派遣大手のアデコが運営する障害者雇用専門の「ソーシャルパートナーズ」。よく名前は聞くものの、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。
このページでは、他の障害者転職サービスと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。
ソーシャル・パートナーズの特徴
- 一都三県を対象
- 世界最大級の人材会社アデコ
- 特例子会社で蓄積されたノウハウ
- 求人数は他社に比べたら劣る
ソーシャル・パートナーズは、世界最大級の人材会社であるアデコグループが運営する、障がい者専門の転職エージェントです。
障がい者雇用促進を目的とする特例子会社「アデコビジネスサポート株式会社」を運営しており、そこで蓄積されたノウハウによって、障がい者に特化した転職支援を行っています。
当然、障がいの専門知識を持つアドバイザーが在籍しているので、障がいの詳細や必要な配慮について相談することができ、短期離職を避けるために企業との調整を行ってくれますよ。
公式サイト
https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners
自分の障がいについてしっかり理解したうえで、最適な求人やキャリアプランを提案してもらいたい方は余裕があれば登録しておきましょう。
ソーシャル・パートナーズの基本情報 | |
サービス分類 | 転職エージェント |
利用料金 | 無料 |
障害者手帳 | 必須(登録時は不要) |
対象地域 | 東京/埼玉/千葉/神奈川 |
対象障害 | 全て |
求人掲載件数 | 268件(2024年3月時点) |
公式サイト | https://jp.lhh.com/ |
運営会社 | アデコ株式会社 有料職業紹介許可番号 13-ユ-010386 |
他転職エージェントとの比較
転職エージェントの利用者満足度の調査の結果、ソーシャル・パートナーズの総合評価は「10位」とまずまずの評価でした。
順位 | サービス名 | おすすめ度 | エリア | 求人掲載 | 満足度 | コメント | 公式サイト |
1位 | 障害者雇用バンク | ★★★★★ 4.6 |
首都圏 関西 |
1,174件 普通 |
4.3/ 5.0 高い |
ハローワークや 就労移行支援も掲載あり |
|
2位 | dodaチャレンジ | ★★★★★ 4.5 |
全国 | 1,501件 多い |
4.4/5.0 高い |
大手人材会社が運営 事務職やIT技術職メイン |
|
3位 | LITALICO仕事ナビ | ★★★★☆ 4.3 |
首都圏 | 1,341件 普通 |
4.1/5.0 高い |
転職支援は東京のみ 在宅ワーク案件あり |
|
4位 | エージェント・サーナ | ★★★★☆ 4.2 |
首都圏 関西 |
1,216件 普通 |
3.9 /5.0 普通 |
転職支援歴31年 累計1,000名以上 |
|
5位 | atGPエージェント | ★★★★☆ 4.1 |
関東/関西 名古屋 |
1,234件 普通 |
3.6 /5.0 普通 |
全国で豊富な求人数 地方や作業系案件もある |
6位以降のランキング表(タップで開く)
順位 | サービス名 | おすすめ度 | エリア | 求人掲載 | 満足度 | コメント | 個別解説 |
6位 | ランスタッドチャレンジド |
★★★★☆ 4.0 |
首都圏 のみ |
405件 普通 |
4.1/ 5.0 高い |
60%が300万円以上 フルタイム正社員中心 |
|
7位 | DIエージェント |
★★★☆☆ 3.9 |
全国 | 1,802件 普通 |
3.7/ 5.0 普通 |
7,500人以上を支援 正社員求人少なめ |
|
8位 | マイナビパートナーズ紹介 | ★★★☆☆ 3.8 |
首都圏 関西 |
345件 少なめ |
4.1/5.0 普通 |
2020年開始 大手のノウハウあり |
|
9位 | リコモス | ★★★☆☆ 3.8 |
東京近郊 | 611件 少なめ |
3.7/5.0 普通 |
東京都近辺に特化 職業適性検査もある |
|
10位 | ソーシャルパートナーズ | ★★★☆☆ 3.7 |
一都三県 | 268件 少なめ |
3.8/5.0 普通 |
2018年開始 世界規模の人材会社 |
|
11位 | アビリティスタッフィング |
★★★☆☆ 3.7 |
一都三県 | 271件 少なめ |
3.6/5.0 普通 |
首都圏の事務職中心 精神障害のみ |
|
12位 | Tech Agent Sana | ★★★☆☆ 3.6 |
首都圏 関西 |
非公開 | 3.9/5.0 普通 |
転職支援歴31年 IT系職種に特化している |
|
13位 | マイナーリーグ | ★★★☆☆ 3.6 |
全国 | 173件 少なめ |
3.8/5.0 普通 |
2018年とやや後発 就労支援のkaienが運営 |
|
14位 | サーチコア | ★★★☆☆ 3.5 |
東京近郊 | 148件 | 3.7/5.0 普通 |
少数で運営 年収400万円以上なら |
|
15位 | トゥモローブライト | ★★★☆☆ 3.4 |
東京近郊 | 非公開 | 3.7/5.0 普通 |
少数で運営 年収400万円以上なら |
障がい者に特化したサービスとしてやや後発なこともあり、求人数自体はそこまで多くない傾向にあるので、他の転職エージェントと併用する形での利用がおすすめです。
転職エージェントは複数登録しましょう。障害者雇用では良い求人が見つかりにくいので、少なくとも3社は利用して、求人紹介を受けたいところです。無料なので。
口コミからわかる良い悪い評判を検証
幅広い年代、地域、職種の740人を対象に実施した調査から、ソーシャル・パートナーズの特徴を整理すると、以下のようになりました。
- 専門知識のあるアドバイザーから支援を受けられる
- 厳選された優良企業を紹介してもらえる
- 障がいの種類や等級にかかわらずサービスを利用できる
- 経歴などによっては「紹介できる求人がない」と言われることも
- 面談可能なオフィスが東京にしかない
- 「障がい者手帳」を持たない方は対象外
それでは、個別に解説していきます。
◯障がい者について専門知識のあるアドバイザーから手厚い支援を受けられる
ソーシャル・パートナーズを利用すると、障がい者の転職に精通した専任のアドバイザーから、転職活動のトータルサポートを受けられます。
特に、障がいにまつわる相談ができ、理解してもらえるのは大きなメリットです。
例えば、障がい者が転職を考える際に気になる事として「職場で障がいに対する配慮をしてもらえるか」という点が挙げられます(参考:PR TIMES)。
入社後に企業側と求職者が互いの認識に齟齬がないよう、障がいについて事前にしっかり相談・確認してくれるアドバイザーの存在は、とても頼もしいものだと言えるでしょう。
さらに、同社では「360°式コンサルティング」を採用しています。
これは企業と求職者、両者へのコンサルティングを同じ担当者が行うというシステムのこと。求職者へは、企業の魅力や採用の決め手となる情報等を提供し、一方で企業へは、求職者の人柄や熱意、長所などを伝えます。
こうした専任アドバイザーの支援によって、企業と求職者とのマッチング精度や採用率が飛躍的に高まるのです。
たとえ障がいがあっても、職場の理解や配慮、工夫があれば、長く安心して働くことができます。
アドバイザーと二人三脚で、転職成功を目指しましょう。
◯厳選された優良企業を紹介してもらえる
ソーシャル・パートナーズを運営しているアデコグループは、世界最大規模の総合人材サービス企業。
その実績や信頼性、企業とのパイプによって、無数の企業から厳選された優良な求人企業を紹介してもらえるのもメリットのひとつです。
転職者の中には「苦労して内定を獲得したまでは良いけれど、いざ入社してみるとブラック企業ですぐに辞めてしまった…」というケースも珍しくありません。
特に、障がいをお持ちの方は、転職後すぐに何らかの悩みを抱えたり、入社後1年以内に3割の方が退職されている、というデータもあります(参考:障がい者総合研究所)。
このように、障がいへの理解や配慮のない職場環境では、体調を崩したり症状が悪化したりするなど、働き続けるのが困難になってしまう可能性が高いと言えるでしょう。
そうならないためにも、担当アドバイザーと共に、根気強く最適な転職先を探していくことをおすすめします。
◯障がいの種類や等級にかかわらずサービスを利用できる
ソーシャル・パートナーズの利用において、障がいの種類や等級などに指定はありません。どなたでも無料で利用・相談することができます。
障害の種類などを理由に他社に利用を断られてしまった方でも、ソーシャル・パートナーズであれば、サービスを利用することができますよ。
ただし、利用には「障がい者手帳」を持っていること、または手帳を申請中であることが条件です。
対象外の方は、一般的な転職エージェントを利用して担当者に障がいについて相談したり、転職サイトの検索キーワードを使って、障がいについて理解や配慮のある企業を探したりしてみましょう。
×経歴などによっては「紹介できる求人がない」と言われることも
ソーシャル・パートナーズでは、新規登録するとアドバイザーが内容を確認し、求職者の経歴や希望条件に適した求人を紹介してくれます。
ですが、経歴などによっては「紹介可能な求人がない」と事実上断られてしまうこともあるようです。
求人の用意ができれば連絡をもらえるようですが、転職を急いでいる場合や、他の転職エージェントですでに断られている場合などは、手詰まりになってしまう可能性もあります。
求人を紹介してもらうためのポイントは、会員登録の際に「職務経歴」をしっかり入力すること。
同社の登録画面には、職務経歴の記入欄は直近の1社分しかありません。勤務経験があれば、忘れずしっかり入力しましょう。
もし複数社の勤務経験がある場合、「登録した内容では紹介できる求人がない」とメールが来たとしても、他の職務経歴があることをメールなどで伝えると、求人を紹介してもらえるケースがあります。
同社ではどうしても難しいようでしたら「ランスタッド チャレンジド」や「エージェント・サーナ」など、他の障がい者向け転職エージェントも活用してみましょう。
×面談可能なオフィスが東京にしかない
ソーシャル・パートナーズでは、新規登録後の初回面談は東京のオフィス(秋葉原・霞が関・新宿)で実施されます。
地方在住の方など来社困難な方は電話面談も可能ですが、対面で話せるオフィスが東京にしかないのは、デメリットのひとつだと言えるでしょう。
障がいをお持ちの方の中には、電話での会話や操作が困難な方もいらっしゃいます。また、障がいというデリケートな内容を話す際は、担当者と直接会ってじっくり話したい、という方もいるでしょう。
ただ、求人は全国の案件を扱っていますので、その点では地方での勤務を希望される方も使いやすいと言えます。また、地方在住の方は全国で拠点を持つ「atGPエージェント」などもさらに併用しつつ、転職活動を行っていくのもおすすめです。
×「障がい者手帳」を持たない方は対象外
ソーシャル・パートナーズは障がいの種類や等級によらず利用することができますが、「障がい者手帳を持っている方(もしくは申請中の方)」が対象となります。
他の多くの障がい者向け転職エージェントでもそうであるように、「障がい者雇用」は障がい者雇用促進法に基づく制度上、障がい者手帳を取得している(もしくは申請中である)ことが条件になるのです。
ですが、障がい者手帳はなくとも、転職するうえで不安なことや、精神的に配慮が必要な場合もあるでしょう。
そのような方は「LITALICOワークス」など、障がい者手帳がなくとも利用できる、就職に不安がある方向けの転職支援サービスを使ってみたり、一般的な転職エージェントで担当アドバイザーに相談したりしてみましょう。
こんな人におすすめ
ここまでで解説したソーシャル・パートナーズの良い評判と悪い評判を再掲すると、以下のようになります。
- 障がい者について専門知識のあるアドバイザーから手厚い支援を受けられる
- 厳選された優良企業を紹介してもらえる
- 障がいの種類や等級にかかわらずサービスを利用できる
- 経歴などによっては「紹介できる求人がない」と言われることも
- 面談可能なオフィスが東京にしかない
- 「障がい者手帳」を持たない方は対象外
ソーシャル・パートナーズは、障がい者専門の転職支援サービスです。
経歴によっては求人が紹介できない点や、面談できるオフィスが限定されているなどのネガティブな部分はあるものの、障がい者に精通したアドバイザーがいたり、どんな種類や等級の障害でも対象になったりと、メリットもありますので、登録して損はないサービスだと言えるでしょう。
上記を踏まえると、ソーシャル・パートナーズは以下に当てはまる方に特におすすめできます。
- 障がい手帳をお持ちの方
- 障がいについて理解のあるアドバイザーに、転職をサポートしてもらいたい方
- 転職するなら優良企業に勤めたい方
利用は無料なので、気軽に相談してみましょう。
公式サイト
https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners
当サイトでは、障害者向け転職サービスを利用した方のアンケートを募集しています。直近1年以内に利用したものがあれば、ぜひご協力ください。
とはいえ、より良い求人を見つけるためには複数併用すべきです。
そのため、ソーシャル・パートナーズだけでなく、次で紹介するような転職エージェントもチェックしていきましょう。
併用したい障害者向け転職エージェント
ここでは、ソーシャル・パートナーズと併用したい障害者向け転職エージェントをいくつか紹介していきます。どれも無料で利用できるので、気軽に相談してみてくださいね。
- 比較1. 障害者支援の実績
- 比較2. 求人数(障害者雇用枠)
- 比較3. 利用者満足度(アンケート)
まずは概要まとめ表とTOP5の特徴を解説していきます。(選び方の詳細はこちら)
順位 | サービス名 | おすすめ度 | エリア | 求人掲載 | 満足度 | コメント | 公式サイト |
1位 | 障害者雇用バンク | ★★★★★ 4.6 |
首都圏 関西 |
1,174件 普通 |
4.3/ 5.0 高い |
ハローワークや 就労移行支援も掲載あり |
|
2位 | dodaチャレンジ | ★★★★★ 4.5 |
全国 | 1,501件 多い |
4.4/5.0 高い |
大手人材会社が運営 事務職やIT技術職メイン |
|
3位 | LITALICO仕事ナビ | ★★★★☆ 4.3 |
首都圏 | 1,341件 普通 |
4.1/5.0 高い |
転職支援は東京のみ 在宅ワーク案件あり |
|
4位 | エージェント・サーナ | ★★★★☆ 4.2 |
首都圏 関西 |
1,216件 普通 |
3.9 /5.0 普通 |
転職支援歴31年 累計1,000名以上 |
|
5位 | atGPエージェント | ★★★★☆ 4.1 |
関東/関西 名古屋 |
1,234件 普通 |
3.6 /5.0 普通 |
全国で豊富な求人数 地方や作業系案件もある |
6位以降のランキング表(タップで開く)
順位 | サービス名 | おすすめ度 | エリア | 求人掲載 | 満足度 | コメント | 個別解説 |
6位 | ランスタッドチャレンジド |
★★★★☆ 4.0 |
首都圏 のみ |
405件 普通 |
4.1/ 5.0 高い |
60%が300万円以上 フルタイム正社員中心 |
|
7位 | DIエージェント |
★★★☆☆ 3.9 |
全国 | 1,802件 普通 |
3.7/ 5.0 普通 |
7,500人以上を支援 正社員求人少なめ |
|
8位 | マイナビパートナーズ紹介 | ★★★☆☆ 3.8 |
首都圏 関西 |
345件 少なめ |
4.1/5.0 普通 |
2020年開始 大手のノウハウあり |
|
9位 | リコモス | ★★★☆☆ 3.8 |
東京近郊 | 611件 少なめ |
3.7/5.0 普通 |
東京都近辺に特化 職業適性検査もある |
|
10位 | ソーシャルパートナーズ | ★★★☆☆ 3.7 |
一都三県 | 268件 少なめ |
3.8/5.0 普通 |
2018年開始 世界規模の人材会社 |
|
11位 | アビリティスタッフィング |
★★★☆☆ 3.7 |
一都三県 | 271件 少なめ |
3.6/5.0 普通 |
首都圏の事務職中心 精神障害のみ |
|
12位 | Tech Agent Sana | ★★★☆☆ 3.6 |
首都圏 関西 |
非公開 | 3.9/5.0 普通 |
転職支援歴31年 IT系職種に特化している |
|
13位 | マイナーリーグ | ★★★☆☆ 3.6 |
全国 | 173件 少なめ |
3.8/5.0 普通 |
2018年とやや後発 就労支援のkaienが運営 |
|
14位 | サーチコア | ★★★☆☆ 3.5 |
東京近郊 | 148件 | 3.7/5.0 普通 |
少数で運営 年収400万円以上なら |
|
15位 | トゥモローブライト | ★★★☆☆ 3.4 |
東京近郊 | 非公開 | 3.7/5.0 普通 |
少数で運営 年収400万円以上なら |
どれに登録しようか迷ったら、上位3社(障害者雇用バンク、dodaチャレンジ、LITALICO仕事ナビ)を利用して良かったところに絞るのをおすすめします。
転職エージェントは必ず複数登録するようにしましょう。なぜなら障害者雇用では良い求人が見つかりにくく転職活動が難航しやすいからです。
1位.障害者雇用バンク
- 対象エリアは首都圏と大阪のみ
- 20~30代向けの障害者転職サイト
- ハローワークや就労支援の案件が掲載
- 新卒やハイクラスの個別サポートあり
障害者雇用バンクは、株式会社スペシフィックが運営する障害者向けの転職エージェントです。2016年4月に「エラビバ」として開始され、2021年5月に現在の名称に変更されています。
やや後発ながらも保有している求人件数は多く、ハローワーク求人や就労移行支援事業所をまとめて検索することもできるので、十分満足できるはずです。
サポート対象は首都圏/大阪の20~30代のみと限られますが、担当エージェントが就職全般をサポートしてくれるので、ぜひ相談してみてください。
【公式】https://syogai-koyo-bank.com/
障害者雇用バンクの基本情報 | |
サービス分類 | ・求人サイト ・転職エージェント |
利用料金 | 無料 |
障害者手帳 | 必須(登録時は不要) |
対象地域 | 全国 |
求人掲載件数 | 1,175件(2024年3月時点) |
公式サイト | https://syogai-koyo-bank.com/ |
運営会社 | 株式会社スペシフィック 有料職業紹介許可番号 13-ユ-307858 |
2位.dodaチャレンジ
- 事務職~IT系技術職中心
- 東京/大阪/名古屋にとにかく強い
- 正社員求人が多い
- 大手企業、上場企業に強い
- 障がい者転職に特化したアドバイザー
dodaチャレンジは、大手人材企業のパーソルグループが運営する、転職支援実績No.1(2021年)の障がい者特化型転職エージェントです。
東京・大阪・名古屋の3ヶ所にオフィスを構えており、大手企業や特例子会社での、事務職からIT系技術職といったオフィスワーク求人を多く保有しています。
転職前は応募書類の添削や模擬面接といったサポートがあり、入社後も就労に関する悩みがないか相談することが可能です。無料なので面談だけでもしてみましょう。
【公式】https://doda.jp/challenge/
利用者の口コミ(タップで開く)
主に、アドバイザーの対応に関するポジティブな口コミが多かった印象で、その一部を紹介していきます。
30代女性 うつ病 教育関係
★★★★★5
担当者の方は誠実に仕事をこなしてくださいました。病気のこともあり、自己肯定感がほぼない私に、私の長所となる部分を沢山教えてくださいました。(アンケート調査より)
30代男性 うつ病 事務職
★★★★★5
十分なヒアリングでこちらの就業を寄り添いながらアドバイスしてくれました。それから、企業側にいろいろと体調を崩した時などの対応を交渉してくれました。就業後も、どんな様子かヒアリングとアドバイスをしてくれてとても心強かったです。(アンケート調査より)
40代女性 双極性障害 事務職
★★★★☆4
良かった点は、キャリアカウンセラーが私の代わりに条件交渉をしてくれたことや面接対策や書類作成のサポートもしてくれたことです。悪かった点は、社会人としての経験が浅いためとの理由で、すぐに求人を紹介してもらえなかったので、残念でした。(アンケート調査より)
30代女性 軽度知的障害 事務職
★★★☆☆3
軽度知的障害とのこともあり、普通の人より理解力がないなか丁寧にわからないことを教えてくださいました。悪かった点としても希望の求人数があまりにも少なく、他の都道府県の求人ばかり障害されたことが悪かったといいますが不満に思った点です。(アンケート調査より)
dodaチャレンジの基本情報 | |
サービス分類 | 転職エージェント |
利用料金 | 無料 |
障害者手帳 | 必須(登録時は不要) |
対象地域 | 全国 |
対象障害 | 全て |
求人掲載件数 | 1,542件(2024年3月時点) |
公式サイト | https://doda.jp/challenge/ |
運営会社 | パーソルダイバース株式会社 有料職業紹介許可番号 13-ユ-040608 |
3位.LITALICO仕事ナビ
- 求人掲載数は豊富だが、やや使いにくい
障害者雇用求人だけでなく、就労支援の案件も検索できる。幅広い求人はあるが、絞り込み機能が充実しておらず、やや使いにくい - 首都圏で手帳があると転職支援がある
丁寧なサポートと求人数で満足度が高い。ただ、手帳なしだとサポートが受けられない(連絡がこない)ので注意
LITALICO仕事ナビは、障害者雇用求人と就労支援事業所が検索できるサイトです。全国で就労支援事業を展開していることもあって幅広い求人はありますが、十分な絞り込みがほとんどできないので、情報検索サイトとしては少し使いにくいかもしれません。
どちらかといえば、アドバイザーが転職支援をしてくれる転職エージェントとしての側面が強く、首都圏&手帳ありで登録すると、連絡が来て個別サポートしてくれます。安定感のあるサポートに定評があり、大手からベンチャーまで幅広い求人を持っているので、ぜひ相談してみてください。
利用者の口コミ(タップで開く)
40代男性 鬱病/社会不安障害 製造
★★★★★5
スタッフの方は非常に親身になって支えてくださいました。書類の作成や模擬面接もして頂き、非常に感謝しております。私も急に精神的な病気になってしまい、非常に落ち込んでいたのですが、おかげさまで明るさを取り戻しました。(アンケート調査より)
20代女性 摂食障害 事務職
★★★★☆4
他のエージェントと比べて、求人数は多いように感じました。身体障害の方、精神障害でもある程度自己管理ができる方は良いと思います。ただ、サポートはすごく良いですが、求人のレベルは割と高く、条件に合わないことも多いです。(アンケート調査より)
30代男性 うつ病/双極性障害 軽作業
★★★★★5
時期が閑散期なので難しかったかと思いますが、協力体制があり、たくさんの求人を紹介してくれました。ハローワークよりずっと探しやすいと思います。(アンケート調査より)
20代女性 発達障害/全般性てんかん 事務職
★★★☆☆3
求人を紹介してくれるのだろうかという不安を抱いていたので「求人を紹介してください」という要求に応えてくれた事には感謝したい。ただ、私の希望する勤務地や職種が抜けていたのが残念。(アンケート調査より)
LITALICO仕事ナビの基本情報 | |
サービス分類 | ・求人サイト ・転職エージェント ・障害福祉事業所検索サイト |
利用料金 | 無料 |
障害者手帳 | 必須 |
支援対象地域 | 一都三県 |
求人掲載件数 | 全国:4,394件 一都三県:1,341件 ※2024年3月時点 |
公式サイト | https://snabi.jp/ |
運営会社 | 株式会社LITALICO 有料職業紹介許可番号 04-ユ-3000039 |
4位.エージェント・サーナ
- 身体障害・内部障害に特化
- 都心の事務職と営業販売職が中心
- 首都圏で全体の75%を占める
- 限定求人が85%を占める
- 面談でQUOカード1,000円分がもらえる
エージェント・サーナは、創業から31年間、身体・内部障がいを中心に、障がい者の転職支援を行い続けている転職エージェントです。
エリアは、東京、埼玉、神奈川といった首都圏エリアの求人がメイン(全体の75%)で、事務職や営業販売職を中心に取り扱っている特徴があります。
また、求人情報を一般公開しておらず、保有求人の85%が完全独自案件とのことなので、ぜひ一度、どのような求人があるのか確認してみてください。
【公式】https://www.agent-sana.com/
利用者の口コミ(タップで開く)
30代男性 下肢障害5等級 事務職
★★★★★5
やはり障害者雇用となると一人ひとり身体の状態が違うのでなかなか理解してもらいにくいのですが、担当の方は事情に詳しくスムーズに話が進みました。さまざまな新しい情報が知れてよかったです。(アンケート調査より)
40代女性 聴覚障害2等級 事務職
★★★★★5
都心の求人数は多いように感じました。独自求人が多いとのことで、実際に他のエージェントにはないような会社も多かったような印象です。どこまで配慮してもらえるものかが気になっていたので、担当の方が詳しくすり合わせてくれて助かりました。(アンケート調査より)
30代男性 内部障害1等級 事務職
★★★★★5
前の職場で勤務しながら転職活動を進めていたので、面接できる時間は限られていたのですが、うまくセッティングしてもらえました。職務経歴書の添削や面接対策など、きめ細やかなサポートが心強かったです。(アンケート調査より)
40代女性 下肢障がい6等級 事務職
★★★★★5
車椅子は利用していませんが下肢障害があるので通勤には負担がかかります。そのため、業種は問わずにテレワーク中心で働ける仕事を探していました。未経験業種なので最初は全然うまくいかなかったのですが担当の方が明るく元気づけ、根気強くサポートしてくれました。(アンケート調査より)
エージェントサーナの基本情報 | |
サービス分類 | 転職エージェント |
利用料金 | 無料 |
障害者手帳 | 必須 |
対象地域 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 大阪・京都・兵庫・愛知 |
対象障害 | 身体障害・内部障害 |
求人掲載件数 | 1,216件(2024年3月時点) |
公式サイト | https://www.agent-sana.com/ |
運営会社 | 株式会社イフ 有料職業紹介許可番号 13-ユ-050105 |
関連サービス | ウェブサーナ テックエージェントサーナ |
5位.atGPエージェント
- 全国で求人数がトップクラス
都市部の事務職が中心ではあるが、他サイトと比べて求人の幅が広い。時短や在宅ワーク、また地方や作業系案件まであり。 - 大手で満足度が高い傾向にある
サポートが充実している。企業からのスカウト機能もあるので、可能性が広がりやすい。
atGP(アットジーピー)は、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する、全国トップクラスの求人を保有する障がい者向け転職サービスです。
基本的には首都圏、関西エリアの事務職求人が中心ですが、他の大手エージェントと違って、地方エリアや作業員(清掃等)案件にも力を入れています。
さらに、時短(週20時間~)案件や、在宅ワーク求人も多く保有しているので、幅広いニーズに応えられる点はatGPならではの強みと言えるでしょう。
また、エージェント機能をつけずに求人を眺めたり、スカウトを待ったりすることも可能なので「良い案件があれば」という方にもおすすめできます。
利用者の口コミ(タップで開く)
40代男性 左大腿1/2以上欠損 事務職
★★★★★5
こちらの要望に応えて求人を探してきてくれて、ずっと親身になって相談を聞いてくれた。こちらからの質問に対してすぐに回答してくれた点もありがたい。(アンケート調査より)
20代女性 双極性障害 事務職
★★★★★5
良かった点は、自分が気になっているが、少し雇用条件の部分が気になった求人をすぐに対応してくださり、雇用条件の確認などがスムーズでとても好感にもてたことです。わからないことをすぐに聞けるので安心できました(アンケート調査より)
30代女性 発達障害/統合失調症 事務職
★★★★★5
自分の障害における特性や、疲れやすさ等をすごく理解して下さって嬉しかったです。自分の特性の良いところを活かせる様に、色々親身になって話を聞いてくれて動いて下さり、ありがたかったです。(アンケート調査より)
20代男性 うつ病 事務職
★★★★☆4
職種の条件について細かい要求をしたが、自分にあった求人をしっかりと探してくれて、見つかり次第連絡してくれた。都心でないと少し求人数は物足りない印象を受けたが、在宅求人も紹介してもらえたのでおすすめです。(アンケート調査より)
atGPの基本情報 | |
サービス分類 | ・求人サイト ・転職エージェント |
利用料金 | 無料 |
障害者手帳 | 必須(登録時は不要) |
対象地域 | 全国 |
対象障害 | 全て |
求人掲載件数 | 1,234件(2024年3月時点) |
公式サイト | https://www.atgp.jp/ |
運営会社 | 株式会社ゼネラルパートナーズ 有料職業紹介許可番号 13-ユ-030101 |
ソーシャルパートナーズ登録の流れ
WEB登録そのものは5~10分もあれば完了します。その後、事前に履歴書・職務経歴書を提出できるとベスト。初回の面談がスムーズに進みます。
事前に日程調整し、障害内容や配慮事項、求人の希望条件などのヒアリングをおこないます。すでに職務経歴書を提出していれば添削してもらうことも可能です。もし事前に整理できていなくとも、一緒に考えてくれるので安心してください。
面談ヒアリングですり合わせた希望条件に添いながら、障害特性および配慮、そして職務適正にあった企業求人を定期的に紹介してくれます。必要に応じて企業ごとに選考対策をおこないます。
内定を取るまでサポートしてくれます。そして内定後の契約書等のやり取りを全て管理、進行してくれます。求人によっては、給与条件の交渉をしてくれる場合があります。
入社してからも継続して安定した就労ができるように、定期的にフォローをしてくれます。
補足|よくある質問と転職ノウハウ
最後にFAQ形式で、よくある質問と転職ノウハウについて解説していきます。
- 障害者でなくても利用して良い?
- 転職エージェントはなぜ無料?
- 転職エージェントの仕組みは?
- 転職エージェントは複数利用すべき?
- 転職エージェントは何社利用すべき?
- 転職エージェント利用のメリットは?
- 転職エージェントの裏事情は?
- 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
- 転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェント活用ポイント
- 特例子会社とは?
- 特例子会社の数はどれくらい?
- 特例子会社にはどのような障害者が多い?
- 特例子会社のメリットとデメリットは?
- 特例子会社と一般の障害者雇用どっちがいい?
- 特例子会社はなぜ給料が低いの?
- 就労移行支援とは?
- 就労移行支援のメリットは?
- 就労移行支援のデメリットや注意点は?
- 就労移行支援の利用条件は?
- 就労移行支援の利用料金は?
- 利用したいけどお金がない場合は?
- 就労移行支援を利用するまでの流れは?
- 就労移行支援に向いている人は?
- 就労移行支援に向いていない人は?
- 就労移行支援事業所の選び方は?
- 就労移行支援事業所の探し方は?
- 就労移行支援と転職エージェントの違いは?
ではそれぞれ見ていきましょう。
Q. 障害者手帳なしでも使えますか?
いいえ、使えません。
ソーシャルパートナーズは障害者雇用枠専門の転職エージェントです。そのため、障害者手帳を取得している、あるいは取得予定である必要があります。
障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があるので、ご自身の障害に合わせて取得するようにしてください。
- 身体障害者手帳
身体・内部障害のある方が取得可能 - 療育手帳
知的障害のある方が取得可能 - 精神障害者保険福祉手帳
精神・発達障害がある方が取得可能
参考:厚生労働省 障害者手帳
とはいえ、様々な事情で、手帳を取得しない状態でやむを得ず転職活動をすることもあると思います。その場合は一般雇用枠を取り扱う総合型転職エージェントを利用しましょう。
Q.求人紹介を断られやすいですか?
東京以外だと断られる可能性もありますが、東京都であれば断られる可能性は低いと思います。
実際、登録して数分で電話が来るくらいには、営業担当に余裕がありそうなので、丁寧にサポートしてくれると思います。
Q. 連絡が来ないときはどうしたら良いですか?
1週間以上連絡がない場合は、こちらから何かしらのアクションを取るべきです。どのような状況においても、まずは催促することがベストです。
- 公式お問合せから催促をする
- 改善しないなら他サービスを利用する
ソーシャルパートナーズから連絡がこない理由はいろいろと考えられますが、まずは公式のお問い合わせから催促してください。
Q.精神障害や発達障害でも使えますか?
はい。使えます。
一般的に、障害者転職エージェントの半分以上は精神障害(発達障害を含む)の方からの応募です。ソーシャルパートナーズにおいても例外ではないと思います。
Q.適応障害でも使えますか?
登録は可能ですが、障害者手帳がないと求人を紹介してもらえません。
また、適応障害と診断されているのであれば、転職活動を進めることをおすすめしません。うつ病等に移行するリスクがあるので、休職してください。(実際、「適応障害」と診断された方のうち40%が、5年後には「うつ病」と診断されています。)
Q.サーチコアは50代以降でも使えますか?
はい、使えます。
ソーシャルパートナーズを利用するにあたって年齢制限はありません。
Q. 障害者手帳の種類は?
障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があります。
- 身体障害者手帳
身体・内部障害のある方が取得可能 - 療育手帳
知的障害のある方が取得可能 - 精神障害者保険福祉手帳
精神・発達障害がある方が取得可能
参考:厚生労働省 障害者手帳
ちなみに、障害者手帳の申請から発行までの目安は、身体障害者手帳と療育手帳の場合は1ヶ月、精神障害者保健福祉手帳の場合は2ヶ月ほどです。(出典:厚生労働省)
Q. 障害者雇用は手帳なしでも利用できる?
いいえ、手帳なしでは利用できません。
なぜなら、障害者雇用は企業側が「障害者の法定雇用率」を満たす目的で作った採用枠ですが、障害者手帳がないと、障害者雇用として算定されないからです。(参考:事業主の方へ(厚生労働省))
・障害者雇用枠は法定雇用率を満たすための枠
・手帳がないと障害者雇用として算定されない
・算定されないから採用しない/できない
「法定雇用率」とは、従業員規模が一定以上の企業に対して「一定割合以上の障害者」を雇用することを義務付けた制度のことです。(現在:2.3%)
例えば、1,000人の従業員がいたら、23人以上は障害者にする必要がある、ということですね。
- 1988年4月から1.6%
- 1998年7月から1.8%
- 2013年4月から2.0%
- 2018年4月から2.2%
- 2021年3月から2.3%(現在)
- 2024年4月から2.5%(予定)
- 2026年7月から2.7%(予定)
上記のように、今後も引き上げが予定されています。※なお法定雇用率を満たさない企業は、罰金やペナルティを課されます。(出典:厚生労働省)
Q. 障害者枠と一般枠の違いは?
違いを表に整理しました。
障害者枠 | 一般枠 | |
求人数 | △ 少ない |
◯ 多い |
給与 | △ やや低い |
◯ やや高い |
定着率 | ◯ 1年後継続率70% |
△1年後継続率30~50% |
上記からわかるように、条件の良い求人は探しやすいが長期継続しにくいのが「一般枠」で、条件の良い求人は少ないものの長期継続しやすいのが「障害者枠」です。
Q. 障害ごとで就職の難しさは違う?
一人ひとりの症状の種類や重さ、そして応募する仕事(給与水準)によるので、一概に断定することはできません。ただ、下記の“傾向”はあります。
内部障害・身体障害>>>発達障害・精神障害
身体障害や内部障害であれば、職場で必要な配慮がわかりやすく、業務に支障が出にくいので、障害者雇用枠を狙えば就職は難しくありません。
一方で、精神障害や発達障害は、症状が目に見えないために配慮がしにくく、身体障害者に比べると就職は難しくなります。
ただ、発達障害であれば、同じ「精神障害者保健福祉手帳」を持つ精神障害者(うつ病等の気分障害、統合失調症)と比べると、まだ配慮がしやすいので、就職しやすい傾向があります。
Q. 障害者雇用促進法の改正で何が変わった?
障害者雇用促進法の改正(2018年)における変更点は下記の通りです。
①精神障害者が「障害者雇用義務」の対象に加わる
②精神障害者の短時間勤務(週20~30時間)の雇用率算定方法が「0.5→1.0」に変更
③民間企業の法定雇用率が「2.0%→2.2%」に変更
※なお上記の「精神障害者」とは、精神障害者保健福祉手帳を所有する方を指すので、発達障害の方も含まれます。
「法定雇用率」とは、従業員規模が一定以上の企業に対して「一定割合以上の障害者」を雇用することを義務付けた制度のことです。(現在:2.3%)
例えば、1,000人の従業員がいたら、23人以上は障害者にする必要がある、ということですね。
- 1988年4月から1.6%
- 1998年7月から1.8%
- 2013年4月から2.0%
- 2018年4月から2.2%
- 2021年3月から2.3%(現在)
- 2024年4月から2.5%(予定)
- 2026年7月から2.7%(予定)
上記のように、今後も引き上げが予定されています。※なお法定雇用率を満たさない企業は、罰金やペナルティを課されます。(出典:厚生労働省)
上記の変更(特に①②)に伴い、民間企業が精神障害者(発達障害含む)を雇用するメリットが増えたので、2018年を基点として障害者雇用がグッと加速する結果となりました。
※厚生労働省 令和4年障害者雇用状況の集計結果より編集部作成
※雇用義務のある民間企業(43.5人以上規模)における雇用人数
上記グラフのように、厚生労働省が公開している最新情報を見ると、2018年の障害者雇用法改正以降、急激に増加していることがわかります。
Q. 障害者の面接でよく聞かれる質問は?
聞かれる質問は企業ごとに異なる傾向にありますが、障害者雇用では「長期的に就業し続けてくれること」が重要なので、下記は必ず確認されます。
- 就業意欲があるか
例:なぜ働きたいのか、志望動機
例:何を成し遂げたいか、ビジョン - 就労準備ができているか
例:勤務中の体調不良の対処方法
例:自分の体調と管理方法を理解しているか
例:自身で問題なく通勤可能か
例:規則正しい生活、睡眠は食事はできているか
例:支援機関がついているか - 必要な配慮内容
例:前職でストレスに感じたこと
例:会社に配慮してほしいことは? - 職務能力(できること、できないこと)
- 仕事における価値観、協調性
このように、障害者雇用枠の場合だと「長期継続」が求められるので、協調性があり安定して働くことができる状況かが重要視されます。
特に、IT関連や技術職に応募しない限り、そこまで求められるスキルは高くはない(事務職なら最低限のPC操作ができればOK)ので、安心してください。
Q. 障害者ではなくても利用して良い?
相談は可能ですが、求人の紹介には障害者手帳が必要です。
障害者枠求人は、障害者手帳を保有している方でないと就職することができないので、以下条件に該当する必要があります。
- 現在すでに障害者手帳を保有している
- これから障害者手帳を保有する予定がある
Q. 転職エージェントはなぜ無料?
転職エージェント(有料職業紹介事業者)は、職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。
(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
引用元:職業安定法32条の3第2項
上記のように、求職者(障害者雇用の仕事を探している人)からは、原則として手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。(代わりに企業から採用報酬をもらっています。)
Q. 転職エージェントの仕組みは?
転職エージェントは、採用企業に対して転職希望者を紹介することで、採用となった場合に成果報酬を受け取るビジネスをしている「人材紹介事業所」のことです。
そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。
転職エージェントにとって、クライアント企業は一度や二度ではなく長期的に取引をすることになるので、ビジネス構造上どうしても「転職希望者は商品」となります。
結果として、中には「転職希望者を騙してでもクライアント企業に入社させようとする」といった不誠実な対応をとる悪質なアドバイザーもいるので注意してください。
Q. 転職エージェントは複数利用すべき?
はい。転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも、必ず、複数利用すべきです。
Q. 転職エージェントは何社利用すべき?
まずは「3社」利用することをおすすめします。
実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査(有効回答数1,515件)でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わり、以下のことが判明しています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
▼利用社数と転職成功率の分布(有効回答数1,515件)
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) |
24.5% (-) |
8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) |
22.2% (-) |
7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) |
20.6% (-) |
5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) |
20.5% (-) |
4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) |
22.0% (-) |
4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
Q. 転職エージェント利用のメリット
ここでは障がいのある方が転職エージェントを利用するメリットについて解説していきます。
必要な配慮に合わせて最適な求人を探してくれる
まず、あなたの障害を理解したうえで、必要な配慮を満たした最適な求人探しを手伝ってくれます。特に、精神疾患の場合、受け入れ体制が整っている職場はとても少ないので、自身で転職サイトから探すと時間がかかってしまうでしょう。
なにより、企業側が自ら求人掲載するタイプの転職サイトより、転職エージェントの方が多くの求人数を取り扱っている傾向にあるので、ずっと求人を見つけやすくなります。
企業にプッシュしてくれるので通過率が上がる
また、転職エージェントはあなたのことを企業側に推薦してくれるので、単純に書類選考の通過率が上がるというメリットがあります。おそらく、一人で転職活動をしていると書類がほとんど通らないかと思いますが、エージェント経由なら2社に1社くらいは通る方が多いです。
エージェントは、求職者側からお金を取らない代わりに、求職者が内定したときに企業側から報酬をもらっているので、なんとしても内定させようと企業側に猛アタックしてくれます。
障がいを理解した上で寄り添った転職支援をしてくれる
また、障がいの内容を理解した上で寄り添った転職支援(書類対策や面接練習)をしてくれるというのも、選考通過率が上がる理由の一つです。
転職エージェントは転職のプロでもあるので、書類や面接練習をしてもらうことで、内容がブラッシュアップされていきます。それこそ、障がい者雇用となると選考過程や質問内容がやや特殊なものになるので、相応の対策を受けることが大きなポイントになるのです。
実際、対策をしているかしていないかでは大きな差が出てしまうので、他のライバルに負けないようにするためにも、転職エージェントを有効活用するようにしてください。
Q. 転職エージェントの裏事情は?
ここでは、無料で利用できて求人紹介からサポートまでしてくれるエージェントの、利用する前に認識すべき裏事情について紹介していきます。
- ビジネス上、求職者は「商品」である
- 売れない商品に時間を割いてはくれない
- 障害者を欲しがるクライアントが少なくサポートしてもらえないケースがある
匿名だからこそ語れる裏事情を包み隠さず公開していきます。転職エージェント全般における一般論として参考にしてくださいね!
①ビジネス上、転職希望者は「商品」である
まず転職エージェントの仕組み(ビジネスモデル)ですが、転職希望者を転職させることで、企業から採用報酬をもらっています。
その報酬は大まかに決定年収の30%前後と言われているので、年収400万円で転職させれば、120万円が成果報酬として支払われることになります。
そのため、転職希望者は、クライアント(採用に困って転職エージェントを利用している企業)に納品するための『商品』という考え方が、ビジネス上における正しい認識です。
特に、採用企業は報酬を支払ってくれて継続的に取引をすることになる相手ですが、転職希望者は一円も払わず一度しか利用(転職)しないので、どうしてもビジネス上の優先度は異なります。
②売れない商品に時間を割いてはくれない
ビジネス上、転職希望者はクライアント企業に納品するための「商品」ですが、売れない商品に無駄に時間を割くことは、ビジネスにおいて賢い行動ではありません。
そのため、以下のような方は「売れない商品(転職できない求職者)」という烙印を押されてしまい、合理的なキャリアアドバイザーからは相手にされなくなります。
- 希望条件の求人がほとんどない
→納品できるクライアントがいない - 求職者の市場価値が低い
→商品として売ることができない
もし、転職エージェント側に「売れないな」と思われてしまったら、満足に案件紹介やサポートをしてもらえなくなってしまうので、注意してくださいね。
反対に「この転職希望者は売れる!」と期待をかけてもらえれば、たくさん求人を紹介してもらえて、内定するためのサポートも丁寧にしてもらえますよ!
③障害者を欲しがる企業は少なく、サポートしてもらえないケースがある
「障害者雇用制度」によって、大手企業を中心に障害者の雇用は進められているものの、それでもまだ障害のある方を採用したがる企業は多くありません。
すると「求職者に対して求人案件が足りていない(競争倍率が高い)」状況が続いてしまうので、企業側が欲しがるような人材(障害やスキル)でない場合、相手にしてもらいにくくなるのです。
実際、厚生労働省の調査(令和5年)でも、就職率(就職件数/新規求職申込件数)が43.8%と低く、就職したいが就職できていない方がまだ多くいる現状があります。
Q. 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。
- 企業側は応募前情報を見れないため
応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない - エージェントが情報管理を徹底しているため
情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。
特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。
ただ、転転活動をする際には、以下のような点に注意をしないと、今の会社にバレる可能性があるので注意していきましょう。
- 職場では話さない、同僚には話さない
- 社内PC、アドレスを使って登録しない
- 会社のカレンダーに面接予定を記載しない
- 企業スカウトありの転職サイトに注意する
- Facebookで担当者と繋がるときは注意する
- 面接と同僚の営業訪問がかぶっていないか確認
Q. 転職エージェント利用の流れ
基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。
また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。
Q. 転職エージェント活用ポイント
転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・転職エージェントは複数登録する
・事前に転職活動用のメールアドレスを作る - 担当アドバイザーと面談
・事前に経歴と希望条件を整理しておく
・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後、担当者にはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業の退職者から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める
Q. 特例子会社とは?
特例子会社とは「その子会社に雇用されている障害者を、親会社を含むグループ全体の実雇用率に算定できる子会社」のことです。以下の要件を満たす必要があります。
①雇用される障害者が5人以上で、全従業員に占める割合が20%以上であること。
②雇用される障害者に占める重度身体障害者、知的障害者及び精神障害者の割合が30%以上であること。
③障害者の雇用管理を適正に行うに足りる能力を有していること。(具体的には、障害者のための施設の改善、専任の指導員の配置等)
そのため、特例子会社では、障害を持った方がたくさん集まり、配慮の行き届いた施設環境が用意されているので、障害を抱えながらも働きやすいことが特徴です。
- ほとんどの従業員が障害者
- 重度身体障害、知的及び精神障害者が30%以上
- 障害に配慮した設備や制度、指導員がいる
- 大都市に多く、地方には少ない傾向がある
- 大企業傘下なので、ハズレな職場が少ない
- 良い会社ほど空き枠がなく、募集が出ない
特例子会社はそもそも400社ほどしかないうえに、増員されることもないのでほとんど募集は出ません。倍率が高いので、狙うなら法定雇用率が引き上がったタイミングがおすすめです。
「法定雇用率」とは、従業員規模が一定以上の企業に対して「一定割合以上の障害者」を雇用することを義務付けた制度のことです。(現在:2.3%)
例えば、1,000人の従業員がいたら、23人以上は障害者にする必要がある、ということですね。
- 1988年4月から1.6%
- 1998年7月から1.8%
- 2013年4月から2.0%
- 2018年4月から2.2%
- 2021年3月から2.3%(現在)
- 2024年4月から2.5%(予定)
- 2026年7月から2.7%(予定)
上記のように、今後も引き上げが予定されています。※なお法定雇用率を満たさない企業は、罰金やペナルティを課されます。(出典:厚生労働省)
Q. 特例子会社ってどれくらいあるの?
2023年末時点で598社あります。
Q. 特例子会社にはどのような障害者が多い?
2023年末時点で多い順に、知的障害(52%)、身体障害(29%)、精神障害(19%)となります。
合計46,848人で内訳は下記の通りです。
- 知的障害者:24,062人(51.4%)
- 身体障害者:12,134人(25.9%)
- 精神障害者:10,652人(22.7%)
Q. 特例子会社のメリットとデメリットは?
特例子会社は、配慮が行き届いた環境で安定して働きやすい“メリット”がある反面、給料が低くスキルが身につかないという“デメリット”があります。
- 配慮した環境が整っていて安定して働ける
- 周囲に障害者しかいないので居心地が良い
- 大企業傘下だと福利厚生が充実している
- とにかく給料が低い
- 単純作業が多く、専門スキルが身につかない
- 他の様々な障がい者に配慮をする必要がある
Q. 特例子会社と一般の障害者枠どっちがいい?
結論として「居心地の良い環境で安定して働きたい」なら“特例子会社”、「障害が軽度で年収やスキルアップを諦めたくない」なら“障害者雇用枠”がおすすめです。
- 特例子会社がおすすめな人
①体調や働きやすさを重視したい
②給料を上げるよりも長期就業したい
③他の障害者と助け合って働きたい - 一般の障害者枠がおすすめな人
①専門分野でスキルアップしたい
②たくさん働いて年収を上げていきたい
③より仕事熱心な人と働いて刺激を得たい
特例子会社と障害者雇用枠のどちらで働くかによって「職場の居心地や働きやすさ」「年収やスキルアップのしやすさ」が変わるので注意しましょう。
特に、3級だと障害年金をもらえないので、特例子会社だと給料が低くて生活が厳しくなるかもしれません。現在、一人暮らししている(できるくらいに軽い)なら特例子会社はおすすめしません。
悩んだら、両方を受けてみた上で比較すると良いでしょう。実際のところ「就職して馴染めるか」は職場や上司との相性によるところが大きいので、自分の目で確認するのがベストです。
Q. 特例子会社はなぜ給料が低いの?
特例子会社の給料が低い理由は、下記の通りです。
- 市場価値の低い仕事が多いため
誰でもできる単純作業ばかりなので給料はでません - 事業として利益が出ていないため
給料は利益から決まるので、利益が少ないと給料が出ません - 低い給料でも障害者が応募するため
特例子会社は人気なので給料を上げる理由がありません
Q. 就労移行支援とは?
就労移行支援とは、民間企業での就職を目指している障害者の方向けに、就労準備やスキルアップ、職探しを手助けしてくれる福祉サービスのことです。
就労移行支援で受けられるプログラムには、下記のようなものがあります。
- 就労準備
- 生活のリズムや体調管理
- 障害への自己理解を深める(重要!!)
- スキルアップ講座
- 基礎スキル(コミュニケーション等)
- 専門スキル(職業ごとの実践的訓練)
- 就職活動の支援
- 書類作成や面接練習
- 障がい者向け求人の紹介
Q.就労移行支援のメリットは?
就労移行支援を利用するメリットを一言でいうと「就職しやすくなること」です。具体的には、下記のものがありますね。
- 体調、生活のリズムが安定する
- 障害への理解が深まり、管理しやすくなる
- 組織でのコミュニケーション能力が上がる
- 就職や、就職後の定着を支援してもらえる
- 職業スキルが身に付く(事業所による)
- 自分が働く姿を、前向きに捉えられる
- 障害に理解のある友人、仲間ができる
これらのメリットの大きさは、就職実績(就職率や6ヶ月定着率)で評価することができるので、事業所ごとに見てみてください。
Q.就労移行支援のデメリット・注意点は?
就労移行支援を利用することのデメリット・注意点は下記の通りです。
- 時間が拘束され、収入がない状態が続く
- 長期間、事業所に通い続ける必要がある
- 原則、交通費や食費代は自己負担となる
- 世帯収入によっては、利用料金がかかる
- 実践的で高レベルなスキルは得られない
- ハズレ事業所が多いので見極めが難しい
④を補足すると、世帯年収が一定以上あると利用料金がかかりますが、90%以上の利用者は無料で使っているので安心してください。
Q. 就労移行支援の利用条件/対象者は?
障害福祉サービス受給資格を取得すれば、最長2年間利用することが可能になります。なお、受給者証は下記3条件を全て満たしている方が対象になります。
- 18歳〜65歳未満
- 障害がある方
障害者手帳または、医師の診断書が必要 - 企業等での就労または開業を希望する方で、就労が可能と見込まれる方
就労移行支援の事業所は『訓練を受ければ、就労できるようになる方』向けのサービスなので、定年を超えた65歳以上は対象外です。
Q. 就労移行支援の料金は?
9割以上の方は『自己負担なし(0円)』で利用していますが、昨年に『一定の世帯年収』がある方だと、利用料金が発生します。
- 年収300万円未満:0円/月
- 年収300万円以上:最大9,300円/月
- 年収600万円以上:最大37,200円/月
仮に料金が発生しても、1日あたり500~1,200円なので心配するほど高くはありません。また、生活保護を受けているなら負担額はゼロになります。
世帯年収の目安 | 負担額の上限 | |
生活保護 | 生活保護受給世帯 (~約156万円) |
0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 (約156~約300万円) |
0円 |
一般1 | 約300~約600万円 | 9,300円/月 |
一般2 | 約600万円以上 | 37,200円/月 |
Q. 利用したいけどお金がない場合は?
親族からの仕送りを受けられない場合は、各種給付金や貸付金制度を利用することをおすすめします。具体的には下記の通りです。
支援金 | 対象 | 毎月の支給金額 | 期間上限 |
障害年金 | ①初診日が特定できる ②かつ保険料の納付要件を満たす └納付要件:年金未納がないこと等 ③かつ障害認定日に、障害認定基準に該当する └障害認定日:初診日から1年半後 └障害認定基準:受給できる基準 ④かつ昨年の年収が約460万円以下 |
3級:約6万円〜 2級:約11万円〜 1級:約15万円〜 ※子どもの数で増額 ※年収が高いと減額 |
なし |
生活保護 | ①世帯年収が13万円以下 ②かつ親族からの援助が不可能である ③かつ売却可能な資産を保有していない ④かつ働くことができない |
約10~25万円 ※扶養家族の人数次第 |
なし |
傷病手当金 | ①病気やケガで会社を休職していた ②かつ、休職期間に一定の収入がない |
手取り額相当 ※過去12ヶ月平均 |
1年半 |
失業保険 | ①失業しており収入がない └1年以上働いてから、自己都合退職 └または6ヶ月以上働いて、会社都合退職 ②かつ就労意欲がある(ハロワに毎月申請) |
約6~21万円 ※退職前6ヶ月の給与次第 |
自己都合:3ヶ月 会内都合:6ヶ月 |
住居確保給付金 | ①離職から2年以内 ②かつ世帯年収と預貯金が、一定の金額以下 ③かつ就労意欲がある(ハロワに毎月申請) |
約5~7万円 ※家賃と扶養家族次第 |
9か月 |
生活福祉資金貸付制度 (借りる) |
①低所得である(例:独身で年収360万円以下) ②かつ日常生活で金銭的な困難を抱えている |
約15~20万円 ※借りられる金額 |
原則3ヶ月 最大12か月 |
Q. 就労移行支援を利用するまでの流れは?
下記の流れで利用できます。
- お問い合わせ
- 無料見学・面談
- 無料体験
- 利用申請手続き(受給者証発行)
- 利用開始(利用できるのは2年間まで)
ちなみに、お問合せから利用開始までは、長くても1~2ヶ月ですね。
Q. 就労移行支援に向いている人は?
下記に該当するのであれば、就労移行支援の利用をおすすめします。
- 今すぐの就職に自信がない
- 週4~5勤務は自信がない
- 1日8時間働くのは厳しい
- 障害特性や配慮事項が明確でない
- 職業訓練でスキルアップしたい
悩んだら、大手のウェルビーやココルポートに相談してみてください。資料請求すると電話が来るので話を聞けます。
Q. 就労移行支援に向いていない人は?
下記に該当するのであれば、就労移行支援を使うべきではありません。別のサービスを利用するようにしましょう。
- 体調が回復していない、安定していない
→自立訓練やリワークデイケアを利用しよう - すぐにでも働ける就職準備ができている
→転職エージェントを使おう - 専門的なスキルを身に付けたいだけ
→専門サービスの方がずっと効率的 - 就職先の紹介をしてもらいたいだけ
→転職エージェントを使おう - 数ヶ月通所しても就労意欲が湧かない
→就労継続支援を検討しよう
また、就労移行支援に通っている間は、収入がなくなってしまうので、親の扶養に入るか、仕送りをしてもらうか、各種支援金を受給するようにしてください。
支援金 | 対象 | 毎月の支給金額 | 期間上限 |
障害年金 | ①初診日が特定できる ②かつ保険料の納付要件を満たす └納付要件:年金未納がないこと等 ③かつ障害認定日に、障害認定基準に該当する └障害認定日:初診日から1年半後 └障害認定基準:受給できる基準 ④かつ昨年の年収が約460万円以下 |
3級:約6万円〜 2級:約11万円〜 1級:約15万円〜 ※子どもの数で増額 ※年収が高いと減額 |
なし |
生活保護 | ①世帯年収が13万円以下 ②かつ親族からの援助が不可能である ③かつ売却可能な資産を保有していない ④かつ働くことができない |
約10~25万円 ※扶養家族の人数次第 |
なし |
傷病手当金 | ①病気やケガで会社を休職していた ②かつ、休職期間に一定の収入がない |
手取り額相当 ※過去12ヶ月平均 |
1年半 |
失業保険 | ①失業しており収入がない └1年以上働いてから、自己都合退職 └または6ヶ月以上働いて、会社都合退職 ②かつ就労意欲がある(ハロワに毎月申請) |
約6~21万円 ※退職前6ヶ月の給与次第 |
自己都合:3ヶ月 会内都合:6ヶ月 |
住居確保給付金 | ①離職から2年以内 ②かつ世帯年収と預貯金が、一定の金額以下 ③かつ就労意欲がある(ハロワに毎月申請) |
約5~7万円 ※家賃と扶養家族次第 |
9か月 |
生活福祉資金貸付制度 (借りる) |
①低所得である(例:独身で年収360万円以下) ②かつ日常生活で金銭的な困難を抱えている |
約15~20万円 ※借りられる金額 |
原則3ヶ月 最大12か月 |
休職中なら「傷病手当金」を。失業したなら「失業保険」を。そして、いずれにせよ「障害年金」の申請は試みてください。どうすればか困ったら全国の自治体にある『生活困窮者を対象にした相談窓口』に行けば、あなたの状況に合わせた制度を紹介してもらえます。
Q. 就労移行支援事業所の選び方は?
まずは事業所の情報を集め、実際に見学しながら、以下の3基準で比較して決めるようにしてください。
- プログラムが自分に合っているか
- 事業所の就職実績が優れているか
- 事業所の雰囲気が自分に合いそうか
事業所によって当たり外れが大きいので注意して選ぶようにしてくださいね。これらを基準に、最低でも2つの事業所は見学できると良いでしょう。
Q. 就労移行支援事業所の探し方は?
下記5通りの方法から探すことができます。
- 大手で有名な事業所から優先的に探す
- 障害福祉サービスの検索サイトで探す
- Googleマップから探す
- お住まいの役所窓口に行って相談する
- 行きやすい専門機関に行って相談する
まずは「①大手で有名な事業所から優先的に探す」から比較基準を自分の中に作ることをお勧めします。
Q. 就労移行支援と転職エージェントの違いは?
障害者が利用できる就職支援サービスには「就労移行支援」と「転職エージェント」の2種類があります。それぞれの特徴は下記の通りです。
- 就労移行支援
- 就労に向けたトレーニングが中心
- 就労できる準備が整っていない方向け
- フルタイム勤務に自信がない方におすすめ
- 転職エージェント
- 求人紹介と選考サポートが中心
- 就労できる準備が整った方向け
- 障害が軽度の方におすすめ
このように、就労できる自信がない方向けにリハビリをおこなうのが就労移行支援で、就労できる準備が整った方向けに就職支援をするのが転職エージェントです。
詳しいサービス内容の違いを表で整理しました。
就労移行支援 | エージェント | |
説明会や見学会 | ◯あり | ×なし |
体調管理トレーニング | ◯あり | ×なし |
スキルのトレーニング | ◯あり | ×なし |
求人紹介 | ◯あり | ◎多い |
書類作成サポート | ◯あり | ◎強い |
面接練習サポート | ◯あり | ◎強い |
入社時の条件交渉 | ×なし | △会社次第 |
入社後の職業定着支援 | ◯あり | △浅い |
このように、就労移行支援は満遍なくサポートを受けることができる一方で、転職エージェントは求人紹介と転職支援に特化していることが大きな違いです。
もちろん併用することが可能なので、自信がない方は、まずは就労移行支援を利用してリハビリしつつ、慣れてきたら転職エージェントも登録して効率的に就職活動をおこなう、といった使い方もできます。
Q. 自立訓練とは?
自立訓練とは、障害のある方の“自立”を目的に、生活能力の維持・向上を目指していく障害福祉サービスのことです。身体障害がある方には『機能訓練(リハビリ)』をおこない、精神障害がある方には『生活訓練』をおこなっています。
この『生活訓練』には、例えば、身だしなみや金銭管理といったものから、ストレス対処や生活リズムの安定化など、施設によって様々なプログラムが用意されています。
- 生活系プログラム
- 金銭管理
- 身だしなみ
- 食事、洗濯、掃除など
- 地域生活のマナー など
- 体調管理系プログラム
- ストレス対処
- 生活リズムの整え方
- アンガーマネジメント
- レクリエーション系プログラム
- グループミーティング
- 音楽、調理
- 行事、イベント、ゲーム等
お住まいの自治体によっては、在宅訓練を受けることができる場合もあるので「外出することが、体力的にも精神的にも不安」という方にもおすすめです。
Q.リワークデイケアとは?
リワークデイケアとは、大学病院やメンタルクリニックといった『精神科の医療機関』によって実施される、復職及び再休職予防のための復職支援プログラムです。
具体的なプログラム内容は、リワーク施設ごとにやや異なっていますが、概ね下記のような流れで、復職を目指していくことが多いですね。
- 生活リズムを整え、習慣的に身体を動かす
- プログラムで気づきを得る
- スタッフと課題を共有して計画を練る
- 再発防止のための方法を検討する
- 復職に向けて会社と面談する
普段通っているクリニックで実施しているリワークプログラムがあれば、そこに通うのがベストです。あなたの障害には理解があるはずなので。
Q.就労継続支援とは?
就労継続支援とは、民間企業等で働くことが困難な場合に、障害や体調にあわせて無理なく、就労訓練や仕事をすることができる福祉サービスです。
下記の2パターンが存在しています。
- A型事業所
雇用契約を結び、最低賃金以上の給与がある
例:データ入力、飲食店ホール、パッキング等 - B型事業所
雇用契約は結ばず、軽作業の就労訓練をする
例:刺繍、部品加工、農作業、クリーニング等
簡単に違いを整理しました。
A型事業所 | B型事業所 | |
雇用契約 | 結ぶ | 結ばない |
報酬 | 最低賃金以上の給与 | 進捗に応じた工賃がある |
平均金額 (2021年) |
月給81,645円 (時給だと926円) |
月給16,507円 (時給だと233円) |
職種の例 | データ入力、飲食店ホール 、パッキング等 |
刺繍、部品加工、 農作業、クリーニング等 |
実際の訓練および職業内容は、事業所によって異なるので確認してみてくださいね。
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調査期間:2020年11月1日〜2024年3月1日
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