「転職後に現在の年収はバレる?」
「今の年収がバレない方法を知りたい!」
結論として、自身で確定申告をすればバレません。
なにもしないと「転職後に提出する源泉徴収票」や「給与天引きの住民税」から前職の給与が知られるので注意しましょう。
前職の給与が転職先に知られるケース
まず前職の給与が転職先に知られるのは、下記2つのケースが該当します。
- 源泉徴収票を提出してバレる
- 住民税の納税額が少ないことからバレる
基本的にどちらも経理担当が担当する手続きなので、年収を盛っていたとしてもバレる可能性は低いです。ただ、転職直後に提出する源泉徴収票は、人事に提出するように求められることが多く、一度人事担当を経由する可能性があるので注意が必要です。
注意①転職後に提出する源泉徴収票で年収がバレる

転職をすると、人事担当から前職の源泉徴収票を求められますが、源泉徴収票には前職で支給された給与の金額が記載してあるので、年収を盛っていると即バレます。
もしバレた場合には「休職期間があった」といった嘘をつくことで、年収を盛ったことを隠すことができますが、休職の理由を聞かれることになるのでそれはそれで面倒です。

源泉徴収票を提出しなければ休職がバレない
会社に源泉徴収票を提出しなければ、年収を盛っていたことがバレなくなります。
そもそも源泉徴収票とは、その年の前職における総所得と納税額が記載されたもので、転職先で年末調整をおこなうための書類なので、年末調整を転職先でしなければ提出する必要がありません。
転職後に人事や経理から提出を求められても「自分で確定申告をする」と伝えればOKです。
ほとんどないと思いますが、もし確定申告をする理由を聞かれたら「前職在職中の副業、株の売買益がある」とでも言いましょう。(転職先が副業禁止なら、今はしていない旨を伝えれば大丈夫です。)

源泉徴収票を提出しなければ自分で確定申告をする必要がある(翌年2/16~3/15)
年末調整を企業側でおこなわない場合、自身で確定申告をする必要がありますが、前職と転職先の源泉徴収票の情報をもとに、税務署に確定申告書を提出するだけです。
WEB上で確定申告書等作成コーナー(国税庁)で作成して提出するのが一番楽です。初めてでよくわからなければ、税務署で直接職員に質問しながら書類を作成すると良いでしょう。
慣れれば簡単にできますが不安かと思いますので、確定申告に関する手続き等(国税庁)を参考にしてみてくださいね。ちなみに直接税務署で質問した方がわかりやすいです。
ちなみに、確定申告は税理士に代理依頼することも可能です。正式に依頼をすると最大で10万円程度の費用が発生しますが、書類ミスが心配ならおすすめです。(税理士ドットコム)

注意②住民税の納税額が極端に少ないことからバレる可能性がある

サラリーマンの「住民税」は、前年の所得金額によって決まり、かつ企業の給与から自動で天引きされるので、毎月の納税額が極端に少ないと、年収を盛っていたことが疑われる可能性があります。
ただ、基本的に経理担当しか触れないので、直属の上司が経理を担当していない限りは知られることがなく、経理担当もあえて報告しません(他人の個人情報ですし報告する意味もないので)。

従業員は普通徴収(自分で納税)に変更できない
よくある勘違いですが、企業勤めの従業員(正社員、アルバイト)は、住民税の納税方法を「普通徴収(給与天引きではなく、自分で納付する方法)」に切り替えることはできません。
なぜなら、給与を支給している会社(事業主)が、従業員個人の住民税を源泉徴収して納付しなければならないことになっているからです。
▼住民税の納付方法
- 特別徴収(会社給与から天引き)
→正社員はこれ。変更できない。 - 普通徴収(自分で納付する)
→副業や個人事業主はこれ
そのため、休職によって長期間休んでいると、その分住民税が減ってしまうので「転職前と給与と違うな」とバレてしまう可能性があります。
補足|副業や個人事業主なら普通徴収に切り替え可能

上記画像のように、確定申告書には「住民税の徴収方法」に関する項目があるので、「自分で納付」に◯をつけるだけです。
確定申告は、WEB上で確定申告書等作成コーナー(国税庁)から作成&提出するのが一番楽です。初めてでよくわからなければ、税務署で職員に質問しながら書類を作成すると良いでしょう。
ちなみに、確定申告は税理士に代理依頼することも可能です。正式に依頼をすると最大で10万円程度の費用が発生しますが、書類ミスが心配ならおすすめです。(税理士ドットコム)
補足.前職から情報提供がされることはない
前職から転職先企業に情報提供がされることもありません。なぜなら給与情報は個人情報保護法によって守られているので、伝えることができないからです。
そもそも前職からあえて連絡をする理由がありません。やめていく社員がどこに転職したのかすら知る由がなく、興味すらないことがほとんどでしょう。
他にも、可能性としてはほとんどありえませんが、「前職の上司が、転職先の上司とたまたま知人だった」といった場合にも、年収を盛っていたことがバレてしまう可能性はあります。
年収を盛っていたことが転職先にバレたらどうなる?
前職の給与を盛っていたことが転職先にバレてしまった場合、最悪の場合「内定取り消し・解雇」となる可能性があるので注意してください。
実際、ほとんどの企業の就業規則では「入社時に虚偽申告をしていた場合、懲戒処分(解雇)の対象になる」といった旨が記載されています。
あなたの業績パフォーマンスが優れている場合であれば、懲戒処分にはせずに雇用し続けるべきである、と判断される可能性もありますが、経験上そうならないことの方が多いです。

年収交渉に強い転職エージェントおすすめ
年収を盛ってもバレなくすることはできますが、そもそも年収を盛らなくても年収をあげてくれるような転職をするのが一番です。ここでは年収交渉に強いエージェントを紹介します。
- 比較1. 提案力(年収交渉力)
- 比較2. 保有求人の数&質
←左右にスクロール可能→
順位 | 転職エージェント | 評価 | 基本データ | 個別解説 | ||||
総合評価 | 提案/支援 | 求人数&質 | 対応地域 | 公開求人 | 非公開求人 | |||
1位 | パソナキャリア (サポート満足度No.1) | ★★★★☆ 4.07/5.00 | 4.17/ 5.0 (高い!) | 3.96/5.00 (普通) | 首都圏, 大阪,名古屋 | 39,324件 (普通) | 非公開 (8割以上) | 詳細 |
2位 | マイナビエージェント (20代の利用満足度No.1) | ★★★★☆ 4.05/5.00 | 4.08/ 5.0 (高い!) | 4.02/5.00 (高い!) | 首都圏, 大阪,名古屋 | 36,507件 (普通) | 34,234件 (普通) | 詳細 |
3位 | リクルートエージェント (総求人数No.1) | ★★★★☆ 4.02/5.00 | 3.89 /5.0 (普通) | 4.31/5.00 (高い!) | 全国 | 179,701件 (多い!) | 240,734件 (多い!) | 詳細 |
4位 | dodaエージェント (未経験・地方求人豊富) | ★★★★☆ 3.89/5.00 | 3.64 / 5.0 (低い) | 4.13/5.00 (高い!) | 全国 | 130,399件 (多い!) | 38,220件 (普通) | 詳細 |
5位 | ワークポート (IT業界や営業職に強い) | ★★★☆☆ 3.78/5.00 | 3.62 / 5.0 (低い) | 3.94/5.00 (普通) | 全国 | 53,099件 (多い!) | 非公開 (8割以上) | 詳細 |
※2023/1/3時点の数値
迷ったら1位2位のパソナキャリアやマイナビエージェントをまずは登録してみてください。いずれとも一人ひとりの状況に寄り添った丁寧な対応をおこない、年収UP率が高いのでおすすめです。
3位以下は、求人数は豊富なものの、やや対応がドライな傾向にあるので、求人が物足りないと思った場合でだけ追加利用するようにしましょう。
転職エージェントは最初から一つに絞る必要はありません。本気で転職したいなら、良い求人を見逃しにくくなるように複数登録しましょう。まずは2~3社ほど併用して見極めることをおすすめします。

パソナキャリア

パソナキャリアは、派遣業界最大手のパソナが運営する『オリコン顧客満足度調査4年連続No.1』を獲得している大手転職エージェントです。
首都圏エリアを中心に28,000社以上の企業と取引実績があるため求人数が多く、手厚いサポート・対応力に定評があるので、慣れない転職に不安がある方におすすめできます。
- 転職者からの満足度評価No.1(4年連続)
- 丁寧なサポートで慣れない転職に強い
- 都心エリアの求人が豊富で高年収求人も多い
筆者も過去に何回か利用しましたが、求職者側の要望をしっかりとヒアリングして、その人にあった求人を丁寧に探してきてくれている、という印象でした。
地域は都心に偏っていますが、400万円前後の求人から800万円以上のハイクラス求人まで多く保有しているので、どなたでもぜひ一度確認してみることをおすすめします。
ただ、対象エリア以外での求人数はそう多くはないので、地方の場合はリクルートエージェントやdodaエージェントを活用することをお勧めします。
パソナキャリアの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 首都圏、大阪、名古屋(WEB面談実施中) |
求人件数 | 15,101件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社パソナ(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
※2023/1/3時点の数値
マイナビエージェント

マイナビエージェントは新卒大手のマイナビが運営する20代30代といった若手〜ミドル層向けの転職エージェントです。
新卒領域での取引実績から、首都圏を中心に若年層向けの求人数が非常に多く、また丁寧なサポートに『20代の満足度No.1』の強さです。
さらに、ITエンジニア領域や医療系分野(看護師など)にも特化したサービスを出しており、専門性が非常に高いことが特徴なので、どなたでも1度相談してみることをおすすめします。
- 20代からの利用者満足度評価No.1
- 圧倒的シェアを持つ新卒領域での取引実績から若年層に強い
- 経歴の棚卸からキャリア設計までサポートが好評
ここまでの内容をまとめるとマイナビエージェントは、都心エリアに在住の20代~30代前半であれば利用を強くおすすめしたい転職エージェントです。
ただ、やや若手向けなので、年収800万円越えの求人を探すのであれば、JACリクルートメントやビズリーチといった高年収専門の転職サービスと併用するようにしましょう。
マイナビエージェントの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 首都圏、大阪、福岡、名古屋(WEB可) |
求人件数 | 54,558件(うち非公開求人は13,060件) |
関連サービス | ・マイナビIT AGENT(エンジニア向け) ・マイナビ営業 AGENT(営業職向け) ・マイナビ金融 AGENT(金融業界向け) |
運営会社 | 株式会社マイナビ(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp |
※2023/1/3時点の数値
リクルートエージェント

リクルートエージェントは、人材業界No.1の求人数と実績を誇る転職エージェントです。
求人数は常時30万件以上と、さまざまな地域・業界・職種の求人を網羅しているので、どなたが登録をしても満足な求人を紹介してもらえる点が強みです。
また、大手企業で全国から優秀な人材が集まるリクルートだからか「優秀なコンサルタントが多い」ことで知られているので、ぜひ一度相談してみると良いでしょう。
- 求人数No.1、どの地域でも対応可能
- 第二新卒からハイクラス帯まで全てに強い
- 優秀なコンサルタントが多く頼りになる
筆者も転職活動のたびに登録していますが、毎日のように新しい求人が追加されてシステムが通知してくれるので、求人数の多い転職サイトのような感覚で使っています。
実際のところ、大手企業や人気企業となると、リクルートを使っていない企業のほうが珍しいと思うので、新着求人にいち早く応募するためにとりあえず登録しておくことをおすすめします。
ただ、口コミアンケートを見てみると、コンサルタント1人あたりが多くの求職者を見ていることもあってか、以下のようにネガティブな評判も見られました。
- 求人を強引に勧めてくる
- 担当者の対応が淡白で物足りない
筆者は毎回アタリを引いているようですが、担当者との相性は運によるところが存在するので、サポート面での評判が良い転職エージェント(例:パソナキャリアやマイナビエージェント)と併用し、より良いところに絞るようにするのが良いでしょう。
リクルートエージェントの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 569,298件(うち非公開求人は274,055件) |
運営会社 | 株式会社リクルート(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
※2023/1/3時点の数値
dodaエージェント

dodaエージェントは、転職サイトと転職エージェント両方の機能を1つのサイトで提供していることが特徴の業界最大手エージェントです。
求人数がリクルートエージェントに次いで業界No.2(全国15万件)と多く、求人の選択肢を増やすためにもぜひ登録すべき1社です。
また、定期的に転職イベント・転職フェアを開催しているので、今すぐの転職を考えていなくても登録する価値あり。
- 求人数14万件と業界No.2!地方も強い
- 転職イベントが定期的に開催されている
- 転職サイトとエージェント両方の機能を備えており一貫した転職サポートが実現
ただ、比較的経験の浅いコンサルタントが多いのか担当者の質に差があり、他転職エージェントと比べると、口コミ満足度はそう高くない傾向にあります。
- 専門性の浅いコンサルタントが多い
- 担当者のサポートや対応力に差がある
サポートに期待する場合は、口コミ評価が総じて高いパソナキャリアやマイナビエージェントに登録すると良いでしょう。
dodaエージェントの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント、サイト |
得意 | 総合(全業界、全職種) |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 204,961件(うち非公開求人は38,658件) |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://doda.jp/ |
※2023/1/3時点の数値
ワークポート

ワークポートは、2003年3月設立とやや後発ながらも全国トップクラスの求人数を誇る、いま勢いのある総合型転職エージェントです。
特に、20代若手層におけるIT業界やゲーム業界、営業職の転職に強みがあり、魅力的な大手企業の求人を豊富に取り揃えていることが特徴です。
- IT、ゲーム業界、営業職の転職に強い
- 第二新卒から20代後半までの転職に強い
- 未経験者向けの転職サポートが充実している
特に、第二新卒から若手向けの、IT/WEB業界の営業職やマーケ職、エンジニアといった求人は、他よりも群を抜いて多い傾向にあるので、該当の方はぜひ利用しましょう。
(筆者もIT企業の事業部長として中途採用をおこなうことが多いですが、ワークポートさんには営業職やマーケ職といった職種で頻繁にお世話になっています。)
ただ、急拡大している組織だからか担当者のレベルに差があり、他転職エージェントと比べると、口コミ満足度はそう高くない傾向にあります。
ハズレ担当者を引きたくない場合は、口コミ評価が総じて高いパソナキャリアやマイナビエージェントに登録すると良いでしょう。
ワークポートの基本データ | |
タイプ | 転職エージェント |
得意 | IT系、営業職 |
対象地域 | 全国+海外(WEB面談実施中) |
求人件数 | 61,330件(非公開求人は不明) |
運営会社 | 株式会社ワークポート(企業HP) |
Pマーク | あり(確認はこちら) |
公式サイト | https://workport.co.jp |
※2023/1/3時点の数値
最後に
ここまで前職の年収を盛っていた場合に、転職先にバレるのか、という観点で網羅的に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
以下の経路からバレる可能性があるので、バレたくない方は、自身で確定申告をするようにしましょう。(そもそも盛らないのが一番ですが)
- 転職後に源泉徴収票を求められても提出しない
→自身で確定申告をすると伝えれば大丈夫です
※提出すると前職の給与が即バレます。 - 住民税は給与天引きから自分で払う方式に変更
→確定申告書に記入欄があります
※対応しないと給与から天引きされてバレます
この記事を読んだあなたの人生がより豊かなものとなることを祈っております。
・転職後に源泉徴収票を求められても提出しない
→自身で確定申告をすると伝えれば大丈夫です
※提出すると前職の給与が即バレます。
・住民税は給与天引きから自分で払う方式に変更
→企業勤めだとどうしようもないです
(住民税から前年度の年収がザックリ知られます)