エグゼクティブボードは、エグゼクティブ層に特化した転職エージェントです。業界では名の知れたサービスですが、悪い評判がないか、登録すべきか気になりますよね。
このページでは、他の転職エージェントと比較しながら、メリットデメリットを網羅的に解説。最後まで読めば、使うべきか否かを判断できます。
エグゼクティブボードの特徴まとめ
- エグゼクティブ専門の転職エージェント
- 最低でも部長クラス以上の求人が中心
エグゼクティブボードは、保有求人の80%以上をエグゼクティブ求人が占める、エグゼクティブ特化の転職エージェントです。
特に、日系上場企業・事業会社の上位役職(経営層、上級管理職)といった求人案件を持っています。設立が2006年と後発の転職エージェントなので、取り扱い求人は大手と比べると少ないですが、質の高い提案とポジションサーチによって評価は高い傾向にありました。
エグゼクティブボードの基本情報 | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | エグゼクティブ(部長クラス以上) |
対象地域 | 東京都、神奈川県(WEB面談実施中) |
求人件数 | 665件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社エグゼクティブ・ボード |
設立 | 2006年8月 |
Pマーク | なし |
公式サイト | https://www.e-board.jp/ |
CXO求人が豊富
業界でも名の知れた大手〜中堅どころのCXOクラスの求人をいくつかご提案いただけました。もともといい案件があれば、くらいの温度感だったのですが、興味があったので応募しちゃいましたね。
エグゼクティブにふさわしい担当
よくある転職エージェントだとあまりわかっていないような担当者に不信感を持ったりすることもあるのですが、エグゼクティブボードさんはさすがの対応力でした。ちゃんとした担当者が多いですね。
他転職エージェントとの比較
ハイクラス向け転職エージェントの利用者満足度の調査結果、エグゼクティブボードの総合評価は「6位」と高評価でした。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント | 詳細解説 |
1位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.3/5.0 |
ハイクラス専門で圧倒的な実績 専門性の高いコンサル複数人が提案 |
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2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.2/5.0 |
世界最大規模の外資系転職エージェント 外資系企業の年収800万円以上求人に強い |
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3位 | リクルートエージェント | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
取引企業数No.1の圧倒的求人数 グループ選りすぐりのアドバイザー力 |
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4位 | エンワールド | ★★★★☆ 4.0/5.0 |
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円) 職業紹介優良事業者の認定あり |
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5位 | ロバートウォルターズ | ★★★★☆ 4.0/5.0 |
外資系・グローバル企業に特化 30~40代管理職から人気が高い一社 |
6位以降のランキング表(タップで開く)
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント | 詳細解説 |
6位 | クライス&カンパニー | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
IT業界の管理職・スペシャリストに強い 国家資格保有のアドバイザーが担当 |
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7位 | マイナビエージェント | ★★★☆☆ 3.8/5.0 |
首都圏近辺の日系大手企業に総じて強い 管理職からスペシャリストまで豊富に保有 |
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8位 | dodaエージェント | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
高年収帯の公開求人数No.1 実績豊富なアドバイザーが多数在籍 |
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9位 | エグゼクティブボード | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
エグゼクティブに特化 日系上場企業・事業会社への転職に強い |
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10位 | ISSコンサルティング | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
中小規模のためやや求人数は少ないも、 外資系企業への転職者からは評価が高い |
ハイクラスの中でも特に上級管理職や役員といったエグゼクティブ層に特化していることもあって、該当する求人を探している方からの評判が高い傾向にありました。
口コミからわかる良い悪い評判を検証
幅広い年代、地域、職種を対象に実施した調査から、エグゼクティブボードの特徴を整理すると、以下のようになりました。
- 希少性の高い日本企業×特命案件
- 80%以上がエグゼクティブポジション
- グローバルなマネジメント案件も豊富
それでは、個別に解説していきます。
良い評判・メリット①
希少性の高い日本企業×特命案件
エグゼクティブボードは、日系上場企業やそれに匹敵する大手企業との関係性(パイプ)に強みをもっており、名前通り、「エグゼクティブ」ポジションへの転職が得意な転職エージェントです。
エグゼクティブなポジションとは、いわゆる部長以上の『役職持ち』のことで、その求人は企業から特命(匿名)で依頼を受けるケースがほとんどです。
いわゆる「非公開求人」というもので、これは募集していることを他の会社にバレないようにするため、さらには従業員にも極秘で進めるためでもあります。
そのような特命案件を多数抱えているエグゼクティブボードは、求職者にとって魅力的な求人案件を多数所持している点で、非常に魅力的と言えるでしょう。
良い評判・メリット②
80%以上がエグゼクティブポジション
多数抱えている特命案件の中で80%以上がエグゼクティブポジション(部長職や役員、経営層レベルなど)です。
具体的には部長職以上が多く、年収も1000万円以上が84%と転職エージェントの中でもハイクラス求人に特化しているといってもいいでしょう。
また、社長や副社長といった特殊な求人案件も29%ほど持っており、ハイクラス人材にとっては求人案件数の多さが特徴です。
ちなみに役職者のサポートが多いだけに、利用者の年齢層は35歳以上が89%を占めているそうで、エグゼクティブ層の方にとっては評判の高い転職エージェントとなっています。
良い評判・メリット③
グローバルなマネジメント案件も豊富
ハイクラス案件が多いがゆえに、仕事もグローバル案件が豊富です。
実際、エグゼクティブボードは中国、北米にもグループ会社を展開しており、日本と連携をして案件サポートを行っています。
例えば、海外営業責任者や海外事業開発、現地法人社長などグローバル案件でもハイクラス求人が多数あり、多様なニーズに対応することが可能です。
このように語学力を活かしたい人や、海外駐在の経験を活かしたい人、グローバルな視野で活躍をしていきたい人など、活躍の場が日本に限らず、エグゼクティブボードでは様々な求人を紹介することができます。
グローバルな視点で仕事をしていきたい人にとって魅力がある転職エージェントでしょう。
悪い評判・デメリット①
求人案件数が少ない
エグゼクティブな案件(例えば部長職以上や年収1000万円以上)の案件を多数抱えているからこそ、全体的な求人案件数は他のエージェントに比べてもどうしても少なくなります。
理由としては世の中にある求人案件の多くはスタッフクラスの案件だからです。
部長職以上の案件は現職の中で欠員が出たり、組織が大きく変わったりするタイミングでないと募集は発生しません。
逆に言えば非常に貴重な求人ということであり、その企業な価値の高い案件を多数保持しているということになります。
このように求人案件は少ないですが、求人内容の質が高い特徴がエグゼクティブボードです。
よって求人案件数だけを求める場合はデメリットに感じるでしょう。
悪い評判・デメリット②
20代の求職者サポートに弱い
サポート対象者は35歳以上がメインとなっており、20代の求職者が利用するにはマッチしないことが多いです。
ただし全くないわけではなりません。
もちろん20代でも実績をだし、マネジメントを経験し、年収1000万円以上稼いでいる人もいるかもしれません。
例えばベンチャー企業やスタートアップ企業でのプレイングマネージャーなどのポジション、また経営層に近い役職などの募集ではマッチする求人があります。
どうしてもそのような求人は頻繁にあるわけではないので、20代の求職者の人は複数の転職エージェントに登録することをお勧めです。
悪い評判・デメリット③
アドバイザーの対応がバラバラ
人材紹介業界の中でも実績があり経験の長いアドバイザーが多く在籍していますので、基本的には質の高い安心したサポートを受けることができます。
ただし経験があるがゆえにキャリアパスに対しの自分なりの考え方を持っているアドバイザーもいるため、相性が悪いと感じる場合もあるでしょう。
例えば自分の考えを否定されたり、少し強引に話を進めたりするような口コミもあるようですが、非常に稀ではあります。
あくまでの業界内でも高品質のアドバイザーからのキャリアサポートを受けることが可能です。
結論|こんな人におすすめ
ここまでの口コミ評判からわかった、エグゼクティブボードのメリットとデメリットを再掲すると、以下のようになります。
- 希少性の高い日本企業×特命案件
- 80%以上がエグゼクティブポジション
- グローバルなマネジメント案件も豊富
- 求人案件数が少ない
- 20代の求職者サポートに弱い
- アドバイザーの対応がバラバラ
ここまで紹介してきた特徴をまとめると、
エグゼクティブボードは、その保有求人の80%以上がエグゼクティブ・ハイクラスな求人案件を所持している『エグゼクティブ特化型』の転職エージェントです。
特徴としては日系上場企業・事業会社が7割以上で、役職〜経営者層といった、魅力的な案件が多いことにありました。
そのため、エグゼクティブクラスでいい案件があれば、と検討されている方であれば、一度ぜひ相談をしてみることをおすすめします。
- 年収1,000万円以上ある方
- エグゼクティブ転職を検討している方
- 日系大手企業の役職に興味がある方
利用は無料なので、気軽に相談しましょう。
公式サイト
https://www.e-board.jp/
とはいえ、年収800万円を超えるようなハイクラス求人は、そもそもの絶対数が少ないので、登録後すぐに紹介してもらえるわけではありません。
そのため、エグゼクティブボードだけでなく、次で紹介するような転職エージェントもチェックしていきましょう。
ハイクラス転職サービス一覧
転職エージェントにも得意不得意があるので、保有求人や取引実績によって、あなたが志望する業種・役職に強いかどうかで使い分けられると理想です。いくつか併用して提案求人やサポートの質を比較していきましょう。
志望業種・役職で選ぶ転職エージェントおすすめ | |
スカウトサイト | |
外資系/グローバル | |
M&A/ファイナンス | |
IT/WEB/AIエンジニア | |
役員/エグゼクティブ | |
20代前半/第二新卒 |
迷ったら大手の「JACリクルートメント」や「リクルートエージェント」に登録しましょう。各業種ごとにいくつもの専門チームが分かれているので、あなたの経歴をもとに転職全般のサポートと非公開求人の紹介をおこなってくれます。
現時点で年収600万円以下なら
高年収に特化した転職エージェントだと、経歴によっては「紹介できる求人がない」と断られる可能性があります。そのため、幅広い年収層の求人を保有している大手転職エージェント(リクルートエージェントやワークポートなど)を使うようにしましょう。
スカウト型のハイクラス転職サイト
ハイクラス層の転職では、ヘッドハンティング型サイトにも登録して、いつでも”企業から”スカウトが届く状態にしておきましょう。余談ですが”求人数”は気にしなくて構いません(中小規模エージェントが社名非公開で大量に傘増ししているので)。
順位 | スカウト型転職サイト | 評価 | 基本 | 個別解説 | ||
総合評価 | 取引企業数 | 企業ブロック | Pマーク | |||
1位 | ビズリーチ | ★★★★☆ 4.1/5.0 |
1.7万社 | あり | あり | |
2位 | リクルートダイレクトスカウト | ★★★☆☆ 3.9/5.0 |
非公開 | あり (10社まで) |
あり | |
3位 | doda X | ★★★☆☆ 3.7/5.0 |
非公開 | あり | あり | |
4位 | ミドルの転職 | ★★★☆☆ 3.6/5.0 |
非公開 | あり | あり |
迷ったら、ビズリーチに登録しておけば十分です。企業ブロック機能があるのでバレにくく、人気のヘッドハンターを選ぶこともできるのでおすすめです。
外資系/グローバルに強い転職エージェント
外資転職に強い転職エージェントは下記の通りです。近年のDXバブルによって外資系企業(特にITコンサルティング)は採用拡大しているので年収を比較的上げやすい分野です。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
600万円 以上 |
外資転職の高年収求人に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.04/5.0 |
800万円 以上 |
世界最大規模の外資系エージェント 外資系”IT企業”のハイクラス求人に強い |
3位 | エンワールド | ★★★★☆ 4.09/5.0 |
600万円 以上 |
東京近郊の外資特化(年収800~2,000万円) 職業紹介優良事業者の認定あり |
外資系企業となると、英文レジュメが必要であったり、面接がやや風変わりだったりと、特別な選考対策が必要になるので、専門性の高いエージェントを活用して有利に進めましょう。
JACリクルートメントはハイクラス全般に強く、外資系求人が豊富にあります。ランスタッドとエンワールドはそもそもが”外資系専門”なので高いノウハウに期待できるでしょう。
M&A/ファイナンス業界に強い転職エージェント
M&A、ファイナンス業界の転職に強い転職エージェントは下記の通りです。経営戦略やファイナンスといった上流職務の転職は、専門的なエージェントを使いましょう。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント | 詳細 |
1位 | ヤマトヒューマンキャピタル | ★★★★☆ 4.12/5.0 |
M&A業界の転職支援数No.1 経営×ファイナンス領域の支援に強い |
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2位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.06/5.0 |
ハイクラス転職全般に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
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3位 | ムービン | ★★★★☆ 4.03/5.0 |
コンサル業界の転職支援数No.1 経営、金融アドバイザーを目指すなら |
経営戦略やファイナンスに特化した職種であれば、YHC(ヤマトヒューマンキャピタル)は外せません。また、M&A仲介や戦略コンサルであればムービンがおすすめです。
もし現時点で、転職先の職種や業態を決めておらず、幅広くキャリアを検討したければ、全体をカバーしているJACリクルートメントに相談してみましょう。
IT/WEB/AIエンジニアに強い転職エージェント
IT/WEBエンジニアのハイクラス求人に強い転職エージェントを紹介します。近年では、IT人材の需要拡大に伴って転職しやすく、給与も上がりやすい傾向にあります。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | レバテックキャリア | ★★★★☆ 4.06/5.0 |
600万円 以上 |
エンジニア専門の転職サービス 保有求人の70%が年収600万円以上 |
2位 | ランスタッド | ★★★★☆ 4.04/5.0 |
800万円 以上 |
世界最大規模の外資系エージェント 外資系”IT企業”のハイクラス求人に強い |
3位 | JACリクルートメント | ★★★★☆ 4.02/5.0 |
600万円 以上 |
ハイクラス転職全般に強い 専門性の高いコンサル複数人が求人提案 |
業界出身のアドバイザーが、専門性の高いサポートをしていることで定評のあるエージェントを抜粋しました。
- スペシャリストとして専門性を高める
- 経営側(CTO、開発部長)
- 事業側(PM、事業責任者)
上記のように「どのようにキャリアを積み上げていくべきか」といった方向性に悩むことが多いので、幅広い支援実績のある経験豊富なアドバイザーに相談するようにしましょう。
管理職/エグゼクティブに強い転職エージェント
ここでは企業の管理職、あるいは上級管理職(執行役員、CXO)であるエグゼクティブに強い転職エージェントを紹介していきます。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | 必要年収 | コメント |
1位 | JACエグゼクティブ | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
800万円 以上 |
スタートアップ、ベンチャー、大手企業 と豊富に案件を取り揃えている |
2位 | リクルートエグゼクティブ | ★★★★☆ 4.09/5.0 |
600万円 以上 |
取引企業数No.1の圧倒的求人数 グループ選りすぐりのアドバイザー力 |
3位 | dodaエグゼクティブ | ★★★☆☆ 4.01/5.0 |
600万円 以上 |
高年収帯の公開求人数No.1 実績豊富なアドバイザーが多数在籍 |
基本的に、管理職やエグゼクティブの求人案件はコンフィデンシャルなものが多く、非公開求人として一部のエージェントに人材紹介を依頼するケースが多いです。
そのため、各社ごとにそれぞれ違った求人を持っているので、いくつか登録して定期的に案内をもらうことをおすすめします。
20代前半/第二新卒からハイクラスを目指すなら
ここでは20代前半(第二新卒)のうちからハイクラスを目指している方におすすめの転職サービスを紹介していきます。
順位 | 転職エージェント | 総合評価 | コメント |
1位 | ビズリーチ | ★★★★☆ 4.11/5.0 |
大手スカウトサイト 20代から第二新卒向け求人も多い |
2位 | Assign | ★★★★☆ 4.04/5.0 |
キャリア診断・価値観診断あり AIが最適な職種や業界を教えてくれる |
3位 | AMBI(アンビ) | ★★★★☆ 4.01/5.0 |
大手エングループ運営! 求人数最多の20代若手向け転職サイト |
いずれも、20代からハイクラスを目指せる転職サイトです。それぞれ強みとしているところが異なっているので、利用してみてください。
特に、2位のAssignは、独自のキャリア診断があり、あなたの価値観をもとに年収を伸ばしやすい職種や業界、具体的な企業名を教えてくれるのが魅力です。
そのため、新卒で入社して数年経ち「このまま今の会社にいて良いのだろうか」と葛藤を抱えている第二新卒の方にもおすすめできます。
よくある質問・転職ノウハウ
最後に、よくある質問と転職ノウハウをFAQ形式で整理しました。少しでもお役に立てれば幸いです。
- 転職エージェントはなぜ無料?
- 転職エージェントのメリットは?
- 企業が転職エージェントを利用するメリット
- 転職エージェントの仕組みは?
- 転職エージェントは複数利用すべき?
- 転職エージェントは何社利用すべき?
- 転職エージェントに登録したら会社にバレる?
- 転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェント活用ポイント
Q. 転職エージェントはなぜ無料?
職業安定法によって「求職者から手数料や報酬を受けてはならない」と定められているからです。
(手数料)
第三十二条の三 第三十条第一項の許可を受けた者(以下「有料職業紹介事業者」という。)は、次に掲げる場合を除き、職業紹介に関し、いかなる名義でも、実費その他の手数料又は報酬を受けてはならない。
一 職業紹介に通常必要となる経費等を勘案して厚生労働省令で定める種類及び額の手数料を徴収する場合
二 あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表(手数料の種類、額その他手数料に関する事項を定めた表をいう。)に基づき手数料を徴収する場合
○2 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
引用元:職業安定法32条の3第2項
上記のように、一部の例外を除いて、有料職業紹介事業者(転職エージェント)は、求職者(仕事を探している人)から、手数料を受け取ってはいけない決まりがあります。
Q. 転職エージェントの仕組みは?
採用された場、採用企業から報酬を受け取る仕組みです。その金額は『想定年収の2~3割ほど』にあたり、年収500万円で転職させると100~150万円が支払われることになります。
一見、高い金額に見えるものの、転職エージェントが候補者を集めて提案までしてくれるため、「より募集要項に合った人材を工数をかけずに採用できる」という利点から、積極的に人材募集している企業であれば必ず利用しています。
そのため、転職エージェントにとっては、最優先されるべき取引相手は採用企業なので、信用しすぎないように注意してください。
Q. 転職エージェントを使うメリットは?
転職エージェントのメリットを一言で言うと「転職の成功確率があがること」で、具体的には下記2点です。
①好条件な求人を紹介してもらえる
一般的に、転職エージェントの方が、求人サイトよりも求人数が多いです。さらに転職エージェントの場合、一般には公開されていない「非公開求人(好条件なことが多い)」まで取り扱っているので、条件が良い傾向にあります。
②転職のプロからサポートを受けられる
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーから、以下の転職サポートを受けられます。
- キャリア相談
- 希望条件に沿った求人提案
- 選考対策(書類添削、面接練習)
- 受けた選考のフィードバック
- 年収交渉
上記のサポートを受けることができて、さらに求人の数も質も多いので、利用するだけで転職活動そのものが有利になるというのが圧倒的メリットです。
Q. 企業が転職エージェントを利用するメリット
より募集要項に合った人材を、工数をかけずに採用できることです。採用しない限り費用が発生しないので、リスクがありません。
- 無名企業でも応募が集まる
- 採用しない限り費用が発生しない
- 転職エージェントが募集管理してくれる
このように、面接以外の採用業務を転職エージェントに外注する形なので時間を取られにくく、採用しない限り費用が発生しないので経済合理性に適っています。
一方で求人サイトの場合、掲載課金なので効果が読みにくく、求人や応募者の管理も自前でやらなくてはいけないので、一度に大量採用する場合以外は使いにくいというのが本音です。
Q. 転職エージェントは複数利用すべき?
はい。複数利用すべきです。
転職エージェントによって保有求人や対応の質が全く異なるので、比較するため、かつより多くの非公開求人を集めるためにも複数利用をお勧めしています。
Q. 転職エージェントは何社利用すべき?
3社利用することをおすすめします。
実際に、転職エージェント利用者向けのアンケート調査でも、利用社数に応じて、転職活動における満足度が大きく変わるという結果となりました。
利用社数 | 満足/成功 | 普通 | 不満/後悔 |
1社のみ | 66.5% (低い) |
24.5% (-) |
8.9% (高い) |
2社 | 70.5% (普通) |
22.2% (-) |
7.3% (普通) |
3社 | 74.3% (高い) |
20.6% (-) |
5.1% (低い) |
4社 | 75.0% (高い) |
20.5% (-) |
4.5% (低い) |
5社以上 | 74.0% (高い) |
22.0% (-) |
4.1% (低い) |
このように、1社のみを利用した場合に比べて、3社以上を利用することで、「満足した割合が10pt近く高くなる」「転職に不満を持っている割合が半分になる」といった差が出ています。
- 1社だと、成功確率が低く、失敗確率が高い
- 3社までは成功確率が上がり失敗確率も下がる
- 4社以上利用しても3社とそう大きな差がない
Q. 登録したら今の会社にバレる?
転職エージェントに登録をしても、転職活動中であることが、今の会社にバレることはまずありません。理由は以下の通りです。
- 企業側は応募前情報を見れないため
応募前に求職者情報を見れるのはエージェントのみ。本人の同意なく、企業側に情報開示されることはない - エージェントが情報管理を徹底しているため
情報漏洩は、人材紹介会社にとって信用リスクが大きい。各アドバイザーにとっても、漏洩のデメリット(懲戒処分)があるので細心の注意が払われる。
特に転職エージェント側の管理不足によって個人情報が漏洩した場合、有料職業紹介事業の許可を取り消されるリスクすらあるので最大限注意されています。
Q. 転職エージェント利用の流れ
基本的にどの転職エージェントも上記の手順を踏んでいくことになりますが、特に重要なのがStep2の初回面談です。今後紹介していく求人の内容をすり合わせる場になので、希望条件や譲れない条件などは事前に整理してしっかりと伝えるようにしましょう。
また、面談は一度限りではなく、必要に応じて随時頼むこともできるので、書類添削や面接対策などをしてほしければ積極的に依頼するようにしてください。
Q. 転職エージェント活用ポイント
転職エージェントを利用する流れの中で、効果的に活用するためのポイントを整理すると、以下のようになります。
- 応募フォームから登録・申し込み
・転職エージェントは複数登録する
・事前に転職活動用のメールアドレスを作る - 担当アドバイザーと面談
・事前に経歴と希望条件を整理しておく
・経歴を盛るとしても嘘にならない程度に
・担当者と合わなければ担当変更を依頼する
・その後、担当者にはこまめに返信する - 選考対策(書類添削、面接練習)
・自分から依頼する
・面接の想定質問を事前に聞いておく
・フィードバックが少ない担当は変更する - 求人紹介、応募
・応募時の推薦文を必ず確認する
・応募企業の業界内での立ち位置を聞く
・むやみやたらに求人へ応募しない
・その企業の退職者から一次情報を集める - 面接、選考フィードバック
・その企業でされやすい質問を聞く
・その企業に聞くべき逆質問を聞く
・選考で見送りになったら対策を依頼する - 内定、入社前後の最終調整
・妥協しない
・言いなりにならず自分で決める
ポジション的にどこか一社が大量に求人を持っているものでもないので、幅広くエージェントに登録して良い案件が来たら紹介してもらえる体制を作るべき
他の大手エージェント(JACリクルートメントやランスタッド)を利用しつつ、ビズリーチで良いスカウトを待つと求人を取りこぼしにくい