハイクラス転職サービス

年収600~1,000万円層なら
年収1,000万円〜or役員層なら

志望業種・役職で選ぶ転職エージェントおすすめ
スカウトサイト
外資系/グローバル
M&A/ファイナンス
IT/WEB/AIエンジニア
役員/エグゼクティブ
20代前半/第二新卒

迷ったら大手の「JACリクルートメント」や「リクルートエージェント」に登録しましょう。各業種ごとにいくつもの専門チームが分かれているので、あなたの経歴をもとに転職全般のサポートと非公開求人の紹介をおこなってくれます。

現時点で年収600万円以下なら

高年収に特化した転職エージェントだと、経歴によっては「紹介できる求人がない」と断られる可能性があります。そのため、幅広い年収層の求人を保有している大手転職エージェント(リクルートエージェントワークポートなど)を使うようにしましょう。

スカウト型のハイクラス転職サイト

ハイクラス層の転職では、ヘッドハンティング型サイトにも登録して、いつでも”企業から”スカウトが届く状態にしておきましょう。余談ですが”求人数”は気にしなくて構いません(中小規模エージェントが社名非公開で大量に傘増ししているので)。

スクロール可能です→
順位 スカウト型転職サイト 評価 基本 個別解説
総合評価 取引企業数 企業ブロック Pマーク
1位 ビズリーチ ★★★★☆
4.1/5.0
1.7万社 あり あり
2位 リクルートダイレクトスカウト ★★★☆☆
3.9/5.0
非公開 あり
(10社まで)
あり
3位 doda X ★★★☆☆
3.7/5.0
非公開 あり あり
4位 ミドルの転職 ★★★☆☆
3.6/5.0
非公開 あり あり
2024年3月更新

迷ったら、ビズリーチに登録しておけば十分です。企業ブロック機能があるのでバレにくく、人気のヘッドハンターを選ぶこともできるのでおすすめです。

外資系/グローバルに強い転職エージェント

外資転職に強い転職エージェントは下記の通りです。近年のDXバブルによって外資系企業(特にITコンサルティング)は採用拡大しているので年収を比較的上げやすい分野です。

スクロール可能です→
順位 転職エージェント 総合評価 必要年収 コメント
1位 JACリクルートメント ★★★★☆
4.11/5.0
600万円
以上
外資転職の高年収求人に強い
専門性の高いコンサル複数人が求人提案
2位 ランスタッド ★★★★☆
4.04/5.0
800万円
以上
世界最大規模の外資系エージェント
外資系”IT企業”のハイクラス求人に強い
3位 エンワールド ★★★★☆
4.09/5.0
600万円
以上
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円)
職業紹介優良事業者の認定あり

外資系企業となると、英文レジュメが必要であったり、面接がやや風変わりだったりと、特別な選考対策が必要になるので、専門性の高いエージェントを活用して有利に進めましょう。

JACリクルートメントはハイクラス全般に強く、外資系求人が豊富にあります。ランスタッドとエンワールドはそもそもが”外資系専門”なので高いノウハウに期待できるでしょう。

M&A/ファイナンス業界に強い転職エージェント

M&A、ファイナンス業界の転職に強い転職エージェントは下記の通りです。経営戦略やファイナンスといった上流職務の転職は、専門的なエージェントを使いましょう。

スクロール可能です→
順位 転職エージェント 総合評価 コメント 詳細
1位 ヤマトヒューマンキャピタル ★★★★☆
4.12/5.0
M&A業界の転職支援数No.1
経営×ファイナンス領域の支援に強い
2位 JACリクルートメント ★★★★☆
4.06/5.0
ハイクラス転職全般に強い
専門性の高いコンサル複数人が求人提案
3位 ムービン ★★★★☆
4.03/5.0
コンサル業界の転職支援数No.1
経営、金融アドバイザーを目指すなら

経営戦略やファイナンスに特化した職種であれば、YHC(ヤマトヒューマンキャピタル)は外せません。また、M&A仲介や戦略コンサルであればムービンがおすすめです。

もし現時点で、転職先の職種や業態を決めておらず、幅広くキャリアを検討したければ、全体をカバーしているJACリクルートメントに相談してみましょう。

IT/WEB/AIエンジニアに強い転職エージェント

IT/WEBエンジニアのハイクラス求人に強い転職エージェントを紹介します。近年では、IT人材の需要拡大に伴って転職しやすく、給与も上がりやすい傾向にあります。

スクロール可能です→
順位 転職エージェント 総合評価 必要年収 コメント
1位 レバテックキャリア ★★★★☆
4.06/5.0
600万円
以上
エンジニア専門の転職サービス
保有求人の70%が年収600万円以上
2位 ランスタッド ★★★★☆
4.04/5.0
800万円
以上
世界最大規模の外資系エージェント
外資系”IT企業”のハイクラス求人に強い
3位 JACリクルートメント ★★★★☆
4.02/5.0
600万円
以上
ハイクラス転職全般に強い
専門性の高いコンサル複数人が求人提案

業界出身のアドバイザーが、専門性の高いサポートをしていることで定評のあるエージェントを抜粋しました。

  • スペシャリストとして専門性を高める
  • 経営側(CTO、開発部長)
  • 事業側(PM、事業責任者)

上記のように「どのようにキャリアを積み上げていくべきか」といった方向性に悩むことが多いので、幅広い支援実績のある経験豊富なアドバイザーに相談するようにしましょう。

管理職/エグゼクティブに強い転職エージェント

ここでは企業の管理職、あるいは上級管理職(執行役員、CXO)であるエグゼクティブに強い転職エージェントを紹介していきます。

スクロール可能です→
順位 転職エージェント 総合評価 必要年収 コメント
1位 JACエグゼクティブ ★★★★☆
4.11/5.0
800万円
以上
スタートアップ、ベンチャー、大手企業
と豊富に案件を取り揃えている
2位 リクルートエグゼクティブ ★★★★☆
4.09/5.0
600万円
以上
取引企業数No.1の圧倒的求人数
グループ選りすぐりのアドバイザー力
3位 dodaエグゼクティブ ★★★☆☆
4.01/5.0
600万円
以上
高年収帯の公開求人数No.1
実績豊富なアドバイザーが多数在籍

基本的に、管理職やエグゼクティブの求人案件はコンフィデンシャルなものが多く、非公開求人として一部のエージェントに人材紹介を依頼するケースが多いです。

そのため、各社ごとにそれぞれ違った求人を持っているので、いくつか登録して定期的に案内をもらうことをおすすめします。

20代前半/第二新卒からハイクラスを目指すなら

ここでは20代前半(第二新卒)のうちからハイクラスを目指している方におすすめの転職サービスを紹介していきます。

スクロール可能です→
順位 転職エージェント 総合評価 コメント
1位 ビズリーチ ★★★★☆
4.11/5.0
大手スカウトサイト
20代から第二新卒向け求人も多い
2位 Assign ★★★★☆
4.04/5.0
キャリア診断・価値観診断あり
AIが最適な職種や業界を教えてくれる
3位 AMBI(アンビ) ★★★★☆
4.01/5.0
大手エングループ運営!
求人数最多の20代若手向け転職サイト
2024年3月更新

いずれも、20代からハイクラスを目指せる転職サイトです。それぞれ強みとしているところが異なっているので、利用してみてください。

特に、2位のAssignは、独自のキャリア診断があり、あなたの価値観をもとに年収を伸ばしやすい職種や業界、具体的な企業名を教えてくれるのが魅力です。

そのため、新卒で入社して数年経ち「このまま今の会社にいて良いのだろうか」と葛藤を抱えている第二新卒の方にもおすすめできます。

よくある質問・転職ノウハウ

最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。

転職エージェント関連

Q. 転職エージェントはなぜ無料?

職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。

(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。

引用元:職業安定法32条の3第2項

上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。

Q. 転職エージェントの仕組みは?

採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。

一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。

そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。

Q. 転職エージェントを使うメリットは?

転職エージェントのメリットを一言で言うと「転職の成功確率があがること」で、具体的には下記2点です。

①好条件な求人を紹介してもらえる

一般的に、転職エージェントの方が、求人サイトよりも求人数が多いです。さらに転職エージェントの場合、一般には公開されていない「非公開求人(好条件なことが多い)」まで取り扱っているので、条件が良い傾向にあります。

②転職のプロからサポートを受けられる

転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーから、以下の転職サポートを受けられます。

  • キャリア相談
  • 希望条件に沿った求人提案
  • 選考対策(書類添削、面接練習)
  • 受けた選考のフィードバック
  • 年収交渉

上記のサポートを受けることができて、さらに求人の数も質も多いので、利用するだけで転職活動そのものが有利になるというのが圧倒的メリットです。

Q. 企業が転職エージェントを利用するメリット

より募集要項に合った人材を、工数をかけずに採用できることです。採用しない限り費用が発生しないので、リスクがありません。

  • 無名企業でも応募が集まる
  • 採用しない限り費用が発生しない
  • 転職エージェントが募集管理してくれる

このように、面接以外の採用業務を転職エージェントに外注する形なので時間を取られにくく、採用しない限り費用が発生しないので経済合理性に適っています。

一方で求人サイトの場合、掲載課金なので効果が読みにくく、求人や応募者の管理も自前でやらなくてはいけないので、一度に大量採用する場合以外は使いにくいというのが本音です。

Q. 転職エージェントは複数利用すべき?

はい。複数利用すべきです。

転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。

Q. 転職エージェントは何社利用すべき?

3社利用することをおすすめします。

実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わるという結果となりました。

▼利用社数と転職成功率の分布(有効回答数1,515件)
利用社数 満足/成功 普通 不満/後悔
1社のみ 66.5%
低い
24.5%
(-)
8.9%
高い
2社 70.5%
(普通)
22.2%
(-)
7.3%
(普通)
3社 74.3%
高い
20.6%
(-)
5.1%
低い
4社 75.0%
高い
20.5%
(-)
4.5%
低い
5社以上 74.0%
高い
22.0%
(-)
4.1%
低い

このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。

上記統計からわかること
  • 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
  • 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
  • 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
運営者
ただ、4社以上利用してもあまり結果が変わらないのと、同時に多く併用すると連絡が大変になってしまうので、悩んだら「3社」をおすすめします!

Q. 登録したら今の会社にバレる?

転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。

登録しても今の会社にバレない理由
  1. 企業側は応募前情報を見れないため
    応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない
  2. エージェントが情報管理を徹底しているため
    情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。

特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。

Q. 転職エージェント利用の流れ

基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。

また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。

Q. 転職エージェント活用ポイント

転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。

転職エージェント活用ポイント
  1. 応募フォームから登録・申し込み
    ・転職エージェントは複数登録する
    ・事前に転職活動用のメールアドレスを作る
  2. 担当アドバイザーと面談
    ・事前に経歴と希望条件を整理しておく
    ・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
    ・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
    ・その後、担当者にはこまめに返信する
  3. 選考対策(書類添削、面接練習)
    ・自分から依頼する
    ・面接の想定質問を事前に聞いておく
    ・フィードバックが少ない担当は変更する
  4. 求人紹介、応募
    ・応募時の推薦文を必ず確認する
    ・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
    ・むやみやたらに求人へ応募しない
    ・その企業の退職者から一次情報を集める
  5. 面接、選考フィードバック
    ・その企業でされやすい質問を聞く
    ・その企業に聞くべき逆質問を聞く
    ・選考で見送りになったら対策を依頼する
  6. 内定、入社前後の最終調整
    ・妥協しない
    ・言いなりにならず自分で決める
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