マイケルペイジの評判は悪い?最悪?口コミからわかる外資系転職エージェントの特徴&注意点

「マイケルペイジは使うべき?」
「悪い評判があれば事前に知っておきたい!」

と気になりますよね。外資系転職に強いエージェントとして一定のポジションを確立しているマイケルペイジですが、口コミ評判にネガティブなものが多いので、現時点では自信を持ってお薦めすることはできません

当記事は、GoogleやSNSへのリアルな口コミと、外資系転職の経験者258人アンケート結果をもとに、上場企業管理職の筆者(過去二度の転職経験あり)が評判を整理したものです。

公式サイト
https://www.michaelpage.co.jp

マイケルペイジの特徴

マイケルペイジは、1976年に英国ロンドンで創業され2001年に日本法人が設立された、外資系企業への転職支援に特化した転職エージェントです。

全部で14分野のチームに分かれており、各業界に精通したコンサルタントが独自のネットワークを活用して、あなたのスキルやキャリアにあった仕事を提案してくれます。

マイケルペイジの対応分野14件

IT、営業、経理・財務、マーケティング、エンジニア、人事、金融、事務、小売、サプライチェーン、ヘルスケア・ライフサイエンス、法務、カスタマーサービス、デジタル

また、各分野の企業出身者のコンサルタントが、英文履歴書の書き方から英語の面接対策など、外資系転職に役立つアドバイスをくれることが特徴です。

マイケルペイジの特徴
  • 東京都の求人が9割を占める
  • 外資系企業に特化した転職エージェント
  • 分野ごとに専門性の高いコンサルタントが担当
  • 英文履歴書添削、英語の面接対策をしてくれる

このように外資系転職に特化した専門性の高さから、利用した方のアンケートを見てもポジティブな評価がいくつもありました。

▼口コミ|高年収な案件が魅力的
匿名口コミ

紹介案件は高年収なものが多く、魅力的でした。求人提案からアドバイスまでが迅速かつ的確で、その後のサポートも丁寧な担当者でした。

▼口コミ|外資転職で何から何まで対応してくれた
匿名口コミ

担当の方には案件紹介から内定受諾までお世話になりました。英語での書類選考及びに英語での面接練習。

さらにタイムリーな情報提供を頂けるので、安心して転職活動に臨むことができました。

ここまでの内容をまとめると、マイケルペイジは、外資系企業への転職を検討されていて、英語での履歴書添削から面接といった、選考対策をしたい方に向いている転職エージェントです。

ただその一方で、担当者の当たり外れが非常に大きく、ネガティブな口コミがたくさん寄せられていたので、ある程度、自分で担当者の質を見極められる方向けかもしれません。

マイケルペイジの基本情報
タイプ転職エージェント
得意外資系企業
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数5,284件(うち外資系3,810件)
運営会社マイケル・ペイジ・インターナショナル・ジャパン株式会社
Pマークなし
公式サイトhttps://www.michaelpage.co.jp/

※2023/5/13更新

他の外資系転職エージェントとの比較

外資系転職の経験者258人へのアンケートの結果、マイケルペイジの総合評価は「6位」という結果となりました。

右にスクロール可能です→
順位転職エージェント総合評価必要年収コメント
1位JACリクルートメント★★★★☆
4.11/5.0
600万円
以上
外資転職の高年収求人に強い
専門性の高いコンサル複数人が求人提案
2位ランスタッド★★★★☆
4.06/5.0
800万円
以上
世界最大規模の外資系エージェント
外資系企業の年収800万円以上求人に強い
3位エンワールド★★★★☆
4.02/5.0
600万円
以上
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円)
職業紹介優良事業者の認定あり
4位ロバートウォルターズ★★★★☆
4.01/5.0
600万円
以上
外資系・グローバル企業に特化
英文履歴書添削や英語面接練習もあり
5位リクルートエージェント★★★☆☆
3.95/5.0
指定なし取引企業数No.1の圧倒的求人数
もちろん外資系企業の取り扱いも豊富
6位マイケルペイジ★★★☆☆
3.94/5.0
600万円
以上
バイリンガルのハイクラス人材におすすめ
各分野の転職に特化した専門チームが対応
7位ISSコンサルティング★★★☆☆
3.93/5.0
600万円
以上
中小規模のためやや求人数は少ないも、
外資系企業への転職者からは評価が高い
8位クライス&カンパニー★★★☆☆
3.91/5.0
600万円
以上
外資系IT企業に強い
国家資格保有のコンサルタントが担当
9位dodaエージェント★★★☆☆
3.88/5.0
指定なし高年収帯の公開求人数No.1
実績豊富なコンサルタントが多数在籍
10位マイナビエージェント★★★☆☆
3.84/5.0
指定なし首都圏近辺の日系大手企業に総じて強い
管理職からスペシャリストまで豊富に保有

※2023年6月時点の評価

外資系転職に特化した転職エージェントでありながらも、利用者の口コミ評判が非常に悪く、上位陣には及ばない結果となりました。


次章では、実際にアンケートやSNSで散見された口コミを元に、キャリアパーク就職エージェントのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

  • 良い口コミ評判(メリット)
    1. 専門性が高く、信頼できる
    2. 対応が迅速で情報提供がタイムリー
    3. 親身に相談に乗ってくれる担当者がいる
    4. 英語求人が多く、海外案件もある
  • 悪い口コミ評判(デメリット)
    1. すべき連絡をせず、音信不通になる
    2. 英語が話せるだけで提案力が低い
    3. 対応がひどい担当者がいる
    4. 勤務中でも電話をかけてくる
佐々木
まずは気になる悪い評判から先に説明しますね!

悪い口コミ評判(デメリット)

マイケルペイジには、金融業界やコンサル業界におけるハイクラス求人に定評がある一方で、ネガティブな口コミが非常に多いので、引用つつ紹介していきます。

×悪い評判|マイケルペイジ
  1. すべき連絡をせず、音信不通になる
  2. 英語が話せるだけで提案力が低い
  3. 対応がひどい担当者がいる
  4. 勤務中でも電話をかけてくる
佐々木
利用前にネガティブな評判を見ておきたい方はぜひ参考にしてください!

①すべき連絡をせず、音信不通になる

口コミを調査する中で一番多かったデメリットが「すべき連絡がこない。音信不通になる。」といった連絡に関する内容でした。

中でも多かったのが「履歴書を提出したら連絡が返ってこなくなった」というものや、面談で「JD(job description)を送ります」と言われたものの音沙汰がない、というケースです。
▼口コミ|履歴書を提出したら、1か月音沙汰無し

こちらの会社から連絡頂いて、紹介された求人のため履歴書を提出したら、1か月音沙汰無し。何度も問い合わせたら担当者が退職されたそうです。個人情報を全て渡してそのような対応は前代未聞です。

引用元:Google

▼口コミ|個人情報を渡すと連絡しなくなる

企業との面接日程調整中に2週間以上音信不通、企業の1次面接結果もまったく連絡なし。ヤバいです。個人情報を渡すと連絡しなくなるって何されてるかわからずこわいです。

引用元:Google

▼口コミ|JD送るといって送ってこないし、結果も伝えない

ここに期待しても無駄です。JD送るといって送ってこないし、結果も伝えない。他のエージェントをお勧めします。星5とか4とかつけている人は、中の人ではないかと思うくらいです

引用元:Google

▼口コミ|後程JDを送ると言われたが、音沙汰無し

元々大した期待してなかったが、取り敢えず良さそうな求人を扱っていたので面談。
その場で幾つか紹介してもらい、後程JDを送ると言われたが、音沙汰無し。
ある意味期待通りのエージェントで笑えた。

引用元:Google

一人当たりの担当者が多くの候補者を担当することがあるためか、はたまた離職率が激しい会社なのか、原因は不明ですが、すべき連絡をしない担当者がいるようです。

②英語が話せるだけで提案力が低い

対応の品質であったネガティブな口コミとして2つ目は、「英語が話せるものの、リクルートメントの質が低い」といったものも、散見されました。

マイケルペイジで取り扱っている案件の半分以上が英語求人ということもあって、英語で対応できるスタッフが多いメリットが一方で、提案の質が低いというものです。
▼口コミ|単に英語が話せるだけのスタッフだけで、リクルートメントの質は低い

星一つもつけたくないです。スタッフのレベルが低すぎて、案件も通らないです。他エージェントの方がレベルが高いです。単に英語が話せるだけのスタッフだけで、リクルートメントの質は低いです。英語だけ話せるなら、誰でもできます。

引用元:Google

▼口コミ|使うメリットとしては英語の練習になることくらい

紹介してくる求人票も登録者のスキルや希望に合ったものとは思えない。まるで求人票をただ横に流してる感が漂っている。ノルマがあるのは百も承知だが、このエージェントの質は他のエージェントと比べても突出していると言っていいくらい、低すぎる。使うメリットとしては英語の練習になることくらいかな?

引用元:Google

このように、英語が話すことができるスタッフがいるものの、転職エージェントとして付加価値のある提案であったり調整といったことがしてもらえないケースがあるようです。

③対応がひどい担当者がいる

ネガティブな口コミ3つ目は「対応がひどい担当者いる」というもので、利用者の怒りの感情に満ちた口コミも散見されました。
▼口コミ|今でも頭に来ています

この会社のK山というコンサルは最悪でした。ある時は面談したいと人を呼びつけておきながら案件が無いと言われ、またある時はこちらの了承なく勝手に企業へ応募したりと傍若無人の振る舞いでした。このエージェントをお薦めすることは到底出来ません。今でも頭に来ています。

引用元:Google

▼口コミ|今まで見た中で最悪のエージェンシー

The staff is unethical. This is the worst agency I’ve ever seen.

On top of this they are not professional, have terrible service, are rude, and a waste of time. The way they treat people is unethical and untrustworthy. 以下略

引用元:Google

このように、担当者によるところはあるのですが、転職希望者のことを考えずに自分勝手に振る舞うキャリアアドバイザーによって不満を抱える方は多いようです。

④勤務中でも電話をかけてくる

マイケルペイジに対するネガティブな口コミ4つ目は「勤務中でも自社集うで一方的に電話をかけてくる。留守電もなし」という電話マナーに関するものでした。

一般的に、高年収層を対象とした転職エージェントだと、勤務時間中には架電しない、配慮ある事業所が多いのですが、マイケルペイジは例外なようです。
▼口コミ|エージェントの都合で見境なく電話をよこしてくるのはいかがなものか

エージェントとしてはありえない対応。まず、事前に何の断りもなく、勤務中に電話をかけてくるのは本当にやめてほしい。登録者にも色々な事情があるわけで、当然ながら在職中に転職活動をしている人もいるであろう。それにも関わらず、エージェントの都合で見境なく電話をよこしてくるのはいかがなものか。登録者側の心理に寄り沿っているとは到底思えない。

引用元:Google

▼口コミ|何度も勤務中に着信があり、1度も留守電にメッセージ無し

紹介したい企業があると何度も勤務中に着信があり、1度も留守電にメッセージ無し。
勤務中は電話対応難しいので、せめて留守電を残すかメールで連絡下さいと伝えても、平日の日中に着信だけ。皆さん本当にお気をつけ下さい。

引用元:Google

このように、担当キャリアアドバイザーの対応力に関するネガティブな口コミは、どの転職エージェントでも一定は見られるのですが、マイケルペイジも例外ではありません。もちろん、大半のコンサルタントは誠実に対応してくれるので、たまたま担当者がハズレだったケースもあります。

佐々木
次章ではそんなマイケルペイジのメリットについて良い口コミを参照しながら紹介していきますね!

良い口コミ評判(メリット)

ここではマイケルペイジの良い口コミ評判からわかるメリットについてご紹介していきます。

◎良い評判|マイケルペイジ
  1. 専門性が高く、信頼できる
  2. 対応が迅速で情報提供がタイムリー
  3. 親身に相談に乗ってくれる担当者がいる
  4. 英語求人が多く、海外案件もある
佐々木
それぞれ実際に利用した方の口コミを引用しながら解説していきます!

①専門性が高く、信頼できる

ポジティブな口コミとして多かったのは「専門性が高く、信頼できる」というものです。

外資系転職の支援実績が豊富なプロフェッショナル集団なので英語でやりとりができるのはもちろん、業界知識の豊富なコンサルタントが多数在籍しています
▼口コミ|やり取りは英語、かなり専門性が高い

Mouradというコンサルタントに転職先を紹介して頂き、次の職場を見つけることになりました。取次なども非常にスピーディーで、対応も丁寧です。やり取りは英語、かなり専門性が高いので、適してない方も多いと思いますが、当方の場合国外でのキャリアが有る医療職系の転職で、コンサルタントの専門に合致していたということで、非常に業界のことをよく知っており、大変勉強になりました。

引用元:Google

▼口コミ|プロフェッショナルで専門性が高く信頼できる

Professional (and very friendly !) and very trustworthy recruiting expertise gives you in-depth information and situation around the job posts. Really helpful for me, and worked. Thank you!

引用元:Google

このように専門性が高くサポートに助けられたという口コミは散見されました。

実際に、転職ポジションの年収帯があがればあがるほど、相応の専門知識が求められるので、利用する転職エージェントには高いレベルが求められるものです。

その点、外資系転職支援の実績が豊富なマイケルペイジにはノウハウ豊富なコンサルタントが多数在籍しているので、安心して相談できるでしょう。

②対応が迅速で情報提供がタイムリー

ポジティブな口コミからわかるメリット2つ目は「対応が迅速で、タイムリーな情報提供が得られる」というものです。
▼口コミ|マッチングが迅速かつ的確で、その後のサポートも丁寧

求人、求職のマッチングが迅速かつ的確で、その後のサポートも丁寧なプロ集団です。
とても信頼がおけるエージェント様です。

引用元:Google

▼口コミ|タイムリーな情報提供ならびに十分且つ適切な支援

マイケルペイジさんの担当の方から多大なご支援を頂きました。案件紹介から内定受諾まで、タイムリーな情報提供ならびに十分且つ適切な支援を頂きまして、応募者として安心して、書類選考ならびに複数回の面談を経て内定を頂きました。誠に有難う御座いました。

引用元:Google

このように対応の良さに関する口コミもいくつか見られました。デメリットとして紹介した「連絡がない」というものと矛盾するように思えますが、マイケルペイジも一枚岩ではありません。

当然、担当者によって対応のレベルが変わってしまうので、もし担当者が信頼できなかった場合は変更を依頼するようにしましょう!

③親身に相談に乗ってくれる

ポジティブな口コミからわかるメリットとして「親身に相談に乗ってくれる担当者がいる」という点になります。

転職エージェントでは、求人紹介をするだけでなく、いかに転職希望者のキャリアに寄り添ってくれるかが重要なので、大きなメリットと言えるでしょう。
▼口コミ|自分の仕事に関する悩み、実現したい事を親身になって考えていただけました

エージェントの方に自分の仕事に関する悩み、実現したい事を親身になって考えていただけました。メールで、様々な希望の求人情報を送って頂いて面接のアドバイスも事細かくいただきました。新しい仕事に就いてからも、連絡をくれ、状況を聞いてくれたりなどして頂けました。

引用元:Google

▼口コミ|一貫性、忍耐力、そして前向きな姿勢に感銘を受けました

Senior Consultant Mourad in Michael Page helped me find the job matching my skill sets and preferences in the healthcare & life science industry. He remained very supportive, attentive, and considerate throughout the entire process of my career transition. I was very impressed by his consistency, patience and, positive attitude as well. I was not able to find the job of my liking it if it were not for his professional support.
I would certainly recommend Mourad for anybody who looks for a new career opportunity in the healthcare industry.
Thank you Mourad for all your help.

引用元:Google

このように、親身に転職支援をしてくれることで転職活動がずっと効率的に進むようになるので、丁寧にサポートしてくれる担当者がいることは大きなメリットです。

佐々木
ただもちろん担当者との相性によるところはあるので、合わないなと思ったら変更に依頼をしましょう!

次章では、ここまでご紹介したマイケルペイジのメリットとデメリットを踏まえて、利用をおすすめできる人の条件について整理していきます。

【結論まとめ】利用をおすすめできる条件

ここまでの口コミ評判からわかった、マイケルペイジのメリットとデメリットを再掲すると、以下のようになります。

◎良い評判|マイケルペイジ
  1. 専門性が高く、信頼できる
  2. 対応が迅速で情報提供がタイムリー
  3. 親身に相談に乗ってくれる担当者がいる
×悪い評判|マイケルペイジ
  1. すべき連絡をせず、音信不通になる
  2. 英語が話せるだけで提案力が低い
  3. 対応がひどい担当者がいる
  4. 勤務中でも電話をかけてくる

ここまで紹介してきた特徴をまとめると、ネガティブな口コミが多く、担当者のアタリハズレが大きいので、転職に慣れていない方には自信をもってお勧めすることはできません。

ただ、外資系転職の支援実績が豊富で中には優秀なコンサルタントも在籍しているので、うまく利用することで、転職活動を有利に進められる可能性もあります。

↓に該当する方であればぜひ利用しましょう。

マイケルペイジをおすすめできる条件
  1. 外資系転職を検討している
  2. 転職エージェントに慣れている
  3. ハズレ担当者を引いたら遠慮なく変更依頼できる

利用は無料なので、どういった求人案件が紹介可能かを知るためにも、気軽に相談してみてください。

マイケルペイジの基本情報
タイプ転職エージェント
得意外資系企業
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数5,284件(うち外資系3,810件)
運営会社マイケル・ペイジ・インターナショナル・ジャパン株式会社
Pマークなし
公式サイトhttps://www.michaelpage.co.jp/

※2023/5/13更新

ただ、紹介求人数は、JACリクルートメントビズリーチと比較してしまうと「やや物足りない..」という意見があったので、併用することをおすすめします。

なにより、より良い求人を見つけるためには転職サービスは複数併用すべきなので、他にも次で紹介するような転職エージェントもチェックしていきましょう。

併用したいハイクラス向け転職サービス

1社だけでなく、複数の転職サービスを利用することで、応募できる求人の幅も広がり、転職後の満足度も向上させることができます。

ここでは、マイケルペイジに登録するような、最低でも年収800万円を目指すようなハイクラス層向けの転職サービスを紹介します。

ハイクラス向け転職サービスは以下の2種類。

ハイクラス向け転職サービス

基本的には、複数併用することがおすすめです。

特に、エグゼクティブ層の転職となると、求人が世に出回ることはなくヘッドハンターがスカウトをする、のが一般的なので登録だけでもしておきましょう。

ハイクラスポジションを探すなら一般登録型の求人サイトはおすすめしない

一般的に、indeedやリクナビNEXTをはじめとした大手求人サイトは、スタッフクラスの求人が中心で、ハイクラス帯の求人は極端に少なくなる傾向にあるのでおすすめはしません。

なぜなら、企業側にとって課長や部長クラスの募集は事業戦略上の重要度が高いので、ピンポイントの人材獲得をおこなうためにエージェントやヘッドハンターを活用することが多くなるからです。(実際に私も事業部長として課長クラスの採用をおこなっていたことがありますが、求人サイトでは募集しませんでした。)

ハイクラス・エグゼクティブにおすすめの転職エージェント

ここでは、ハイクラス層が使うべき転職エージェントを紹介していきます。比較軸は以下2点です。

  1. 求人数(年収800万円以上〜)
  2. アドバイザーの提案/交渉力

上記項目で364名にアンケート調査、かつ筆者の利用体験談を踏まえてランキング化しました。(詳しい選び方や比較表が気になる方は「ハイクラス転職エージェントの選ぶ基準と比較表」をご覧ください。)

右にスクロール可能です→
順位転職エージェント総合評価得意コメント詳細解説
1位JACリクルートメント★★★★☆
4.15/5.0
全般ハイクラス専門で圧倒的な実績
専門性の高いコンサル複数人が提案
2位ランスタッド★★★★☆
4.08/5.0
外資
IT系
世界最大規模の外資系転職エージェント
外資系企業の年収800万円以上求人に強い
3位リクルートエージェント★★★★☆
4.07/5.0
全般取引企業数No.1の圧倒的求人数
グループ選りすぐりのコンサルタント力
4位エンワールド★★★☆☆
4.02/5.0
外資東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円)
職業紹介優良事業者の認定あり
5位ロバートウォルターズ★★★★☆
4.01/5.0
外資外資系・グローバル企業に特化
30~40代管理職から人気が高い一社
6位クライス&カンパニー★★★☆☆
3.96/5.0
IT
業界
IT業界の管理職・スペシャリストに強い
国家資格保有のコンサルタントが担当
7位マイナビエージェント★★★☆☆
3.86/5.0
ALL首都圏近辺の日系大手企業に総じて強い
管理職からスペシャリストまで豊富に保有
8位dodaエージェント★★★☆☆
3.78/5.0
ALL高年収帯の公開求人数No.1
実績豊富なコンサルタントが多数在籍
9位エグゼクティブボード★★★☆☆
3.77/5.0
EXエグゼクティブに特化
日系上場企業・事業会社への転職に強い
10位ISSコンサルティング★★★☆☆
3.71/5.0
外資中小規模のためやや求人数は少ないも、
外資系企業への転職者からは評価が高い

※2023年6月時点の評価

ハイクラス層の転職は、担当コンサルタントの質(専門性や対応力)に大きく依存しますが、上位3社はその点で圧倒的な評価を得ています。

特に、1位のJACリクルートメントは、ハイクラス専門の転職エージェントとして長い歴史と実績があり、コンサルタントのレベルが非常に高いことで知られています。

ハイクラス層の転職は、いかに条件にあった非公開求人を集めることができるかが鍵なので、2~3社は利用して、定期的に求人を紹介してもらえるようにしておきましょう。

では上位3社を簡単に紹介していきます。

1位.JACリクルートメント

JACリクルートメントは、オリコン満足度調査「4年連続1位」を獲得しているハイクラス専門の転職エージェントです。

業界ごとに担当者がついているため専門性が非常に高く、求職者の経歴に沿った求人を提案してくれることが大きな特徴です。

また、両面型で企業の採用担当者と直接やり取りをしているため、その企業の内部情報に詳しく、選考対策も的確というメリットもあります。

JACリクルートメントの特徴
  • ハイクラス転職特化
  • オリコン満足度調査「4年連続1位」
  • コンサルタントの専門性・提案力が高い

アンケート結果を見るに、利用した方からの口コミ評価が高いので、ハイクラス帯で転職をされるなら間違いなくおすすめできる1社です。

▼口コミ|高収入で魅力的な求人が多い

匿名さん

いくつかエージェントに登録したのですが、JACリクルートメントが一番、条件にあった求人がたくさんありました。

印象的には、他のエージェントよりも年収が高い人向けの求人がたくさんあったように思えます。

▼口コミ|コンサルタントの質が高い

匿名さん

コンサルタントがしっかりサポートしてくれました。特に面接対策のアドバイスが細くて、オンラインでも1時間ほどアドバイスしてくれます。

また、最終面接前には面接担当者の特徴などを一人ひとりについてしっかりと教えてもらえたので、それほど緊張することなく面接をすることができました。

筆者も実際に、過去の転職活動で利用したことがありますが、何社か使った中では一番コンサルタントのレベルが高く、対応の質がよかった印象でした。

上記を踏まえ、JACリクルートメントをおすすめできるのは以下のような方々です。

  • 年収800万円以上の求人を探している方
  • コンサルタントから選考対策を受けたい方

以上に当てはまった人は、無料で利用できるので「どのような求人があるか」だけでも確認してみてください。

※登録から1週間ほどで担当が決まり連絡がきます。

JACリクルートメントの基本情報
タイプ転職エージェント
得意ハイクラス特化
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数13,622件
運営会社株式会社ジェイエイシーリクルートメント
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttp://www.jac-recruitment.jp/

※2023/5/13更新

2位.ランスタッド|外資やITに強い

ランスタッドは、日本全国に91拠点を構える転職エージェントで、特に外資系企業のハイクラスポジションに強いことが特徴です

海外での取引実績が豊富(世界39カ国に拠点あり)であることから、フィリップス、ユニリーバ、コカ・コーラといった世界的大企業の外資求人を多く保有しています。

実際のところ、ランスタッドが保有する公開求人のうち、その80%が年収800万円以上、そして50%が年収1,000万円以上となっており、年収帯の高さが高評価でした。

ランスタッドの特徴
  • 外資系・グローバル企業の求人数が豊富
  • 年収800万円以上のハイクラス層から高評価
▼口コミ|魅力的な外資系求人が多かった
匿名口コミ

もともとが外資系企業なだけあって、魅力的な外資求人が多かったような印象でした。担当エージェントがどういった案件を紹介してくれるか次第ですが、利用する価値はあると思います。

▼口コミ|企業面談前に打ち合わせを行ってくれた
匿名口コミ

アドバイザーの方の提案やサポートにも満足しています。相手企業との面談前には、選考練習を兼ねた打ち合わせを丁寧に行ってくれました。私目線でPRすべき点をしっかりと教えてくれて助かりました。

ここまでの内容を踏まえると、以下のような条件に該当する方におすすめできる転職エージェントです。

  • 年収800万円以上の外資系求人を探している方
  • コンサルタントから丁寧なサポートを受けたい方

特に外資系企業は、日系企業と違った選考スタイルで個別対策が必要なので、支援実績のあるキャリアコンサルタントから支援を受けつつ、転職活動を進めるようにしましょう。

ランスタッドの基本情報
タイプ転職エージェント
得意外資系、グローバル、IT系
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数5,652件(非公開求人は不明)
※うち1,526件が外資系案件
運営会社ランスタッド株式会社
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.randstad.co.jp/

※2023/5/13更新

3位.リクルートエージェント

リクルートエージェントは、人材業界No.1の取引企業数を誇る転職エージェントです。中途採用を行なっている企業との取引が多いので、ハイクラス案件も豊富にあります。

実際、ポジションを問わず多くの利用者がいることが強みで、筆者の会社で管理職の採用をはじめたときも、一番最初に相談をしたものです(すでにスタッフ層の採用でお世話になっていたので)

また、一般メンバークラスの転職では企業担当(RA)と求職者担当(CA)でフロント対応を分担していますが、一定年収のあるハイクラス層では、リクルート選りすぐりのコンサルタントが双方を一気通貫で対応してくれる点がポイントです。

そのため、大手企業の課長以上や、ベンチャーのCXOといったエグゼクティブの非公開求人を豊富に持っているという点で、登録を外せない1社と言えます。

リクルートエージェントの特徴
  • 全職種・全地域で対応可能
  • 取引企業数が多く、大手求人も豊富
  • ハイクラスは一気通貫で対応してくれる

筆者も転職活動のたびに登録していますが、毎日のように新しい求人が追加されてシステムが通知してくれるので、求人数の多い転職サイトのような感覚でも使えます。

実際のところ、大手企業や人気企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人にいち早く応募するためにとりあえず登録しておくことをおすすめします。

リクルートエージェントの基本情報
タイプ転職エージェント
得意総合(全業界、全職種)
対象地域全国+海外(WEB面談実施中)
求人件数627,997件(うち非公開求人は257,690件)
運営会社株式会社リクルート
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://www.r-agent.com/

※2023/5/13更新

また上記のような転職エージェントだけでなく、ここから紹介するスカウト型転職サービスも併用することをおすすめします。

長期を見据えた転職活動なら「スカウト型転職サービス」も利用しよう

重要ポジションは枠の絶対数が少なく、転職活動が長期化しやすい傾向にあるので、機を逃さないためにも「スカウト型転職サービス」への登録もおすすめしています。比較軸は以下3点です。

  • 比較ポイント(1) ヘッドハンター数
    実際に登録してヘッドハンターを検索して確認
  • 比較ポイント(2) 高年収の求人数
    年収800万円以上の求人数を集計
  • 比較ポイント(3) 今の会社にバレにくいか
    企業ブロック機能やセキュリティ観点を確認
右にスクロール可能です→
順位スカウト型転職サイト評価基本
個別解説
総合評価取引企業数企業ブロックPマーク
1位ビズリーチ★★★★☆
4.1/5.0
1.7万社ありあり
2位リクルートダイレクトスカウト★★★☆☆
3.9/5.0
非公開あり
(10社まで)
あり
3位dodaX★★★☆☆
3.7/5.0
非公開そもそも企業
スカウトなし
あり
4位ミドルの転職★★★☆☆
3.6/5.0
非公開ありあり

※2023年6月時点の評価

ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトは、評価の高いヘッドハンターを自分から選ぶことができるので、積極的に転職を検討されている方にもおすすめできます。

もし迷ったら、一旦ビズリーチに登録しておけば十分です。企業ブロック機能があるのでバレにくく、ヘッドハンター数も一番多いので登録するだけで可能性が広がります。

1位.ビズリーチ

ビズリーチは、首都圏を中心に掲載求人数とヘッドハンター登録者数が多いハイクラス向けのスカウト型転職サイトです。

全国から選りすぐりのヘッドハンターが登録しており、レジュメを登録することでスカウトを待つこともできれば、自ら気になった担当者へ相談をすることもできます。

また、首都圏を中心の求人数が非常に多く、自分から応募できる求人の選択肢が非常に多いことも嬉しい利点と言えるでしょう。特に、ITやWEB業界のベンチャー企業が多いです。

ビズリーチの特徴
  • 首都圏エリアのIT/WEB系求人が多い
  • 全国選りすぐりのヘッドハンターが登録
  • 自らヘッドハンターへアプローチも可能

レジュメを登録すればスカウトが送られてくるので「今すぐの転職は考えていないが良い案件があれば検討したい」と考えている方にもオススメすることができます。

ビズリーチの基本情報
タイプスカウトサイト
得意ハイクラス、エグゼクティブ層
利用料金基本無料(①タレント会員:3,278円(税込)/30日 ②ハイクラス会員:5,478円(税込)/30日)
対象地域全国+海外
運営会社株式会社ビズリーチ(企業HP
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://bizreach.jp

2位.リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、人材業界No.1のリクルートが運営している全年収対応のスカウト型転職サイトです。

2022年春ごろからTVCMを大々的に配信しているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。ヘッドハンターは4,000人以上が在籍し、ビズリーチと並んで業界TOPシェアを占めています。

自分で応募できる求人件数も常時20万件以上登録されている(かつ半数が年収600万円以上)ので、ハイクラスの方々であっても満足できる質になっています。

リクルートダイレクトスカウトの特徴
  • 多くのヘッドハンターが登録
  • 登録したらスカウトを待つだけ
  • 求人数の約半数が年収600万円以上

レジュメを登録したらあとはスカウトを待つだけなので、『今すぐの転職を考えていないが、いい話があれば聞いてみたい』という方におすすめできます。

ただ、結局はスカウトを送ってくるヘッドハンター次第ということもあるので、最初からいいコンサルタントに相談をしたい方は、JACリクルートメントといった評判の良い転職エージェントに登録すると良いでしょう。

リクルートダイレクトスカウトの基本情報
タイプスカウトサイト
得意総合(全業界、全職種)
対象地域全国+海外
運営会社株式会社リクルート(企業HP
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://directscout.recruit.co.jp/

3位.dodaX(by パーソルキャリア)

dodaXは、人材業界大手のパーソルグループが展開している、年収800万円を超えるようなハイクラス 向け転職サービスです。

最大の特徴はヘッドハンティング型を取っていることで、自身の履歴書と職務経歴書を提出しておくとヘッドハンターから自動的にスカウトを受け取ることができます。

ただ、こちら側から在籍ヘッドハンターに連絡することはできず、スカウトが来ない可能性もあるので、あらかじめ職務経歴書はしっかりと記載しましょう。

dodaXの特徴
  • パーソル運営のスカウト型転職サイト
  • 年収800万円以上のハイクラス層向け
  • 自分から応募することもできる

無料で通年利用できるため、「今すぐの転職は考えてはいないが、いい案件があれば考えなくもない」といった方であれば、登録だけでもしておくことをおすすめします。

dodaXの基本情報
タイプスカウトサイト
得意ハイクラス、エグゼクティブ層
対象地域全国+海外
求人件数17,482件
運営会社パーソルキャリア株式会社(企業HP
Pマークあり(確認はこちら
公式サイトhttps://doda-x.jp/

※2023/5/13更新

よくある質問と回答/転職ノウハウ

▼マイケルペイジ関連

▼ハイクラス関連

▼転職エージェント関連

▼その他

Q. どのような求人が多い?

マイケルペイジは外資系企業の求人を多く取り扱っていますが、その中でも特に「IT」「金融」といった業界の、営業職やマーケ、エンジニア職を豊富に取り扱っています。

※マイケルペイジ求人検索から算出

なお、業界と職種が混合しておりますが、マイケルペイジ公式のカテゴリ設計が混合して管理されているので、やや違和感はありますが、上記が正しいデータになります。

Q. 英語求人や海外案件はどれくらい?

マイケルペイジのメリット4つ目は「英語求人が多く、海外案件もある」というものです。実際に求人一覧から内訳を出してみると66%が英語求人という高い比率です。

※2023/5/13更新

また、他の転職エージェントに比べて、海外求人も豊富に保有していることは一つのメリットと言えるでしょう。

Q. 登録したら今の会社にバレる?

マイケルペイジのような転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。

登録しても今の会社にバレない理由

<理由①>
企業側は応募前の求職者情報を見れないため
└求職者の情報を見れるのはコンサルタントのみ
└本人同意なしで企業に個人情報は開示されない

<理由②>
転職エージェントが情報管理を徹底しているため
└情報漏洩は、会社の信用・ブランドが失墜する
└有料職業紹介事業の許可取り消しすらありえる

<理由③>
各コンサルタントが最大限注意しているため
└そもそもあえて情報を漏洩するメリットがない
└漏洩のデメリットが大きすぎる(懲戒処分)

特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。

転職エージェント事業所の情報管理の取り組み
  • 盗難の防止策
  • 事業所への入退室の管理
  • 個人情報の移送や送信時のリスク対策
  • 個人情報保護の社内マニュアル/ルール

もちろんマイケルペイジにおいても、プライバシーポリシーに記載されているように徹底した情報管理がされているので、2023年6月時点で情報が漏洩した形跡はありません。

ただ、転転活動をする際には、以下のような点に注意をしないと、今の会社にバレる可能性があるので注意していきましょう。

転職活動をする時の注意点
  • 職場では話さない、同僚には話さない
  • 社内PC、アドレスを使って登録しない
  • 会社のカレンダーに面接予定を記載しない
  • 企業スカウトありの転職サイトに注意する
  • Facebookで担当者と繋がるときは注意する
  • 面接と同僚の営業訪問がかぶっていないか確認

Q. ハイクラス層の定義は?

ハイクラスの明確な定義は転職サービスによって異なりますが、一般的には以下のいずれかを指すケースがほとんどです。

  • 年収600万円以上
  • 管理職、マネジメント経験者
  • 専門性の高いスペシャリスト職
  • 外資系(英語や中国語を活かす仕事)

日本語に直訳して「ハイ(高い)クラス(等級、階級)」となることから、目安としては『上位20%』くらいと捉えておけば良いでしょう。

他の例でも「高学歴」と言われるのも偏差値上位20%の大学群(MARCH以上)です。

Q. ハイクラスでなくても利用して良い?

問題ありません。

なぜなら、給与は、似たような経歴やスキルを持っていても、企業の業績や業界によって大きく変わるので、転職を通して給与がグッと上がり、ハイクラスになるケースがあるからです。

特に、DXバブルの影響を受ける会社ではその傾向が強く、例えば、システム開発企業の営業職から外資IT企業へ転職することで、年収が2倍近くになるケースもあります。

Q. 若手や20代でも利用して良い?

問題ありません。

ハイクラスと聞くと、一部の限られた方々しか登録してはいけないようなイメージを持たれる方が多いですが、キャリアに自信がなくとも利用できます。

登録している企業には、ポテンシャルや人柄を重視するところも多いので、積極的にチャレンジ、キャリアアップしたい方にもおすすめです。自分自身の市場価値や可能性を確認するためにも、ぜひ利用してみましょう!

佐々木
筆者も20代でJACリクルートメント等を利用しましたが、20代専門の担当者がいるので、安心して相談してください!

Q. 一般向けとハイクラス特化の違いは?

違いを表に整理しました。

 一般向けハイクラス向け
運営形態片面型
求職者と企業を別で担当
両面型
求職者と企業を同時担当
保有求人総数は多いが、質は低い
400~600万円帯がメイン
総数は少ないが、質は高い
800~1,500万円がメイン
コンサルタント年収が低い担当者ばかり
実績と経験が浅い人が多い
年収が高い担当者ばかり
実績と経験のある人しかいない

ハイクラス向けはコンサルタントの質が高い

コンサルタントの給与水準が、一般向けだと400~600万円がボリュームゾーンなのに対して、ハイクラス向けだと800万円以上~と大きく差があります。

なぜここまでの差があるかというと、一般向けキャリアアドバイザーは求職者しか担当しないこともあって、そもそもの求められるスキルが高くないからです。

特に仕組み化が進んだ大手企業ほどその傾向が強く、彼らがやる仕事といえば、求職者の希望条件をニコニコしながら聞いて、社内システムに入力、ヒットした大量の求人を紹介して、あとは企業との連絡調整をするだけです。極論、やろうと思えば誰でもできます。

一方でハイクラス担当の場合、コンサルタントが法人サイドも担当する必要があり、さらに中長期的な求職者目線での「付加価値」を求められるので、相応の知識と経験を有していなければなりません。

給与の高さがコンサルタントとしての優秀さを物語っています。

大手一般向けは求人サイトとほぼ変わらない

大手一般向けの転職エージェントは、一度登録してみたらわかりますが、求人数そのものは確かに多いものの、毎日のように多くの(微妙なものも含めて)求人を紹介されます。

というのも、面談で話した基本情報(業界、職種、年収、地域)をもとにシステムが自動でレコメンドするようになっているからです。

そのため、キャリアアドバイザーが一人ひとりに多くの時間をかけることはなく、何人もの求職者を同時に担当しています。

一般向け転職エージェントの価値は、大手ゆえの求人保有数とレコメンドシステムであり、キャリアアドバイザーに高い付加価値は求められないので(ハイクラス担当に比べると)給与が高くはないのです。

Q. 転職エージェントはなぜ無料?

転職エージェントで利用者が無料なのは、そもそも人材紹介業では利用者から金銭を取ることが法律で禁止されているからです。代わりに採用企業から報酬(年収の35%が相場)をもらっています。

Q. 転職エージェントの仕組みは?

転職エージェントは、採用企業に対して転職希望者を紹介することで、採用となった場合に成果報酬を受け取るビジネスをしている「人材紹介事業所」のことです。

そのため、転職希望者は無料で使うことができますが、転職エージェントにとってのクライアントはあくまで採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。

転職エージェントにとって、クライアント企業は一度や二度ではなく長期的に取引をすることになるので、ビジネス構造上どうしても「転職希望者は商品」となります。

結果として、中には「転職希望者を騙してでもクライアント企業に入社させようとする」といった不誠実な対応をとる悪質なコンサルタントもいるので注意してください。

Q. 転職エージェントは複数利用すべき?

転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも、必ず、複数利用すべきです。

Q. 転職エージェントは何社利用するのがいい?

結論、転職エージェントは「3社」利用することをおすすめします。

実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査(有効回答数1,515件)でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わり、以下のことが判明しています。

利用社数と転職成功率の統計結果
  • 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
  • 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
  • 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない

▼利用社数と転職成功率の分布(有効回答数1,515件)

利用社数満足/成功普通不満/後悔
1社のみ66.5%
低い
24.5%8.9%
高い
2社70.5%
(普通)
22.2%7.3%
(普通)
3社74.3%
高い
20.6%5.1%
低い
4社75.0%
高い
20.5%4.5%
低い
5社以上74.0%
高い
22.0%4.1%
低い

このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。

佐々木
ただ、4社以上利用してもあまり結果が変わらないのと、同時に多く併用すると連絡が大変になってしまうので、悩んだら「3社」をおすすめします!

Q. 転職エージェント利用の流れ

転職エージェントを利用する流れは以下の6ステップになります。

  1. 応募フォームから登録・申し込み
  2. 担当コンサルタントと面談
  3. 選考対策(書類添削、面接練習)
  4. 求人紹介、応募
  5. 面接、選考フィードバック
  6. 内定、入社前後の最終調整

Q. 転職エージェント活用ポイント

転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。

  1. 応募フォームから登録・申し込み
    ・転職エージェントは複数登録する
    ・事前に転職活動用のメールアドレスを作る
  2. 担当コンサルタントと面談
    ・事前に経歴と希望条件を整理しておく
    ・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
    ・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
    ・その後コンサルタントにはこまめに返信する
  3. 選考対策(書類添削、面接練習)
    ・自分から依頼する
    ・面接の想定質問を事前に聞いておく
    ・フィードバックが少ない担当は変更する
  4. 求人紹介、応募
    ・応募時の推薦文を必ず確認する
    ・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
    ・むやみやたらに求人へ応募しない
    ・その企業を退職した人から一次情報を集める
  5. 面接、選考フィードバック
    ・その企業でされやすい質問を聞く
    ・その企業に聞くべき逆質問を聞く
    ・選考で見送りになったら対策を依頼する
  6. 内定、入社前後の最終調整
    ・妥協しない
    ・言いなりにならず自分で決める

Q. そもそも仕事の選び方を知りたい

仕事の選び方は、以下の3ステップを順に進めながら選びましょう。

仕事を選ぶまでの3ステップ
  • Step1. 仕事を選ぶ10基準に重みをつける
  • Step2. 視野を広げて仕事をリストアップする
  • Step3. 点数をつけながら徹底的に比較する

詳しくは以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください!

今後のキャリアについて徹底的に考えたいなら、ポジウィルキャリアのようなキャリアコーチングサービスを利用するのも一つの手です。

経営者・CXO・中間管理職といったハイクラス層を対象にしたプレミアムプランも用意しており、あなたの状況に応じて内容をチューニングしてもらえます。

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ABOUT US
佐々木
佐々木
東証プライム上場企業の管理職。企業側として新卒・中途採用をしている経験と、自身が転職した体験談をもとに記事を執筆。