Greenは、全国で豊富な求人数を持つIT業界に特化した転職サイトです。有名なサービスですが、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。
このページでは、他の転職サービスと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。
Greenの特徴まとめ
Greenは、IT/WEB/ゲーム業界の企業に特化している転職サービスです。自分で求人を探せるだけでなく企業からスカウトをもらえ、転職を前提としないカジュアル面談から進められるのが特徴です。
筆者も利用していますが、年収付きの求人票を添えながら「まずはカジュアル面談で会社紹介させてください」という形式でスカウトが来るので、気軽に情報収集できます。
- 都内のIT/WEB/ゲーム系企業が多い
- スタートアップからベンチャー規模が多い
- カジュアル面談が前提のスカウトが情報収集に便利
稀にベンチャーCXOクラス(年収1,000万円以上)のスカウトも来ますが、管理職以上のハイクラス求人はそこまで網羅されていない印象です。ただ反対に、都内IT/WEBベンチャー企業のメンバー層求人(年収400~800万円)なら、Greenを見ればだいたい載っています。
そのため、メンバークラスでIT/WEB/ゲーム系企業の求人を探している方には、一番おすすめできる転職サイトです。特に情報収集から始められるのが高評価ですね。
Greenの基本情報 | |
タイプ | 転職サイト(企業スカウト機能あり) |
利用料金 | 無料 |
対象地域 | 全国 |
利用企業 | 4,146社 |
求人件数 | 29,150件 |
運営会社 | 株式会社アトラエ |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.green-japan.com/ |
次章からは、利用者の口コミを分析してわかった、Greenの良い評判と悪い評判を詳しく解説していきますね。
良い口コミ評判・メリット
ここではGreenのメリットを詳しく解説していきます。
- 都内のIT/WEB/ゲーム系企業が多い
- カジュアル面談が前提なので情報収集に便利
- Green認定エージェントからのスカウトあり
- Green経由で転職を決めるとAmazonギフト券がもらえる
良い評判・メリット①
都内のIT/WEB/ゲーム系企業が多い
Greenは都内のIT/WEB系求人に強いです。東京都のIT/WEB関連求人数を、大手転職サイトと比較をしても、下記のように多く保有していることがわかります。
ちなみに、dodaは大手転職サービスゆえに昔からの中小企業が多く、Greenはここ数年のベンチャー企業やスタートアップが多い傾向にあります。実際の口コミを見ていましょう。
有名どころなベンチャー企業はだいたい求人を出している
Greenは都内の有名どころなベンチャー企業はだいたい求人を出しているので、いくつか使った転職サービスの中では一番良かったと思います。(29歳 エンジニア)
第二新卒向けの求人も多い
自分の場合は新卒2年目で転職先を探していたのですが、第二新卒向けの求人も多かった記憶があります。
写真もしっかりと乗っていて、求人票も見やすいので、テンポよく転職活動を進められました。転職エージェントと違い、自分のペースで進められるのもよかったです。(24歳 マーケティング)
このように求人数に関するポジティブな口コミは多く見られました。Greenは会員登録をしなくても求人を見ることができるので、ぜひ探してみてください。
公式サイト
https://www.green-japan.com/
良い評判・メリット②
カジュアル面談が前提なので情報収集に便利
二つのメリットは転職を前提としないカジュアル面談をしやすいという点です。(カジュアル面談とは、企業や求人の説明をしてもらったり質問したりできる“選考要素が一切ない面談”のことです。)
Greenのコンセプトに「転職をカジュアルに」とあるように、堅苦しいイメージがつきまとう転職活動を、より気軽で柔軟に行うためのさまざまな工夫があります。
- 企業求人への「応募」
→そのまま選考に応募できる - 企業求人への「気になる」
→企業担当が承認すればカジュアル面談可能 - 企業採用担当からの「スカウト」
→カジュアル面談が前提
このように企業求人に応募しない限りは、カジュアル面談が前提です。そのため、応募するほどの転職意欲はないので、まずは話を聞いてみたいという方におすすめできます。
転職前の情報収集に役立つ
企業の担当と気軽な情報交換ができるので、転職前の情報収集に役立ちました。
次のキャリアで事業側かコンサル側か悩んでいたのですが、カジュアル面談で実際に働いている人に話を聞いてみて、より解像度が深まりました。(27歳 マーケター)
思わぬ企業から直接スカウトをもらえる
思わぬ企業から直接スカウトをもらえるので面白いです。自身の市場価値の確認にもなりますし、情報交換ができて勉強になります。(33歳 営業)
このように「まずはカジュアル面談から」という形式でスカウトが来るので、気軽に転職活動ができて良い、といった口コミが散見されました。
また事前に「スカウト希望条件(例:年収1,000万円以上)」を設定することもできて、企業側はそれに回答したうえでスカウトを送ってきてくれるのもポイントです。
良い評判・メリット③
Green認定エージェントからのスカウト
メリット3つ目は、Green認定転職エージェントからのスカウトがもらえる点です。
※プライバシーの観点でエージェント様のお名前等は隠しています
どうやら2022年から始まった新しい試みのようですが、限られた一部のエージェントのみ、Greenで求職者にスカウトを送る権利が与えられているようです。
自身一人で転職活動をおこなっていると、良い求人を探しにくかったり、転職の進め方に苦労したりと苦戦しやすいので、エージェントを利用すると効率が上がります。
ちなみに、大手スカウトサイトも同じように転職エージェントから連絡がきますが、毎日、毎秒のように膨大な営業メールが来てうんざりするものです。
しかし、Greenの場合は一部のエージェントのみに限定されているので、数社からしか連絡が来ません。その点は大きなメリットです。
良い評判・メリット④
Green経由で転職を決めるとAmazonギフト券がもらえる
メリット4つ目として「Green経由で求人に応募、あるいはスカウト等で転職すると、Amazonギフト券が1万円分もらえる」こともあげられます。
引用元:Green公式
今回Greenという転職サイト経由で転職決まったからアマギフ1万円分貰える〜😚ほぼ在宅勤務になるのでモニターかデスク買おう😚
— ena🥑 (@ena_krlg) August 2, 2022
転職サイトから1万円分のamazonギフトポイントがもらえたのでリアタイヤ買いました。
ありがとうGreenさん!— モリシタ六級 (@morishita_250tr) August 12, 2022
そういえば凄い嬉しいことがあったんだけど、Greenで転職成功したからAmazonギフト券1万円貰えた!めっちゃ嬉しい!生活用品の足しにする!
— 🔥レバニラ🔥 (@kebabu_negi) June 19, 2022
悪い口コミ評判・デメリット
ここではGreenのデメリットを紹介していきます。
悪い評判・デメリット①
首都圏以外の求人が少ない
東京や大阪といった都心部に集中しがちなIT・Web系の求人ですが、Greenの取り扱っている求人も例外ではありません。保有する求人の7割以上が首都圏勤務の求人です。
そのため、地方在住の方や首都圏以外の地域勤務を希望される方には、条件に合う求人がなかなか見つからないかもしれません。
また、GreenはIT・Web業界特化型の転職サイトですので、それ以外の業種・職種の求人も少ないと言えます。
Greenでは物足りなさを感じる方は、地方の求人や全職種をより幅広く網羅している「リクナビNEXT」や「マイナビIT」など、大手のIT転職サイトも併用しつつ、転職活動を進めるのがおすすめです。
悪い評判・デメリット②
未経験者にはやや不向き
Greenは「未経験者可」の求人も1,500件以上保有しています。
ですが、口コミからは「業界未経験者には使いづらい」といった声が見られました。
Greenには、資金不足により他の転職サイトに掲載できないベンチャー企業や中小企業の求人が多数集まっています。
企業側の気持ちとしては、「即戦力となる人材を、なるべく安く採用したい」というものでしょう。
そういった事情から、未経験者向けの求人はあるものの、すぐに現場で活躍できる人材の方が内定を獲得しやすいと言えます。
とは言え、無料で求人掲載できるGreenは、企業側としては事業拡大や新規プロジェクトなどで最初に「求人を出してみよう!」と考える場でもあります。
最新の企業情報が集まる場でもありますので、業界未経験者も気軽に求人情報を見てみましょう。
悪い評判・デメリット③
求人企業の中には質の悪いものもある
Greenの強みは、なんと言っても保有する求人の多さ。業界トップレベルの豊富な求人の中でも、特にGreenでしか出会えないベンチャー企業やスタートアップ企業の案件も多いです。
ですがその反面、質の良くない企業の求人も紛れているとの口コミも散見されました。
利用者と担当者とのやり取りの中で齟齬が生じたり、スカウトメッセージの内容に不信感を抱いたり、というケースもあるようです。
この理由として、Greenでは求人掲載料に対し「成功報酬型」を採用していることが挙げられます。
企業は一度求人を掲載すれば費用がかからないので、「とりあえず」アカウントを持ち続ける企業も少なくありません。
口コミで見られた「企業からのスカウトが経歴と無関係でよくわからない」「メッセージを送ったのに返信がない」などは、実際のところあまり募集に積極的でない企業である可能性が高いです。
中には求職者情報をしっかり読み込まず、機械的にスカウトやメッセージを送る企業もあります。
ですが、こういったネガティブな情報も、直接やり取りすることで得られる貴重な情報のひとつです。
気になる企業があれば積極的にアプローチしたり、企業からのスカウトも一つひとつチェックしていったりと、直接採用担当者と連絡が取れるGreenの強みを活かして転職を行っていきましょう。
結論|こんな人におすすめ
ここまでで解説したGreenの良い評判と悪い評判を再掲すると、以下のようになります。
- 都内のIT/WEB/ゲーム系企業が多い
- カジュアル面談が前提なので情報収集に便利
- Green認定エージェントからのスカウトあり
- Green経由で転職を決めるとAmazonギフト券がもらえる
- 首都圏以外の求人が少ない
- 未経験者にはやや不向き
- 求人企業の中には質の悪いものもある
あくまで転職サイトなので自力で転職活動をしなくてはいけないものの、都内のIT/WEB系企業が多く「カジュアル面談」から気軽に情報収集を行えることが特徴です。
あなたの経歴次第ですが、スカウトがたくさんくる点も嬉しいですね。下記に該当する方はぜひ利用しましょう。
- 都内のIT/WEB系企業を探している
- カジュアル面談から情報収集をしたい
利用は無料なので、気軽に相談してみましょう。
公式サイト
https://www.green-japan.com/
他のおすすめ転職エージェント
ここでは他に登録したい転職エージェントを紹介していきます。1社に絞らず、複数サービスを利用することで、応募できる求人の幅を広げるようにしてください。
- 総求人数
- 利用満足度調査(詳細)
- 実際に利用した体験談
まずは比較表から見ていきましょう!
順位 | 名称 | 総合評価 | 掲載求人数 | コメント | 公式サイト |
1位 | リクルートエージェント |
★★★★☆ 4.4/5.0 |
約38万件 全国 |
短期間で転職をしたいなら登録必須 取引企業数が多く、新着求人がほぼ毎日届く |
|
2位 | ワークポート | ★★★★☆ 4.3/5.0 |
約10万件 全国対応 |
営業職やIT系の未経験向け求人が多い 20代前半〜中盤でキャリアに悩む方におすすめ |
|
3位 | dodaエージェント | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
約28万件 全国対応 |
地方や職種などバランスの良い求人がある スカウトの届く求人サイトとしての運用が可能 |
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4位 | マイナビエージェント | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
約7万件 都心部のみ |
新卒ナビサイト最大手の企業提携数が魅力 若手で幅広い業界を見たいならおすすめ |
|
5位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 3.9/5.0 |
約1.2万件 全国 |
外資やITベンチャー等幅広く案件を保有 年収800万円以上での転職なら利用したい |
転職エージェントは最初から一つに絞る必要はありません。良い求人を見逃しにくくなるように、2~3社は登録しておきましょう。もしどこに登録しようと迷ったら上位2社(リクルートエージェント、ワークポート)から利用して良かったところに絞ることをお勧めします。
リクルートエージェントは、人材業界No.1の求人数と実績を誇る転職エージェントです。求人数は常時30万件以上と、さまざまな地域・業界・職種の求人を網羅しています。
実際のところ、大手企業や人気企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人にいち早く応募するためにとりあえず登録しておくことをおすすめします。
ただ、基本的には一度の面談のみで、最低限のフォローのみです。システムが自動で求人紹介してくるだけなので、個別支援には期待できません。求人数が多いサイトに登録するような感覚での利用をおすすめします。
【公式】https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 595,014件(うち非公開求人は231,950件) |
運営会社 | 株式会社リクルート |
認可番号等 | 有料職業紹介:13-ユ-313011 Pマーク:17000021(09) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
2位.ワークポート
- IT/ゲーム業界、営業職に強い
- 20代(第二新卒~20代後半)に強い
- 未経験者向けのサポートが充実
ワークポートは、全国トップクラスの求人数を持つ転職エージェントです。IT業界やゲーム業界、営業職の案件が多いですね。急拡大している組織だからか、他転職エージェントと比べると若い担当者が多く、レベルに差があるように感じるかもしれません。
ただ、第二新卒から20代までの方を対象に、根気強いサポートをしているので「就職したけどこのままでいいのだろうか」と悩んでいる方は一度、求人だけでも見てみると良いでしょう。
ワークポートの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
得意 | IT系、営業職 |
対象地域 | 全国(WEB面談実施中) |
求人件数 | 94,417件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
認可番号等 | 有料職業紹介:13-ユ-040590 Pマーク:21000352(08) |
公式サイト | https://workport.co.jp |
3位.dodaエージェント
- 転職サポート付きの求人サイト
- 自身で求人に応募可能
- 非公開求人はエージェント登録が必要
- アドバイザーの評判は割れる
- 定期的なイベント開催あり
dodaエージェントは、業界トップクラスの求人数を持つ「doda(求人サイト)」で利用することができる転職支援サービスです。TVCMも配信していて非常に勢いがある一社ですね。
担当者の評価はややネガティブなものが多いですが、厚生労働省から「優良事業者認定」を受けています。利用すると、好条件な傾向が高い「非公開求人」を紹介してくれるようになるので、ぜひ利用しましょう。
【公式】https://doda.jp/
dodaエージェントの基本情報 | |
タイプ | サイト+エージェント |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 264,158件(うち非公開求人は39,709件) |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
認可番号等 | Pマーク:10860051(10) 有料職業紹介:13-ユ-304785 職業紹介優良事業者:第2304002(01) |
公式サイト | https://doda.jp/ |
4位 マイナビエージェント
- 求人数は都心部に限定される
- 最大手に比べるとやや劣る
- 特に、地方求人は少ない
- 20代向けのサポート力が高い
- 優良事業者認定あり
- アンケートでも若手の評価が高い
マイナビエージェントは、新卒大手のマイナビが運営する20代30代といった若手〜ミドル層向けの転職エージェントです。
若年層向けに丁寧なサポートを行なっていることが特徴で、厚生労働省から「職業紹介優良事業者」の認可を受けています。
他エージェントと違って、各分野別(医療、介護、保育)でも認定されているので、会社全体として優れたサポートをしていることがわかりますね。業界や職種ごとに部門が分かれており専門性が高いので、一度相談してみることをおすすめします。
ただ、やや若手向けなので、年収800万円越えの求人を探すのであれば、JACリクルートメントやビズリーチといった高年収専門サービスと併用してください。
マイナビエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
対象地域 | 首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可) |
求人件数 | 68,009件(うち非公開求人は18,976件) |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
認可番号等 | Pマーク:10821880(09) 有料職業紹介:13-ユ-080554 職業紹介優良事業者:2102006(03) |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp |
5位 type転職エージェント
- 首都圏の求人に特化している
- サポートが丁寧でセミナー多数開催
- 女性特化型サービスもあり
type転職エージェントは、一都三県の案件を中心に取り扱う中堅どころの転職エージェント。求人件数は最大手ほどではありませんが、利用者一人ひとりにじっくりと手厚いサポートをしているため『利用者満足度87%』と高いことが特徴です。
在籍するキャリアアドバイザーは得意領域ごとに分かれており、利用者の経歴や希望職種、適性に合った選考対策(書類添削や面接対策)を受けることができるので、ぜひ相談してみてください。
よくある質問・転職ノウハウ
最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。
- 転職エージェントはなぜ無料?
- 転職エージェントのメリットは?
- 企業が転職エージェントを利用するメリット
- 転職エージェントの仕組みは?
- 転職エージェントは複数利用すべき?
- 転職エージェントは何社利用すべき?
- 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
- 転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェント活用ポイント
Q. 転職エージェントはなぜ無料?
職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。
(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
引用元:職業安定法32条の3第2項
上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。
Q. 転職エージェントの仕組みは?
採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。
一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。
そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。
Q. 転職エージェントを使うメリットは?
転職エージェントのメリットを一言で言うと「転職の成功確率があがること」で、具体的には下記2点です。
①好条件な求人を紹介してもらえる
一般的に、転職エージェントの方が、求人サイトよりも求人数が多いです。さらに転職エージェントの場合、一般には公開されていない「非公開求人(好条件なことが多い)」まで取り扱っているので、条件が良い傾向にあります。
②転職のプロからサポートを受けられる
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーから、以下の転職サポートを受けられます。
- キャリア相談
- 希望条件に沿った求人提案
- 選考対策(書類添削、面接練習)
- 受けた選考のフィードバック
- 年収交渉
上記のサポートを受けることができて、さらに求人の数も質も多いので、利用するだけで転職活動そのものが有利になるというのが圧倒的メリットです。
Q. 企業が転職エージェントを利用するメリット
より募集要項に合った人材を、工数をかけずに採用できることです。採用しない限り費用が発生しないので、リスクがありません。
- 無名企業でも応募が集まる
- 採用しない限り費用が発生しない
- 転職エージェントが募集管理してくれる
このように、面接以外の採用業務を転職エージェントに外注する形なので時間を取られにくく、採用しない限り費用が発生しないので経済合理性に適っています。
一方で求人サイトの場合、掲載課金なので効果が読みにくく、求人や応募者の管理も自前でやらなくてはいけないので、一度に大量採用する場合以外は使いにくいというのが本音です。
Q. 転職エージェントは複数利用すべき?
はい。複数利用すべきです。
転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。
Q. 転職エージェントは何社利用すべき?
3社利用することをおすすめします。
実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わるという結果となりました。
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) |
24.5% (-) |
8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) |
22.2% (-) |
7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) |
20.6% (-) |
5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) |
20.5% (-) |
4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) |
22.0% (-) |
4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
Q. 登録したら今の会社にバレる?
転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。
- 企業側は応募前情報を見れないため
応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない - エージェントが情報管理を徹底しているため
情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。
特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。
Q. 転職エージェント利用の流れ
基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。
また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。
Q. 転職エージェント活用ポイント
転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・転職エージェントは複数登録する
・事前に転職活動用のメールアドレスを作る - 担当アドバイザーと面談
・事前に経歴と希望条件を整理しておく
・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後、担当者にはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業の退職者から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める
転職エージェントに掲載されるようなITベンチャー企業の求人なら大体掲載されているので、転職支援が必要ないならお勧めできる
年収400万円以上なら転職エージェント(レバテックキャリアやギークリーなど)で個別に求人を案内してもらった方が、条件が良い求人に出会いやすい