女の転職typeは、全国で魅力的な求人数を持つ転職サイトです。有名なサービスですが、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。
このページでは、他の転職サービスと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。
女の転職type|女性の転職に特化した、女性専用転職サイト
求人数 | 2,343件 | 口コミ評判 | ★★★★☆ |
エリア | 全国・海外 | 対応職種 | 全般 |
「女の転職type」は、女性の新しいキャリアを提案する女性専用の転職サイト。
業界トップクラスのアクセス数を集める転職サイト「type」などの運営元である、株式会社キャリアデザインセンターがサービスを提供しています。
その名の通り女性の転職に特化しており、専任の女性スタッフによって運営されているのが特徴。
企業情報も、そこで働く現役女性社員の声やキャリアモデル、働く雰囲気などが女性目線で取材した上で掲載されています。
転職ノウハウに関する情報コンテンツも充実しており、結婚・出産・育児といった女性ならではのライフステージの変化に焦点を合わせたさまざまな情報を発信。
自分らしい働き方や家庭と仕事との両立、女性がキャリアを積んでより活躍できる職場環境など、働く女性のさまざまな立場や価値観に配慮した、きめ細かなサービスを提供しています。
また、同社が運営する女性専用の転職エージェント「type女性の転職エージェント」とも連携してサービスを提供しており、こちらも同時に利用すれば、専任のアドバイザーから転職支援を受けることが可能です。
さらに「女の転職type」では、国内最大規模の女性向け転職イベントも開催。
女性の採用に積極的な企業と直接コミュニケーションが取れたり、転職に関する各種セミナーなどが無料で受けられたりするだけでなく、女性に嬉しいさまざまな特典も用意されています。
求人数については女性向けのため、全体数は大手ほど多くはないものの、取り扱っている職種や年齢層も幅広く、特に正社員の求人は全体の約80%です。
転職して長く働きたい・キャリアを積みたい女性には特におすすめの転職サイトといえるでしょう。
公式サイト
https://woman-type.jp/
次章からは、利用者の口コミを分析してわかった、女の転職typeの良い評判と悪い評判を詳しく解説していきます。
口コミからわかる良い悪い評判を検証
幅広い年代、地域、職種の300人を対象に実施した調査から、女の転職typeの特徴を整理すると、以下のようになりました。
- 女性の採用を前提として求人が集まっている
- 適性診断ツールや各種転職支援コンテンツが充実
- 会員登録がシンプルで簡単
それでは、個別に解説していきます。
良い評判・メリット①
女性の採用を前提として求人が集まっている
女性の転職に特化している、女の転職typeの最大の特徴でありメリットは、女性の採用を前提とした求人が掲載されている、という点。
一般的な転職サイトの求人の場合、求人に応募はできても「前提として女性は採用するつもりはない」…というケースも稀にあるようです。
例えばハローワークの求人では、たとえ企業側に女性を採用するつもりがなくても、応募要項に年齢や性別による制限を設けることは禁じられています。
① 募集・採用の対象から男女のいずれかを排除すること。
② 募集・採用の条件を男女で異なるものとすること。
③ 採用選考において、能力・資質の有無等を判断する方法や基準について男女で異なる取扱いをすること。
④ 募集・採用に当たって男女のいずれかを優先すること。
⑤ 求人の内容の説明等情報の提供について、男女で異なる取扱いをすること。
したがって、募集要項で性別や年齢が「不問」の求人に応募しても「実際の選考においては女性は対象外」という理由で落とされてしまう可能性も、残念ながらゼロではないのです。
一方女の転職typeでは、掲載される求人の全てが女性の採用を前提としたものが集められています。「女性」という理由で選考から落とされる心配はありません。
また、女性向けの求人情報だけでなく、働く女性ならではのキーワードやこだわり条件、絞り込み検索機能、女性目線のテーマで取材された企業情報や特集、転職ノウハウも充実しています。
確実に転職に結びつく可能性が高いので、応募するモチベーションが高まり、安心して転職活動を進めていくことができるでしょう。
良い評判・メリット②
適性診断ツールや各種転職支援コンテンツが充実
転職の際に考えるのが、自分の適性や他の求職者の転職活動。
女の転職typeの「女の転職アカデミア」ページでは、転職における視野を広げたり、転職ノウハウを学べたりする情報がまとめられています。
自分らしいキャリアを気づくための自己分析や、似たような立場の女性がどのように転職活動をすすめているか、視野を広げるヒントにもなるでしょう。
その他にも、仕事の相性や適職がわかる診断や、面接や書類作成のポイントなどの情報が、女の転職typeではテーマごとにわかりやすくまとめられています。
また、サイトのデザインもカラフルなイラストや写真が豊富で、見ているだけでワクワクしてしまうような作りになっているため、楽しく転職活動に臨むことができるでしょう。
良い評判・メリット③
会員登録がシンプルで簡単
転職活動を始めるにあたり、まず手間に感じるのがサイトへの新規登録。いくつもの項目を一つひとつ入力していくのは手間も時間もかかり面倒です。
その点、女の転職typeの新規会員登録は、数ある転職サイトの中でも最もシンプルで簡単なサイトのひとつ。
氏名、メールアドレス、生年月日、ログインパスワードのみの入力で簡易登録が完了します。
簡易登録後に性別や大まかな住所、最終学歴などいくつかの希望条件や項目などの入力に進みますが、選択する形式で、スマホでも簡単に登録できる内容です。
「志向・その他希望」など希望条件などを入力しておけば、条件に合った求人案内やスカウトの精度も上がり、より転職活動を効率良く進めていけるでしょう。
悪い評判・デメリット①
分野によっては求人の数が少ない
女の転職typeには女性におすすめのさまざまな求人情報が網羅されていますが、分野や内容によっては少ないものもあるようです。
多く保有しているのは首都圏メインの求人のため、地方の勤務地だとなかなか見つけられないか、もしくは全国各地に支社を置く同じような企業がヒットするケースも。
そもそも女性向けの求人自体、求人数そのものが少なめになってしまいます。その中でも女の転職typeは、決して他の転職サイトと比べて求人数が多いとは言えません。
上のグラフで、他の転職サイトで「女性が活躍」と条件を付けて絞り込んだ求人数と比較すると、女の転職typeの求人数の少なさがより際立っているのがわかるでしょう。実際に利用者の声の中にも「求人が少ない」といった意見が見られました。
そのため、情報収集では「女の転職type」を利用しつつ、求人検索では視野を広げるためにも求人数の多い他の大手転職サイトや転職エージェントなども併用すると、より多くの選択肢の中から、希望にマッチした求人を見つけられる確率があがります。
様々な転職サイトやエージェントを上手く活用しながら、転職活動を進めましょう。
悪い評判・デメリット②
40代以上向け求人・ハイキャリア求人も少ない
女の転職typeの求人は、40代以上のミドル・シニア層向けの求人が比較的少ないです。
女性は出産・育児などライフイベントをきっかけに職を離れる方も多い一方、40代以降に再就職を希望する方もいます。
元の職場に戻るケースもありますが、ブランクが長いなどの事情があったり、別のキャリアプランや仕事に挑戦しようと、新たな職場に転職を希望したりすることも多いでしょう。
ですが、全体的に見ても、40代以上の年齢層向けの求人数は比較的少ないです。
ハイキャリアや大手企業の求人数も多いとは言えず、ヒットする求人も同じような企業ばかりで、なかなか希望に合う求人が見つからないという方も。
希望条件によって求人数が物足りないと感じる場合は、女の転職typeの検索結果に掲載されない非公開求人まで視野を広げてみるのもおすすめです。
非公開求人に応募するには「typeの人材紹介」(type転職エージェント)に登録する必要があります。求人記事のページにある「この求人に応募する」から登録に進むことができますよ。
「typeの人材紹介」に登録することで、非公開求人への応募に加え、専任のキャリアアドバイザーの面接支援を受けられるなど、さまざまな転職サポートを受けることが可能です。
他社の転職サイトや転職エージェントなども併用しつつ、多くの選択肢の中から転職活動を進めていきましょう。
悪い評判・デメリット③
希望条件に合わないスカウトメール求人がくることも
女の転職typeでは、会員が自分で求人検索する他に、自分の経歴や志向などに関心を持った企業から応募のスカウトメッセージを受けられる「スカウト機能」や、条件がマッチする企業を紹介してくれる「条件マッチオファー」などの制度があります。
これらのスカウトメールに対し、利用者の口コミの中には「希望の条件とズレたスカウトがきた」「スカウトメールが大量に届いて煩わしい」といった声もありました。
スカウトは、サイトの会員登録時に自分の経歴やスキル、志向、希望条件などを入力しておくと、それに合わせておすすめの企業をサーチしてくれる機能です。手間をかけることなく、転職の視野も広げることができるでしょう。
ですが、中には登録している履歴書の経歴や希望条件とズレた内容の求人が届いたり、1日に何件もスカウトのメールが届いたりすることもあります。
送られてくるスカウトの精度を上げるためにも、「志向・希望条件」は正確にしっかり入力しましょう。
やや入力項目が多いですが、直感的に選択するタイプなので、あまり手間もかからず簡単に入力できます。
各種支援システムを上手く活用して、自分と相性ぴったりの求人を検索しましよう。
結論|こんな人におすすめ
ここまでで解説した女の転職typeの良い評判と悪い評判を再掲すると、以下のようになります。
- 女性の採用を前提として求人が集まっている
- 適性診断ツールや各種転職支援コンテンツが充実
- 会員登録がシンプルで簡単
- 分野によっては求人の数が少ない
- 40代以上向け求人・ハイキャリア求人も少ない
- 希望条件に合わないスカウトメール求人がくることも
女の転職typeは、女性の転職に特化した、女性専用の転職サイトです。
スカウトメールの質についてや、年代や今までのキャリアのよっては求人が少ないなどの関するネガティブな口コミはあるものの、コンテンツの充実度と、何より女性採用が前提となった求人が揃っているなどのメリットがありますので、登録して損はないサービスだと言えるでしょう。
上記を踏まえると、女の転職typeは以下に当てはまる方に特におすすめできます。
- 女性の方
- 20~30代までの年齢で、転職を考えている方
- 面倒な手続きなしに、気軽に転職活動を始めてみたい方
利用は無料なので、気軽に相談してみましょう。
公式サイト
https://woman-type.jp/
とはいえ、より良い求人を見つけるためには複数併用すべきです。
そのため、女の転職typeだけでなく、次で紹介するような転職エージェントもチェックしていきましょう。
他のおすすめ転職エージェント
ここでは他に登録したい転職エージェントを紹介していきます。1社に絞らず、複数サービスを利用することで、応募できる求人の幅を広げるようにしてください。
- 総求人数
- 利用満足度調査(詳細)
- 実際に利用した体験談
まずは比較表から見ていきましょう!
順位 | 名称 | 総合評価 | 掲載求人数 | コメント | 公式サイト |
1位 | リクルートエージェント |
★★★★☆ 4.4/5.0 |
約38万件 全国 |
短期間で転職をしたいなら登録必須 取引企業数が多く、新着求人がほぼ毎日届く |
|
2位 | ワークポート | ★★★★☆ 4.3/5.0 |
約10万件 全国対応 |
営業職やIT系の未経験向け求人が多い 20代前半〜中盤でキャリアに悩む方におすすめ |
|
3位 | dodaエージェント | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
約28万件 全国対応 |
地方や職種などバランスの良い求人がある スカウトの届く求人サイトとしての運用が可能 |
|
4位 | マイナビエージェント | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
約7万件 都心部のみ |
新卒ナビサイト最大手の企業提携数が魅力 若手で幅広い業界を見たいならおすすめ |
|
5位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 3.9/5.0 |
約1.2万件 全国 |
外資やITベンチャー等幅広く案件を保有 年収800万円以上での転職なら利用したい |
転職エージェントは最初から一つに絞る必要はありません。良い求人を見逃しにくくなるように、2~3社は登録しておきましょう。もしどこに登録しようと迷ったら上位2社(リクルートエージェント、ワークポート)から利用して良かったところに絞ることをお勧めします。
リクルートエージェントは、人材業界No.1の求人数と実績を誇る転職エージェントです。求人数は常時30万件以上と、さまざまな地域・業界・職種の求人を網羅しています。
実際のところ、大手企業や人気企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人にいち早く応募するためにとりあえず登録しておくことをおすすめします。
ただ、基本的には一度の面談のみで、最低限のフォローのみです。システムが自動で求人紹介してくるだけなので、個別支援には期待できません。求人数が多いサイトに登録するような感覚での利用をおすすめします。
【公式】https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 595,014件(うち非公開求人は231,950件) |
運営会社 | 株式会社リクルート |
認可番号等 | 有料職業紹介:13-ユ-313011 Pマーク:17000021(09) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
2位.ワークポート
- IT/ゲーム業界、営業職に強い
- 20代(第二新卒~20代後半)に強い
- 未経験者向けのサポートが充実
ワークポートは、全国トップクラスの求人数を持つ転職エージェントです。IT業界やゲーム業界、営業職の案件が多いですね。急拡大している組織だからか、他転職エージェントと比べると若い担当者が多く、レベルに差があるように感じるかもしれません。
ただ、第二新卒から20代までの方を対象に、根気強いサポートをしているので「就職したけどこのままでいいのだろうか」と悩んでいる方は一度、求人だけでも見てみると良いでしょう。
ワークポートの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
得意 | IT系、営業職 |
対象地域 | 全国(WEB面談実施中) |
求人件数 | 94,417件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
認可番号等 | 有料職業紹介:13-ユ-040590 Pマーク:21000352(08) |
公式サイト | https://workport.co.jp |
3位.dodaエージェント
- 転職サポート付きの求人サイト
- 自身で求人に応募可能
- 非公開求人はエージェント登録が必要
- アドバイザーの評判は割れる
- 定期的なイベント開催あり
dodaエージェントは、業界トップクラスの求人数を持つ「doda(求人サイト)」で利用することができる転職支援サービスです。TVCMも配信していて非常に勢いがある一社ですね。
担当者の評価はややネガティブなものが多いですが、厚生労働省から「優良事業者認定」を受けています。利用すると、好条件な傾向が高い「非公開求人」を紹介してくれるようになるので、ぜひ利用しましょう。
【公式】https://doda.jp/
dodaエージェントの基本情報 | |
タイプ | サイト+エージェント |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 264,158件(うち非公開求人は39,709件) |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
認可番号等 | Pマーク:10860051(10) 有料職業紹介:13-ユ-304785 職業紹介優良事業者:第2304002(01) |
公式サイト | https://doda.jp/ |
4位 マイナビエージェント
- 求人数は都心部に限定される
- 最大手に比べるとやや劣る
- 特に、地方求人は少ない
- 20代向けのサポート力が高い
- 優良事業者認定あり
- アンケートでも若手の評価が高い
マイナビエージェントは、新卒大手のマイナビが運営する20代30代といった若手〜ミドル層向けの転職エージェントです。
若年層向けに丁寧なサポートを行なっていることが特徴で、厚生労働省から「職業紹介優良事業者」の認可を受けています。
他エージェントと違って、各分野別(医療、介護、保育)でも認定されているので、会社全体として優れたサポートをしていることがわかりますね。業界や職種ごとに部門が分かれており専門性が高いので、一度相談してみることをおすすめします。
ただ、やや若手向けなので、年収800万円越えの求人を探すのであれば、JACリクルートメントやビズリーチといった高年収専門サービスと併用してください。
マイナビエージェントの基本情報 | |
タイプ | エージェント |
対象地域 | 首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可) |
求人件数 | 68,009件(うち非公開求人は18,976件) |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
認可番号等 | Pマーク:10821880(09) 有料職業紹介:13-ユ-080554 職業紹介優良事業者:2102006(03) |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp |
5位 type転職エージェント
- 首都圏の求人に特化している
- サポートが丁寧でセミナー多数開催
- 女性特化型サービスもあり
type転職エージェントは、一都三県の案件を中心に取り扱う中堅どころの転職エージェント。求人件数は最大手ほどではありませんが、利用者一人ひとりにじっくりと手厚いサポートをしているため『利用者満足度87%』と高いことが特徴です。
在籍するキャリアアドバイザーは得意領域ごとに分かれており、利用者の経歴や希望職種、適性に合った選考対策(書類添削や面接対策)を受けることができるので、ぜひ相談してみてください。
よくある質問・転職ノウハウ
最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。
- 転職エージェントはなぜ無料?
- 転職エージェントのメリットは?
- 企業が転職エージェントを利用するメリット
- 転職エージェントの仕組みは?
- 転職エージェントは複数利用すべき?
- 転職エージェントは何社利用すべき?
- 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
- 転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェント活用ポイント
Q. 転職エージェントはなぜ無料?
職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。
(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
引用元:職業安定法32条の3第2項
上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。
Q. 転職エージェントの仕組みは?
採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。
一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。
そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。
Q. 転職エージェントを使うメリットは?
転職エージェントのメリットを一言で言うと「転職の成功確率があがること」で、具体的には下記2点です。
①好条件な求人を紹介してもらえる
一般的に、転職エージェントの方が、求人サイトよりも求人数が多いです。さらに転職エージェントの場合、一般には公開されていない「非公開求人(好条件なことが多い)」まで取り扱っているので、条件が良い傾向にあります。
②転職のプロからサポートを受けられる
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーから、以下の転職サポートを受けられます。
- キャリア相談
- 希望条件に沿った求人提案
- 選考対策(書類添削、面接練習)
- 受けた選考のフィードバック
- 年収交渉
上記のサポートを受けることができて、さらに求人の数も質も多いので、利用するだけで転職活動そのものが有利になるというのが圧倒的メリットです。
Q. 企業が転職エージェントを利用するメリット
より募集要項に合った人材を、工数をかけずに採用できることです。採用しない限り費用が発生しないので、リスクがありません。
- 無名企業でも応募が集まる
- 採用しない限り費用が発生しない
- 転職エージェントが募集管理してくれる
このように、面接以外の採用業務を転職エージェントに外注する形なので時間を取られにくく、採用しない限り費用が発生しないので経済合理性に適っています。
一方で求人サイトの場合、掲載課金なので効果が読みにくく、求人や応募者の管理も自前でやらなくてはいけないので、一度に大量採用する場合以外は使いにくいというのが本音です。
Q. 転職エージェントは複数利用すべき?
はい。複数利用すべきです。
転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。
Q. 転職エージェントは何社利用すべき?
3社利用することをおすすめします。
実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わるという結果となりました。
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) |
24.5% (-) |
8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) |
22.2% (-) |
7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) |
20.6% (-) |
5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) |
20.5% (-) |
4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) |
22.0% (-) |
4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
Q. 登録したら今の会社にバレる?
転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。
- 企業側は応募前情報を見れないため
応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない - エージェントが情報管理を徹底しているため
情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。
特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。
Q. 転職エージェント利用の流れ
基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。
また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。
Q. 転職エージェント活用ポイント
転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・転職エージェントは複数登録する
・事前に転職活動用のメールアドレスを作る - 担当アドバイザーと面談
・事前に経歴と希望条件を整理しておく
・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後、担当者にはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業の退職者から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める
結局は担当者次第ではあるものの、他の転職サイト/エージェントと比べるとやや劣るので、余裕があれば利用するくらいでOK
求人数は大手と比べるとやや劣るので、他の大手エージェント(リクルートエージェント、doda)と併用しないと求人を取りこぼす可能性あり