ランスタッドは、ハイクラス/外資系に特化した転職エージェントです。業界では名の知れたサービスですが、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。
このページでは、他の転職エージェントと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。
ランスタッドの特徴まとめ
- 保有求人の年収帯が高い
- 80%が年収800万円〜
- 50%が年収1,000万円〜
- 外資系/グローバル企業に強い
ランスタッドは、日本全国に91拠点を構える転職エージェントで、特に外資系企業のハイクラスポジションに強いことが特徴です。
もともと海外での取引実績が豊富なことから、ユニリーバ、コカ・コーラといった世界的大企業の求人まで保有しています。実際のところ、公開求人の80%が年収800万円以上、そして50%が年収1,000万円以上と、年収帯の高さがポイントです。
【公式】https://www.randstad.co.jp/
ランスタッドの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 外資系、グローバル、IT系 |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 5,541件(非公開求人は不明) ※うち1,517件が外資系案件 |
運営会社 | ランスタッド株式会社 |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.randstad.co.jp/ |
魅力的な外資系求人が多かった
もともとが外資系企業なだけあって、魅力的な外資求人が多かったような印象でした。担当エージェントがどういった案件を紹介してくれるか次第ですが、利用する価値はあると思います。
企業面談前に打ち合わせを行ってくれた
アドバイザーの方の提案やサポートにも満足しています。相手企業との面談前には、選考練習を兼ねた打ち合わせを丁寧に行ってくれました。私目線でPRすべき点をしっかりと教えてくれて助かりました。
他転職エージェントとの比較
ハイクラス向け転職エージェントの利用者満足度の調査結果、ランスタッドの総合評価は「2位」と高評価でした。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント | 詳細解説 |
1位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.3/5.0 |
ハイクラス専門で圧倒的な実績 専門性の高いコンサル複数人が提案 |
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2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.2/5.0 |
世界最大規模の外資系転職エージェント 外資系企業の年収800万円以上求人に強い |
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3位 | リクルートエージェント | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
取引企業数No.1の圧倒的求人数 グループ選りすぐりのアドバイザー力 |
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4位 | エンワールド | ★★★★☆ 4.0/5.0 |
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円) 職業紹介優良事業者の認定あり |
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5位 | ロバートウォルターズ | ★★★★☆ 4.0/5.0 |
外資系・グローバル企業に特化 30~40代管理職から人気が高い一社 |
6位以降のランキング表(タップで開く)
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント | 詳細解説 |
6位 | クライス&カンパニー | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
IT業界の管理職・スペシャリストに強い 国家資格保有のアドバイザーが担当 |
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7位 | マイナビエージェント | ★★★☆☆ 3.8/5.0 |
首都圏近辺の日系大手企業に総じて強い 管理職からスペシャリストまで豊富に保有 |
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8位 | dodaエージェント | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
高年収帯の公開求人数No.1 実績豊富なアドバイザーが多数在籍 |
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9位 | エグゼクティブボード | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
エグゼクティブに特化 日系上場企業・事業会社への転職に強い |
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10位 | ISSコンサルティング | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
中小規模のためやや求人数は少ないも、 外資系企業への転職者からは評価が高い |
ハイクラスの中でも特に外資系IT企業・グローバル求人に特化していることもあって、該当する求人を探している方からの評判が高い傾向にありました。
ただ、エージェントとしての規模は小さいので、業界求人を十分に網羅することはできません。他社も利用することで、求人の取りこぼしを減らしていきましょう。
口コミからわかる良い悪い評判を検証
幅広い年代、地域、職種の364人を対象に実施した調査から、ランスタッドの特徴を整理すると、以下のようになりました。
- 年収800万円以上の求人が多い
- 他転職サービスより豊富な外資系求人
- アドバイザーの手厚いサポート
それでは、個別に解説していきます。
良い評判・メリット①
年収800万円〜の求人が多い
ランスタッドにある全1,600件以上の求人のうち、約80%が年収800万円以上の求人です。
さらに、世界最大規模の転職エージェントであることから外資系求人の数も多く、所謂ハイクラス・エグゼクティブ層からの高い評価が寄せられる傾向にありました。
<ランスタッド利用者の口コミ>
東京都 30代 年収900万円 男性
★★★★★5
もともと広告代理店の営業として勤務していたのですが、より上流工程のコンサルに興味を持って転職活動をはじめました。
何社か併用するうちの1社がランスラッド社で、専任アドバイザーの方から可能性のある求人(ポスト)を複数提案していただきました。
それらの求人には、これまでの経歴や希望に沿ったものが多く、なおかつ給与が高い求人ばかりだったので、当然のように興味を惹かれたものです。
そのまま何社か選考を受けて、うち1社とご縁があり、転職する運びとなりました。
ランスタッドに限らず転職エージェントは、一度登録さえすれば継続的に、非公開求人を案内してくれます。
なので、ある程度の年収がある方ならとりあえず登録して、良い案件がないかだけでも聞いてみる価値はあるかと。
また、ランスタッドには、20代30代から年収800万円以上を目指す『キャリアアップ転職』を支援する転職サービスもあるので、現段階で600~700万円以上あれば挑戦してみるのも手です。
良い評判・メリット②
他転職サービスより豊富な外資系求人
ランスタッドは世界39の国と地域に拠点を持ち、グローバル企業と外資系企業の転職に強みで、フィリップス、ユニリーバ、コカ・コーラ他、外資系企業の求人が充実しています。
また、外国人のエージェントも在籍していて、外資系企業との交渉など、心強い点から外資系の企業に勤めたい人におすすめです。
外資系企業の求人数からみても、doda 119件、マイナビエージェント251件に対し、ランスタッド1,112件(※2020年4月)と、4~8倍近く差が開いています。
外資系企業での転職を考えている方であれば、利用しない手はありません。
良い評判・メリット③
アドバイザーのサポートが手厚い
ランスタッドでは、転職のプロであるアドバイザーが客観的に分析することで、本人では気づかないキャリアアップの可能性を見出すことができます。
さらに、目先のメリットだけを追求するのではなく、5年後、10年後を見据えた最適なキャリアプランを提案し、転職活動を成功させるための的確なアドバイスや丁寧なサポートで、転職の支援をしてもらえます。
具体的には、面談の議事録を作成し、サポートの方向性がずれてないか確認してくれたり、転職者の希望に合った企業情報を教えてくれます。
加えて、これまでの面接のデータを参考にした「面接対策」や「書類添削」をしてくれるなどのサポートが挙げられます。
悪い評判・デメリット①
ビジネスレベルの英語力が必須
すべての求人の募集要項が確認できた訳ではないですが、殆どの求人でビジネスレベルの英語力が求められる傾向にあります。
管理職層がターゲットになると、日常会話レベルではなく、ビジネスレベルの英語力が求められており、応募者の中にも英語レベルが足りなかったと感じる人も多いです。
外資系企業が多いことからそのような企業では必然的に英語力を求められてしまうのは必然かもしれません。
悪い評判・デメリット②
金融機関のハイクラス求人が少ない
年収1,000万円の金融求人がない訳ではないですが、その求人数は限りなく少ないです。
高年収求人の数自体は多いものの、それはあくまでも医療・医薬、IT業界など全般でのことで、金融領域に関してはそう多くありません。
一部、金融機関のバックオフィス系の業務であれば800万前後での募集もありますが、その他の職種で探す場合は、JACリクルートメントを利用するようにしましょう。
悪い評判・デメリット③
人によってサポートがまちまち
離職期間がある人などは相手にしてくれない、という声がありました。
これは、求人が高年収ということもあり、それに見合ったスキルや経験がないと厳しいかもしれませんがそれも含めて相談することをおすすめします。
他にも、スタッフが不親切だったという口コミもありました。
今まで登録してきた派遣会社の中で、スタッフに対して不親切な印象を感じました。
それでも我慢し、旧フジスタッフの時と同様、「1人1日3件まで」を守って、気になるものを見つけては応募を繰り返していますが、就業には至っていません。
まれにお仕事の紹介、応募した案件の詳細について連絡がありますが、その先は全く進みません。
このようにスタッフに不親切な担当者も少なからず存在し、就業までうまくいかないケースもあります。
結論|こんな人におすすめ
ここまでの口コミ評判からわかった、ランスタッドのメリットとデメリットを再掲すると、以下のようになります。
- 年収800万円以上の求人が多い
- 他転職サービスより豊富な外資系求人
- アドバイザーの手厚いサポート
- ビジネスレベルの英語力が必須
- 金融機関の高年収求人は多くない
- 人によって専門性の評価が割れる
ここまで紹介してきた特徴をまとめると、
ランスタッドは、年収800万円以上の外資系求人を探しているハイクラス層にとって、求人の質、手厚いサポートという2点において高評価にあることがわかりました。
↓に該当する方であればぜひ利用しましょう。
- 少なくとも年収600万円以上ある方
- 外資系・グローバル求人を探している方
- 外資系転職のプロから転職支援を受けたい方
利用は無料なので、気軽に相談しましょう。
公式サイト
https://www.randstad.co.jp/
とはいえ、より良い求人を見つけるためには転職サービスは複数併用すべきです。
そのため、ランスタッドだけでなく、次で紹介するような転職エージェントもチェックしていきましょう。
ハイクラス転職サービス一覧
転職エージェントにも得意不得意があるので、保有求人や取引実績によって、あなたが志望する業種・役職に強いかどうかで使い分けられると理想です。いくつか併用して提案求人やサポートの質を比較していきましょう。
志望業種・役職で選ぶ転職エージェントおすすめ | |
スカウトサイト | |
外資系/グローバル | |
M&A/ファイナンス | |
IT/WEB/AIエンジニア | |
役員/エグゼクティブ | |
20代前半/第二新卒 |
迷ったら大手の「JACリクルートメント」や「リクルートエージェント」に登録しましょう。各業種ごとにいくつもの専門チームが分かれているので、あなたの経歴をもとに転職全般のサポートと非公開求人の紹介をおこなってくれます。
現時点で年収600万円以下なら
高年収に特化した転職エージェントだと、経歴によっては「紹介できる求人がない」と断られる可能性があります。そのため、幅広い年収層の求人を保有している大手転職エージェント(リクルートエージェントやワークポートなど)を使うようにしましょう。
スカウト型のハイクラス転職サイト
ハイクラス層の転職では、ヘッドハンティング型サイトにも登録して、いつでも”企業から”スカウトが届く状態にしておきましょう。余談ですが”求人数”は気にしなくて構いません(中小規模エージェントが社名非公開で大量に傘増ししているので)。
順位 | スカウト型転職サイト | 評価 | 基本 | 個別解説 | ||
総合評価 | 取引企業数 | 企業ブロック | Pマーク | |||
1位 | ビズリーチ | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
1.7万社 | あり | あり | |
2位 | リクルートダイレクトスカウト | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
非公開 | あり (10社まで) |
あり | |
3位 | doda X | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
非公開 | あり | あり | |
4位 | ミドルの転職 | ★★★☆☆ 3.6/5.0 |
非公開 | あり | あり |
迷ったら、ビズリーチに登録しておけば十分です。企業ブロック機能があるのでバレにくく、人気のヘッドハンターを選ぶこともできるのでおすすめです。
外資系/グローバルに強い転職エージェント
外資転職に強い転職エージェントは下記の通りです。近年のDXバブルによって外資系企業(特にITコンサルティング)は採用拡大しているので年収を比較的上げやすい分野です。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
600万円 以上 |
外資転職の高年収求人に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.04/5.0 |
800万円 以上 |
世界最大規模の外資系エージェント 外資系”IT企業”のハイクラス求人に強い |
3位 | エンワールド | ★★★★☆ 4.09/5.0 |
600万円 以上 |
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円) 職業紹介優良事業者の認定あり |
外資系企業となると、英文レジュメが必要であったり、面接がやや風変わりだったりと、特別な選考対策が必要になるので、専門性の高いエージェントを活用して有利に進めましょう。
JACリクルートメントはハイクラス全般に強く、外資系求人が豊富にあります。ランスタッドとエンワールドはそもそもが”外資系専門”なので高いノウハウに期待できるでしょう。
M&A/ファイナンス業界に強い転職エージェント
M&A、ファイナンス業界の転職に強い転職エージェントは下記の通りです。経営戦略やファイナンスといった上流職務の転職は、専門的なエージェントを使いましょう。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント | 詳細 |
1位 | ヤマトヒューマンキャピタル | ★★★★☆ 4.12/5.0 |
M&A業界の転職支援数No.1 経営×ファイナンス領域の支援に強い |
|
2位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.06/5.0 |
ハイクラス転職全般に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
|
3位 | ムービン | ★★★★☆ 4.03/5.0 |
コンサル業界の転職支援数No.1 経営、金融アドバイザーを目指すなら |
経営戦略やファイナンスに特化した職種であれば、YHC(ヤマトヒューマンキャピタル)は外せません。また、M&A仲介や戦略コンサルであればムービンがおすすめです。
もし現時点で、転職先の職種や業態を決めておらず、幅広くキャリアを検討したければ、全体をカバーしているJACリクルートメントに相談してみましょう。
IT/WEB/AIエンジニアに強い転職エージェント
IT/WEBエンジニアのハイクラス求人に強い転職エージェントを紹介します。近年では、IT人材の需要拡大に伴って転職しやすく、給与も上がりやすい傾向にあります。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | レバテックキャリア | ★★★★☆ 4.06/5.0 |
600万円 以上 |
エンジニア専門の転職サービス 保有求人の70%が年収600万円以上 |
2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.04/5.0 |
800万円 以上 |
世界最大規模の外資系エージェント 外資系”IT企業”のハイクラス求人に強い |
3位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.02/5.0 |
600万円 以上 |
ハイクラス転職全般に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
業界出身のアドバイザーが、専門性の高いサポートをしていることで定評のあるエージェントを抜粋しました。
- スペシャリストとして専門性を高める
- 経営側(CTO、開発部長)
- 事業側(PM、事業責任者)
上記のように「どのようにキャリアを積み上げていくべきか」といった方向性に悩むことが多いので、幅広い支援実績のある経験豊富なアドバイザーに相談するようにしましょう。
管理職/エグゼクティブに強い転職エージェント
ここでは企業の管理職、あるいは上級管理職(執行役員、CXO)であるエグゼクティブに強い転職エージェントを紹介していきます。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | JACエグゼクティブ | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
800万円 以上 |
スタートアップ、ベンチャー、大手企業 と豊富に案件を取り揃えている |
2位 | リクルートエグゼクティブ | ★★★★☆ 4.09/5.0 |
600万円 以上 |
取引企業数No.1の圧倒的求人数 グループ選りすぐりのアドバイザー力 |
3位 | dodaエグゼクティブ | ★★★☆☆ 4.01/5.0 |
600万円 以上 |
高年収帯の公開求人数No.1 実績豊富なアドバイザーが多数在籍 |
基本的に、管理職やエグゼクティブの求人案件はコンフィデンシャルなものが多く、非公開求人として一部のエージェントに人材紹介を依頼するケースが多いです。
そのため、各社ごとにそれぞれ違った求人を持っているので、いくつか登録して定期的に案内をもらうことをおすすめします。
20代前半/第二新卒からハイクラスを目指すなら
ここでは20代前半(第二新卒)のうちからハイクラスを目指している方におすすめの転職サービスを紹介していきます。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント |
1位 | ビズリーチ | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
大手スカウトサイト 20代から第二新卒向け求人も多い |
2位 | Assign | ★★★★☆ 4.04/5.0 |
キャリア診断・価値観診断あり AIが最適な職種や業界を教えてくれる |
3位 | AMBI(アンビ) | ★★★★☆ 4.01/5.0 |
大手エングループ運営! 求人数最多の20代若手向け転職サイト |
いずれも、20代からハイクラスを目指せる転職サイトです。それぞれ強みとしているところが異なっているので、利用してみてください。
特に、2位のAssignは、独自のキャリア診断があり、あなたの価値観をもとに年収を伸ばしやすい職種や業界、具体的な企業名を教えてくれるのが魅力です。
そのため、新卒で入社して数年経ち「このまま今の会社にいて良いのだろうか」と葛藤を抱えている第二新卒の方にもおすすめできます。
よくある質問・転職ノウハウ
最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。
- 転職エージェントはなぜ無料?
- 転職エージェントのメリットは?
- 企業が転職エージェントを利用するメリット
- 転職エージェントの仕組みは?
- 転職エージェントは複数利用すべき?
- 転職エージェントは何社利用すべき?
- 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
- 転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェント活用ポイント
Q. 転職エージェントはなぜ無料?
職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。
(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
引用元:職業安定法32条の3第2項
上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。
Q. 転職エージェントの仕組みは?
採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。
一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。
そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。
Q. 転職エージェントを使うメリットは?
転職エージェントのメリットを一言で言うと「転職の成功確率があがること」で、具体的には下記2点です。
①好条件な求人を紹介してもらえる
一般的に、転職エージェントの方が、求人サイトよりも求人数が多いです。さらに転職エージェントの場合、一般には公開されていない「非公開求人(好条件なことが多い)」まで取り扱っているので、条件が良い傾向にあります。
②転職のプロからサポートを受けられる
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーから、以下の転職サポートを受けられます。
- キャリア相談
- 希望条件に沿った求人提案
- 選考対策(書類添削、面接練習)
- 受けた選考のフィードバック
- 年収交渉
上記のサポートを受けることができて、さらに求人の数も質も多いので、利用するだけで転職活動そのものが有利になるというのが圧倒的メリットです。
Q. 企業が転職エージェントを利用するメリット
より募集要項に合った人材を、工数をかけずに採用できることです。採用しない限り費用が発生しないので、リスクがありません。
- 無名企業でも応募が集まる
- 採用しない限り費用が発生しない
- 転職エージェントが募集管理してくれる
このように、面接以外の採用業務を転職エージェントに外注する形なので時間を取られにくく、採用しない限り費用が発生しないので経済合理性に適っています。
一方で求人サイトの場合、掲載課金なので効果が読みにくく、求人や応募者の管理も自前でやらなくてはいけないので、一度に大量採用する場合以外は使いにくいというのが本音です。
Q. 転職エージェントは複数利用すべき?
はい。複数利用すべきです。
転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。
Q. 転職エージェントは何社利用すべき?
3社利用することをおすすめします。
実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わるという結果となりました。
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) |
24.5% (-) |
8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) |
22.2% (-) |
7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) |
20.6% (-) |
5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) |
20.5% (-) |
4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) |
22.0% (-) |
4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
Q. 登録したら今の会社にバレる?
転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。
- 企業側は応募前情報を見れないため
応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない - エージェントが情報管理を徹底しているため
情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。
特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。
Q. 転職エージェント利用の流れ
基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。
また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。
Q. 転職エージェント活用ポイント
転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・転職エージェントは複数登録する
・事前に転職活動用のメールアドレスを作る - 担当アドバイザーと面談
・事前に経歴と希望条件を整理しておく
・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後、担当者にはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業の退職者から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める
掲載されている求人数は少ないものの、非公開求人が多く個別サポートのレベルが高いので登録する価値あり(→公式サイト)
求人数は大手と比べるとやや劣るので、他の大手サービス(JACリクルートメント、ビズリーチ)も活用しておこう